誤字、プレイミスアリかも。
バトル表記が人によっては分かりずらいかも。
それでも大丈夫という方はどうか温かい目で見てもらえると幸いです。発見したミスやバトル表記などのご指摘気軽にお待ちしております。
「おはよーございます」
朝早くからの氷帝スタジアムに顔を出すハルヤ達、沖田や将達もハルヤ達の姿に返事を返し、奥で氷牙もいつも通り眠そうにしながらも適当に欠伸交じりの返事を返す。
「沖田さん、今日も一日スタジアム借りますね」
「うん、いいよ。それよりハルヤ君達も昨日もうチーム4人になったんだっけ?」
「はい、あと一人でようやくチームができます!」
「へぇー、って事は俺達と漸く対等になるって訳っすね」
「ハルヤ君達のチームと戦えるのも私も楽しみだな。早く最後の一人見つかるといいね」
「はい、ありがとうございます」
嬉々として返事を返すハルヤ、そこへ続けて、キッドとザックの二人も顔を出し、二人もいつものように挨拶を交わす。
「二人共おはよー、今日も宜しくね」
「おぉ、それよりコン太はまだ来てねぇのか?」
辺りを確認するように言い放つザックの言葉に頷くと、「なら、丁度いいか」と呟く。
「ハルヤ、なら今のうちにデッキ強化しないか?」
「えっ?」
「昨日結局コン太に負けたし、そろそろデッキを見直す個所も出てきたろ? 今やっとくのがいい機会だと思ってな」
ザックの言う通り今まで使って来たデッキはそのままの状態で、前にザックから貰った炎龍刀のカードもただ入れただけの状態。この前のコン太のバトルを通してハルヤ自身も見直すべき部分に気づき始めていた。
「確かにね。そろそろ強化必要かも」
「そうと決まれば俺も手伝うぜ、丁度余ってんたんだけど、お前と相性のよさそうなカードが幾つかあるし」
「えっ? いいの?」
「俺等のリーダーなんだからもっと強くなってもらわなきゃ困るってだけだよ! だから勘違いすんなよな!」
「はは、素直じゃねぇな」
「ほんとだね」
「ッ! うるせぇ、カード渡さねぇぞ!」
照れ臭そうにしながらもカードファイルからカードを取り出すとそれをハルヤに手渡し、そのカードを受け取ると、「ありがとう」と素直に礼を言いながら、台にデッキのカードを広げ、デッキのカードとザックから渡されたカードを交互に見比べる。
「ハルヤのデッキって悪くはないけど、ちょっと単調すぎるよな?」
「う~ん、中々他の色入れるとバランスが崩れそうだから怖くて、キッドは確か白のマジック入れてたんだっけ?」
「まぁ光翼之太刀とかかな。他の色でもコストが低いなら使いやすいし、割と気にならないな」
「多色のマジックはともかく、他の色のカードでもこれなら使えるだろ?」
「あぁ確かに!!」
ザックから受け取った内の一枚に目を輝かせながら、その後も二人のアドバイスを受け、デッキを新しく見直す事暫く、「出来た!」と嬉々として声を上げながらデッキを構築し終える。
「よし! じゃぁ早速どんなもんか俺がテスト、してやろうか?」
「そうだね、一戦頼むよ!」
早速デッキの試運転も兼ね、練習バトルを行おうとする二人だが、そこへ遅れてようやくコン太も「おはよーございます!」と顔を見せる。
「あっ、コン太!!」
「よぉ、遅かったじゃんか?」
「すみません、でもその分面白い情報掴んできましたよ?」
口角を上げ、自信ありげな様子で語るコン太。その情報に当然ハルヤ達も興味がある様にその話に聞き入る。
「情報って?」
「上位チーム、チームランキング20位の森羅はご存知ですか?」
「まぁ、名前ぐらいなら」
「先日、その森羅がある一人のカードバトラーとの試合に敗れたみたいです。相手は相当な実力者みたいだったと」
「へぇー、そんなに強いんだ」
「しかもその相手と言うのがまだチーム未所属らしくて、スカウントする手はないと思いますよ」
実際にどんな人物かはあって見ない事には分からないが、それでもかなりの実力者というのはハルヤ達の興味をそそる話題だった。
「確かにそれぐらい強い相手なら、チームは別として一度バトルしてみたいね」
「何言ってんだ、あと一人なんだ!! チーム別としてなんて言ってらんないだろ!」
「えっ?」
「チームラスト一人! そいつで決まりぐらいの気持ち行くのが一番だぜ、そうと決まればマッハで行くしかねぇだろ!!」
「ちょっ! キッド────!!」
思い立ったがすぐ行動するようにその場から立ち上がると強引にハルヤを連れ出し、その光景に若干呆れるようにザックはため息をつきながら眺めている。
「はぁー、この前までチームのこと知らなかった奴が一番張り切ってやがる。つかあいつ場所知ってんのかよ?」
「はは、でもあと一人、急ぐ気持ちも分からなくないですね。楽しみなのは僕も同じですから」
「まぁな」とザックもその点は否定しないように笑いながら頷いた。
「それより相変わらず情報掴むの早ぇよな」
「まぁ元BCOの情報屋として動いてましたから。それの賜物です」
「情報掴むことに長けてんなら、今度ぜひ新しいレアカードとかの情報頼みたいんだけど?」
「生憎ですけど個人の使いぱっしりはごめんです。僕はあくまでチームとしての情報屋として動くつもりですから」
「ちぇッ、つれねぇな」
コン太の言葉につまらなさそうにいじけて見せるザックだが、コン太は「それに」と笑いながら続けて行く。
「僕に頼るより望むカードの情報は自分で仕入れてこそ、価値があると思いますよ?」
「ハッ、それもそうだな。まっ、んな話はともかく俺等も行くか」
「はい、それには賛成です」
二人もまたハルヤ達の後を追い駆け、移動する事暫く、話題のチーム森羅のスタジアムが見え始める。
***
「ようやく着いたぜ、ここがチーム森羅のスタジアムか」
「まぁほとんどコン太に案内してもらったんだけどね」
ハルヤの言う通り、結局情報から場所までコン太に頼りっきりになってしまった事に申し訳なく思うが、それに対しコン太は「気にしないでください」と笑って見せる。
「チームの一員である以上、僕も力になりたいだけですよ。それより最後の一人、無事決まるといいですね」
「ほんとだね。まぁとにかく行ってみないとね!」
早速スタジアム内に入ろうと足を進めた矢先、「待て!!」とスタジアムへの入場を阻むかのような声。
『お前等誰だ! ここが俺達チーム森羅のスタジアムだと分かってんだろうな?』
ハルヤ達を呼び止める一人の男、口振りからして恐らくチームメンバーの一人なのだろう。話題の事ですっかり抜けていてが、ハルヤ達がその人物に会う前に、他のチームへのチームスタジアムへ入ろうするのだから、将の時と同様、男がそれを拒むのは当然の対応だった。
「ご、ごめん。僕達、このスタジアムにいるカードバトラーに会いたくて。何でもこのチームのリーダーを倒すほどだって」
「なっ!! テメェ等なんでそれを!?」
隠す訳でもなく正直に用件を単刀直入に伝え、ハルヤの言葉に男は驚いたような反応を示し、コン太はその横で自分の掴む情報の速さを自負する様に自慢げな表情をか浮かべていた。
「な、何でテメェ等が知ってるかは知らねぇが、どの道テメェ等をスタジアムには入らせねぇぞ!! あいつといい、これ以上部外者をチームに入れたら俺達のチームの名誉はガタ落ちだ!」
男の言葉から察するにやはりコン太の掴んだ情報は確かなのだろう。しかし、その人物に会う以前にこうして門前払いを受けては話にならない。困り果てた様子のハルヤ達だったが、そこへ。
『おやおや、誰かと思えば今話題のハルヤ君じゃないか』
「!?」
スタジアム奥からその場に顔を出すもう一人の男、ぽっちゃりとした体形の目立つその男はまるでハルヤを見知っているかのような口振りで、その姿にチームメンバーの一人は「リーダー!?」と驚いたように声を上げ、その言葉が意味するのは唯一つ。このチーム、森羅のリーダーという事だ。
「あ、あなたは?」
「始めましてだね。僕様の名前は、金盛マサ。このチーム森羅のリーダーだよ」
「あなたが」
「あぁ。君達の要件は聞いていたよ、あのカードバトラーと戦いたいんだよね?」
「はい! ぜひ一度バトルしてみたくて」
「そうかそうか。だったら案内してあげるよ。僕様についてきたまえ!」
「!!」
金盛と名乗る少年、やや傲慢さの目立つ口調だがハルヤ達の要件を案外あっさりと受け入れてしまい、そのままハルヤ達を招き入れ、思わずハルヤもチームメンバーの男もその態度に呆気に取られるが、すぐに気を取り直しその行為に甘え、案内されるがまま金盛の後に着いて行く。
『(ちょ、リーダー何考えてるんですか? 唯でさえやばい状況なのにまた部外者をここに入れるなんて)』
一方で男はあっさりとした金盛の態度が腑に落ちないように、恐る恐る小声で疑問を尋ねるが、その言葉に対し、金盛は何か意図があるかのように微笑した。
「(ふふふ、今に分かるさ)」
「?」
そのままスタジアム内へと連れられ、そこにはチーム森羅のメンバーとは明らかに違う異彩を放ちながらデッキを組む一人の少女の姿があった。
「あれがそうかな」
「多分間違いないですね」
それならばと早速バトルを申し込もうとそのまま駆け寄ろうとするハルヤだったが、突然、金盛はハルヤもよりも前に出始めたかと思うと「おい!」とその少女を威圧的に呼びかける。
『……また、何か用ですか?』
だが金盛に対し、少女は全く気圧される事無く、呆れたように返事を返し、二人の様子にはただただハルヤ達は混乱するばかり。
「用も何もわかってるだろう! いい加減、このスタジアムから立ち退いてもらうぞ?」
「またですか、あくまで借りてるだけなのに随分強引ですね」
「五月蠅い!! お前をこれ以上、僕様達のスタジアムでデカイ顔をさせてたらチームの名誉も何もあったもんじゃない!! 早々に立ち退いてもらうぞ?」
「ならまたバトルしますか? 何度やっても結果は同じですけど?」
「ふふふ、それはどうかな? 次のバトル相手は僕様達じゃない。こいつらさ!!」
「えっ!?」
不敵な笑みを浮かべてハルヤ達に視線を送る金盛。以前話の流れに着いて行けず混乱したままだったが、唯一ザックだけは「そういう事かよ」と状況を察したように呟く。
「お前等はバトルに勝ってそいつを追い出す事が目的。だから俺達をダシに使う、そうだろ?」
「えっ? どういう事?」
「要するに俺達は利用されてるって事だよ」
「ふふ、君達の要件は彼女とバトルする事だろう? 何か問題でもあるかな?」
利用されたことに気づき、当然腑に落ちない訳がない。一方で少女も状況を察した様子で、呆れ気味にため息を零す。
「やれやれ自分達でなく他人の手まで使う訳ですか。上位チームの癖に小物なんですね」
「五月蠅いぞ! お前ぐらい倒すのは僕様でも訳はないが、生憎調子が悪いだけだ! 必ずお前をここから追い出すぞ!」
「元々ここを貸して欲しいとの条件でバトル仕掛けたのは私ですけど、相手を舐めて掛かったのはそっちの落度じゃない?」
「ご、ごちゃごちゃと五月蠅い!!ともかくバトル受けるよな! 嫌とは言わせないぞ!!」
「おいおい、俺らまだやるとは言ってねぇんだけど」
「はは、まぁでもここまで来た以上引くには引けないしね」
金盛達の様子に未だ腑に落ちない気持ちをぬぐいきれないザックだが、ハルヤはあまり気にすることは無く、少女もまた「やれやれ」と悪態をつきながらも特に気には留めていない様子。
「まぁやるなら誰でもいいですけどね、で? 私の相手はあなたですかね」
「うん、何だか状況はよくわかってないけど、バトル良かったらお願いするよ」
「バトルはいいとして、あなたは何か目的があるんですか?」
「えっ?」
少女にしてみればわざわざ金盛に利用されてまで自分とのバトルを望むという事は、当然金盛とは別の理由があるのだろう。それを確かめようと尋ねるが、その質問に対し、「目的ってほどじゃないんだけど」、と少々照れ臭いように頬を掻く。
「えっと、僕達チームを作ろうと思ってるんだけど強いカードバトラーって聞いてさ。もしできたらチームに入ってほしいと思ってるんだ」
「要するにスカウトって訳ですか」
提案に対し、一瞬悩むように頬に手をつきながらも、後ろの金盛達の視線が気になるのか、一端思考を放棄した。
「まっ、今回は余計なギャラリーもいますし、チームに入るかどうかは一旦別としましょう。どの道、私は自分より弱い人のチームに入る気はありませんからね」
相当の自分の腕に自信があるのか、デッキを構え、ハルヤもまたすぐさま受けて立つように自分のデッキを構える。
「先に名乗っておきますよ! 桐美スズ。それが私の名前です」
「輝来ハルヤ、よろしくね! スズ!!」
今すぐにでもバトルを始めんとする二人、そこへ……。
『やっほーッ!! 今日も早速激闘の予感ですね!!』
「「!!」」
会場に響く明るい声、どこからか紅葉と神子もその場に現れ、突然の姿に驚く面々だが、紅葉はそれに構わず早速いつものように楽しげに語っている。
「相変わらず足が早ぇな、さすが実況ソウル」
「勿論、何時でも激熱の実況がモットーですから!」
嬉々として語る紅葉、その横で神子は「対戦するのはハルヤさんみたいですね」とプレイヤーを確認するが、ハルヤの対戦相手であるスズを見た瞬間、見知った人物なのか、何かに気づいたように反応する。
「さぁ早速実況……!」
「紅葉、待ってください」
「うん? お姉ちゃんどうかした?」
「今日は解説実況お休みにしましょう」
「!!?」
突然の神子の提案に思わず紅葉もコン太も驚いたように反応し、特に白熱したバトルの実況を常としている紅葉にとっては衝撃的という他ない。
「ど、どうして!? 折角今日も凄いバトルになりそうなのに!!」
「気持ちは分かりますけど、多分対戦相手の彼女は嫌がると思いますし」
「えっ!?」
「あまり目立ちたくない。そう言ってました」
「!?」
スズの事を知っているかのような様子、スズと神子が面識がある事は姉妹である紅葉やコン太でさえも把握しておらず、顔を踏み合わせながら不思議に思うばかりだった。
「姉さんって、あの人のこと知ってるんですか?」
「えぇ、まぁ面識が彼女本人というよりは……嫌、今は別に話す程の事じゃないですね」
「?」
躊躇うように途中で話を切り終える神子を不思議に思うが、一方で今回は実況できないという事を知ると、あからさまにがっかりした様に紅葉は肩を落としている。
「うぅ、実況出来ないなんてつまらないよ!!」
「まぁまぁ、せめて今回は普通の見学者としてバトルを見届けましょう。次回の実況解説の勉強になりますよ」
「……はーい」
がっかりした様子だが神子の言葉に素直に従うと、ザック達と並びバトルを静かに見守る二人。二人の会話が聞こえたいたのか、スズはほっとしたように息を吐きながらも、気兼ねなく視線を対戦相手であるハルヤへと向ける。
「さぁ早速始めましょうか!」
「そのつもりだよ!!」
互いにお互いの相手を睨み、既に互いにバトルに掛ける意気込みは充分すぎる程だった。
「「ゲートオープン、界放ッ!!」」
即座にバトル開始の宣言を力強くコールする二人、バトルの幕が下ろされ、二人のバトルに注目が集まる。
[01ターン、スズside]
[スタートステップ]
[ドローステップ][手札]4枚→5枚。
「私のターン、スタードライアンを召喚します」
[リザーブ]4個→0個。
[トラッシュ]0個→3個。
[手札]5枚→4枚。
【スタードライアン】3(白1 青1)白、スピリット、新生。
Lv.1(1)BP3000、Lv.2(2)BP4000、Lv.3(3)BP6000。
Lv.1
このスピリットの色とシンボルは青としても扱う。
Lv.2、Lv.3
このスピリットの色とシンボルは赤としても扱う。
開始早々呼び出すのは青き体を持つ龍、スタードライアン。フィールドに颯爽と現れると、まるで相手を威嚇するように吠える。
[フィールド]スタードライアンLv.1((
「白のスピリット?」
「それだけじゃないよ、スタードライアンはレベルによってその色を変化するスピリット、そして例え考えた所で私のデッキは読み切れないよ、これでターンエンドです」
何かを狙っているのはすぐに分かる。だが彼女が何を狙っているのかまでは分からない。勝負はまだ序盤だが、片時も気を抜けない事をすぐに察した。
[02ターン、ハルヤside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]4個→5個。
[ドローステップ][手札]4枚→5枚。
「メインステップ! リューマンドシャットを召喚!」
[リザーブ]5個→3個。
[トラッシュ]0個→1個。
[手札]5枚→4枚。
「さらにマジック、双翼乱舞を使うよ!」
[リザーブ]3個→0個。
[トラッシュ]1個→4個。
[手札]4枚→3枚。
【双翼乱舞】4(2)赤、マジック。
【バースト:相手の『このスピリット/ブレイヴの召喚時』発揮後】
自分はデッキから2枚ドローする。その後コストを支払う事で、このカードのメイン効果を発揮する。
『メイン効果』自分はデッキから2枚ドローする。
「デッキから二枚ドロー! これでターンエンド」
[手札]3枚→5枚。
[フィールド]リューマンドシャットLv.1((S1))BP1000。
序盤は互いに動きはなく、どこか緊迫した空気が流れる中、ザックや神子達は集中するようにただ黙ってそのバトルに見入っていた。
[03ターン.スズside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]0個→1個。
[ドローステップ][手札]4枚→5枚。
[リフレッシュステップ][トラッシュ]3個→0個。[リザーブ]1個→4個。
「ネクサス、サファイアの彫像を配置。さらにマジック、ストロングドローを使います」
[リザーブ]4個→0個。
[トラッシュ]0個→4個。
[手札]5枚→3枚。
【サファイアの彫像】4(2)青、ネクサス。
Lv.1(0)、Lv.2(1)。
Lv.1『自分のアタックステップ』
自分の
Lv.2『お互いのアタックステップ』
相手のバースト発動後、相手のデッキを上から7枚破棄する。
【ストロングドロー】3(2)青、マジック。
『メイン効果』自分はデッキから3枚ドローする。その後、自分はデッキから2枚を破棄する。
『フラッシュ効果』このターンの間、スピリット1体をBP+3000する。
「マジックの効果で3枚ドロー、そして手札から「俊星流れるコロッセオ」と「海帝国の秘宝」をそれぞれ破棄します」
[手札]3枚→6枚→4枚。
[フィールド]スタードライアンLv.1((S1))BP3000、サファイアの彫像Lv.1(0)。
「これでターンエンド」
「相手、中々動かないな」
「えぇ。赤デッキのハルヤさんとは対照的に場を整える事に専念してますね。ですが、それも恐らく何かを始める為の準備」
ここまでの状況を見ながら意見を呟くキッドと神子、その言葉に同意するかのように「そうなんだ!!」とチームリーダーである金盛が声を上げる。
「今はまだ動きを見せないが、あいつが恐ろしいのはこれからだ!」
対戦した時のことを鮮明に振り返りながら、その時の事に恐怖を感じるように冷や汗を流しながら語り、その話に何を仕掛けるつもりなのか、スズの次の手により注目が集まり、ハルヤもまた油断する訳には行かなかった。
[04ターン.ハルヤside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]0個→1個。
[ドローステップ][手札]5枚→6枚。
[リフレッシュステップ][トラッシュ]4個→0個。[リザーブ]1個→5個。
「メインステップ! 早速新しいカード、使わせてもらうよ! 六分儀剣のルリオーサをLv.2召喚!」
「?」
[リザーブ]5個→0個。
[トラッシュ]0個→3個。
[手札]6枚→5枚
【
Lv.1(1)BP3000、Lv.2(2)BP5000。
Lv.1、Lv.2『このスピリットの召喚時』
ボイドからコア1個ずつを、自分の赤のスピリット2体に置く。
Lv.2
このスピリットの色とシンボルは赤としても扱う。
Lv.2
自分の手札は相手の効果を受けない。
初めて使う緑のスピリット、ルリオーサ。そのカードこそザックから貰った一枚であり、その姿に「来たな!」とザック達も反応して見せる。
「ハルヤさん、緑のスピリットを使うんですか?」
「コン太はまだ知らなかったな。俺が渡した一枚さ、ルリオーサ。緑のカードだけどハルヤのデッキとは相性がぴったりだと思って渡したのさ」
コン太に話ながら、バトルしているハルヤに「さぁその力を見せてやれ!」と声援を贈り、ハルヤもその言葉に頷きながらバトルに意識を戻す。
「召喚時効果発揮! 自分の赤のスピリット2体にボイドからコア一個ずつ置く! ルリオーサはLv.2で赤のスピリットとして扱われる為、自身とリューマンドシャットにコアを置く!」
自分とリューマンドシャットに緑の光を灯し、光によってコアが齎される。
「コアブースト、ですか」
「さらに2体をLv.1にダウンし、リューマンチャージャーをLv.2で召喚!」
[フィールド]六儀剣のルリオーサLv.2(3)BP5000→六儀剣のルリオーサLv.1(1)BP3000、リューマンドシャットLv.2((S1)1)BP2000→リューマンドシャットLv.1(1)BP1000。
[トラッシュ]3個→4個。
[手札]5枚→4枚。
【リューマンチャージャー】3(2)赤、スピリット、竜人。
Lv.1(1)BP2000、Lv.2(2)BP3000、Lv.3(4)BP5000。
Lv.1、Lv.2、Lv.3『このスピリットのアタック時』
自分はデッキから1枚ドローする。
Lv.2、Lv.3
カード名に「リューマン」と入っている自分のスピリット/アルティメットすべてをBP+1000する。
「リューマンチャージャーの効果発揮! 名前にリューマンを持つスピリット全てをBP+1000、よって自身とリューマンドシャットにBPを加算するよ!」
[フィールド]リューマンチャージャーLv.2((S1)1)BP4000、六儀剣のルリオーサLv.1(1)BP3000、リューマンドシャットLv.1(1)BP2000。
「アタックステップ! ルリオーサとリューマンチャージャーでそれぞれアタック! リューマンチャージャーのアタック時効果で一枚ドロー!」
[手札]4枚→5枚。
先に攻撃宣言を口にしたのはハルヤ、ルリオーサとリューマンチャージャーは手に剣を構え、片手で振り回しながらそのままスズへと向かって行き、攻撃に対し「ライフで受ける!」と宣言し、ルリオーサが繰り出す剣による突きの一撃と、リューマンチャージャーの振り下ろす剣の一閃がバリアへ放たれ、衝撃によってライフを破壊する。
「ッ!!」
[スズside]
[ライフ]5→3。
[リザーブ]0個→2個。
「ターンエンド」
[05ターン.スズside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]2個→3個。
[ドローステップ][手札]4枚→5枚。
[リフレッシュステップ][トラッシュ]4個→0個。[リザーブ]3個→7個。
「メインステップ! なら私も反撃させてもらいますか、海将軍カニメデス召喚です!」
「!」
[リザーブ]7個→2個。
[トラッシュ]0個→4個。
[手札]5枚→4枚。
【海将軍カニメデス】6(3)青、スピリット、異合。
Lv.1(1)BP6000、Lv.2(4)BP13000。
Lv.1、Lv.2『このスピリットの召喚時』
コスト5以下の相手のスピリット全てを破壊する。この効果で破壊したスピリット1体につき、相手のデッキを上から1枚破棄する。
【合体時】Lv.2【強襲:2】『このスピリットのアタック時』
このスピリットは、ターンに2回まで、自分のネクサス1つを疲労させることで回復する。
地面より突如噴き上げる海流、海流を伝い、そのまま上空へと飛び出す影、その影の正体こそ、硬い甲殻を身に備えたスピリット、カニメデスの姿だった。
「召喚時効果発揮! 相手のコスト5以下のスピリット全てを破壊する!」
「!!」
カニメデスは両手の鋏を打ち鳴らしながら構えると、その両腕を地面に勢い良く叩き付け、青の衝撃波がハルヤのスピリット達へと襲い掛かり、あまりの速さに避ける事は叶わずリューマンチャージャーとルリオーサは吹き飛ばされ、破壊されてしまうが、リューマンドシャットだけは手に持った大槌を盾のように構え、衝撃波に耐え切る。
「!」
「ぐっ! リューマンドシャットは相手の効果で破壊されない! よってカニメデスの効果は効かないよ!」
「打ち漏らしましたか、でも関係ない! カニメデスの効果はまだ続く! このスピリットの効果で破壊した相手のスピリット一体に付き、相手デッキを一枚発揮! 二体のスピリットの破壊で2枚破棄させてもらいますよ?」
ハルヤのデッキから弾け飛ぶ二枚のカード、一枚は「リューマンサージェント」、そして残るもう一枚のカードが露わとなり、そのカードは「剣聖武竜ミツルギドラゴン」のカードだった。
「そんな!! ミツルギドラゴン!!」
青の特性の一つ、デッキ破壊。カニメデスもその効果を持ち、カニメデスの効果は予想以上の成果を上げたように彼女は口元を微かに緩ませる。
「思わぬ大収穫ってところかな」
「!」
「でもまだ終わりませんよ、寧ろこれからです!」
「(来るッ!)」
二体のスピリットは吠えながら既に攻撃の態勢に入っており、その様子にハルヤも攻撃に備えるように構える。
[フィールド]海将軍カニメデスLv.1(1)BP6000、スタードライアンLv.1((S1))BP3000。
「アタックステップ! カニメデスでアタック!」
「ライフで受ける!」
地面に足跡を強く残す程構えると、スズの指示にそのまま勢いよく駆け出し、両右腕の鋏をバリアに向けて突き出すと、バリアをいとも簡単にその自慢の鋏で粉砕してしまう。
「うあッ!!」
[ハルヤside]
[ライフ]5→4。
[リザーブ]3個→4個。
「これでターンエンド」
フルアタックはせず、スタードライアンをブロッカーに残した状態でのターンエンド。現状ライフの差でハルヤがリードしているものの、しかしスピリットを破壊され、キースピリットであるミツルギドラゴンをも失い、今どちらが優勢なのかは明白だった。
[06ターン、ハルヤside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]4個→5個。
[ドローステップ][手札]5枚→6枚。
[リフレッシュステップ][トラッシュ]4個→0個。[リザーブ]5個→9個。
「メインステップ、バーストセット! さらにリューマンインフェニティをLv.1で、炎極天リューマンバーストをLv.5で召喚!」
[リザーブ]9個→0個。
[トラッシュ]0個→4個。
[手札]6枚→3枚。
[フィールド]炎極天リューマンバーストLv.5((S1)3)BP12000、リューマンインフェニティLv.1(1)BP3000、リューマンドシャットLv.1(1)BP1000。
「アタックステップ! リューマンバーストでアタック!! さらにアタック時効果で相手ネクサスを破壊するよ!」
攻撃指示に対し、果敢に攻め込んでいくリューマンバーストそのまま飛び上がり、腕に炎を灯し、その炎をサファイアの彫像に向けて撃ち出すと、直撃を受けそのまま炎上し消滅する。
「甘いよ、フラッシュタイミング! アビスブレイク! 不足コストはスタードライアンから確保!」
「!?」
[リザーブ]2個→0個。
[トラッシュ]4個→6個。
[手札]4枚→3枚。
【アビスブレイク】4(3)青、マジック。
『フラッシュ効果』コスト4以下の相手のスピリット1体を破壊する。この効果は、メインステップで使えない。
【連鎖:条件《白シンボル》】(自分の白のシンボルがあるとき、下の効果を続けて発揮する。)
白:相手のバースト1つを破棄する。
「フラッシュ効果でコスト4以下のスピリット、リューマンインフェニティを破壊」
「ッ!!」
不意に放たれるマジックによる反撃。マジックにより放たれる青の旋風、それはリューマンインフェニティへと炸裂し、直撃を受け爆発四散してしまう。
「まだですよ、さらに【連鎖】の効果発揮! スタードライアンの白のシンボルで条件は満たしてます! よってバーストを破棄!」
「!!」
マジックの発動に呼応するように吠えるスタードライアン、自身に白の光が灯るとアビスブレイクが放つ青の旋風もまた白く変化し、そのままハルヤの伏せたバーストを吹き飛ばし、吹き飛ばされたバーストは、リューマンゴッドブレイカーのカード。
「しまった! アビスブレイクの【連鎖】をスタードライアンで最大限に生かしてるんだ!」
「御明察です。まっ、気づいたところで遅いですけどね」
「ぐっ!! でもリューマンバースト攻撃はまだ終わってないよ!」
「えぇ、ライフで受けます」
リューマンバーストはそのまま一気に拳をバリアに叩き込み、バリアを突き砕き破壊する。
「ッ!」
[スズside]
[ライフ]3→2。
[リザーブ]0個→1個。
「ターン、エンド」
ライフを削り確実に追い込んではいるものの、彼女は涼し気な表情で余裕を見せており、彼女の打つ手立てになぜか自分の方が追い込まれているような気がした。そしてその直感は強ち間違っていないのか、続く自分のターンに彼女は口角を上げて笑って見せた。
[07ターン.スズside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]1個→2個。
[ドローステップ][手札]3枚→4枚。
[リフレッシュステップ][トラッシュ]6個→0個。[リザーブ]2個→8個。[フィールド]海将軍カニメデス回復。
「メインステップ、カニメデスをLv.2にアップ、さらに天蠍星鎧ブレイヴスコーピオン召喚!」
[リザーブ]8個→0個。
[トラッシュ]0個→4個。
[手札]4枚→3枚。
【天蠍星鎧ブレイヴスコーピオン】6(3)青、ブレイヴ、異合/光導。
Lv.1(1)BP5000、【合体時+5000】
Lv.1『このブレイヴの召喚時』
相手は、最もコストの低いアルティメット1体を破壊する。
Lv.1『このブレイヴの破壊時』
自分のトラッシュにある青のネクサスカード3枚を、コストを支払わずに配置できる。
【合体条件:コスト4以上】
「召喚時効果発揮! 相手の最もコストの低いアルティメットを破壊する!」
「なっ!」
「標的はリューマンバースト! よって破壊するよ!!」
出現したるは裏十二宮ブレイヴと呼ばれる蠍座の一体。奇怪な鳴き声を上げながら尾を構え、リューマンバーストに狙いを定めるとその長い尾を振るい、リューマンバーストを貫き破壊してしまう。
「リューマンバースト!!」
尽く相手の手を潰していく彼女のバトルスタイル、その戦い方には見ている観客達にとっては戦慄する光景だった。
「バーストに続いて、アルティメット破壊。容赦のねぇバトルだな」
「あれが奴のバトルスタイルだ。僕様のスピリット、アルティメット、バーストの何もかもが通用しなかった」
「スピリットもアルティメットも、何もかもを狩り尽す。例えるなら、キラーバトラー、と言ったところでしょうかね? これはハルヤさんには今までになく厳しい相手ですかね」
ここまでの流れに対し、状況を見定め厳しいように語る神子。しかしその言葉に対し、「まだ分かりませんよ」と真っ先に否定したのはコン太だった。
「どんな相手でもハルヤさんは諦めてませんよ、誰が相手でも、ハルヤさんはそういう人ですから」
「おいおい、ハルヤの強さを知ってるのはお前だけじゃねぇぞ、俺等もあいつがどういう奴かはバトルしたからよくわかってる!」
「オフコース、勿論俺も同じだぜ。俺等は唯応援するだけだ」
「そうですね。僕たちは応援するだけです。僕たちのリーダーを」
和気藹々と語る弟の姿に神子や紅葉も姉としてそれを微笑ましく思いながらも、続くバトルの行方に視線を戻す。
[フィールド]海将軍カニメデスLv.2(4)BP13000、天蠍星鎧ブレイヴスコーピオンLv.1(1)BP5000、スタードライアンLv.1((S1))BP3000。
「アタックステップ! もう一度行け! カニメデス!」
「ぐっ! ライフで受ける!」
再び両腕を振るいながら突っ込むカニメデス、展開されたバリアに両腕を同時に突き出しそのままバリアを破壊する。
[ハルヤside]
[ライフ]4→3。
[リザーブ]5個→6個。
「スタードライアンでさらにアタック!」
「それもライフで受ける!」
スタードライアンは攻撃指示を待ちに待っていたように全速力でまるで飛び回る様にフィールドを駆け、そのまま飛び上がり、宙返りで勢いをつけた尾の一撃をバリアに叩き込み、さらにライフを破壊する。
「うわあッ!!」
[ハルヤside]
[ライフ]3→2。
[リザーブ]6個→7個。
「これで同点、ターンエンド」
「ッ! やっぱり強い……けど、まだまだ負けてられないね!!」
「!」
追い詰められながらもまだハルヤも反撃を狙うように強く闘志を燃やし、その様子に少し驚いたような表情を浮かべながら、まるで興味深そうに口元を微かに緩ませる。
「(次のターン、どんな手を打つか。まっ、お手並み拝見ですね)」
[08ターン、ハルヤside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]7個→8個。
[ドローステップ][手札]3枚→4枚。
[リフレッシュステップ][トラッシュ]4個→0個。[リザーブ]8個→12個。
「メインステップ! リューマンクロウ、リューマンサージェントを連続召喚!」
[リザーブ]12個→8個。
[トラッシュ]0個→2個。
[手札]4枚→2枚。
「リューマンサージェントの召喚時効果発揮! トラッシュにあるリューマンの名を持つスピリットを手札に戻す! 対象はリューマンゴッドブレイカー!」
[手札]2枚→3枚。
「(キースピリットを回収してきましたか)」
「行くよ! 敵を打ち砕け! 炎の一蹴必殺!! リューマンゴッドブレイカーをLv.2で召喚! 不足コスト確保でリューマンクロウを破壊!」
地面から飛び出す赤き龍、飛び散る瓦礫を空中で蹴り砕きながら地面に降り立つそち、リューマンゴッドブレイカーは大きく咆哮を轟かせる。
[フィールド]リューマンゴッドブレイカーLv.2((S1)2)Lv.2、リューマンサージェントLv.1(1)BP3000、リューマンドシャットLv.1(1)BP1000。
「アタックステップ! リューマンゴッドブレイカー! アタック!! アタック時効果発揮! 手札から紅炎竜ヒノコを破棄! アルティメットの破棄で回復!」
「(手札を残り1枚にしてでもという事は……このターンで決めに来ますか)」
勝負に王手を掛けようと一気に突っ込むリューマンゴッドブレイカー、地面を強く蹴り上げ宙高く飛び上がるが、まだ彼女にしても対策がない訳がなかった。
「フラッシュタイミング! キングスコマンド! 不足コストはカニメデスから確保!」
「えッ!?」
[フィールド]海将軍カニメデスLv.2(4)BP13000→海将軍カニメデスLv.1(2)BP6000。
[トラッシュ]4個→6個。
【キングスコマンド】4(2)、マジック。
【バースト:相手の『このスピリット/ブレイヴの召喚時』発揮後】
自分はデッキから3枚ドローする。その後、自分は手札1枚を破棄する。その後コストを支払う事で、このカードのフラッシュ効果を発揮する。
『フラッシュ効果』このターンの間、コスト4以上の相手のスピリットはアタックできない。
「効果により、コスト4以上の相手スピリットはアタックできない!」
「!!」
「継続中のアタックはブレイヴスコーピオンでブロック!」
[Battle]リューマンゴッドブレイカーLv.2((S1)2)BP10000vs天蠍星鎧ブレイヴスコーピオンLv.1(1)BP5000。
迫るリューマンゴッドブレイカーにブレイヴスコーピオンは狙いを定めるかのように尾を構え、まるで尾を砲台の様にリューマンゴッドブレイカーに向けてレーザーを撃ち放つ。だがリューマンゴッドブレイカーは宙に飛び上がった状態で足に炎を灯し、その場で体制を整えて飛び蹴りを繰り出すと、放たれたレーザーを蹴り破り、そのまま一直線にブレイヴスコーピオンに飛び蹴りを叩き込み、衝撃に耐え切れず爆発を起こす。だが、破壊されたその瞬間、爆風からブレイヴスコーピオンの体の一部が飛び出したかと思うとそれはスズのフィールドへと降り注ぎ、瞬く間に降り注いだ残骸は光となってネクサスを映し出す。
「!?」
「ブレイヴスコーピオンの破壊時効果、トラッシュのネクサス3枚までを自分のフィールドに配置する。よってトラッシュのサファイアの彫像、俊星流れるコロッセオ、海帝国の秘宝を連続配置!」
映し出されたネクサスはそのまま実体化し始め、スズのフィールドへと出現する。キングスコマンドをあえてバーストセットしなかったのは、恐らくブレイヴスコーピオンの破壊時効果を使う為だろう。最初からハルヤがキースピリットで攻めてくると読んだ上での対策。誰の目から見てもハルヤよりも彼女の方が一枚上手なのは明らかだった。
【俊星流れるコロッセオ】3(2)青、ネクサス。
Lv1(0)、Lv.2(1)
Lv.1、Lv.2
相手は、相手のフィールドにあるシンボルと同じ色のマジックしか使用できない。
Lv.2『自分のアタックステップ』
相手のスピリット/ブレイヴ/ネクサス/マジックの「BPを+する」効果は発揮されない。
【海帝国の秘宝】4(2)青青、ネクサス。
Lv.1(0)、Lv.2(1)。
自分の手札は相手の効果を受けない。
Lv.2『自分のアタックステップ』
自分の青のスピリット/アルティメットの効果で破棄する自分の手札の枚数を-1枚する。
「ぐッ……ターン、エンド」
悔しい気持ちはあれど、攻め手がない以上どうする事も出来ない。悔しい気持ちを胸に、そう宣言するしかなかった。
[09ターン.スズside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]1個→2個。
[ドローステップ][手札]2枚→3枚。
[リフレッシュステップ][トラッシュ]6個→0個。[リザーブ]2個→8個。[フィールド]海将軍カニメデス、スタードライアン回復。
「メインステップ、カニメデスのコアをリザーブに戻します!」
[フィールド]海将軍カニメデスLv.1(2)BP6000→海将軍カニメデスLv.1(1)BP6000。
[リザーブ]8個→9個。
「リザーブにコアを集めてる!?」
「えぇ。私もそろそろ一気に行きますからね!」
「行きますよ!」と意気込むように手札の一枚を構え、そして叫ぶ。
「究極の竜!! その輝きと名を銀河に轟かせッ! アルティメットギャラクシードラゴンを召喚!!」
[リザーブ]9個→5個。
[トラッシュ]0個→3個。
[手札]3枚→2枚。
【アルティメットギャラクシードラゴン】5(青2 極1)極、アルティメット、新生/翼竜。
Lv.3(1)BP9000、Lv.4(2)BP11000、Lv.5(4)BP15000。
【召喚条件:コスト1以上の自分のスピリット1体以上】
Lv.3、Lv.4、Lv.5
自分の究極シンボルすべてを青のシンボルとしても扱う。
【
Uトリガーがヒットした時、トラッシュに置いたカードのコスト1につき、相手のデッキを上から2枚破棄する。
辺り一帯に包まれる黄金の輝き、そして地面から飛び出す巨大な龍の翼、そのまま地面を突き破り、巨大な咆哮を轟かせるその龍こそ、アルティメットギャラクシードラゴン。
「アルティメット!!」
「驚くのはまだ早いですよ、自分のアルティメットがいる時に召喚できる! 私の本当のキーカードを!!」
「!?」
さらに手を掛けるカード、スズにとってそのキーカードはアルティメットギャラクシードラゴンをも超える自分にとっての最強のカード。
「黄金の輝きに身を包みし蒼白の龍! 流れる流星の如く突き進め! アルティメットドライアンをLv.4で召喚ッ!」
[リザーブ]5個→0個。
[トラッシュ]3個→6個。
[手札]2枚→1枚。
先程以上に強くフィールドを照らす眩い光、空を駆けてフィールドへ降臨する龍────アルティメットドライアン。並び立つ二体の究極の龍はより一層強く咆哮を共鳴させ、その咆哮はフィールドを震動させる程に響き渡る。
「二体のアルティメットを一気に!?」
目の前に並び立つ二体のアルティメットの姿にはハルヤでさえも一瞬圧倒される程の光景、その光景がスズの本気を証明するには充分すぎる程だった。
[フィールド]アルティメットドライアンLv.4(2)BP17000、アルティメットギャラクシードラゴンLv.3(1)BP9000、海将軍カニメデスLv.1(1)BP6000、スタードライアンLv.1((S1))BP3000、サファイアの彫像Lv.1(0)、俊星流れるコロッセオLv.1(0)、海帝国の秘宝Lv.1(0)。
「決めるのは私の方ですね、このターンで決着にしますよ!」
「ッ!!」
「アタックステップ、アルティメットギャラクシードラゴンでアタック!!」
「リューマンドシャットでブロック!」
[Battle]アルティメットギャラクシードラゴンLv.3(1)BP9000vsリューマンドシャットLv.1(1)BP1000。
迫るアルティメットギャラクシードラゴンにリューマンドシャットは大槌を盾の様に構えるが、無駄な事だった。アルティメットギャラクシードラゴンはその巨大な手を振り上げ、一気にリューマンドシャットへと振り下すと、盾代わりとする大槌を意図も容易く粉砕し、衝撃にリューマンドシャットは吹き飛ばされ消滅してしまう。
「さらにアルティメットドライアンでアタック!
「!!」
間髪入れずに次にアルティメットドライアンに攻撃指示を出した途端、両腕を構えてハルヤのデッキから2枚のカードを弾き飛ばす。
【アルティメットドライアン】7(青3 極1)極、アルティメット、新生/極竜。
Lv.3(1)BP10000、Lv.4(2)BP17000、Lv.5(4)BP25000、Lv.6(6)BP28000。
【召喚条件:自分のアルティメット1体以上】
【
ヒットしたWUトリガー1回につき、このアルティメットのLvを1つ上のものとして扱う。【ダブルヒット】Uトリガーが2回ヒットしたら、さらに、このアルティメットは回復する。
Lv.6『自分のアタックステップ』
[アルティメットドライアン]以外の自分のアルティメット全てを、そのアルティメットが持つ最高Lvとして扱う。
「アルティメットドライアンのトリガーがヒットすれば自身のレベルアップ。そして2回ヒットすれば、回復できる! 何度でもね!」
「!」
トリガーがヒットし続ければ永久的に攻撃し続ける事の出来るアルティメットドライアン。まさに彼女がキーカードと呼ぶに相応しい強さだった。そして弾き飛ばされたカードを示しながら彼女は続けて行く。
「さぁコールコストお願いしますよ!」
「……ネオコールオブロストと炎龍刀オニマル真打、コストは5と6」
「ならダブルヒッ────」
これで決まったと、勝利を確信するように宣言する彼女だったが、それを言い切る瞬間、「まだだ!」と制止するようにハルヤは強く叫ぶ。
「!?」
「二回目のトリガーがヒットする前に手札にあるこのマジックカードを使うことが出来る!」
「まさか……!!」
「【トリガーカウンター】発揮! 手札からサンブレイカーを使用するよ!!」
「!!」
【トリガーカウンター】、その効果はアルティメットリガーがヒットした瞬間、その効果が発動する前に発揮する事のできる効果。まさにそれはアルティメットトリガーに対抗し得る唯一無二の効果。
「不足コスト確保でリューマンゴッドブレイカーをレベルダウン。そしてサンブレイカーの効果で2枚ドロー、さらにヒットしたカードが赤のカードなら、コストに関係なくガードとしたものとして扱う! 二回目にヒットしたカードは炎龍刀オニマル真打は赤のブレイヴカード、条件は満たしてる!」
「!!」
[リザーブ]1個→0個。
[フィールド]リューマンゴッドブレイカーLv.2((S1)2)BP10000→リューマンゴッドブレイカーLv.1(1)BP6000。
[トラッシュ]8個→11個。
[手札]1枚→0枚→2枚。
「(まさか最後の一枚に持ってたなんて)」
完全に予想外の一手。余裕の様子だったスズの表情も崩れるが、まだアルティメットドライアン自身の攻撃は残っている。直ぐに冷静戻り、バトルを継続させる。
「回復はできなくても一度目のヒットでアルティメットドライアンをLv.5にアップさせ、さらにメインのアタックは続いてます!」
「ライフで受ける!!」
そのまま光の如く突き進むと、一気に展開されたバリアに突っ込み激突すると、ハルヤのライフを破壊する。
「ッ!!」
[ハルヤside]
[ライフ]2→1。
[リザーブ]0個→1個。
残る一つのライフ、だがアルティメットドライアンが回復できない事で、攻め手が足りず、このターンで勝負を決める事は不可能だった。一瞬勝負を決められない事に表情を険しくさせるも、すぐに場を状況を確認し、次のターンで確実に勝負を決めると言い聞かせながら冷静さを取り戻すと「ターンエンド」とコール。
「追い込んだことには変わりありません、次のターンで決めます!」
「いや悪いけど、僕だって負けてられない! 最後まで、諦めないよ!!」
[10ターン.ハルヤside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]1個→2個。
[ドローステップ][手札]2枚→3枚。
[リフレッシュステップ][トラッシュ]11個→0個。[リザーブ]2個→13個。
「メインステップ! リューマンゴッドブレイカーをLv.3にアップ! さらに行くよ! 天下切り裂く勝利の剣! 太陽の如く燃え上がれ! 剣神無双リューマンゴッドソードLv.3で召喚ッ!」
バトルも終盤、決着を付けるこの局面に呼び出したるは一番のキースピリットであるリューマンゴッドソード。フィールドに炎が燃え広がり、その中で輝く眼光。周囲の炎を手に持つ剣で一閃し、リューマンゴッドソードが満を持してその姿を見せる。
「それが、あなたのキースピリット!」
「そうだよ、これが僕の一番のスピリットさ!」
[フィールド]剣神無双リューマンゴッドソードLv.3((S1)4)BP10000、リューマンゴッドブレイカーLv.3(5)BP13000、リューマンサージェントLv.1(1)BP3000。
睨み合う両者のスピリットとアルティメット。どちらが勝つか、それは間違いなくこのターンで結果を示す事になるだろう。場を整え終えると、そのまま力強く「アタックステップ!」と宣言する。
「リューマンゴッドブレイカーでアタック! アタック時効果で手札のリューマンフェニックとリューマンライトニングを破棄して回復させる!」
[手札]2枚→0枚。
「ライフで受ける!」
残る手札全てを捨ててリューマンゴッドブレイカーを回復させ、一方で防御札は尽きたのか、リューマンゴッドブレイカーの攻撃を受け入れ、そのまま展開されたバリアに飛び膝蹴りを叩き込むと、強烈な一撃にバリアは破壊されライフは砕け散る。
「くッ!」
[スズside]
[ライフ]2→1。
[リザーブ]0個→1個。
「さらに回復したリューマンゴッドブレイカーで再アタック!」
「甘いですよ! フラッシュタイミングでピュアエリクサーを使用します!」
「!?」
「不足コスト確保で、スタードライアンを破壊!」
[リザーブ]1個→0個。
[フィールド]スタードライアンLv.1((S1))BP3000→スタードライアンLv.0(0)消滅。
[トラッシュ]6個→8個。
[手札]1枚→0枚。
【ピュアエリクサー《REVIVE》】3(2)白、マジック。
『フラッシュ効果』自分のスピリット/アルティメット全てを回復させる。このターンの間、この効果で回復したスピリット/アルティメットはアタックできない。
まだ万策は尽きていなかったのか、残る一枚でのカウンターマジック。効果によりスズの二体のアルティメットに白い光が灯ると、再び立ち上がり二体のアルティメットは大きく咆哮を共鳴させる。
「リューマンゴッドブレイカーはアルティメットドライアンでブロック!」
「!」
[Battle]リューマンゴッドブレイカーLv.3(5)BP13000vsアルティメットドライアンLv.4(2)BP17000。
リューマンゴッドブレイカーは再び飛び上がると、足に炎を灯し、そのままアルティメットドライアンに強烈な踵落としを繰り出すが、咄嗟にアルティメットドライアンは後ろに飛んでその一撃を避わすと、先程までアルティメットドライアンがいた地面はリューマンゴッドブレイカーの一撃によって大きく砕けるが、攻撃を外しアルティメットドライアンの姿も見失ってしまう。
すぐさま周囲を見渡すが、次の瞬間、青い閃光がリューマンゴッドブレイカーに近づいたかと思うと、その閃光の正体はアルティメットドライアンであり、高速で繰り出す一撃を受け、リューマンゴッドブレイカーは宙に跳ね飛ばされ、空中で身動きの取れないリューマンゴッドブレイカーに追討ちを駆けるかのようにさらに高速状態での攻撃を繰り返し、幾度とない攻撃の前にはさすが耐え切れず、リューマンゴッドブレイカーは破壊されてしまう。
「まだだよ! リューマンゴッドソードでアタック! アタック時効果で一枚ドロー!」
[手札]0枚→1枚。
「アルティメットギャラクシードラゴンでブロック!」
[Battle]リューマンゴッドソードLv.3((S1)4)BP10000vsアルティメットギャラクシードラゴンLv.3(1)BP9000。
駆け出すリューマンゴッドソード、それを阻まんと今度はアルティメットギャラクシードラゴンが立ち塞がり、突っ込むリューマンゴッドソードに、まるで翼を刃のように振り下し、リューマンゴッドソードもそれを手に持つ剣を盾の様にして受け止める。互いに一歩も譲らず互いに翼と剣に力を込め、真っ向から激突する二体。だが拮抗する力比べに埒が明かない事を悟ったのか、一端リューマンゴッドソードから距離を置き、翼を広げて飛び上がったかと思うと、そのまま大きく口を開きリューマンゴッドソードに向けて破壊光線を放ち、あまりに高威力にその場に大爆発が起こる。
爆音を轟かせ、爆風に視線を向け確実に得物を倒したと確信するアルティメットギャラクシードラゴン。しかし、爆風が晴れた瞬間、その場にはリューマンゴッドソードの影も形もなく、アルティメットギャラクシードラゴンは驚いたように慌てて周囲を見渡すが、その瞬間、不意の気配を察知し真上を見上げると、そこには自分の頭上に位置し、剣を構えるリューマンゴッドソードの姿があり、先程、破壊光線が放たれた瞬間、間一髪でそれを避けたばかりか、巻き起こる爆風に上手く乗り上げ、アルティメットギャラクシードラゴンよりも高く飛び上がっていたのだった。
「行っけぇーーッ!! リューマンゴッドソード!!!」
ハルヤの言葉に応えるかのようにリューマンゴッドソードは雄叫びを上げながら剣に炎を纏わせ、そのままアルティメットギャラクシードラゴンに一閃。炎の一撃にアルティメットギャラクシードラゴンは力尽き、その場に巻き起こる大爆発。
「リューマンゴッドソードのバトル終了時に、手札の「竜人」、「剣使」を持つスピリットかアルティメットを召喚できる! よって手札から武将龍萬を召喚!」
「!」
リューマンゴッドソードが剣を天に掲げ、その剣に導かれるして現れるスピリット、炎の灯る刀を握りし戦国の龍、武将劉萬。
【武将劉萬】5(2)赤、スピリット、武竜/竜人。
Lv1(1)BP4000、Lv.2(3)BP7000。
このスピリット/スピリットカードはカード名に「リューマン」が入ってるものとして扱う。
Lv.1、Lv.2『このスピリットの召喚時』
BP6000以下の相手のスピリット1体を破壊する。召喚コストに
「召喚時効果発揮! カニメデスを破壊するよ!!」
刀に灯す炎をより大きく燃え上がらせるとその場からカニメデスに向けて振り下し、切っ先から炎が斬撃波のように撃ち出され、その炎は真っ直ぐカニメデスへと直撃し、炎の斬撃波を受けてカニメデスは破壊される。
「……まさか最後の一枚でそれを引くなんて、驚きですね」
手札を使い切りもはや打つ手はなかったが、彼女の表情はどこか清々しく、「いつでもどうぞ」と、敗北を覚悟しながらも最後まで勝負続けるように目を輝かせていた。
「行くよ! 武将劉萬でラストアタック!! これで決まりだ!!!」
「ライフで、受けます!」
最後の一撃となる武将劉萬の一閃、残るライフを砕き、勝負に幕を下ろす。
[スズside]
[ライフ]1→0[Lose]
***
「ありがとう、いい勝負だったよ」
「……はぁー、負けるなんて思ってもなかった」
やはり負けた事に悔しいのか不満を述べながらも、どこかわざとらしい態度で、悔しい気持ちよりも内心はバトルに満足して様だった。
「それでチームの話なんだけど、どうかな?」
「あっ、そうでしたね」
すっかり忘れていたようにハルヤの話題に、スズは少しだけ困ったように表情を曇らせる。
「あぁ、ごめん。無理なら強制はしないよ。スズさえ良かったらでいいんだけど」
「……一つ聞いていいですか? ハルヤさんのチームってまだ無名ですよね?」
「う、うん。まだ5人揃ってないからね。スズでようやく5人目なんだけど、やっぱり無名のチームじゃ駄目かな?」
「あっ、嫌そういう訳じゃないんです。寧ろ、逆ですかね」
「えっ?」
静かに呟くスズの言葉に一瞬疑問に思うが、「気にしないでください!」と直ぐに話題を切り替え、そのまま続けて行く。
「じゃあ遠慮なくチームに入らせてもらいますよ? 負けるなんて初めてですから、私より強いならリーダーとしても認めます」
「いいの!?」
ハルヤの言葉に笑顔で頷くスズに、「やったぁーーっ!!」と喜ばずにはいられず、それを見ているザック達も「やったな!」とその場に駆け寄り、祝福するように声を掛ける。
「これで5人遂に揃った! 俺達もようやく今日からチームって訳か」
「念願のチーム、断然目指すならナンバーワンだな」
「スズさん、同じメンバーとしてこれからよろしくお願いします。勿論ハルヤもさんも!」
「はい。よろしくお願いします」
新しいメンバーとしてスズと挨拶を交わす面々、全員が自分の事のように喜び、その様子に金盛達もまた笑っていた。
「何はともあれ、アイツが勝ったのならこれでようやく僕様達の名誉も安泰だな」
「あの、リーダー。ところで本当にこれでよかったんですか?」
「よかったも何もこれで解決したじゃないか」
「いやそうなんですけど、あいつらってこれでチームメンバーが揃ってことですけど、俺等を倒すようなカードバトラーが他所のチームにいるってその、色々まずくないですか?」
「えっ……あぁ!?」
その事に気づくと、顔色を変えて慌てたように「直ぐに特訓だ!」と慌ててメンバー達に告げ、一方でチームメンバーが揃ったことに喜ぶハルヤ達だが、「その前に」と、やるべきことを思い出したように、気持ちを一端抑える。
「チーム5人揃ったなら早速ダイキさん達に報告に行かないとね」
5人揃ったからと言ってまだ正式にチームとなった訳ではない。早速チームへの登録をしようと動こうとするハルヤ達だったが、『その必要はねぇぞ』と、突然の声がスタジアムに響き、振り返るとそこにはスタジアム前に腰掛けるダイキの姿が。
「えっ!? ダイキさん!?」
噂をすれば何とやら、何時の間に来ていたのかその姿に驚くように声を荒げ、何故この場にいるのか唯々不思議だったが、疑問を尋ねるよりも前に「ちょっと呼ばれてな」と疑問に答える。
「呼ばれたって誰に?」
「はーい、それは私達だよー!」
手を上げながら嬉々として語る紅葉、「姉さんが!?」と先程まで一緒にいたにもかかわらずコン太も気づいてなかったように驚きを隠せなかった。
「はい、コン太がハルヤさんを信じてるならきっとこういう結果になると思い、お呼びしました。気が早いかと思ったのですが、結果的にはベストタイミングになったようで何よりです」
「まぁお姉ちゃんの直感は冴えてるからね! こう見えて、私もハルヤさんが勝つって信じてたんだよ!」
神子に合わせるように胸を叩きながら自信ありげに語る紅葉。それには少々苦笑しつつも素直に「ありがとうございます」と一礼する。
「まぁともかくひとまずチームメンバーが揃っておめでとうだな。早速登録始めるぜ」
「そう言えば登録って具体的には何を?」
「まぁ簡単だ、チームメンバーの把握と、チーム名の決定。まとめてこの二つだけだ」
「チーム名……!」
「あぁ、ちゃんと考えてるか?」
悪戯っぽく笑うダイキに質問に対し、ハルヤは何かを考え込むような素振りを見せるが、自分の中で既に決まっていたのか、すぐに「はい!」と返事を返した。
「ずっと考えてたんです。チーム名、ちょっと恥ずかしい気もするけど」
「照れるなって、どんな名前だよ?」
「え~っと、「
「成程な、中々いい名前だと思うぜ、全員そうだろ?」
ダイキの言葉に他のチームメンバーも否定するつもりはなく、寧ろ自分達も気に入ってるのか賛成するように静かに頷き、それを見ると「決まりだな」と口角を上げて見せた。
「それじゃぁ登録完了だ! 今日からお前等はチーム、「龍攻威」だ! これから最強目指して、全員頑張れよ!!」
「「「はい!!」」」
ようやく念願のチームを結成できた事に誇らしげな気持ちを感じていた。意気揚々と今後に向けて、これからも頑張るという気持ちで一杯だった。
「ハルヤさん、チーム創設おめでとうございます。これで私達ともライバルになる訳ですね」
「はい、戦う時はぜひよろしくお願いします!」
「えぇ、その時を心待ちにしてますよ。ダイキさんも今日は急な呼び出しに応じてくれてありがとうございます」
「まっ、別にいいぜ。今回は他の用事もあったしな」
ダイキの言葉に不思議にそうに首を傾げるハルヤ達だが、そのまま一枚の紙を取り出し始めたかと思うと、不敵に笑みを浮かべる。
「お知らせさ、バトスピ大会のな!」
「「「!?」」」
取り出した紙には、その詳細が書かれており、それは新たな波乱を起こす火種となるのであった。
大変お待たせしました!今回ようやく第13話更新できました!!相変わらず自分のようなものが書く駄文でも読んでくださってくれている読者様には本当に感謝の気持ちで一杯です。最近更新ペースが遅れておりますが、できるだけ早く更新できるよう頑張りますので、何卒よろしくお願いします。
そして今回は、ハルヤの最後のメンバーとなる桐美スズとの対戦。アルティメットギャラクシードラゴンとアルティメットドライアンはお気に入りなので今回小説で登場させて大変楽しかったです。アルティメットギャラクシードラゴンは持ってないのですが泣
決着となり、無事チームへと入団した彼女。伏線持ちです( `ー´)←(言い方)何気に現段階で色々と伏線が多いですが、そのうちに回収するという事で(←目線逸らし)
次回からは新たな章として大会編をお送りいたしますのでどうぞよろしくお願いします。そして話は変わりまして、明日いよいよゴジラコラボ販売開始されますね。
ツイッター内でフラゲしてる方をかなり見ているので、もう今すぐにでも買いたい衝動に駆られています。自分は採録のメカゴジラ狙いですかね? あと、絶甲氷盾も採録されてるのは美味しいですね。ぜひともいいカード当てるぞ!←フラグ
何はともあれまた次回も宜しくお願いします(*^^*)