誤字、プレイミスあり。
表記の仕方が人によっては分かりづらいかも。
それでも大丈夫という方はどうか温かい目で見てもらえると幸いです。発見したミスやバトル表記などのご指摘気軽にお待ちしております。
準決勝を終え、間もなく始まる決勝に会場はより熱気に包まれる中、その会場に足を運ぶ一人の人物、チーム海皇リーダー、浪川海斗の姿だった。
『おや、海皇のキャプテンさんが遅れて登場か?』
会場に入るや否や声を掛ける一人の人物、声の方角に振り返ると、観客席に凭れながらこちらに手を振る紫苑と、その隣で以前戦ったルムの姿もあった。
「お前等か」
「まぁ怖い顔せずに俺等もあくまで見学だからよ。アンタだって観戦しに来たんだろう? つっても、もう残る試合は決勝だけだけどな」
「フン、今までのバトルなら神子達の実況配信で事足りる。だが、決勝だけはどうしてもこの目で見たくてな」
「あっそ。それよりオタクのチームメイトはこの決勝に入ってないけどいいの?」
「あいつらもあいつらなりに善処した、ならそれでいい。最も労ってやるつもりはないがな」
「はは、キャプテン様はお優しいのかそうでないのか分かりゃしねぇな」
「例えチームメイトでも慣れ合うつもりはない。俺はただ自分が最強であることを目指すだけだ。お前にそれをどうこう言われる筋合いはねぇ」
「御尤もだ。俺も野暮だったな、まぁ気を悪くせず、お互い高みの見物と行こうぜ? なんせ次はエンザとハルヤのバトルだからな?」
「エンザ、やはり決勝まで勝ち残っていたか」
「エンザも強いがよ、あのハルヤって奴も強いぞ? このバトルでもし、ハルヤがエンザに勝ったらどうする?」
「どうもしない。言った筈だ、自分が最強であることを目指すと。どっちが勝とうと、この大会の勝者が俺の標的だ!」
「ハハ、相変わらず。まぁ見学見学!」
***
『さぁこれまでの激闘を戦い抜いたカードバトラー達、しかし長く続いたこの大会もいよいよクライマックスです!!!』
舞台は変わり決勝を前に意気揚々と実況を語る紅葉。これまでの白熱したバトルに興奮を隠せない彼女の気持ちは会場中の全員が抱くものだった。
『さぁそれでは決勝戦、対戦するカードバトラーの入場!! 火龍エンザ選手と輝来ハルヤ選手です!!』
それぞれのステージ入り口から入場するエンザとハルヤの二人、二人の姿に観客達は歓喜の声を、吉馬を始めとするレッドドラゴンメンバーや、ザックやスズ達はそれぞれ自分のチームリーダーである二人に声援を送る。
「よぉ、いよいよこの時が来たな。ハルヤ!」
互いに顔を見合わせ、真っ先に声を掛けるエンザ。その言葉にハルヤはただ黙って頷いて見せる。
「いつか俺と戦う。そう言ってお前は俺のチームを抜けた。そしてその言葉がこんなに早く実現されるとは正直思ってもなかった」
「はは、それは僕も同じです。けど、こうして決勝の舞台で戦える事が何より嬉しいです!」
「そうか。確かにこれ以上ない舞台だな。なら舞台が最高なら、それに見合ったバトルをしねぇとな!!」
「!」
「お前も勿論そのつもりで来い! 俺は必ず勝つ!! その思いで終始バトルするだけだ!!」
「はい! 勿論です。僕だって勝ちたい! いや、勝ちます!」
バトルに掛ける意気込みは充分。後はその時を待つのみであり、それを確認すると、紅葉は即座に進行進めて行き、「両者、ステージへ!」と準備を促し、二人もその言葉にすぐさまデッキを構えて、ステージ上のバトルフィールドへと足を移す。
『いよいよ決勝、二人共ぜひ最高のバトルをお願いします』
『さぁそれでは両者コールをお願いします!』
「「ゲートオープン! 界放ッ!!!」」
開始の宣言、その言葉後にいよいよ決勝戦への幕が上がる。
[01ターン、エンザside]
[スタートステップ]
[ドローステップ][手札]4枚→5枚。
「メインステップ! マジック、陀武竜ドロー! 効果で2枚ドローだ」
[リザーブ]4個→0個。
[トラッシュ]0個→4個。
[手札]5枚→4枚→6枚。
「これでターンエンド」
[02ターン、ハルヤside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]4個→5個。
[ドローステップ][手札]4枚→5枚。
「エンザ行きますよ! まずはリューマンクロウをLv.2、続けてリューマンフェニック、召喚です!」
[リザーブ]5個→0個。
[トラッシュ]0個→2個。
[手札]5枚→3枚。
「いきなり並べて来たな。それで、攻めんのか?」
「……いえ、アタックはしません。これでターンエンドです」
「へぇ、なるほどな」
『おぉっとハルヤ選手、スピリットを召喚したものの動きはありません! 絶好のチャンスの筈なのに!!』
『まずは様子見という判断ですかね、まだ勝負は序盤、相手の出方を見るのも十分戦略の内ですよ』
『なるほど、ではこれはどちらが先に仕掛けるのかが、楽しみになってきますね』
紅葉の言葉に対し、神子も「その通り」と言葉を返しながら勝負を見守り、一方で続くエンザのターン。
[03ターン.エンザside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]0個→1個。
[ドローステップ][手札]6枚→7枚。
[リフレッシュステップ][トラッシュ]4個→0個。[リザーブ]1個→5個。
「メインステップ! ジンライドラゴンを召喚!」
[リザーブ]5個→1個。
[トラッシュ]0個→3個。
[手札]7枚→6枚。
[フィールド]ジンライドラゴンLv.1((
「さて、アタックしてくれてればジンライドラゴンをLv.2に出来たんだがなぁ。もしかして読まれてたか?」
「当然です。ずっとエンザさんのバトルを近くで、元レッドドラゴンのメンバーとして見てきましたから!」
「はは、そうだよな」
ハルヤの言葉に対し、嬉しそうに笑いながらも「けど」と顔色を変えて、さらに続けて行く。
「お前が俺のバトルを見てきたのは知ってる。けど、ただ見てただけで俺の底を知った気になってる訳じゃねぇよな?」
「はい! 勿論です!」
「ならいい。続けるぞ? 俺はさらにバーストセット!」
「!」
[手札]6枚→5枚。
「ターンエンド」
[04ターン.ハルヤside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]0個→1個。
[ドローステップ][手札]3枚→4枚。
[リフレッシュステップ][トラッシュ]2個→0個。[リザーブ]1個→3個。
「メインステップ! バーストセット。そしてリューマンクロウをLv.1にダウン。早速出番だよ!」
これから呼び出すそのカードに対し言葉を掛けると、そのまま一気にカードに手を掛ける。
「天下切り裂く勝利の剣! 太陽の如く燃え上がれ! 剣神無双リューマンゴッドソード召喚ッ!」
[リザーブ]4個→0個。
[トラッシュ]0個→4個。
[手札]4枚→2枚。
[フィールド]剣神無双リューマンゴッドソードLv.1(1)BP4000、リューマンフェニックLv.1((S1))BP2000、リューマンクロウLv.1(1)BP1000。
燃え広がる炎のフィールドのその中央で輝く眼光、周囲の炎を手に持つ剣で一閃、白銀に光る体と剣を掲げてリューマンゴッドソードが炎より姿を現す。
『早速出ました!! ハルヤ選手のキースピリット、リューマンゴッドソードッ!』
『序盤から繰り出してきましたね、ここからが見物ですよ!』
早速現れるハルヤのキースピリットに湧き起こる歓声。エンザもその姿に「さっそく来たか!」とまるで期待するかのように声を上げる。
「アタックステップ! 剣神無双リューマンゴッドソードでアタック!!」
[手札]2枚→3枚。
剣を握り締めて一気に駆け出すリューマンゴッドソード。自身の効果により1枚ドローすると共に、そのまま真っ直ぐ突っ込んで行く。
「そのアタック、ライフで受けてやるぜ!」
対するエンザもその攻撃に対し、まるで退く様子はなく勝気な態度で叫ぶと、そのままリューマンゴッドソードによる剣の一撃がバリアに刻まれ、ライフを破壊される。
「ぐッ!」
[エンザside]
[ライフ]5→4。
[リザーブ]0個→1個。
「ライフ減少時でバースト発動! 秘剣二天一龍!」
「!」
「バースト効果、BP5000以下のスピリット2体、リューマンクロウとリューマンフェニックを破壊し一枚ドローだ!」
ライフが破壊されてもタダでは転ばない。勢いよくバーストを発動させると、Vの形を形成した炎がリューマンクロウとリューマンフェニックの二体へと直撃し、炎に焼かれた二体は爆発四散し、破壊される。
「ハッ、少し甘かったんじゃねぇか?」
「まだです! 相手による手札増加後でバースト発動! 千枚手裏剣!!」
「緑のマジック!?」
「流石にここまで来たからには一筋縄じゃないですよ!」
【千枚手裏剣】4(2)緑、マジック。
【Sバースト:相手の効果によって相手の手札が増えた後】
相手のスピリット2体を疲労させ、ボイドからコア2個を自分のリザーブに置く。その後、コストを支払う事で、このカードのフラッシュ効果を発揮する。
『フラッシュ効果』
このターンの間、スピリット1体をBP+4000する。
「効果でボイドからコア2個を追加!」
「!」
「さらにリューマンゴッドソードのバトル終了時、効果発揮! 手札にある系統「剣使」、「竜人」を持つスピリットかアルティメットをノーコストで召喚! よって、手札にある「リューマンインフェニティ」をLv.2で召喚!」
リューマンゴッドソードは吠えながら剣を大地に突き刺し、その雄叫びを上げるとその叫びに呼応するようにフィールドへとリューマンインフェニティが舞い降りる。
「なるほど。バーストもバッチリ読んでた訳か」
「はい、さらに続けますよ! リューマンインフェニティでさらにアタック! アタック時一枚ドロー!」
[手札]3枚→4枚。
「そいつもライフだ!」
インフェニティもゴッドソードに続き、剣を構えてそのままエンザへと突っ込み、剣による突きがバリアを砕くとライフを破壊する。
[エンザside]
[ライフ]4→3。
[リザーブ]1個→2個。
「ターンエンド」
『先手を取ったのはハルヤ選手! 早くもエンザのライフを二つ破壊しました!』
『キースピリットを出した上での攻めですからね、ですがエンザ選手このままでは当然引き下がれないでしょう』
[05ターン.エンザside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]3個→4個。
[ドローステップ][手札]6枚→7枚。
[リフレッシュステップ][トラッシュ]3個→0個。[リザーブ]4個→7個。
「メインステップ、ジンライドラゴンのソウルコアをリザーブのコアとチェンジ、そしてイクサトカゲをLv.3で召喚! さらにネクサス、故郷の山に似た山を配置!」
[リザーブ]7個→0個。
[トラッッシュ]0個→2個。
[手札]6枚→4枚。
[フィールド]ジンライドラゴンLv.1(1)BP3000、イクサトカゲLv.3((S1)4)BP10000、故郷の山に似た山Lv.1(0)。
「アタックはしない。俺はこれでターンエンドだ」
[06ターン.ハルヤside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]0個→1個。
[ドローステップ][手札]3枚→4枚。
[リフレッシュステップ][トラッシュ]3個→0個。[リザーブ]1個→4個。[フィールド]剣神無双リューマンゴッドソード、リューマンインフェニティ回復。
「メインステップ、リューマンゴッドソードをLv.3にアップ」
[リザーブ]4個→0個。
[フィールド]剣神無双リューマンゴッドソードLv.3((S1)4)BP10000、リューマンインフェニティLv.2(3)BP5000。
「これでターンエンド」
『おっとハルヤ選手! 前のターンでは怒涛の攻めを見してくれましたが、このターンは動きません!』
『今攻めてもリューマンゴッドソードとイクサトカゲのBPは同じ。ブロックされれば相打ちは必須。だからこそ動かないのではなく動けないのでしょう』
『攻めに攻められないとは赤バトラーにとってはまさに悔しい瞬間ですね』
冷静にバトルの状況を語り、現状のライフの差ではハルヤが有利だがさすがにそれだけではバトル全体の優勢は図れない。次にどう勝負が動くのか、観客の視線はその事に集中し切っていた。
[07ターン、エンザside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]0個→1個。
[ドローステップ][手札]4枚→5枚。
[リフレッシュステップ][トラッシュ]0個→2個。[リザーブ]1個→3個。
「ハルヤ、そろそろ俺も、本番に入るぜ!」
「えっ?」
「さぁメインステップだ、イクサトカゲのソウルコアと、ジンライドラゴンのコアをチェンジ。さらにイクサトカゲをLv.1にダウン。そして行くぜ!」
「!!」
「戦は華! ド派手な華を今ここに飾れッ! 戦皇ゴッドスレイヤードラゴン、Lv.2で召喚ッ!」
[リザーブ]7個→0個。
[トラッシュ]0個→3個。
[手札]5枚→4枚。
地面より天へと燃え上がる二つの火柱、そのすぐ後に一際巨大な火柱と共に飛び出す一つの影、その影こそ赤い体に神殺しの名を持つ龍────ゴッドスレイヤードラゴン。
最初に火柱より飛び出す大盾と大剣を空中で手に取り、大きな衝撃音と共に地面へと降り立つと、高らかにフィールド中にその咆哮を響き渡らせる。
『出たぁーーッ!! エンザ選手も同じくしてキースピリットを出してきましたーーッ!!!』
興奮するように叫ぶ紅葉の実況。観客達もそれに刺激されるように歓喜の声を上げ、フィールドではリューマンゴッドソードとゴッドスレイヤードラゴンは互いの相手に対しそれぞれ剣を構えて睨み合う。
[フィールド]戦皇ゴッドスレイヤードラゴンLv.2(3)BP10000、ジンライドラゴンLv.1((S1))BP3000、イクサトカゲLv.1(1)BP1000。
「ゴッドスレイヤードラゴン……!」
エンザのキースピリットであるその姿を真正面から見るのはハルヤも初めてだった。圧倒的な迫力だが、それでも決して怯んではいられない。真っ直ぐゴッドスレイヤードラゴンの姿を見据え、それにエンザは笑いながら続けて行く。
「さぁ覚悟はいいか! さっきも言ったが、互いのキースピリットが揃ったこっからが本番だ!」
「はい!! いつでも受けて立ちます!!」
「よし、だったら行くぞ! アタックステップだ!!」
「!」
「ゴッドスレイヤードラゴン、行けッ! アタック時効果、リューマンゴッドソードに指定アタックだ!!」
「ッ! リューマンゴッドソードでブロック!」
[Battle]戦皇ゴッドスレイヤードラゴンLv.2(3)BP10000vs剣神無双リューマンゴッドソードLv.3(S1)4)BP10000。
ゴッドスレイヤーは勇ましく吠えると、そのままリューマンゴッドソードに向かって真っすぐ飛び出して剣を振り下し、間一髪身を引いてその攻撃を避けるが、その一撃は先程までリューマンゴッドソードが位置していた地面を大きく抉り、巨大なクレーターを築き上げてしまう。だがその威力に怯むリューマンゴッドソードではない。ゴッドスレイヤーの剣の一撃を目にしても再び真っ向から迎え撃ち、ゴッドスレイヤーには無い身軽さを武器に連続で剣を振るい、ゴッドスレイヤーは大盾を構えてその攻撃を全て遮断する。
『互いのキースピリットによる激突! しかし、お互いのスピリットのBPは10000、このままでは相打ちです!』
『いえ、まだです!』
『えっ!?』
神子の言葉に不思議に思う紅葉、一方でバトルしているゴッドスレイヤー達を見ながらエンザは大きく口角を上げる。
「ゴッドスレイヤードラゴンのバトル時効果発揮!」
「!」
「「神」の名を持つスピリットとのバトル時、このスピリットにBP+5000する!」
「「神」の名を持つ……しまったッ!!」
何かを察した様なハルヤの様子に「気付いたようだな」と呟き、さらに続けて行く。
「そうさ、「剣神無双」の名を持つリューマンゴッドソードとのバトルによってゴッドスレイヤードラゴンのBP+5000! これでBPはこっちの方が上だ!!」
「!」
「神殺しの名は伊達じゃねぇ、ゴッドスレイヤー! お前の真の力を見せてやれッ!!」
連続で斬り合うリューマンゴッドソードとゴッドスレイヤーだが、互いに斬り合う中、ゴッドスレイヤーはさらに己の力を高めるかのように眼光を輝かせ、より強く咆哮を挙げて剣を振るうと、その一撃は先程よりも重く剣を盾にするも大きく後ろにさせられる。しかしそれでもなお負けじと、リューマンゴッドソードも剣を構えて、最大限の力を込めての突きを繰り出すが、その攻撃を待っていたと言わんばかりにゴッドスレイヤーは手に持っていた大盾を大きく振り上げたかと思うと、そのまま振り下し、リューマンゴッドソードの剣を地面に押さえ付けてしまう。
得物を抑えられ、すぐに引き抜こうとするが、それに一瞬動きを止めたのが運の尽き。その隙を見逃さず、動きの止まったリューマンゴッドソードに剣の一撃を叩き込み、耐え切れない程の一撃にリューマンゴッドソードはその場で爆発四散を起こす。
『キースピリット同士の激突は互角化と思われましたが、ななな何と、ゴッドスレイヤードラゴン、神殺しの名の通り、リューマンゴッドソードを打ち取ってしまいましたッ!!』
「そんな……!!」
騒然とする会場、バトルを見ているザック達も驚いたように動揺を隠せないが、キースピリットに破壊に一番の衝撃を受けたのは何よりハルヤ自身に他ない。しかし……。
「オラッ、まだまだ行くぞ!! 次はジンライドラゴンでアタック! BP+3000、さらにソウルコアの力で【真激突】発揮!」
「……! リューマンインフェニティでブロック!」
[Battle]ジンライドラゴンLv.1((S1))BP6000vsリューマンインフェニティLv.2(3)BP5000。
感傷に浸る間もなく、次にジンライドラゴンが切り込んでいくと、リューマンインフェニティはバトルを強制され、受けて立つしかなくジンライドラゴンの頭部の刀を自身は拳で受け止めるが、それでもパワーで劣るのか、簡単に弾き返され、そのまま刀で貫かれ、破壊される。
『リューマンゴッドソードに続いてリューマンインフェニティも破壊! ハルヤ選手のスピリットが瞬く間に全滅です!!』
『ついにエンザさんも本領を発揮してきましたね。これはハルヤさんも苦しくなってきましたね、ライフ差はリードしてますが、どう巻き返せるか、はたまた巻き返されるのか』
冷静にバトルの状況を語りながら見守る神子達。観客席にいる浪川や紫苑、吉馬達もそれぞれ真剣な眼差しでそのバトルを見守っている。
「どうだハルヤ! まさかこの程度で終わりか?」
「……いえ、まだまだです! まだ勝負は続いてます。バトルは最後まで、何が起こるか分かりません!」
「ハッ、言うようになったじゃねぇか。ならもっとお前の見せて見ろ! 俺はこれでターンエンドだ」
[08ターン.ハルヤside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]9個→10個。
[ドローステップ][手札]4枚→5枚。
[リフレッシュステップ]
「メインステップ! リューマンサージェントをLv.2で召喚ッ!」
[リザーブ]10個→4個。
[トラッシュ]0個→4個。
[手札]5枚→4枚。
「リューマンサージェントの召喚時効果発揮! トラッシュにある「リューマン」の名を持つスピリットを手札に戻します! 戻って来て、リューマンゴッドソード!」
リューマンサージェントは剣を天に向けて構えると、先程破壊されたリューマンゴッドソードのカードが再びハルヤの手に舞い戻る。
「キースピリットを回収してきたか」
「まだ続けてますよ! さらにリューマンサージェントの【スピリットソウル】を発揮! 赤のシンボルを追加して、紅炎竜ヒノコをLv.3で召喚!」
[リザーブ]4個→0個。
[トラッシュ]4個→7個。
[手札]5枚→4枚。
[フィールド]紅炎竜ヒノコLv.3(S1)BP9000、リューマンサージェントLv.2(2)BP4000。
「行きますよ、アタックステップ! リューマンサージェントでアタック!」
「イクサトカゲでブロックだ!」
[Battle]リューマンサージェントLv.2(2)BP4000vsイクサトカゲLv.1(1)BP1000。
地を這いながらそのままリューマンサージェントへと飛び掛かって行くが、それに即座に反応すると、飛び掛かるイクサトカゲに剣を振るい、そのまま破壊する。
「ターンエンド」
[09ターン.エンザside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]1個→2個。
[ドローステップ][手札]4枚→5枚。
[リフレッシュステップ][トラッシュ]4個→0個。[リザーブ]2個→6個。
「メインステップ、ジンライドラゴンと戦皇ゴッドスレイヤードラゴンをLv.3にアップ。さらにバーストセット!」
[リザーブ]6個→1個。
[手札]5枚→4枚。
[フィールド]戦皇ゴッドスレイヤードラゴンLv.3(5)BP12000、ジンライドラゴンLv.3((S1)3)BP5000、故郷の山に似た山Lv.1(0)。
フィールドを御手堅く固め、さすがにまだ攻め切れる準備は整っていないのか、アタックすることなく、「ターンエンド」とコール。
[10ターン.ハルヤside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]0個→1個。
[ドローステップ][手札]4枚→5枚。
[リフレッシュステップ][トラッシュ]7個→0個。[リザーブ]1個→8個。[フィールド]リューマンサージェント回復。
「メインステップ、紅炎竜ヒノコをLv.5にアップ。さらに武将劉萬を召喚!」
[リザーブ]8個→0個。
[トラッシュ]0個→3個。
[手札]5枚→4枚。
[フィールド]紅炎竜ヒノコLv.5((S1)4)BP15000、武将劉萬Lv.1(1)BP4000、リューマンサージェントLv.2(2)BP4000。
「召喚時効果発揮! 相手のBP6000以下のスピリットを破壊! よってジンライドラゴンを破壊します!」
「!」
炎の斬撃波を撃ち放つと、炎の斬撃は真っ直ぐジンライドラゴンを切り裂き、破壊されたジンライドラゴンは爆発四散する。
「アタックステップ! 紅炎竜ヒノコでアタック! アルティメットトリガー、ロックオン!」
攻撃と同時にヒノコは吠えだしたかと思うと、その声圧はエンザのデッキから一枚のカードを弾き飛ばし、エンザは黙ってそのカードを手に取る。
「コストは3、ハガネヴルムだ」
「ヒット! ヒット時の効果で2枚、デッキからドローします!」
[手札]5枚→7枚。
「ライフで受けるぜ!」
ヒノコの攻撃に対し、そう宣言するとヒノコはその場で火炎放射を放ち、展開されたバリアを炎で破壊する。
「ッ!!」
[エンザside]
[ライフ]3→2。
[リザーブ]5個→6個。
「ライフ減少時によりバースト発動! 絶甲氷盾!!」
「!」
「ライフを一つ回復し、さらにコストを支払いアタックステップを強制終了だ!」
[エンザside]
[ライフ]2→3。
「くッ! ターンエンド」
[11ターン.エンザside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]6個→7個。
[ドローステップ][手札]4枚→5枚。
[リフレッシュステップ]
「ようやく来たか、まっ、来てくれたのは絶好のタイミングだな」
「?」
このターン引いた一枚に対して呟くエンザ。その言葉を不思議そうに首を傾げる中、エンザは顔色を変えて、睨むような目付きでハルヤに視線を戻す。
「まずはゴッドスレイヤーをドラゴンをLv.2にダウン。そしてドラマルを召喚し、バーストセット!」
[リザーブ]9個→8個。
[手札]5枚→3枚。
「さらにネクサス、故郷の山に似た山の効果発揮! 俺の手札にある系統:「武竜」を持つスピリットのコストを-1! さらにドラマルの効果、俺の手札にあるコイツを召喚する時、赤のシンボルを一つを追加だ!」
「それって……まさかっ!」
「あぁその通りだ、特と見ろッ! 乱世を制す猛将よッ! 赤きその最強の姿を天下に焼き付けろッ! 戦国龍ソウルドラゴン、召喚ッ!!」
[リザーブ]8個→1個。
[トラッシュ]0個→2個。
[手札]5枚→4枚。
[フィールド]戦国龍ソウルドラゴンLV.3((S1)4)BP13000、戦皇ゴッドスレイヤードラゴンLv.2(3)BP10000、ドラマルLv.1(1)BP1000、故郷の山に似た山Lv.1(0)。
紅蓮の炎がまるで太陽に様に形を成して収束され、その炎の中に煌めく眼光。両手に持った二刀の槍で自分の周囲の炎を切り裂き、その場で気高く吠える。
『ついに出た!! エンザ選手のもう一体の切り札! ソウルドラゴン! 準決勝でザック選手を下したスピリット、今回も満を持しての登場だ!!』
もう一体のキースピリットの登場にさらに観客達は歓声の声を大に沸き立ち、同じく観客席で浪川はソウルドラゴンの姿を見ながら「あれがあいつの本命か」と呟く。
「ソウルドラゴン、ついに!」
「あぁ待ちかねてたろ! これが俺の全力だ!! ソウルドラゴンの召喚時効果発揮! BP20000以下の相手のアルティメットを全て破壊! ヒノコを破壊だッ!」
地面へと降り立つと同時に、槍を天に掲げて振り回し、その勢いのまま槍を地面へ降り下ろすと、地面に叩き付けた衝撃が火柱となって噴き上がり、それはヒノコへと直撃し炎に焼かれて破壊される。
「!!」
「まだまだ行くぞ! アタックステップ!!戦国龍ソウルドラゴンでアタックだッ!」
攻撃指示と共に槍を突き出して特攻を仕掛けるソウルドラゴン、咆哮を挙げながら突っ込み、その声に共鳴するかのようにソウルコアが赤く輝く。
「アタック時効果発揮だ! ソウルコアをトラッシュに送り、【連刃】を発揮! 相手スピリット2体との同時バトルだ!」
[フィールド]戦国龍ソウルドラゴンLv.3((S1)4)BP13000→戦国龍ソウルドラゴンLv.3(4)BP13000。
[トラッシュ]2個→3個。
「くっ! リューマンサージェント、武将劉萬でブロック!!
[Battle]戦国龍ソウルドラゴンLv.3(4)BP13000vsリューマンサージェントLv.2(2)BP4000、武将劉萬Lv.1(1)BP4000。
真っ向からソウルドラゴンへと立ち向かい、二体同時に剣と刀をソウルドラゴンへ向けて振り下し、それを槍で受け止める。二体はそのまま押し切ろうと、剣と刀に渾身の力を籠めるが、それでもソウルドラゴンの力は二体の力を遥かに上回っており、そのまま押し返して弾くと、弾かれ隙の出来た二体纏めて一閃し、破壊する。
「【連刃】効果! ライフ2つ破壊だ!」
「!」
スピリットを一掃してもなおソウルドラゴンは止まらず、爆風を突っ切って、そのまま展開されたライフを切り裂き、ハルヤのライフを一気に破壊する。
「うあっ!!」
[ハルヤside]
[ライフ]5→3。
[リザーブ]9個→10個。
「さらにドラマルでアタック!」
「ぐっ! ライフで受ける!!」
今度はドラマルの槍がバリアへと突立てられ、さらにライフが衝撃共に破壊される。
「ッ!!」
[ハルヤside]
[ライフ]3→2。
[リザーブ]10個→11個。
「これでターンエンドだ」
『おっとエンザ選手、スピリットを一層し、ライフ差を逆転したにも関わらず、一気に攻め切らない!』
『堅実と言えば堅実ですね』
『次のハルヤ選手の攻撃に備えたという事でしょうか?』
『えぇ、それにハルヤの手札にはリューマンゴッドソードが戻っていることは承知済みですからね、それに備えてゴッドスレイヤードラゴンをブロッカーに残したのでしょう』
『なるほど! 確かにゴッドスレイヤードラゴンは、ゴッドソードにとって天敵と成り得るカードですからね。これはハルヤ選手どうするつもりだ!』
煽る様な紅葉の言葉に観客達の視線も集まる。だが、それでもハルヤはただ自分のバトルを行うだけに過ぎない。
[12ターン、ハルヤside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]11個→12個。
[ドローステップ][手札]7枚→8枚。
[リフレッシュステップ][トラッシュ]3個→0個。[リザーブ]12個→15個。
終盤に差し掛かりバトルはエンザの優勢に変わったとみて間違いないだろう。追い込まれた状況下、それでも手札を見ながら浮かべる表情は、決して負けを認めた物では無い。
「メインステップ! バーストセットして、もう一度行くよ! 天下切り裂く勝利の剣を再び振るえ! 剣神無双リューマンゴッドソードをLv.3で召喚!」
[リザーブ]15個→5個。
[トラッシュ]0個→5個。
[手札]8枚→6枚。
[フィールド]剣神無双リューマンゴッドソードLv.3((S1)4)BP10000。
再び炎を切り裂いてフィールドへと出陣するリューマンゴッドソード。目の前のソウルドラゴンとゴッドスレイヤドラゴンを見据えながら意気込むように、咆哮を挙げて剣を構える。
「ハッ、やはり来ると思ってたぜ! けど真っ向勝負以外の策は無かったのか?」
「いえ、エンザさんに勝つには正面突破からじゃない無理ですから!」
「あぁそれでこそだ!! だったら来やがれ! こっちも受けて立ってやらぁ!」
互いの闘志は互いのスピリット達にも届いているのか、それぞれが唸る様に雄叫びを上げ、フィールドに三体の龍による咆哮が響き渡る。
「アタックステップ! 剣神無双リューマンゴッドソードでアタック!」
「いいぜ! ゴッドスレイヤードラゴンでブロックだぁッ!! バトル時効果、BP+5000!」
[Battle]剣神無双リューマンゴッドソードLv.3((S1)4)BP10000vs戦皇ゴッドスレイヤードラゴンLv.2(3)BP15000。
互いに剣を構えて飛び出す二体の龍、二度目も正面からの真っ向勝負で互いに剣を振り下し、斬り合う斬撃音が辺り一面に響き渡る。
『再び激突する両者のキースピリット! しかしこれでは先程の同じ!!』
『えぇ、ゴッドスレイヤードラゴンは神と名の付いたスピリットとのバトル時にBPを+5000する効果。確かにこのままでは二の舞です。ただ、ハルヤさんに何も手がなければですが……。」
『!』
ゴッドスレイヤーは剣を大きく振るい、リューマンゴッドソードはそれを飛び越え、そのまま切りかかって行くが、右手の大盾を突き出して全ての攻撃を受け切り、頑丈な大盾に幾ら斬撃を叩き込んでも全くビクともしもしない。
「何度向かってこようが返り討ち! この程度か!! ハルヤぁッ!」
再び喝を入れるように声を荒げるエンザだが、その怒声に少しも驚く様子はなく真っ向から睨み合って見せる。
「いえ、終わらないです!! 絶対勝つ! そのつもりで! その覚悟で! 僕はエンザさん、いやエンザに挑みます!!」
ハルヤもまたエンザに対し強く声を荒げて叫ぶと、手札の一枚を強く握りしめる。
「フラッシュタイミング! マジック、ソウルオーラ!!」
「何!」
[リザーブ]5個→3個。
[トラッシュ]5個→7個。
[手札]6枚→5枚。
「このターン、自分のスピリット全てにBP+3000、さらにソウルコアが置かれているスピリットにさらにBP+3000!!」
「……ッ!」
マジックの恩恵を受け、リューマンゴッドソードは剣に纏う炎をらに熱く燃え滾らせると、両手に持ち替え、力の限り剣を振るって行き、渾身の力で繰り返し叩き付けられる斬撃に、ゴッドスレイヤーもさすがに防ぎきれないのか、大盾を支えながらも徐々に後ろに後退させられ、押し切られまいとゴッドスレイヤーも剣を振り下しての応戦、しかし斬り合いにも全く押される事無く、リューマンゴッドソードはさらに剣を早く、力を込めて振るい続け、ゴッドスレイヤーも対応しきれないのか、剣劇においても押され始め、そして次に振り下ろすリューマンゴッドソードの斬撃によってゴッドスレイヤーの剣は弾き落とされ、好機と見るや、リューマンゴッドソードは最初の攻防時と同様に突きの構えを取ると、即座に飛び出し、ゴッドスレイヤーも大盾を両手に持ち替えて真っ向から受け止める。
正面衝突する二体の龍、だが次第に攻撃を受け止める大盾に皹が刻まれていき、リューマンゴッドソードはさらに剣に纏う炎を巨大にさせて押し込むと、大盾を砕き、そのままゴッドスレイヤーへと剣を突立て、絶叫を上げながらゴッドスレイヤーはその場で大爆発を起こす。
「俺の、ゴッドスレイヤーが!!」
『何とハルヤ選手、エンザ選手のキースピリット! ゴッドスレイヤードラゴンをついに倒してしまったぁッ!! これは凄い凄すぎるぞ!!』
キースピリットの破壊にはさすがにエンザも驚きを隠せず、紅葉達も驚きながらも実教を絶やさず、そして紅葉の言葉に、神子は「まだです!」と続けて行く。
「リューマンゴッドソードのバトル終了時効果発揮! 手札「剣士」、「竜人」を持つアルティメットか、スピリットをノーコストで召喚! 僕が召喚するのは当然コイツです!!」
手札の一枚のカードを突き出し、そのカードにエンザも反応して見せ、そしてそのカードを見ながらエンザはゆっくりと口を開く。
「……剣聖武竜、ミツルギドラゴン。やはりお前が選ぶのはそいつか」
「はい、エンザさんが託してくれたカード、だからこそこのカードで決着を付けます! 行きますよ、伝説を受け継ぎし龍! 炎の一撃を時代に刻め! 剣聖武竜ミツルギドラゴンをLv.3で召喚ッ!」
[リザーブ]3個→0個。
[フィールド]剣神無双リューマンゴッドソードLv.3((S1)4)BP10000→剣神無双リューマンゴッドソードLv.2(3)BP5000。剣聖武竜ミツルギドラゴンLv.3((S1)4)BP16000。
『ついに来ました!! ハルヤ選手ももう一体のキースピリット、ミツルギドラゴンを出しました!!』
『お互いに、持てる力の限りを尽くしていますね。果たして勝者となるのか、ここまで来ればあとはお互いの気力の勝負になるでしょうね』
「ミツルギドラゴン、こんな形でまた俺の前で見れるとは、随分嬉しいな」
「エンザさんが渡してくれたこのカードに今まで、随分助けられました。本当に感謝してます。だからこそ、このカードを持って、持てる力を尽くして勝つ! そうずっと戦う前から誓ってました!」
「全く、本当にお前は言うようになったじゃねぇか。もう俺が前にいなくても、異お前はもう強い。いや、もっと強くなれる!」
「!!」
「ハハッ、まぁ雑談は俺の性じゃねぇ、バトルを続けようぜ!! 来な、ハルヤ!」
「はい!! 行きます! アタックステップ、剣聖武竜ミツルギドラゴンでアタック!」
鞘に納めた剣を抜くと同時にエンザへと突っ込み、ミツルギドラゴンの攻撃に合わせさらに続けて行く。
「アタック時効果、【起導】! ソウルコアをトラッシュに置く事で、S
フィールドに飛び出す一本の剣、出現と同時に放たれる炎の斬撃波がドラマルへと直撃し、破壊されると、ミツルギドラゴンは剣を片手に持ち替え、飛び出すオニマル真打をそのまま空いた片手で掴み取る。
「さらにミツルギドラゴンの効果! 発動させたバースト効果で破壊したスピリット一体につき、ライフを破壊!!」
「ッ!!」
[エンザside]
[ライフ]3→2。
[リザーブ]5個→6個。
『エンザ選手、これで残るライフは2!! ブロッカーもなしです!!』
『加えて、合体した事でミツルギドラゴンのシンボルは2つ。この攻撃が決まれば、ハルヤ選手の勝利です!』
『これは決まったか!!』
「決めろッ! ミツルギドラゴン!!!」
止めを刺さんと両手に握り締める二刀の剣を振り翳すミツルギドラゴン、エンザはその攻撃に対し、「本当に強くなったな」と言葉を吐き捨てる。だが……。
「強くなった、それは認める。けど俺は言った筈だぜ、勝つと思うのは俺も同じだと。 レッドドラゴンのリーダーとして、いや、カードバトラーとして俺は負けられねぇ! 負けたくねぇんだよ!! 相手によるスピリットの破壊で、バースト発動だ!」
「ッ! このタイミングで!!」
「バースト、双光気弾! デッキから二枚ドロー。さらにコストを支払ってフラッシュ効果! 相手のブレイヴを破壊する!」
「!!」
[手札]4枚→6枚。
[リザーブ]6個→4個。
[トラッシュ]3個→5個。
放たれる炎の火球は真っ直ぐミツルギドラゴンへと直撃し、爆発と共に片手に握るオニマル真打は砕け散ってしまうが、それでもミツルギドラゴンは怯むことなく、残ったもう一方の剣を振り下し、展開されたバリアを両断する。
「ぐっ!!」
[エンザside]
[ライフ]2→1。
[リザーブ]4個→5個。
「…………ハハッ、どうだ? ブレイヴが無けりゃシンボルは一つ。俺に止めを刺すまでには至らなかったな!」
「そ、そんな!!」
「ここまでか? ハルヤ?」
「……ッ! ミツルギドラゴンの効果、エンドステップ時、手札のバーストをセット。これでターンエンドです」
「まだ足掻きを見せるって事は、まだ勝負を諦めてねぇって事か?」
「当然です! まだ勝負は終わってない!!」
「あぁ、その意気だ!! なら俺も、最後まで全力で答えてやる!!」
[13ターン.エンザside]
[スタートステップ]
[コアステップ][リザーブ]5個→6個。
[ドローステップ][手札]6枚→7枚。
[リフレッシュステップ][トラッシュ]5個→0個。[リザーブ]6個→11個。[フィールド]戦国龍ソウルドラゴン回復。
「メインステップ! マジック、陀武竜ドロー。効果で2枚ドローし、トラッシュの「武竜」を持つスピリット1体を戻す。俺が選ぶのはハガネヴルム! そしてそのままハガネヴルムを召喚し、ソウルコアを再びソウルドラゴンに乗せる!」
「!」
[リザーブ]6個→2個。
[手札]9枚→8枚。
[フィールド]戦国龍ソウルドラゴンLv.3((S1)4)BP13000、ハガネヴルムLv.1(1)BP3000、故郷の山に似た山Lv.1(0)。
「(来るッ!)」
「アタックステップ! 行くぜ、ソウルドラゴンでアタック!! ソウルコアをトラッシュに置き、【連刃】を発揮!! それと同時にハガネヴルムの効果も発揮! 対象にリューマンゴッドソードとミツルギドラゴンの二体を指定だ!」
「この為にハガネヴルムを!」
「気付くのが遅かったな! そのまま二体に同時にバトルだ!! ソウルドラゴン、行けぇッ!!」
「くっ! リューマンゴッドソード、ミツルギドラゴンでブロック!!」
[Battle]戦国龍龍ソウルドラゴンLv.3(4)BP13000vs剣神無双リューマンゴッドソードLv.2(3)BP5000、剣聖武竜ミツルギドラゴンLv.3(4)BP16000。
リューマンゴッドソードとミツルギドラゴンの二体は真っ向からソウルドラゴンへと突っ込み、ソウルドラゴンを槍を天に掲げて振り回しながら迎え撃ち、二体が振り下ろす剣を槍で受け止める。
『再び連刃での同時バトル! しかしハルヤ選手のミツルギドラゴンはBP16000、倒せるのはリューマンゴッドソードのみです』
『しかし例えミツルギドラゴンには敵わなくても、ゴッドソードさえ破壊してしまえばライフを一つ破壊できる。そうなれば残るハガネヴルムで充分止めをさせます。最も、その安直な戦略がハルヤさんに通じるか、ですが』
ハルヤへと視線を繰りながら語る神子。当然ハルヤにしてもまだ手がない訳ではない。
「(僕の伏せたバーストはエナジーバースト。ライフ減少時にBP7000以下を破壊できる。例えリューマンゴッドソードが破壊されても、ミツルギドラゴンがソウルドラゴンに勝てば、勝機はある!)」
互いに斬り合う3体の龍、先手を掛けるようにリューマンゴッドソードは飛び上がって、ソウルドラゴンへと剣を振り下し、一歩身を引いてそれを避けるが、追撃するようにさらに連続して剣を振るい、その攻撃を全て槍で捌いて行くが、ミツルギドラゴンも加わる様にリューマンゴッドソードに合わせて剣を振り下して行き、流石に二体同時の攻撃には対処しきれず、咄嗟に槍を手放して距離を置き、二体は逃がさまいと、さらに追討ちを掛けるようにソウルドラゴンへと飛び出していく。
「ハルヤ、悪いがこれで最後だ!」
「!?」
「フラッシュタイミング、マジック、武将転生!!」
「!!」
「効果により、ソウルドラゴンにBP+5000! 終わりだぁッ!!!」
ハルヤのバーストを読んだかのように発動されるマジック、ソウルドラゴンの全身に炎が纏われると、眼光を輝かせて大きく吠え、そのまま迫る二体を真っ向から受け止め、弾き返して見せたかと思うと、そのまま太刀を抜き取ると意気高々に吠えながら剣に力を込めると、それは巨大な炎の斬撃となって振り下され、リューマンゴッドソードは即座に剣を構えて真っ向からそれを受け止め、ミツルギドラゴンはその合間に右に逸れて斬撃の範囲から一度離脱。しかし強大な炎の斬撃が受け切れる威力ではなく、ミツルギドラゴンが動いたと同時に、受け止めた剣ごとリューマンゴッドソードを両断し、破壊する。
残るはミツルギドラゴンのみ。ソウルドラゴンは敵を見据えて静かに再び太刀を構え、ミツルギドラゴンもそれを見ると、一度剣を鞘に納めて、そして収めた剣の柄に手を添えての抜刀術の構え。互いに相手を睨み合い、静止したまま一向に動こうとしない。ならばタイミングを掛けてやるべきは互いのバトラーのみだった。
「これが正真正銘最後の大一番だ!」
「はい、僕も覚悟は決めています!」
「なら行くか!」
「はい!!」
そして互いに口を揃えてお互いに信頼するキースピリットの名を叫ぶ。
「行けッ!! ソウルドラゴン!!!」
「ミツルギドラゴン、行っけぇーッ!!」
互いの合図を引き金にソウルドラゴンは太刀を大きく振り被り、そしてミツルギドラゴンは瞬時に鞘から剣を引き抜き、そして互いに一閃────。
剣を振い、ほぼ同時に立ち止まる二体。暫く沈黙が続いたかと思うと、何かが砕ける音共に、ソウルドラゴンの甲冑に皹が刻まれ、その破片が地面へと落ちるが、完全には砕けておらずソウルドラゴンもまた健在。一方でミツルギドラゴンの胸に炎の斬撃が刻まれており、握りしめた剣は零れるように手から滑り落ち、自身もまた地面に伏して倒れ、その場で爆発四散を起こす。
「ミツルギ、ドラゴン……!」
ゴッドソードに続いて、ミツルギドラゴンもまた倒れ、そしてソウルドラゴンは倒した相手を振り返る事無く、ゆっくりハルヤへと歩み寄り、この瞬間、ハルヤは敗北を受け入れるように覚悟を決めて近づくソウルドラゴンから一切目を離さない。
「ハルヤ、お前の強さは確かに伝わった。けど、悪いな。先に高みに駆けあがるのは俺だ!! だから、勝つのは……俺だぁッ!!」
エンザの叫びとほぼ同時にソウルドラゴンは展開されるバリアに両断、残るライフ二つを一気に破壊する。
[ハルヤside]
[ライフ]2→0[Lose]
「うわあああああッ!!!」
***
『決まったーーッ!! 決勝戦を制した優勝者は、火龍エンザ選手だぁッ!!!』
大々的に優勝決定の瞬間を語る紅葉。隣で神子は何も言わずただ二人のバトルを称えるように拍手を送り、観客達も同様に決勝にふさわしいバトルとして二人に拍手喝采を送る。
「エンザさん、バトルありがとうございました」
「あぁ本当に強くなったな。けど、生憎だったが今日に関しては俺は誰よりも負けられねぇんだな」
「えっ?」
「チャンピオンが見てるからな、いつかこれが超えるべき人が……嫌、世界で一番憧れた人の前だからこそ、俺は負けたくねぇのさ」
神子達の隣で拍手を送る和人の姿を見ながら語るエンザ。このバトルに掛ける意地は誰よりもエンザが強かったのだろう。だからこそ、ハルヤも今回はエンザの執念に一歩及ぶことが出来なかった。
「けどお前も強くなってた。だからこそ、俺はお前をライバルだと思ってる。この負けで終わってくれるなよ? ハルヤ!」
「はい!! 勿論です!!! もっともっと、今よりももっと強くなります! だからその時は……!」
「あぁ、またバトルだ!」
最後まで聞くまでもなく笑顔でそう答えると、ハルヤも満足そうに笑って見せ、二人の姿にザックや吉馬達も静かにその様子を眺めている。
『さて、それでは優勝者への表彰式に移りたいと────」
『嫌、待ってくれ!』
「「『!?』」」
バトルを終え、進行を進めようとする紅葉だが、突然その言葉を紡ぐように和人が声を上げて見せ、チャンピオンの言葉に一瞬で会場の空気が変わり、その場の全員誰もが驚きを隠せない。
『まずは二人共最高のバトルをありがとう、嫌、二人だけじゃない、この大会に参加してくれた全てのカードバトラー達。皆のバトル全てが白熱した素晴らしいバトルで、カードバトラーの魂を刺激する物だった。そしてそんな数々のバトルを見られたんだ、だから俺もそれに応えたい』
『か、和人さん? あのそれは?』
完全に予定外の出来事なのだろうか、神子も戸惑ったように言葉を掛け、それに対して口角を上げながらさらに続けて行く。
『簡潔に言うと、俺もバトルしたい。それこそ会場中の皆を湧かせられる様な、チャンピオンだからこそ、嫌、俺にしかできないバトルを見てもらいたい!』
『!!』
『だから言うぜ、優勝者の火龍エンザ君。ぜひ君に、この大会優勝者としてK身にバトルを申し込みたい! 今ここで!!』
「「!!?」」
宣戦布告とも言える和人の宣言に、当然エンザも動揺を隠せていない。だが動揺と同時に彼に感情にあるのは歓喜だった。
「……断る理由はねぇ、ある筈もはねぇ。だからこそその挑戦、受けて立つ!! 他ならねぇ、誰よりもアンタと戦いたいと願って来たのは俺だ!!!」
嬉しそうに声を張り上げて応え、和人はそれに「決まりだな」と呟き、神子も紅葉も終始動揺した様子だったが、止められる訳もなく互いに顔を見合わせて少しだけ笑うと気持ちを切り替えるように再びマイクを手に取る。
『えっと、突然の事態ではありますが、チャンピオンの申し出、そしてエンザ選手の承諾もあり、ここに宣言致しましょう!!』
ざわめく会場を他所に、そして会場全体に声を響かせるように。
『これより、エキシビジョンマッチとして、火龍エンザ選手と、チャンピオンである若槻和人選手のバトルを開始します!!!』
その言葉は一瞬にして、会場の動揺を歓喜の声に一変させ、そしてそのバトルに誰もが注目せざるを得ない。
まずは更新長らく遅れて申し訳ございませんでした。言い訳のしようもなく、さぼり気味になってまして、更新をお待ちいただいてた読者の皆様には大変申し訳ございませんでした。
しかし何とか年内に更新できてよかったです。恐らくこれが今年最後の更新になるかと。
今回はエンザとハルヤの決着回でした。そして次回はいよいよチャンピオンである和人のバトル! 前作の激震の勇者を読んでくださった皆様、ぜひ大人になった和人がどんなバトルをするのか、楽しみにしてもらえると幸いです。
そして最近ではブラムザンドに4章発売来ましたね、どちらも早速購入しました!4章でヴァンディール当たったので、アルティメットの暴力をするのが楽しいですね笑
アニメでもヴァンディール、どんな活躍をしてくれるのか期待です!まぁ前回のアニメで理不尽な超風魔神されたタツミ様がかわいそすぎて……。リアルでも最近の環境ではミストラルビット、ガルダ―ラ、超風魔神と有り得ないスピードで展開されるので絶句しかないです泣
奴等は悪い文明!ビランバしてやる(笑)余談が過ぎましたが、ともかく次回の更新は新年の予定です。今年もあと少し、どうかこの小説をこれからも宜しくお願いします。