バトルスピリッツ・ギガリーグ   作:ブラスト

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・以下注意
誤字、プレイミスアリかも。
バトル表記が人によっては分かりずらいかも。

それでも大丈夫という片はどうか温かい目で見てもらえると幸いです。発見したミスやバトル表記などのご指摘ご気軽に、お待ちしております。






No15.犬猿決着、武凱vsバン

第15話

 

 

 

『すっかり、盛り上がって始まってるみたいだな』

 

大会に盛り上がる会場、そこにまた足を踏み入れる一人の人物。それは八鳥紫苑と蛇目ルムの姿であり、あまり人の目に映らないよう会場観客席の最後尾からスタジアムの様子を伺いながら呟く。

 

「にしても、ルムもこういうの出たかったんじゃねぇの?」

「まぁね。けど、勝手な事は許してくれないんでしょ?」

「はは、分かってるじゃねぇの」

「これでもアンタのチームメイトだからね」

「はは、まぁ拗ねてくれるなよ? 案外外野に回るってのも悪くねぇぞ?」

「アンタはいつもそれだよね。というか動く気あるの?」

「さぁな。今はともかくこの大会を見物させてもらうだけさ、楽しくな?」

 

悪雲漂う会話を交わす二人。一方でバトルで、ハルヤと同じく龍攻威メンバーや見知った人物たちは順当に一回戦を勝ち抜け、次の二回戦は直ぐに行われた。

 

『さぁさぁ二回戦からもヒートアップ! 現在は我らが弟、犬神コン太と、チーム未所属、フリーバトラーの梶雷矢選手のバトル実況を御送りしております!』

 

現在の状況は、お互いにライフ1つ。雷矢の場には烈風忍者キリカゲが一体。だが、対するコン太にはブロッカーとなるスピリットやアルティメットは一体も場におらず、次の雷矢ターン、追い込まれた状況だった。

 

「アタックステップだ! キリカゲでアタック!」

「フラッシュタイミングで、アブソリュートゼロを使います!」

 

【アブソリュートゼロ】3(2)黄、マジック。

【トリガーカウンター】

手札にあるこのカードは、相手のUトリガーがヒットした時、ヒット効果発揮前に次の効果を使用できる。

■ヒットしたカードが黄のカードなら、そのUトリガーをヒットさせた相手のアルティメットは効果全てを失う。

『フラッシュ効果』

このターンの間、相手のスピリット/アルティメット一体のシンボルを0にする。

 

「対象はキリカゲ! マジックの効果でシンボルを0にします!」

 

マジックより放たれる雷がキリカゲに撃ち込まれ、雷による痺れに膝を突かされ、さらにシンボルを失ってしまう。

 

「(よし、これでこのターンは凌いだ!)」

「やるな、さすがにハルヤのチームメイトだけの事はある。しかし、褒めてやりたいところだが、生憎まだまだ甘いみたいだな?」

「えっ?」

「俺もフラッシュで、畳返しの術を使う! マジックの効果でキリカゲを手札に戻す!」

「!?」

「まだ俺のフラッシュだ! さらにソウルコアを使って、【ソウル神速】を発揮! 今手札に戻したキリカゲを再び召喚だ!」

「手札に戻して再召喚、まさか……!」

「その通り、一度手札に戻った事でアブソリュートゼロの効果は効かなくなった! さぁもう一度行け! キリカゲ!」

「……ライフで、受けます!」

 

キリカゲは背の手裏剣を刃の如くしてバリアをッ切り裂きコンタの最後のライフを破壊する。

 

「うあっ!!!」

 

[コンタside]

[Life]1→0[Lose]

 

『勝負あり! 勝者は雷矢選手ッ!! 三回戦進出です!! コン太も検討したのですが、残念です』

『確かに、ですが贔屓目で査定する訳には行きません。このバトルを糧に、本人がより成長を期待しましょう』

 

「雷矢さん、いい勝負でした。ありがとうございます」

「おっと、俺は名前にちなんで、ジライヤって名乗ってんだ。できればそっちで読んでくれた方がうれしいかな?」

「ジライヤ、忍風使いだから上級忍者の名を借りてるって事ですかね?」

「よく気づいたな。まぁその通り、それよりバトルも俺もいい勝負だったと思ってる。名前は確かコン太だったよな? 覚えたぜ、また機会があればよろしくな」

「はい!」

 

以前の時もそうだったが、雷矢は自分が見溜めた相手以外の名前を決して呼ばない。だからこそ、コン太の実力を認めたという事だろう。互いに握手を交わし、お互いに健闘を称え合いながらスタジアムを後にする。

 

「コン太、頑張ったけどな」

「うん、残念だけどね。それより雷矢もやっぱり出場してたんだ。しかも、前よりも強くなってる!」

「ハルヤの知人はほんっと強い奴が多くて武者震いが止まらねぇな。まっ、次は俺のターン、コン太の負けた分は俺がヴィクトリーを飾って晴らしてやるよ!」

「うん、キッドも頑張ってよね」

「お互いにな」

 

二回戦もより白熱したバトルが展開され、カードバトラー達は唯目の前に相手に対し、全力でバトルに臨むだけだった。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

「さぁアタックステップ! アルティメットサジットアポロドラゴンでアタックだ! Uトリガーロックオン!」

「ぐっ、コテツティーガとバトルシップモア! どちらもコストは5ッス!」

「ならダブルヒット! 効果でお前のロードドラゴングレイザーとシュライクン、クラッシュ!」

 

キッド対将のバトル。アルティメットサジットアポロドラゴンは炎の矢を二は続けて撃ち出し、その矢は鋼の体を誇るグレイザーとシュライクンの二体を貫き、矢に貫かれた二体はそのまま炎に身を焼かれ破壊されてしまう。

 

「ぐっ! アルティメットの効果じゃ、【重装甲】で対応できないッス!」

「ここまでだな! フィニッシュ行くぜ! サジットアポロドラゴン!」

「ライフで受けるッス!」

 

最後のライフ目掛けて、サジットアポロドラゴンが将に向けて最後の一発として、矢を放ち、勝負に決着を付ける。

 

「ぐっ!! オイラが負けるなんて……兄貴に申し訳が立たねぇッス!!」

「はっは悪いな、うちのリーダーに大口言った以上、それをライアーでは済ます訳には行かないだろ?」

 

有限実行、宣言通り勝ち残った事にキッドはVサインを掲げ、ますますヒートアップするバトルに会場中が熱気に包まれる。

 

『さぁ二回戦もそろそろ大詰め、次はどんなカードバトラーがどんなバトルを繰り広げてくれるのか! 期待を胸に組み合わせを発表しましょう!! 二回戦最後の対戦カードはこちら!!』

 

紅葉の言葉とともに再びモニターの画面がスロットマシンの様に回転を始めると、次の対戦カードとして二名のカードバトラーが選出される。

 

『決まりました! 続いては、井澤バン選手vs武凱バズト選手!! 同じチーム同士でのバトルとなりました!!』

「「!!」」

 

対戦カードが発表され、ざわめく会場。そして発表後、すぐにスタジアムにそれぞれ別々の入り口からステージに姿を現す二人。

 

「よぉ、武凱。まさかこんな所でテメェと戦うとはな?」

「俺もだ。まさかこんな大舞台でお前を負さなきゃならんとは、同じチームメイトとして流石に同情するぜ」

「あぁ? 何テメェ自分が勝つ前提の話をしてやがる? テメェの勝利を一体だれが決めた?」

「決めたのは俺自身だ! すぐに証明もできるぞ!」

「ほざけ、俺がいつテメェに負け越した?」

「勝ち越したこともねぇだろ? どの道今日で決着付けてやるよ! 強化した俺の最強の怪獣デッキでな!」

「決着だと? それは俺の台詞だ! デッキを強化したのがテメェだけだと思うなよ? 俺の新しいデッキの真骨頂、その真髄をテメェに味合わせてやる!」

 

勝負前から既に火花を散らす程睨み合う二人、相変わらず犬猿の仲の二人に、紅葉は苦笑しながらも、実況を進めて行く。

 

『相変わらず喧嘩っ早い二人ですね、とは言え、互いにバトルに臨む準備は既にOKという解釈で間違いないですかね』

『えぇ、良くも悪くも同じチームメイト同士だからという遠慮はあの二人には無縁でしょう。互いに全力で相手を倒す、最も単純ながら最も純粋な想いを胸に、あの二人はバトルに臨むはずです』

『なるほど! 犬猿の仲はさておき、本気のバトルが見れるのは間違いありませんね、それでは早速両者準備を!!』

 

ステージに上がりデッキを構える二人、その様子を確認し終えると、紅葉は手を振り上げ、「それでは両者コールを!」と、まるでスタートを切る様に叫ぶ。

 

「「ゲートオープン! 界放ッ!!」」

 

 

 

***

 

 

 

[01ターン.武凱side]

[スタートステップ]

[ドローステップ][手札]4枚→5枚。

 

バトル開始と同時に武凱からの先行と共に、幕が上がる。意気込むように「行くぞ!」と力強く手札を構える。

 

「俺はネクサス、超古代都市ルルイエを配置だ!」

 

[リザーブ]4個→0個。

[トラッシュ]0個→4個。

[手札]4枚→5枚。

 

【超古代都市ルルイエ】4(3)青、ネクサス。

Lv.1(0)、Lv.2(2)。

Lv.1、Lv.2『お互いのアタックステップ』

カード名に「怪獣」と入っている自分のスピリットが破壊された時、自分はデッキから2枚ドローする。その後、自分は手札を2枚破棄する。

Lv.2『お互いのアタックステップ開始時』

自分の手札/トラッシュにある[超古代尖兵怪獣ゾイガー]1枚をコストを支払わずに召喚できる。

 

[フィールド]超古代都市ルルイエLv.1(0)。

 

「これでターンエンドだ!」

 

 

 

 

[02ターン.バンside]

[スタートステップ]

[コアステップ][リザーブ]4個→5個。

[ドローステップ][手札]4枚→5枚。

 

「ハッ、ネクサス配置しただけで終わりじゃ、守りが手薄なんだよ! 行くぜ、メインステップ! 俺は戦竜エルギニアス2体をそれぞれLv.1、Lv.2で召喚!」

 

[リザーブ]5個→0個。

[トラッシュ]0個→1個。

[フィールド]戦竜エルギニアス(A)Lv.2((S1)2)BP3000、戦竜エルギニアス(B)Lv.1(1)BP1000。

 

「アタックステップだ! Lv.1のエルギニアスでアタック!」

「ライフで受けるぜ!」

 

エルギニアスはバリアへと突進し、ライフを砕き衝撃が武凱を襲うが、まるで衝撃が聞いてないように平然としながら笑って見せる。

 

[武凱side]

[ライフ]5→4。

[リザーブ]0個→1個。

 

「俺のライフ減少時に手札のこのカードの効果発揮させる!」

「何!?」

「さぁ出ろ! カプセル怪獣アギラをノーコストで召喚だ!」

 

[リザーブ]1個→0個。

[手札]4枚→3枚。

 

【カプセル怪獣アギラ】3(1)赤、スピリット、地竜。

Lv.1(1)BP3000、Lv.2(3)BP6000。

『相手のアタックステップ』

手札にあるこのスピリットカードは、自分のライフが減ったときコストを支払わずに召喚できる。

 

地面を突き破りながら姿を現すアギラ、以前武凱が扱っていたタイラントやゴモラと比べるとやや小さいが、やはり怪獣という名を持つだけあって、それ相応の迫力を秘め、大きく鳴き声を上げる。

 

「チィッ、ターンエンド」

 

『バン選手、相手の場がガラ空きと先手を仕掛け、ライフを削ったのも束の間、ライフ減少に合わせて、いきなり武凱選手の場にお得意の怪獣スピリット、アギラが召喚されました!』

『まるでバーストのような使い方ですね。武凱選手はネクサスなどで場の準備をしてから一気に仕掛けるタイプでした。その準備までにどうしても防御が手薄になってしまうのをアギラでサポートしているんでしょう』

 

冷静に状況を把握しながら的確な解説のコメントを述べる神子。ハルヤとバトルし、負けてから相当デッキを強化したのだろう。二人もまた強くなっていることに、バトルを見ているハルヤは危機感を覚え、一度勝った相手と見縊れば、敗北は必須であることを十分理解していた。

 

 

 

 

[03ターン.武凱side]

[スタートステップ]

[コアステップ][リザーブ]0個→1個。

[ドローステップ][手札]3枚→4枚。

[リフレッシュステップ][トラッシュ]4個→0個。[リザーブ]1個→5個。

 

「メインステップ! カプセル怪獣アギラをLv.2にして、さらに超古代尖兵怪獣ゾイガーをLv.2で召喚!」

 

[リザーブ]4個→0個。

[手札]4枚→3枚。

 

【超古代尖兵怪獣ゾイガー】2(赤1 青1)青、スピリット、異合。

Lv.1(1)BP2000、Lv.2(3)BP4000。

Lv.1、Lv.2

ソウルコアが置かれているカード名に「神」と入っている自分のスピリットを、そのスピリットが持つ最高Lvとして扱う。

Lv.2『自分のメインステップ』

自分の手札にある[邪神ガタノゾーア]を召喚するとき、そのコストを-1する。

 

[フィールド]カプセル怪獣アギラLv.2((S1)2)BP6000、超古代尖兵怪獣ゾイガーLv.2(3)BP4000。

 

「アタックステップ! アギラでアタックだ!」

「ッ! ライフで受ける! ぐっ!」

 

[バンside]

[ライフ]5→4。

[リザーブ]0個→1個。

 

アギラの攻撃によってライフを削り返すと、満足した様に「ターンエンド」と宣言し、続くバンのターンへと移る。

 

 

 

 

[04ターン.バンside]

[スタートステップ]

[コアステップ][リザーブ]1個→2個

[ドローステップ][手札]3枚→4枚。

[リフレッシュステップ][トラッシュ]1個→0個。[リザーブ]2個→3個。[フィールド]戦竜エルギニアス(A)回復。

 

「俺のターン、俊星流れるコロッセオを配置だ!」

 

[リザーブ]3個→2個。

[トラッシュ]0個→1個。

[手札]4枚→3枚。

 

「さらにもう一体! こいつで一気に行くぜ!! 巨大な力で敵を制圧、粉砕しろッ! 巨人大帝アレクサンダー召喚ッ! 不足コストはエルギニアスから確保だ!」

 

[リザーブ]2個→0個。

[フィールド]戦竜エルギニアスLv.2((S1)2)BP3000→戦竜エルギニアスLv.1(1)BP1000。

[トラッシュ]1個→4個。

[手札]3枚→2枚。

 

フィールドを揺るがす程の大きな足音を響かせフィールドへと降臨するアレクサンダー、自分の等身と同じ大きさを誇る槍を軽々と振るい、その王者の貫禄を見せしめる。

 

[フィールド]巨人大帝アレクサンダーLv.1((S1))BP6000、戦竜エルギニアス(A)Lv.1(1)BP1000、戦竜エルギニアス(B)Lv.1(1)BP1000。

 

「アタックステップだ! アレクサンダー、行けッ! アタック時に【強襲】を発揮! ネクサスを疲労させて回復だ!」

「ゾイガー、ブロックしろ!」

 

[Battle]巨人大帝アレクサンダーLv.1((S1))BP6000vs超古代尖兵怪獣ゾイガーLv.2(3)BP4000。

 

ゾイガーは翼を広げて飛び上がると、そのままアレクサンダーへと火球を吐き付けながら特攻を仕掛ける。対するアレクサンダーは放たれた火球を全て右手に盾で全て遮断し、そのまま槍を構え、ゾイガーは再度火球を放つが、アレクサンダーは構う事なく構えた槍を突き出し、槍の一撃は放たれた火球ごとゾイガーを貫き破壊する。

 

「ふん、この瞬間! ネクサス、超古代都市ルルイエの効果発揮! 「怪獣」の名前を持つゾイガーが破壊された事で俺はデッキから2枚ドローし、2枚破棄するぞ!」

 

青の得意とする手札交換。発揮されるネクサスの効果によって二枚のカードを手い取るが、そのカードを見た瞬間、明らかに武凱の反応が変わる。

 

「(来たか……!)」

「!?」

 

「続けるぞ」、そのまま手札を2枚引いた後、「破壊された城」と「ソウルドロー」を破棄すると、効果を処理し終える。

 

「何が来たかは知らねぇが、まだ俺のターンは終わってねぇぞ! 回復したアレクサンダーで再度アタックだ!」

「来なッ! 今度はライフで受けてやるよ!」

 

アレクサンダーは今度は対象を武凱とし、そのまま駆け出し、武凱は宣言通りその攻撃をライフで受けると、展開されるバリアを巨大な槍で一気に貫く。

 

「ッ!!」

 

[武凱side]

[Life]4→3。

[リザーブ]3個→4個。

 

「これでターンエンド!」

 

 

 

 

[05ターン.武凱side]

[スタートステップ]

[コアステップ][リザーブ]4個→5個。

[ドローステップ][手札]3枚→4枚。

[リフレッシュステップ][フィールド]カプセル怪獣アギラ回復。

 

「メインステップ、俺はもう一体、ゾイガーをLv.2で召喚。さらにアギラをレベルダウンし、ゾイガーのLv.2効果発揮させ、手札にある邪神のコストを-1する! さぁ、覚悟はいいか、バン! その目にたっぷり拝ませてやるぜ! 俺の新しい力をな!」

「!!」

 

手札に手を掛け、声を荒げそしてこれまで以上に力強く叫ぶ。

 

「古代に封印されし邪神! 禁断の封印を解いてこの地へと現れ、闇の力を今解き放てッ!!! 邪神ガタノゾーア、召喚ッ!!」

 

[リザーブ]4個→0個。

[フィールド]超古代尖兵怪獣ゾイガーLv.2(3)BP4000→超古代尖兵怪獣ゾイガーLv.1(1)BP2000、カプセル怪獣アギラLv.1((S1))→カプセル怪獣アギラLv.0(0)消滅。

[トラッシュ]0個→6個。

[手札]3枚→2枚。

 

フィールドに突如満ち始める海、維持コストを失ったアギラはその海の中へと呑まれて消滅し、そして海と化したフィールドから中央で巻き起こる巨大な渦潮、その渦潮よりゆっくりと浮上し始める巨大なアンモナイトのような影、そしてギラリと光る眼光が映ると、邪神ガタノゾーアがフィールドへと降臨する。

 

『つ、つつついに出ました!! 武凱選手の新たなキースピリット! 邪神ガタノゾーア!! 不気味なその姿、邪神の名の通り、私は既に見た目から既に禍々しいオーラをフルに感じております!!』

『闇の支配者とでも存在ですかね、まさかこれ程のスピリットを用意していたとは……! 私も正直驚いております』

 

武凱の新たなキースピリット、邪神ガタノゾーア。畏怖を抱かせるそのスピリットの姿に誰もが恐ろしさを感じながらも、同時にその迫力と威圧感に一切目を背けることが出来ず、それは対戦相手であるバンも勿論例外ではない。

 

「邪神、ガタノゾーア……!」

「そうだ。俺はコイツと共に最強を証明する! キャプテンの右腕はこの武凱バズト様、唯一人だけってな!」

「ッ!! ざけんな、テメェなんかに右腕の座を渡せるか!!」

「フン、コイツの姿を見てもまだそんな強気でいる気か! だがな、直ぐに分からせてやるよ! コイツと俺様の前に敵なんかいねぇって事をな!」

「!」

「ゾイガーの効果発揮、コイツは邪神のコストを-1にするだけじゃねぇ。自分の「神」の名を持つスピリットにソウルコアが置かれていれば、そのスピリットを最高レベルとして扱える! キャプテンのホオジロタイガー同様にタイミングは常にだ!」

「って事は……!」

「そうだ! 「神」の名を持つ邪神ガタノゾーアを最高レベルとして扱い、そのBPは30000だッ!!!」

「さ、三万!?」

 

『これはまさに圧倒的!! 驚異のBPを誇るガタノゾーア!! 武凱選手、これ以上にない程、強力なスピリットを操り、まさに敵なしと豪語する言葉に偽りはない!!』

 

[フィールド]邪神ガタノゾーアLv.3((S1))BP30000、超古代尖兵怪獣ゾイガーLv.1(1)BP2000。

 

圧倒的なガタノゾーアに既に武凱は勝利を確信していた。そして勝気な様子で「アタックステップ!」と高らかに宣言する。

 

「さぁ行け、ガタノゾーア!! 闇で全てを破壊しろ!!!」

 

武凱の宣言と共にガタノゾーアは咆哮を上げ、邪神の咆哮にフィールドに満海は大きく荒れ狂う。

 

「アタック時効果発揮! コスト8以下のスピリットを破壊だ!」

「何だと!?」

 

【邪神ガタノゾーア】9(6)青青、スピリット、異合。

Lv.1、Lv.2、Lv.3『相手のリフレッシュステップ』

相手のフィールド/リザーブにソウルコアがあるとき、相手は相手のトラッシュのコア全てを相手のリザーブに戻せない。

Lv.2、Lv.3『このスピリットのアタック時』

コスト8以下の相手のスピリット1体を破壊する。このスピリットにS(ソウルコア)が置かれている時、この効果で破壊したスピリットをデッキの下に戻す。

 

「さらにこのスピリットにソウルコアが置かれていれば破壊するスピリットをデッキの下に戻す。アレクサンダー、デッキの底に沈めぇッ!!」

「!」

 

ガタノゾーアは海面に浸かった足元から鋏状の腕と触手を伸ばし、アレクサンダーの両手両足を拘束すると、そのまま海の中へと引きずり込んでしまう。

 

「アレクサンダー!!」

 

キースピリットに対する叫びも虚しく、成す術もなくアレクサンダーは海の底へ沈み、デッキボトムへと送られ、さらにガタノゾーアによるメインアタックは継続しており、腕と触手を伸ばして襲い掛かる。

 

「ぐっ! エルギニアスでブロック!」

 

[Battle]邪神ガタノゾーアLv.3((S1))BP30000vs戦竜エルギニアスLv.1(1)BP1000。

 

足元が海面に浸かっている為、鈍い動きながらもフィールドを駆けてガタノゾーアを阻もうとするが、ガタノゾーアは鋏状の腕を伸ばしてそのままエルギニアスへと振り下し、そのまま押し潰されエルギニアスは破壊される。

 

「まだだ! ゾイガー! さらにお前も行けッ!」

「ライフで受ける!」

 

翼を広げて海面から空へと飛び立ちそのままバンへと迫り、火球を吐き付けライフを破壊する。

 

「うあッ!!」

 

[バンside]

[ライフ]4→3。

[リザーブ]2個→3個。

 

ライフ消失による衝撃に片膝を突かされながらも耐え切るバン、武凱はその様子に笑ながら、余裕の表情でターンエンドと宣言。

 

「ほら、次はテメェの番だ。あっさり終わってくれるなよ?」

「ぐッ! ったりめぇだ!」

 

煽る様な武凱の言葉、それに苛立ちながらもまだ強気に言い返して見せながら打付く自分のターンを迎える。

 

 

 

 

[06ターン.バンside]

 

「スタートステップ! コアステップ、ドローステップ、リフレッシュステップ!」

「この瞬間! 邪神ガタノゾーアの効果を発揮!」

「!?」

「お前のリザーブ、又はフィールドにソウルコアがあるとき、テメェはトラッシュのコアをリザーブに戻せねぇ!」

「何っ……!?」

 

現在バンのトラッシュに置かれたコアは4つ。それをリザーブに戻そうとするが邪神がそれを決して許さない。眼光を輝かせ、トラッシュのコアを封じ込めてしまう。

 

[リザーブ]4個。

[手札]3枚。

[トラッシュ]4個。

 

『バン選手これは辛い!! ソウルコアを使用しなかったことが仇となり、リザーブにはたった4個しか残されていません!!』

『今あるコアだけでこの状況を打開するのはほぼ不可能です。バン選手、苦しい状況に追い込まれましたね』

 

半分以上のコアを使用することが出来ない事にはバンも苛立つように歯噛みしながらも、それでもまだバトルは続いている。このままやられてなるものか、と強く気持ちを保ってバトルを続けて行く。

 

「ソウルコアが俺のリザーブとフィールドになけりゃぁいいんだろ! だったら俺はソウルコアを使って、ミノタコルスを召喚ッ!」

 

[リザーブ]4個→1個。

[トラッシュ]4個→6個。

[手札]3枚→2枚。

 

「ハッハ、ソウルコアを使ったのはいいが、たった1体召喚しただけで、もうテメェに残るコアは1つしかねぇじゃねぇか!」

「うるせぇぞッ! 俺はバーストをセット。これでターンエンドだ」

 

[手札]2枚→1枚。

[フィールド]ミノタコルスLv.1(1)BP3000、戦竜エルギニアスLv.1(1)BP1000、俊星流れるコロッセオLv.1(0)。

 

「(フン、苦し紛れのバーストか。こりゃぁ完全に勝負は見えたな)」

 

 

 

 

[07ターン.武凱side]

[スタートステップ]

[コアステップ][リザーブ]0個→1個。

[ドローステップ][手札]2枚→3枚。

[リフレッシュステップ][トラッシュ]6個→0個。[リザーブ]1個→7個。[フィールド]邪神ガタノゾーア、超古代尖兵怪獣ゾイガー回復。

 

「メインステップ! さぁ決めるぜ! 俺はカプセル怪獣アギラをもう一体召喚! さらに超古代都市ルルイエをLv.2にアップ!」

 

[リザーブ]7個→1個。

[トラッシュ]0個→3個。

 

「そしてアタックステップ! ステップ開始時にネクサス、超古代都市ルルイエの効果を発揮! 俺の手札/トラッシュに存在するゾイガー1体を召喚できる! 勿論、この効果でトラッシュのゾイガーを復活だ!」

「!」

 

海面から飛び出す翼、トラッシュよりアレクサンダーによって破壊されたゾイガーが再びフィールドへと姿を現し、武凱の場に出そろう怪獣達は一同に咆哮を共鳴させる。

 

[リザーブ]1個→0個。

[フィールド]邪神ガタノゾーアLv.3((S1))BP30000、カプセル怪獣アギラLv.1(1)BP3000、超古代尖兵怪獣ゾイガー(A)Lv.1(1)BP2000、超古代尖兵怪獣ゾイガー(B)Lv.1(1)BP2000、超古代都市ルルイエLv.2(2)。

 

「邪神ガタノゾーアでアタック! アタック時効果だ! ミノタコルス、深海へと沈めぇッ!!」

 

再び触手がミノタコルスを拘束し海へと引きずり込みデッキの底へと送られ、さらに追撃するように鋏状の腕を伸ばし、バンへと迫る。

 

「さぁ、このアタックはどうする!」

「……ライフで、受ける!!」

「ハッ! 覚悟は決まったか! なら喰らえ! ダブルシンボルの攻撃をな!」

 

展開されるバリアへと叩き付けられる二つの鋏、そのままバリアを切り砕き、一気にバンのライフを破壊する。

 

「がぁぁぁぁぁ……ッ!!」

 

[バンside]

[ライフ]3→1。

[リザーブ]2個→4個。

 

『邪神による強烈な一撃がバン選手へと決まったぁーーッ!! 残りライフは一つ! もはやバン選手、ここまでか!!』

 

追い詰められ、どちらが優勢なのか状況は明白。「終わったな」、と勝利宣言とも取れる言葉を吐き捨てる武凱だが、その言葉に対し、バンは小さく「まだだ」と否定して見せた。

 

「?」

「俺が、キャプテンの右腕だ。それは絶対譲れねぇ……だから! 死んでも負けてらんねぇんだよ!!」

「!!」

「俺のライフ減少時でバースト発動! 雷神轟招来!」

「!?」

 

【雷神轟招来】6(3)青、マジック。

【バースト:自分のライフ減少時】

コスト4以下からコスト1つを指定する。指定したコストの相手のスピリット全てを破壊する。その後コストを支払う事でこのカードのフラッシュ効果を発揮する。

『フラッシュ効果』コスト5以下の相手のスピリット1体を破壊する。

 

「コスト指定は2だ! よって、コスト2のゾイガーを2体纏めて破壊するぜ!」

「ッ!」

 

バーストにより起ち込める黒雲、雷を走らせ、それはすぐに雷雲へと切り替わると二体のゾイガー達へ落雷を落とし、雷が二体のゾイガーがまとめて破壊する。

 

「なっ!?」

「へっ、どうだ! これでこのターン、決着はつけられねぇだろ?」

「ぐッ!!」

 

『何とここでまさかのバースト!! バン選手、武凱選手による攻撃を何とか凌いで見せました!!』

『やはり強くなってるのはバン選手も同じでしたね。これはまだまだ勝負は分かりませんよ?』

 

「「怪獣」の名前を持つスピリットが破壊されたことでルルイエの効果だ、俺はデッキから2枚ドロー、その後「古代都市ルルイエ」と「古代怪獣ゴモラ」を破棄だ、たとえゾイガーが破壊されてもまた復活する。このターンを凌いだところで、悪足掻きにしかならねぇぞ、俺はこれでターンエンド!」

 

武凱の言葉通りあくまでこのターンを凌いだだけに過ぎない。次にターンでの敗北は避けられないだろう。だがそれでもバンはまだ自分負けを認める様子は一切なく、その様子に会場の空気も徐々に変わり始める。

 

 

 

 

[08ターン.バンside]

[スタートステップ]

[コアステップ][リザーブ]4個→5個。

[ドローステップ][手札]1枚→2枚。

[リフレッシュステップ][トラッシュ]6個→0個。[リザーブ]5個→11個。

 

前のターン、ソウルコアをトラッシュに送った事でこのターンのリフレッシュステップ。ガタノゾーアによる効果は受けず、トラッシュのコア全てがバンのリザーブへと戻り、そして戻ったコアと手札を見ながら彼は静かに口角を上げて見せる。

 

「武凱、テメェとの決着、俺の新しいキースピリットで白黒つけてやるぜ!」

「何?」

「テメェが邪神を見せてくれたように俺も見せてやるぜ! 俺の最強のとっておきをな!!」

「!」

 

バンもまた強い目で力強く叫び、そして手札のカードを掴み取る。

 

「猪突、爆! 進!! 道塞ぐ物全てをその牙で突き砕き、目の前の敵を打ち壊せ!!! 亥の十二神皇カラミティボア、Lv.2で召喚だぁッ!!」

 

[リザーブ]11個→2個。

[トラッシュ]0個→4個。

[手札]2枚→1枚。

 

バンがそのカードを呼び出した瞬間、遥か地平線の向こうに青い光が柱の様に上ったかと思うと、その光はこちらに向けて猛スピードで迫り始め、近付く光の正体は十二神皇の一体として数えられし、亥の名を持つ神皇、カラミティボアの姿。足元に浸る水を蹴り弾きながら突き進み、そのままバンの前で足を止める。

 

『ななな何と!!! バン選手の新たなキースピリットの正体は十二神皇の一体!! 亥の十二神皇カラミティボア!!!』

『バン選手が新しくキースピリットして選んだスピリット、武凱選手の邪神ガタノゾーアとも決して退けを取ってはいませんね』

『神vs神!! このバトル、ますます白熱してまいりました!!!』

 

カラミティボアは力強く咆哮を上げ、ガタノゾーアもまた対抗するように咆哮を強く響かせ、二体のスピリットによる咆哮は周りの物、他のスピリットを全てを吹き飛ばす程の声量で、エルギニアス、ゾイガー、アギラは吹き飛ばされまいと地面に踏ん張るのが精一杯だった。

 

「まさか、それが新しいキースピリットかよ!」

「そうさ、言った筈だぜ! デッキを強化したのはテメェだけじゃねぇと! 俺はこんな所で、誰だろうと負けてらんねぇ! 行くぜ、アタックステップだ!」

 

[フィールド]亥の十二神皇カラミティボアLv.2((S1)4)BP18000、戦竜エルギニアスLv.1(1)BP1000。

 

「お前のアタックステップ開始時、ゾイガーを再び召喚だ!」

 

[リザーブ]2個→1個。

[フィールド]超古代尖兵怪獣ゾイガーLv.1(1)。

 

ルルイエの効果はお互いのアタックステップに及び、再び海面から浮上するゾイガー、しかしバンはそれに全く構う事無く、カラミティボアもまたアタックステップ開始と同時にこれから駆け出すかのように水に浸る地面に強く足をめり込ませて体制を構えて見せ、バンはカラミティボアに向けて「行くぞ!」と強く言い放つ。

 

「カラミティボア、アタックだッ!! アタック時効果、【封印】発揮!」

「!!」

「俺のソウルコアをライフに【封印】!」

「【封印】、来たか!!」

 

【亥の十二神皇カラミティボア】6(3)青、スピリット、神皇/爆蒼。

Lv.1(1)BP10000、Lv.2(4)BP18000。

Lv.1、Lv.2《封印》『このスピリットのアタック時』

このスピリットのS(ソウルコア)を自分のライフに置ける。

《封印時》Lv.1、Lv.2【突進】『このスピリットのアタック時』

最もコストの低い相手スピリット1体を指定してアタックする。ブロックしたスピリットを破壊した時、次にコストの低い相手のスピリット1体を指定して、ブロックさせる。

Lv.2『自分のアタックステップ』

系統:「神皇」/「十冠」を持つ自分のスピリットをブロックしたスピリットが消滅/破壊された時、相手のデッキの上から8枚破棄する。

 

ソウルコアの赤い輝きがライフへと灯り、カラミティボアは一気に水を蹴り上げ、駆け出すその蹴りはあまりにも強いのか、まるで足元の水を抉る様に蹴り上げ、水場にスピードを落とすどころか、徐々に加速しながらそのスピードを上げて走り出す。

 

「封印時効果、【突進】発揮! 最もコストの低いスピリットに指定アタック! お前だ、ゾイガー!」

「チィッ! ならゾイガーでブロック! 迎え撃ちな!」

 

[Battle]亥の十二神皇カラミティボアLv.2(4)BP18000vs超古代怪獣ゾイガーLv.1(1)BP2000。

 

ゾイガーは火球を放ち迫るカラミティボアを迎撃するが、カラミティボアは放たれた火球をまるで気にする事無く、そのまま真っ直ぐ進み続け、猛スピードによる特攻で火球を粉砕しながら止まる事無く進み続け、ゾイガーはその様子に空へ一旦逃げようと翼を広げるが、カラミティボアは加速し続け、数メートルの距離を一瞬で詰めるとそのままゾイガーが空へと飛び立つ前に突進し、その衝撃はまるで巨大な弾丸に撃ち抜かれたのと同様、ゾイガーは断末魔を上げながら爆発四散する。

 

「Lv.2効果、系統、「神皇」/「十冠」を持つ自分のスピリットをブロックしたスピリットの消滅、または破壊された時相手デッキを8枚破棄!」

「!」

 

武凱のデッキから一気に8枚ものカードが弾き飛びトラッシュへと送られ、「さらに」とバンは言葉を続けて行く。

 

「怪獣が破壊されたことで、テメェのネクサスの効果を発揮させてもらおうか!」

「ま、まさかテメェの狙いは……!」

 

あくまでもルルイエの効果は強制発動。そのまま2枚のカードを引かされた瞬間、バンの狙いが何であるか察する。

 

「御名答、このターン俺のスピリットは2体だけ。正直言って、このターンでお前のライフは削り切れない。だからもう一つのやり方で勝たせてもらう!」

 

バンの言うもう一つの勝ち方。本来は相手のライフ5つ、先に削った方が勝者。これが最も主流となる方法。だが、勝ち方はライフを削り切る事だけに限った訳ではない。それは青のデッキ破壊が得意とするデッキアウトによる勝利、それは相手のスタートステップ開始時にデッキのカードが1枚もなければ成立するもう一つの方法。ライフを削り切れない事を理解したうえでバンが狙うのはこの方法だった。

 

「(しまった!! 完全にルルイエの効果が裏目に出てやがる!! 今の8枚と、ルルイエの効果で引いた2枚。今俺のデッキに残るカードは後18枚! これじゃぁ……!)」

「理解できたようだな、まだ終わらねぇぞ! カラミティボアがバトルに勝てばさらに次にコストの低いスピリットをブロックさせる! さぁ次だ!!」

「ぐっ、クソッ!! アギラでブロック!!」

 

[Battle]亥の十二神皇カラミティボアLv.2(4)BP18000vsカプセル怪獣アギラLv.1(1)BP3000。

 

 

カラミティボアはなおも加速し続けながら進み、アギラは真っ向から迎え撃とうと駆け出し、迫るカラミティボアに角を打ちつけるが、アギラによる攻撃ではカラミティボアはビクともしない。カラミティボアは止まる事無く駆け出し続け、アギラはその威力に完全に負け、足を引き摺らせながら後退させられ続け、そのままカラミティボアは牙を突き上げると、アギラを宙に跳ね上げ、アギラは空中で消滅する。

 

「破壊により8枚破棄! さらにテメェのルルイエの効果で2枚ドローしな!」

「!!」

 

[デッキ]18枚→8枚。

 

「最後だ! ガタノゾーアにアタック!!」

「ッ! ガタノゾーアで、ブロック!」

「ゾイガーがいなけりゃ、ガタノゾーアは最高レベルじゃねぇッ! カラミティボア、邪神を突き崩せぇーーッ!!」

 

[Battle]亥の十二神皇カラミティボアLv.2(4)BP18000vs邪神ガタノゾーアLv.1((S1))BP10000。

 

ガタノゾーアは吠えながら、鋏を海面に叩き付けると、カラミティボアの行く手を塞ぐように隆起し始める幾つもの岩壁。だが、カラミティボアは決して止まる事は無い。硬い岩壁をまるでガラス細工の如く粉々に粉砕しながら突き進み続け、ならばとガタノゾーアは触手と腕の鋏をカラミティボアへと伸ばすが、カラミティボアは二本の牙を振り上げ、触手と鋏を弾き飛ばし、そのまま一気にガタノゾーアへとぶち当たる。

 

激突した瞬間、さすがにカラミティボアも一瞬止めるが、それでもまだ駆け出そうとするその足は止めておらず、眼光を輝かせながら駆け出し続け、カラミティボアによる激突にガタノゾーアの硬い甲殻に亀裂が走り始め、そのままさらにカラミティボアは一気に駆けだす足により一層力を込めて進み出すと、ガタノゾーアの体に走る亀裂は全身に及んだ瞬間、まるで砕け散るような音と共にその場に巻き起こる大爆発、そしてその爆風の中をカラミティボアはそのまま駆け抜ける。

 

「効果発揮、デッキを8枚破棄だ!」

「ッ!!」

 

[デッキ]8枚→0枚。

 

「これで俺のターン、終了!」

 

 

 

 

[09ターン.武凱side]

「俺の、ターン……!」

 

苦い声で自分のターンを迎える武凱だが、既にデッキは無くこの瞬間、デッキアウトによる敗北が決定し、勝負に幕引きとなる。

 

『武凱選手、デッキアウト!!! 勝者! 井澤バン選手です!!』

『いい勝負でした。どちらも強くなっていたのは言うまでもありません、しかし、より成長したのはバン選手だったようですね』

『バン選手の新たなるキースピリット、カラミティボア。これは他の選手も決して油断できませんよ!』

 

「亥の十二神皇、カラミティボア……あれがバンの新しいキースピリットなんだ」

「へぇ、あいつも十二神皇使いか。中々羨ましいレアカードだが今はそんな事言ってる場合じゃねぇな。ぜひとも俺の酉の呪に神皇で一戦交えたいぜ」

「そうだね、でも僕だって戦いたい気持ちは同じだよ」

 

バンのキースピリットの姿にどう勝つか、バンと次に戦う時自分はそれをどう攻略すればいいのか、二人のバトル見守る中でそんなことを考える中、ザックはあまり気難しく考えてはおらず、その様子にハルヤも笑いながらそれに答える中、神子達はさらに実況言葉を続けて行く。

 

『さぁ二回戦、全ての試合が終わりました! まずはここまでに勝ち残った8名の方を紹介しましょう、まず最初はチーム龍攻威からはリーダーである輝来ハルヤ選手とメンバーである天来ザック選手、キッド・ラルド選手、桐美スズ選手の4名、次にチームレッドドラゴンはリーダーである火龍エンザ選手、チーム海王メンバーである井澤バン選手、チーム氷帝の副リーダー、沖田美玲選手、チーム未所属の梶雷矢選手、計8名が三回戦進出です』

 

「ちっ! バン、俺に勝ったんだから絶対優勝しろよ! じゃなきゃまた俺が右腕の座を取り返すからな!」

「誰に言ってんだ、俺は初めからそのつもりだ! キャプテンの右腕の座に掛けてな!」

 

「沖田さん! オイラ負けちゃったけど、その分沖田さんの応援を全力でするッス!」

「はは、嬉しいけど正直優勝できるか不安だな。けど、やれるところまでやり切って見せるね!」

 

「リーダー! 俺の分まで頑張ってください! 応援してますから!」

「おぉ、吉馬、お前の分までしっかり勝ち抜けてやるよ!」

 

ここまで勝ち抜けたカードバトラーは皆実力者で揃い揃っていた。この中の誰が優勝しても決して不思議ではない。

 

『さぁ早速三回戦の組み合わせを発表しましょ! 今回は一斉に決めますよ! それでは皆様、モニターにご注目!!』

 

モニターにランダムにシャッフルされる対戦カード、暫くシャッフルが続きようやく止まり始め、組み合わせが決まる。

 

『さぁ決まりました! 対戦表はこちらの通り!!』

 

・輝来ハルヤvs井澤バン。

・天来ザックvsキッド・ラルド。

・桐美スズvs沖田美玲。

・梶雷矢vs火龍エンザ。

 

『対戦表は御覧の通りです! そして第1試合は輝来選手vs井澤バン選手との対戦です!!』

「「!!」」

 

早速第1試合から決まった事に、誰よりも対戦する本人が一番早く反応して見せた。

 

「(僕の次の相手は……バン!)」

 

その場からバンへと視線を向けるハルヤ、バンもまたその視線に気づいたようにハルヤを睨む。

 

「(ハッハ! ついに来たかリベンジマッチの時が!! 待ってろよ、ハルヤ。俺のカラミティボアの次の得物は、テメェだ!)」

 

間もなく始まろうとする対戦、既に互いにバトルに掛ける闘志で満ちていた。




いかがでしたでしょうか。第15話、今回はタイトルからどうでもいいキャラのバトルでブラウザバックした方も多いかと思われます。

バン・武凱「「殺すぞ? 作者」」

すみませんでした。冗談です(涙目
何はともかく、今回は初のデッキ破壊での勝利回でした! 何気に前の小説でもデッキ破壊の勝利は1回しか書いてなかったので今回久々に掛けたのは楽しかったです! ルルイエのように効果に「できる」ではなく「する」と書かれている時は「強制発動」なので、一見有利にネクサスも場合によっては今回のように相手に利用されてしまうので、気を付けましょう。

そして今回掛けた青の十二神皇カラミティボア! 最新弾を代表するこのカードを掛けて大満足です。次はウロヴォリアスもかけたらいいなぁなんて(笑)


話は変わりまして、いよいよ明後日、申の十二神皇の影が見えそうですね! 何よりキキが活躍するのがうれしい!←
申の十二神皇、せめてカードイラストだけでもアニメ登場してほしいですね。小説本編でも申の十二神皇が書きたい!まぁまだ先になりそうですが(;´・ω・)

何はともかく、次回はバンvsハルヤのバトル。ぜひ次回も小説呼んでくださるとうれしい限りです。次回も宜しくお願いします。
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