バトルスピリッツ・ギガリーグ   作:ブラスト

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・以下注意

誤字、プレイミスありかも。
バトル表記が人によっては分かりずらいかも。

それでも大丈夫という方はどうか温かい目で見てもらえると幸いです。発見したミスやバトル表記などのご指摘ご気軽にお待ちしております。






No03.龍鮫激突! レッドドラゴンvs海皇

海辺沿いに建てられたチーム海皇の専用スタジアム、街から離れてるという事もあり、普段はあまりチーム海皇メンバー以外の人気は少ない。しかし今日この日、この時、スタジアムより響く大きな歓声。普段は人気の少ないスタジアムが一変。観客席を埋め尽くす程、多くの観客達で賑わっていた。

 

『さぁ皆さまこんにちは! 今日も始まりましたバトスピチャンネルオンライン!! 実況を務めますのは毎度御馴染み! 犬神紅葉でございます!!』

『同じく解説の神子でございます。どうぞ今日も一日、この放送に視聴者様どうぞお付き合いください!』

 

スタジアム中央、定位置で既に設けた席にスタンバイしている紅葉と神子、そしてスタジアムの様子を中継するコン太の三人。毎度のことながらもその様子はこの場だけではなく、全国へと放送されている。そして今回、会場に足を運ぶ紫苑を初めとする多くのカードバトラー達がこの光景に注目する目的はただ一つだった。

 

『今日はついに!! チーム海皇リーダー、浪川海斗選手!! 同じくチームレッドドラゴン、リーダー、火龍エンザ選手!! その二人の激突が今日遂に幕を開けます!!』

 

高らかに宣言する紅葉の言葉に刺激され、より歓喜の声を上げる観客達。彼女の言う通り、昨日の浪川海斗の白黒はっきりさせると言う大々的な宣戦布告から翌日の今日、その決着が行われようとしており、二人の実力を知るカードバトラー達はその行方を見届けようとこの場へと足を運んだり、この場にいない者もまた放送されているバトル中継の画面に釘付けになっていた。

 

『今か今かと待ち望まれる対戦!! 私も既にもうテンションが上がっております!! 我らが姉、解説の神子さんも一言お願いします!』

『えぇ、私もとても楽しみにしております。浪川海斗選手と火龍エンザ選手、知る人ぞ知る強豪のバトラーの二人、当然白熱したバトルになる事でしょう!』

『えぇ全くその通りです!! おっと、スタジアムで動きがあるようです!!』

 

何かに気づいたように声を上げる紅葉、彼女の視線の先にはスタジアム入り口から人影が見えたかと思うと、そこに現れるのは赤い竜の旗を掲げて現るとある団体。全員がもしやと思う中、団体の中には吉馬とハルヤの二人の姿も見え、二人が入ってすぐにもう一人、赤いシャツを羽織る不良のような見た目の少年、火龍エンザが続いて現れる。

 

『来た来た来た!!! 龍の旗を掲げて現るは赤き怒涛の攻めを誇るチームレッドドラゴン!! そしてそのチームリーダーを務めるのはこの男!! 火龍エンザッ!!!』

 

入場コールにも事欠かさない紅葉、耳を塞ぐ程の大きな歓声にハルヤはただただ圧倒されるばかりだったが、吉馬とエンザはそれには慣れているのか大勢の観客の前でも平然としており、そしてチームリーダーとして、エンザはステージの前までゆっくりと歩み出り、ただ静かにその時を待ち、会場の空気が変わり始める中、突如として反対側の入り口のシャッターが開き始める。

 

『遂に来ましたーーッ!! ルール無用!! バトル最強がチームのモットー! 勝利と強さが絶対! 荒くれ者達の集うそれはまさに海賊!! それこそがチーム海皇!!!』

 

再び歓声が巻き起こり、姿を見せるチーム海皇メンバー達、武凱やバンも入場し、そして最後に出てくる人物の姿に場が一瞬にして静まり返る。

 

『荒くれ海賊集団を束ねるのはこの男、キャプテンと呼ばれ、その迫力にはチームメイトでさえもたじろぐ程! チーム海皇リーダー! 浪川海斗ーーッ!!』

 

威風堂々としたその姿、武凱やバンを押しのけながら、同じくステージの前へと立ち、目の前にいるエンザをただ強く睨む。

 

「ようやく大将直々のご登場だな! この場でテメェと戦う事になるとはな!」

 

口角を上げながら挑発的に言葉を掛けるエンザだが、浪川はその言葉に対し少しも気にする様子は無く、平然とした態度を見せる。

 

「フン、俺の前に立つ奴は全員得物だからな!! 前にも言ったよな? 鮫は得物に喰らい付けば最後、絶対に離さん!」

「俺が得物だと? 鮫が龍に対して牙向くとは随分大きく出たな!!」

「お前が龍だろうが、噛み裂き海に引きずり込むだけだ!!」

「やってみろ! 噛み付く前にぶっ倒す!!」

 

火花を散らして睨み合う両者、勝負前から既に闘志と敵意を全開に対立する二人、互いにそこで会話を切り上げると、ステージの左右奥の定位置にそれぞれ移動する。

 

「キャプテン!! レッドドラゴン如き俺達の敵じゃねぇぜ!!」

「そうともよ!! 最強の座に君臨するのはアンタしかいねぇぜ!!」

「黙って見てろ野郎共! 余計な事言わなくても俺は端から勝つこと以外考えてねぇ!」

「「!」」

 

チームメイトの声援でさえも余計なものと切り捨てる浪川。このバトルに勝利、唯その事だけに彼は集中しており、一方でこれから行うバトルに備えるエンザに吉馬とハルヤはすぐさま駆け寄る。

 

「リーダー、頑張ってください! 俺信じてますから!!」

「僕も、応援してます!」

「ハッ、負けるつもりなんて微塵もねぇよ! テメェ等の気持ちは受け取るが心配せずにそこで見てろ!! 俺の勝利をな!」

「「はい! リーダー!!」」

 

エンザもまた自信にあふれた様子で、間もなく始まろうとするバトルを前に浪川とエンザ以外の面々は後ろに下がり、当の二人はほぼ同時にデッキを取り出し始める。

 

「行くぞ!! 浪川! 全力でぶっ倒してやるから覚悟しな!!」

「粋がるなよ! テメェを噛み砕くっていう覚悟がこっちにはあるんだよ!!」

『さぁ両者それでは宣言をお願いします!!』

「「ゲートオープン!! 界放ッ!!」」

 

開幕するバトルに観客達も必死に声を上げ、会場中が熱気に包まれる。

 

 

 

 

[01ターン.浪川side]

[スタートステップ]

[ドローステップ][手札]4枚→5枚。

 

「俺から先行だ! メインステップ、グラッディスクアーロ召喚!」

 

[リザーブ]4個→0個。

[トラッシュ]0個→3個。

[手札]5枚→4枚。

 

【グラッディスクアーロ】3(3)青、スピリット、異合。

Lv.1(1)BP3000、Lv.2(3)BP5000、Lv.3(4)BP7000。

 

[フィールド]グラッディスクアーロLv.1((S(ソウルコア)1))BP3000。

 

「これでターンエンド」

 

 

 

 

[02ターン.エンザside]

[スタートステップ]

[ドローステップ][手札]4枚→5枚。

[コアステップ][リザーブ]4個→5個。

 

「メインステップ! ジンライドラゴンを召喚だッ!」

 

[リザーブ]5個→1個。

[トラッシュ]0個→3個。

[手札]5枚→4枚。

 

【ジンライドラゴン】3(2)赤、スピリット、武竜。

Lv.1、Lv.2、Lv.3『このスピリットのアタック時』

このスピリットをBP+3000する。このスピリットにS(ソウルコア)が置かれている間、さらにこのスピリットは【真激突】『相手は可能ならばスピリット/アルティメットでブロックする』を得る。

 

[フィールド]ジンライドラゴンLv.1((S1))BP3000。

 

「アタックステップ! まずは初戦と行こうぜ!! ジンライドラゴンでアタック! アタック時効果でBP+3000! さらにソウルコアの力で【真激突】だッ!」

「!」

 

『さぁ火竜エンザ選手! 後攻2ターン目からいきなり仕掛けてきました!!』

『【真激突】、その効果はブロックの強制!! 可能であれば相手は必ずブロックしなければなりません』

『浪川選手のスピリットを序盤からいきなり狙いに来ました!!』

 

赤いオーラを纏いながら突っ込むジンライドラゴン、ブロックを余儀なくされ、グラッディスクアーロは自分の意思とは関係なく効果により構えさせられる。

 

「グラッディスクアーロでブロックする!」

 

[Battle]ジンライドラゴンLv.1((S1))BP6000vsグラッディスクアーロLv.1((S1))BP3000。

 

強制されるバトル。ジンライドラゴンは頭部の剣を構えながら突っ込み、グラッディスクアーロはそれを右手の盾で受け止めると、反撃に左手の剣を振り下すが、ジンライドラゴンは即座に翼を広げ、頭上に飛び上がり、そのまま降り立つと同時に刃を振り下し、切り裂かれたグラッディスクアーロは破壊される。

 

「ターンエンドだ」

 

 

 

 

[03ターン.浪川side]

[スタートステップ]

[ドローステップ][手札]4枚→5枚。

[コアステップ][リザーブ]1個→2個。

[リフレッシュステップ][トラッシュ]3個→0個。[リザーブ]2個→5個。

 

「スピリットを1体破壊したぐらいで終わりとは随分温いな?」

「あぁ?」

「お手本を見せてやる! メインステップで磯武者キリサメを召喚だ!」

 

[リザーブ]5個→1個。

[トラッシュ]0個→3個。

[手札]5枚→4枚。

 

【磯武者キリサメ】3(青1 極1)青、スピリット、家臣/獣頭。

Lv.1(1)BP4000、Lv.2(4)BP6000。

『このスピリットのアタック時』

自分はデッキからドローする。その後、自分は手札を1枚破棄する。このスピリットにS(ソウルコア)が置かれている時、さらにコスト3以下の相手のスピリット1体を破壊する。

 

グラッディスクアーロと同じくまた鮫を模したスピリットだがその見た目は異なり、甲冑を纏い、鮫肌で形成された刀身を持つ刃を掲げるスピリット。

 

[フィールド]磯武者キリサメLv.1((S1))BP4000。

 

「アタックステップだ! 磯武者キリサメでアタック! 効果発揮により、1枚ドローし、手札にあるオーシャンエナジーを破棄!」

 

『手札入れ替え! その効果は青の十八番ですね』

『ですが、今のキリサメの効果はそれだけでは終わりません!』

 

神子の言葉の通り、キリサメの効果はまだ終わらない。さらに眼光を輝かせ、ジンライドラゴンに向かって一気に駆けだすと、その刃でジンライドラゴンを切り裂き破壊してしまう。

 

「ッ!!」

「キリサメの効果はまだある。このスピリットにソウルコアが置かれていればコスト3以下のスピリットを破壊。スピリットを倒すのはバトルだけじゃねぇ。それを体験して覚えな!! さらにキリサメのメインアタック!」

「ライフで受けてやるよッ!」

 

キリサメ本来のアタックはまだ継続している。そのままエンザに向けて、鮫肌の刃を投げつけると、展開されたバリアに深々と突き刺さりライフが砕かれる。

 

[エンザside]

[ライフ]5→4。

 

 

「ッ!!」

「これが攻めだ、精々お手本にしろ!」

「うるせぇ、ライフ一つ削ったぐらいでもう勝った気か?」

「何?」

「こんなんじゃ俺はまだまだ倒れねぇ。そう言ってんだよ!!」

 

ライフを削られてもなおエンザの闘志はより燃え上がる。だが浪川もまたそれに一歩も引く様子は無い。

 

「虚勢だとしたら大したもんだな。俺はターンエンドだ」

「ハッ!! 虚勢かどうか直ぐに証明してやるぜ!!」

 

 

 

 

[04ターン.エンザside]

[スタートステップ]

[コアステップ][リザーブ]3個→4個。

[ドローステップ][手札]4枚→5枚。

[リフレッシュステップ][トラッシュ]3個→0個。[リザーブ]4個→7個。

 

「メインステップ! イクサトカゲを召喚! テメェが赤バトラー相手に、嫌! 俺相手に攻め方を問うなんざ百年早ぇッ! それを今思い知らせてやる!!」

「!」

「戦は華! ド派手な華を今ここに飾れ! 戦皇ゴッドスレイヤードラゴンを召喚だッ!!」

 

 

[リザーブ]7個→0個。

[トラッシュ]0個→6個。

[手札]5枚→3枚。

 

【戦皇ゴッドスレイヤードラゴン】7(4)赤、スピリット、戦竜。

Lv.1(1)BP6000、Lv.2(3)BP10000、Lv.3(5)BP12000。

Lv.1、Lv.2、Lv.3『このスピリットのアタック時』

相手のネクサス1つを破壊する。この効果でネクサスを破壊したとき、このスピリットは回復する。

Lv.1、Lv.2、Lv.3『このスピリットのバトル時』

カード名に「神」と入っている相手のスピリットとバトルした時、このスピリットをBP+5000する。

Lv.2、Lv.3『このスピリットのアタック時』

相手のスピリット1体を指定し、そのスピリットにアタックできる。

 

不足コスト確保の為、イクサトカゲは消滅するが召喚パフォーマンスと共に一枚のカードを呼び出すと、フィールドに突如として火柱が二つ噴き上げ、火柱より飛び出すは巨大な盾と剣。そしてその二つに続き、巨大な三つ目の火柱が噴き上げると、炎の中より姿を見せるのは「戦皇」と「神殺し」の二つ名を持つ赤き龍、ゴッドスレイヤードラゴン。空中で剣と盾を掴み取ると、大きく大地を揺らし、巨大な音を起てながらフィールドへと降り立つ。

 

[フィールド]戦皇ゴッドスレイヤードラゴンLv.1((S1))BP6000。

 

『戦皇ゴッドスレイヤードラゴン!! 早くもエンザ選手、自慢のキースピリットを呼び出したぞーーッ!!』

『戦いに飢えた竜達、それが戦竜。その中でもゴッドスレイヤードラゴンはトップクラスに君臨するスピリット。レッドドラゴンのリーダーとして相応しいキースピリットですね!』

 

フィールドに立つ巨大なゴッドスレイヤードラゴンの姿に白熱する観客達の盛況の中、紅葉も高らかに実況を語り、神子もまた丁寧な解説の言葉を述べながらも、内心では紅葉や観客達と同じく白熱するバトルには心を躍らせていた。

 

「アタックステップだ! ゴッドスレイヤードラゴン、行けぇッ!!」

「ライフだ!」

 

前進するゴッドスレイヤードラゴン、最初に巨大な盾を振り被ったかと思うと、そのままバリアに向けて振り下し、本来は身を守る盾と言えど、強大な重量で振り下されるそれはまさに大槌の如し。あまりの衝撃に浪川のフィールドは揺れ、バリアに大きく亀裂を刻むと、そのまま間髪入れず次に振り下ろす剣でバリアを完全に砕く。

 

「ッ!!」

 

[浪川side]

[ライフ]5→4。

[リザーブ]1個→2個。

 

「ターンエンドだ! どうだ! これで同点だぜ!」

「それで満足するのが生温いって言ってんだよ!」

 

 

 

 

[05ターン.浪川side]

[スタートステップ]

[コアステップ][リザーブ]2個→3個。

[ドローステップ][手札]4枚→5枚。

[リフレッシュステップ][トラッシュ]3個→0個。[リザーブ]3個→6個。[フィールド]磯武者キリサメ回復。

 

「メインステップ、まずはバーストセット!」

 

『おっと! 浪川選手ここでバースト! 一体何を伏せた?』

「フン、バーストは本番前の下準備だ!」

『!?』

 

紅葉の実況する言葉に鼻で笑って見せ、その言葉は彼がこのターンの狙いが別にある事を示していた。

 

「エンザ、キースピリットを待ってたのはテメェだけだと思うなよ?」

 

浪川もまた待ち望んでいるスピリットがいるのか、バーストセットから続け様にすぐさま手札の一枚に手を掛ける。

 

「荒ぶる海の獣! 豪快怒涛に攻め上げろッ! ホオジロタイガーを召喚ッ!!」

 

フィールドの大地が水に包まれ始めたかと思うと、水場と化したステージ中央に巻き起こる渦潮。そして渦潮の中、微かに鮫の尾鰭を見せたかと思うと、瞬間、海面を突き破り渦潮から飛び出す鮫のような見た目の獣、ホオジロタイガーが現れる。

 

[リザーブ]6個→0個。

[トラッシュ]0個→5個。

[手札]5枚→4枚。

 

【ホオジロタイガー】6(3)青、スピリット、異合。

Lv.1(1)BP6000、Lv.2(3)BP8000、Lv.3(8)BP20000

Lv.1、Lv.2、Lv.3

S(ソウルコア)が置かれている自分のスピリットを、そのスピリットが持つ最高Lvとして扱う。

Lv.3『このスピリットのアタック時』

BPを比べ相手のスピリットだけを破壊した時、自分は相手の手札すべての内容を見て、その中のカード2枚を破棄する。

 

[フィールド]ホオジロタイガーLv.1(1)BP6000、磯武者キリサメLv.1((S1))BP4000。

 

『エンザ選手がキースピリットを呼び出したその矢先! 浪川選手も負けじとキースピリットを呼び出した!! その名もホオジロタイガー!!!』

『ホオジロタイガー、こちらもゴッドスレイヤードラゴンに負けず劣らず強力なスピリットですね、お互いキースピリット呼び出したここからが本番ですよ?』

『まさに龍虎、嫌、まさに龍鮫の激突!! 勝つのはどちらか!!』

 

観客や対戦する二人を煽る紅葉の決まり文句。しかしそれに対して、二人とも最初から今もなお自分達の勝利以外に余計な事は全く考えてはいない。

 

「勝つのは俺だ!! ホオジロタイガーでテメェを噛み砕いてやる!」

「ハッ!! 何時でも掛かって来い! テメェがどんなに攻めようと俺とゴッドスレイヤードラゴンがそれを超えてやる!!」

 

言い合う二人に互いのキースピリットもまた、互いの相手に向かって大きく吠えながら睨み合う。勝負に掛ける気迫も闘志も全くの互角の両者に見ている誰もが、そのバトルの勝者を未だ予測できずにいた。

 

「行くぞ、磯武者キリサメのソウルコアとホオジロタイガーのコアをチェンジ!」

「!」

 

2体の上に置かれていたコアが入れ替えられ、ホオジロタイガーの上にソウルコアが乗せられた瞬間、秘めたその力を開放するようにホオジロタイガーは眼光を輝かせ、力強く吠える。

 

「ホオジロタイガーはソウルコアが置かれている自分のスピリットを常に最高レベルとして扱う。そして自分自身に置かれ最高レベルとなったホオジロタイガーのBPは20000!!」

「ッ!!」

『これは凄い!! ゴッドスレイヤードラゴンを軽く凌駕してしまいました!!』

『ホオジロタイガーをLv.3にする為には通常だと多くのコアが必要になります。しかし、それをソウルコア一つでできてしまうとなればまさに相手にとっては脅威という他ありません!』

 

圧倒的な力を見せつけるホオジロタイガー、だが浪川はそれに対しても決して気を抜く事は無い。以前バトルに集中するように鋭く相手を睨み、一瞬の隙も見せない。

 

「さぁ行け! ホオジロタイガー!! 天下にその牙を届かせろ!」

 

ホオジロタイガーは海面に飛び込むと、背鰭を残して海面に身を潜め、そしてまるで弾丸のような速度でエンザへと一気に接近し、目の前まで近づいた瞬間、一気に海面から飛び出し、大口を開けて襲い掛かる。

 

「ライフで受ける!」

 

ホオジロタイガーはバリアにその牙を突立てて喰らい付くと、そのまま一気にバリアに亀裂を走らせ、一瞬で噛み砕いてしまう。

 

「ッァ!!」

 

[エンザside]

[ライフ]4→3。

[リザーブ]0個→1個。

 

「磯武者キリサメでさらにアタック! アタック時効果で1枚ドロー……!!」

 

引いたカードに一瞬だけ彼は顔色を変えたが、すぐにバトルに気持ちを切り替えると、冷静に手札の「ネコザメキャット」を破棄して効果を処理し終える。

 

「(あの野郎、何を引きやがった?)」

 

当然それをエンザも見逃す筈はないが、今はそれに構う暇はない。次に向かうキリサメの攻撃にも防ぐ手立てはなく、キリサメの刃がバリアを切り裂き、ライフをさらに破壊する。

 

[エンザside]

[ライフ]3→2。

[リザーブ]1個→2個。

 

「ターンエンド」

 

 

 

 

[06ターン.エンザside]

[スタートステップ]

[コアステップ][リザーブ]2個→3個。

[ドローステップ][手札]3枚→4枚。

[リフレッシュステップ][トラッシュ]6個→0個。[リザーブ]3個→9個。[フィールド]戦皇ゴッドスレイヤードラゴン回復。

 

「メインステップ! ゴッドスレイヤードラゴンをLv.2にアップ。さらに俺はイクサトカゲをもう一体召喚し、マジック、陀武竜ドローを使うぜ!」

 

[リザーブ]9個→4個。

[トラッシュ]0個→2個。

[手札]4枚→2枚。

 

【陀武竜ドロー】4(2)赤、マジック。

『メイン効果』自分はデッキから2枚ドローする。その後、自分のトラッシュにある系統「武竜」を持つスピリットカード1枚を手札に戻す。

『フラッシュ効果』このターンの間、スピリット1体をBP+2000する。

 

トラッシュにはキリサメの効果によってジンライドラゴンがあり、再び舞い戻るそのカードを手に取る。

 

[手札]2枚→5枚。

 

「戻したジンライドラゴンを召喚し、さらにハガネヴルム召喚だ!」

 

[リザーブ]4個→0個。

[トラッシュ]2個→4個。

[手札]5枚→3枚。

 

【ハガネヴルム】3(2)赤、スピリット、家臣/武竜。

Lv.1(1)BP3000、Lv.2(3)BP5000。

Lv.1、Lv.2『自分のアタックステップ』

自分のスピリットが【真激突】/【連刃】を発揮するとき、自分は相手がブロックするスピリット/アルティメットを指定できる。このとき、疲労状態の相手のスピリット/アルティメットを指定してもよい。

Lv.1、Lv.2、【真激突】『このスピリットのアタック時』

相手は可能ならばスピリット/アルティメットでブロックする。

 

[フィールド]戦皇ゴッドスレイヤードラゴンLv.2((S1)2)BP10000、ハガネヴルムLv.1(1)BP3000、ジンライドラゴンLv.1(1)BP3000、イクサトカゲLv.1(1)BP1000。

 

『エンザ選手! 一気に三体ものスピリットを呼び出したーーッ!! これは勝負に出たかッ!?』

『浪川選手の場にはブロッカーとなるスピリットはもういません。このターンのフルアタックが決まれば、決着となります!』

『さぁ対する浪川選手、これには打つ手があるのか!?』

 

神子達の言う通り、一気にバトルの状況が変わる。守るスピリットのいない浪川に、4体ものスピリット達は構え始める。

 

「テメェにはこれ以上何もさせねぇ、これで終わらせてやる! アタックステップだ!」

「!」

「戦皇ゴッドスレイヤードラゴン、一番手はお前だ! アタックしろ!!」

 

エンザの言葉に頷きながらゴッドスレイヤードラゴンは駆け出し、浪川へ仕掛けられる攻撃に観客達はこれで勝負が決まるのかと息を呑む。

 

「ライフで受ける!」

『浪川選手!! 手札には何もないのか無防備だ!! これは勝負あったか!!』

 

紅葉の言葉に誰もがエンザの勝利、それを確信し始める。ゴッドスレイヤードラゴンは勇ましい咆哮を響かせ、剣を振り上げてバリアを切り裂き、ライフを削り取る。

 

[浪川side]

[ライフ]4→3。

[リザーブ]0個→1個。

 

「「キャプテン!!」」

 

追い込まれる浪川の姿に当然、心配そうに声を上げる二人。しかしその心配は無用なのか、二人の言葉に「五月蠅い!」と一蹴しながら、ライフが削られた瞬間、目を見開き、伏せたバーストカードを睨む。

 

「ライフ減少時でバーストだ!!」

「何!」

「No.26キャピタルキャピタルを発動!!」

 

【No.26キャピタルキャピタル】6(3)青、ネクサス。

Lv.1(0)。

S(ソウル)バースト:自分のライフ減少時】

このネクサスカードをコストを支払わずに配置する。

Lv.1『相手のアタックステップ』

ソウルコアが置かれていない相手のスピリット/アルティメットがアタックするとき、相手は、相手のリザーブのコア1個を相手のトラッシュに置かなければアタックできない。このネクサスにソウルコアが置かれている間、この効果でトラッシュに置くコアを+1個する。

 

[バースト]No.26キャピタルキャピタル。

 

フィールドに突如として出現するネクサス、キャピタルキャピタル。出現と同時に青い光を灯したかと思うと、その光はエンザのフィールドにも灯り始める。

 

「このターン、テメェはソウルコアが乗っていないスピリットでアタックするとき、リザーブのコアをトラッシュに置かない限り、アタック不可能となる」

「!?」

 

エンザのリザーブにもうコアは無い。ソウルコアを乗せたゴッドスレイヤードラゴンも先程の攻撃で疲労してしまい、残る攻撃手段を完全に奪われてしまう。

 

『浪川選手! ここでバーストによる反撃!! 勝負に出たエンザ選手だったが、リザーブにコアがなければこれ以上攻撃できない!!』

『一気に勝負を決めに掛かっただけにこれは悔しい。浪川選手に一本取られてしまったようですね』

「へっへ!! さっすがキャプテンだ! 防御も完璧だぜ!!」

「攻めるしか能のねぇエンザとキャプテンじゃ比べもんにならねぇぜ!!」

「……ッ!!」

 

形成を立て返す浪川の姿に歓喜する二人、対してフルアタックでの決着をつけるつもりのエンザだったが、勝負を焦ってしまったのかバーストの一手は完全に予想外だった。決して油断していた訳ではないが、それでもこのターン決められない事に悔しがらずにはいられない。拳に力を籠めつつも彼にこれ以上手はなく、静かに彼は「ターンエンド」とコールした。

 

 

 

 

[07ターン.浪川side]

[スタートステップ]

[コアステップ][リザーブ]1個→2個。

[ドローステップ][手札]3枚→4枚。

[リフレッシュステップ][トラッシュ]5個→0個。[リザーブ]2個→7個。[フィールド]ホオジロタイガー、磯武者キリサメ[回復]

 

「メインステップだ、海傭師団シャーガを召喚!!」

 

[リザーブ]7個→3個。

[トラッシュ]0個→3個。

[手札]4枚→3枚。

 

【海傭師団シャーガ】5(2)青、スピリット、獣頭。

Lv.1(1)BP5000、Lv.2(2)BP7000、Lv.3(4)BP9000。

Lv.1、Lv.2、Lv.3『自分のアタックステップ開始時』

コスト4以下の相手のスピリット1体を破壊する。自分の手札が3枚以下の時、かわりに、このスピリットのコスト以下の相手のスピリット1体を破壊する。

Lv.2、Lv.3『このスピリットのアタック時』

自分の手札が2枚以下の間、相手は、手札にあるマジックカードを使用できない。

 

海面より飛び出す新たなスピリット、シャーガ。だが浪川にとってはまだそれで満足はできないのか、さらに手札の一枚を構え、それは先程キリサメの効果によって手に入れた一枚だった。

 

「海の力を得し魔神! 異魔神ブレイヴの一角! 鮫魔神を召喚だッ!!」

 

また一体海面から飛び出す影、だがその体はまるで幽体のように半透明であり、異彩を放つ特殊なブレイヴ、鮫魔神がその姿を見せる。 

 

[リザーブ]3個→0個。

[トラッシュ]3個→6個。

[手札]3枚→2枚。

 

【鮫魔神】5(青2 紫2)青、ブレイヴ、異魔神/異合。

Lv.1(0)。

このブレイヴは疲労せず、スピリット状態のときアタックとブロックができない。

【右合体条件:コスト5以上】

コアが2個以下の相手のスピリット1体を破壊する事で、このターンの間、相手は手札にあるコスト3以下のマジックカードを使用できない。

【左合体条件:コスト5以上】

相手スピリットのコア1個を相手のリザーブに置く。

 

『何とここで呼び出されたのは、最強のブレイヴ! 異魔神ブレイヴが現れましたーーッ!!』

 

バトルも終盤、それでも紅葉は必死に声を張り上げて実況を続け、浪川はそれに構う事は無く、続く自分のターンに集中し切っている。

 

「さぁ荒ぶる海の獣共!! 今その最強の力を引き出せ!! ホオジロタイガーを鮫魔神に右合体(ライトブレイヴ)! シャーガを鮫魔神と左合体(レフトブレイヴ)だ!!」

 

鮫魔神はホオジロタイガーとシャーガに二体に取り付くと、二体の体に波動を撃ち込み、自分自身へとリンクさせると、先程まで半透明だった鮫魔神はその体を実体化させ、ハッキリとその姿を映すと、力強く吠える。

 

『サメサメサメ!! まさにサメ尽くしの浪川選手!!! 荒ぶる海の力を体現するかのようなスピリット達はまさに圧巻です!!』

『最強を豪語する浪川選手、その言葉が決して虚勢ではない事は、このバトルを見ている誰もがもはや一目瞭然化と思われます!』

『浪川選手、圧倒的にその力を見せてくれます! これは決まったか!』

 

浪川のフィールドに立つ強力なスピリット達。そのスピリット全てが今すぐにでも襲い掛からんと吠え、牙や刃を構えながらその時を待つ。

 

「最初にお前は俺に覚悟があるのかと聞いたな、今度は俺が言わせてもらう。今のテメェは覚悟ができてんのか?」

「愚問だ、初めから俺は真っ向から受けてたってんだ! 覚悟ができてねぇ訳ねぇだろ?」

「ならこれで正真正銘終わらせてやるよ! アタックステップ! 海傭師団シャーガの効果、ステップ開始時にこのスピリットのコスト以下の相手スピリットを破壊する! 消えろ、ジンライドラゴン!!」

 

宣言と同時にシャーガは両手に持つ刃を海面に叩き付けると、その衝撃は津波となってジンライドラゴンへと襲い掛かり、波へと呑まれジンライドラゴンは破壊される。

 

「ジンライドラゴン!」

「こっからがメインのアタックだ! ホオジロタイガーでアタック!! 鮫魔神の右合体時効果発揮!! コアが2個以下の相手スピリットを破壊! 次はお前だ、ハガネヴルム!!」

 

海面に飛び込み再び猛スピードで突き進むホオジロタイガー。その進撃開始と同時に鮫魔神は右手を構えて、光弾を作り出し、それをハガネヴルムへと放つと、直撃を受けハガネヴルムでさえも破壊されてしまう。

 

「ッ!!」

「まだだ! この効果でスピリットを破壊した事でこのターンお前の手札にコスト3以下のマジックを使用不能にさせる!!」

 

相手の反撃の手も制限してしまう鮫魔神の効果。ホオジロタイガーは合体していることによりダブルシンボルとなり、エンザの残るライフを削らんと一気に海面から飛び出す。

 

「ぐっ! イクサトカゲでブロックだ!」

「無駄な足掻きを」

 

[Battle]鮫魔神×ホオジロタイガーLv.3((S1))BP24000vsイクサトカゲLv.1(1)BP1000。

 

『勝負は見るまでもなく明らか!! 浪川選手の前にエンザ選手敗れてしまうのか!!』

 

紅葉の言葉に誰もがもう決まった、そう思い始める。武凱やバンも自分達のチームリーダーの勝利を確信するように拳を突き上げて歓喜し、吉馬とハルヤは対照的に追い詰められるエンザに姿に「リーダー!」と声を上げずにはいられなかった。

 

「お前の負けだ! エンザ!!」

 

絶体絶命の状況を突きつけるように声を荒げる浪川。しかし、エンザはその言葉に対して。

 

「勝負は何が起こるか分からない、此奴は俺の憧れた人の言葉だ!」

「何!?」

 

その目はまだ決して勝負を捨てておらず、何かを決意するような表情で前を向き直ると、「フラッシュタイミング!」と手札の一枚を掲げる。

 

「マジック! 火炎烈破斬をゴッドスレイヤードラゴンのソウルコアを使って発動させる!! 効果でテメェの自慢の鮫魔神とソウルコアの使用でキリサメをまとめて破壊だぁッ!」

「何だとッ!!?」

 

[フィールド]戦皇ゴッドスレイヤードラゴンLv.2((S1)2)10000→Lv.1(1)BP6000。

[トラッシュ]4個→6個。

[手札]3枚→2枚。

 

【火炎烈破斬】4(2)赤、マジック。

『フラッシュ効果』相手の合体しているブレイヴ一つを破壊する。この効果発揮後、コストの支払いにソウルコアを使用していたら、BP7000以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊する。

 

レベルが下がり力の減少に片膝をつくゴッドスレイヤードラゴンだったが、すぐさま立ち上がり、剣を掲げて地面に突き刺し振り上げると、噴き上げる二つの炎。それは鮫魔神とキリサメの二体へと襲い掛かり、炎に呑み込まれ消滅してしまう。

 

『すごい!! 何と起死回生のマジック! エンザ選手、逆転に次ぐ逆転です!!』

『異魔神と言えど、ブレイヴには変わりありません。これは浪川選手、一杯食わされましたか?』

「ふざけるな!! 俺のターンはまだ終わってない!! ホオジロタイガーのバトルは継続してるぞ!!」

 

完全に予想外な反撃、しかし驚きつつもそれほど大きな動揺は見せず継続したバトルでは阻もうとするイクサトカゲをホオジロタイガーが一呑み、破壊されてしまう。

 

「ホオジロタイガーの効果! このスピリットのアタック時で相手のスピリットだけを破壊すれば相手の手札2枚を破棄させられる!!」

 

バトルに勝利したホオジロタイガーがその目を輝かせると、エンザの残る手札の2枚全てが弾け飛び「英雄皇の神剣」と「ジンライドラゴン」の2枚のカードがトラッシュへと送られる。

 

[手札]2枚→0枚。

 

『浪川選手マジックの反撃を受けながらも決して怯まない!! 効果によって、エンザ選手の手札全てを奪いきった!!』

『これでエンザ選手の手札は0、次のターンに反撃は難しいものと思われます』

『安堵したのも束の間、やはりエンザ選手不利な状況には変わりありません!!』

 

一難去ってまた一難。危機はまだ完全に去った訳ではない。浪川は相手の逆転の可能性を潰せたことに一先ず良しとしたのか、それ以上攻めようとはせず「ターンエンド」とコールし、続くエンザのターン。その行方を誰もが見守り、吉馬とハルヤは心配そうな表情を隠せてはいないが、当の本人はその状況に対してもまるで気にする様子はなく、その表情に一切不安の色など無い。

 

 

 

[08ターン.エンザside]

[スタートステップ]

[コアステップ][リザーブ]3個→4個。

[ドローステップ][手札]0枚→1枚。

[リフレッシュステップ][トラッシュ]6個→0個。[リザーブ]4個→10個。

 

「メインステップ!!」

「手札一枚の状況でもまだやるつもりか!!」

「どんな状況でも関係ねぇ!! たとえこれがラストターンだろうと俺は最後まで全力だぁッ!!」

「!」

「行くぞ!! 烈火に燃える武の魂! 紅蓮の猛き龍!! センゴクグレンドラゴンをLv.2で召喚!!」

 

[リザーブ]10個→2個。

[トラッシュ]0個→5個。

[手札]1枚→0枚。

[フィールド]戦皇ゴッドスレイヤードラゴンLv.1(1)BP6000、センゴクグレンドラゴンLv.2((S1)2)BP7000。

 

天にまで届くような勢いで燃え上がる炎、そしてその炎を引き裂き姿を現すのは、四足歩行でさらに二刀の刃を携えし赤き龍、センゴクグレンドラゴン。

 

「最後の一枚で、Xレアだと!?」

『何と何と! この土壇場でさらにXレア!! 赤き龍、センゴクグレンドラゴンを呼び出したーーッ!!!』

 

流石に浪川も驚きを隠せず、センゴクグレンドラゴンの登場に再び会場中に湧き起こる歓声、喚起する観客達の声を浴びながらも並び立つゴッドスレイヤードラゴンとセンゴクグレンドラゴンの咆哮は一際大きく響き渡る。

 

『武に長けしセンゴクグレンドラゴン、そして戦に飢えしゴッドスレイヤードラゴン、まさにレッドドラゴンを象徴する主役の2体ですね!』

 

嬉々として語る神子達、エンザもまた2体の龍の姿に大きく笑って見せた。

 

「アタックステップだ!! センゴクグレンドラゴン、行けぇッ!! アタック時効果でこのスピリットにBP+5000! さらに【真激突】だぁッ!!」

 

【センゴクグレンドラゴン】6(3)赤、スピリット、武竜。

Lv.1(1)、Lv.2(3)、Lv.3(5)。

Lv.1、Lv.2、Lv.3【真激突】『このスピリットのアタック時』

相手は可能ならばスピリット/アルティメットでブロックする。

Lv.1、Lv.2、Lv.3『このスピリットのアタック時』

自分はデッキから1枚ドローする。または、このターンの間、このスピリットをBP+5000する。

Lv.2、Lv.3『このスピリットのアタック時』

このスピリットにS(ソウルコア)が置かれている間、ブロックしている相手のスピリットが消滅/破壊されたとき、相手のライフのコア1個を相手のリザーブに置く。

 

「また強制ブロックか!」

 

一気にBPを跳ね上げるセンゴクグレンドラゴン、シャーガは【真激突】の効果によって退路を断たれ、その攻撃を受け止めるしかない。

 

「ブロックしろ! シャーガ!!」

 

[Battle]センゴクグレンドラゴンLv.2((S1)2)BP12000vs海傭師団シャーガLv.1(1)BP5000。

 

センゴクグレンドラゴンは背中に取り付けた推進機を起動させ、猛スピードでシャーガへと突っ込み、シャーガは剣を交差させて突っ込むセンゴクグレンドラゴンを真正面から受け止める。しかしあまりのスピードとパワーに受け止めるシャーガの体はどんどん後ろに後退させられ始め、それでも主を守ろうと必死に受け止め続け、浪川の目の前でようやく止まる。

 

「ッ!!」

「これで決まりだぁッ!! センゴクグレンドラゴン!」

 

エンザの言葉にセンゴクグレンドラゴンはより力を引き出すようにその雄叫びを響かせると、シャーガの剣を二刀とも弾き飛ばし、そのまま一気にシャーガを切り裂き、致命傷を受けたシャーガは大爆発を起こす。

 

「ソウルコアの力でテメェのライフを貰う!!」

「おのれぇッ!!!」

 

センゴクグレンドラゴンはそのまま浪川の目の前まで迫ると、威嚇するように吠えながら二刀の刃を振り下し、バリアを両断、破壊する。

 

[浪川side]

[ライフ]3→2。

[リザーブ]2個→3個。

 

「続け!! ゴッドスレイヤードラゴン!!」

「ネクサス、キャピタルキャピタルの効果発揮!! ソウルコアのないスピリットのアタック時、お前のリザーブのコア一つ貰うぞ!!」

「コアの一つくれてやる!! その代わりテメェのネクサスも貰うぞ!!」

「!」

「ゴッドスレイヤードラゴンの効果!! 相手ネクサスを破壊して回復!」

 

リザーブのコア一つをトラッシュに送り、攻撃が可能となった戦皇。そのまま吠えながら浪川へと駆け出し、左手に持った盾をキャピタルキャピタルに向けて勢いよく投げつけると、鈍器の如く投げつけられた盾の直撃にキャピタルキャピタルは崩れ、海面の中へと沈み、そしてゴッドスレイヤードラゴンは無人と化した浪川のフィールドへと迫り、片手に持つ剣を振り下し、バリアを破壊する。

 

「ぐあああッ!!!」

 

[浪川side]

[ライフ]2→1。

[リザーブ]3個→4個。

 

「これで終わりだぁーーッ!! ゴッドスレイヤーでラストアタック!!」

「……ぐっ! ライフで、受ける!!」

 

再びゴッドスレイヤードラゴンは剣を掲げ、浪川はその姿を強く睨みながら叫ぶと、振るわれるゴッドスレイヤードラゴンの一撃がバリアを破壊する。

 

[浪川side]

[ライフ]1→0[Lose]

 

 

 

***

 

 

 

 

『決まりましたぁーーッ!!! 浪川海斗選手対火龍エンザ選手!! 勝ったのは、火龍エンザ選手ですッ!!!』

 

互いに全力を出し切っての壮絶なバトルに、観客達は惜しみない拍手と声援で二人を称える。勝負に決着後、二人共限界以上に繰り広げたバトルに息を荒げるが、それでも勝ったエンザは大きく笑いながら拳を天に突き上げる。

 

「俺の勝ちだぜ!! 浪川ッ!!」

 

勝利の宣言を高らかに叫ぶエンザ。レッドドラゴンのチームメンバー達はその姿に誰もが歓喜しながら大喜びの様子、対して浪川は無言のままステージを降り、チーム海皇メンバー達は心配そうに「キャプテン」と呟く。

 

「きゃ、キャプテン!! 気にする事ねぇよ!! 今回は向こうがたまたまツいてただけだ!」

「そうだぜ、あの野郎がセンゴクグレンドラゴンを引けてなかったら、間違いなく勝ってたのはアンタだ!」

 

バンと武凱はフォローするように声を掛けるが、浪川はそれに対し、「やめろ!」とすぐさまその二人の言葉を制止させる。

 

「今の俺はただの負け犬だ、グダグダ言ってもそれに変わりはねぇ」

 

勝負の結果を素直に受け入れ、言い訳をしようとせず、ただ黙ってステージから背を向ける海斗。その姿にエンザは「随分引き際をわきまえてるじゃねぇか?」と呼び止めるかのように声を掛け、その言葉に浪川は足を止める。

 

「今回はな。だが忘れるな! お前が俺の前にいる以上、俺は何度でも噛み付きに行くぞ?」

「いつでも来い! 俺もまだテメェに完全に勝ったとは思ってねぇんだ!! 次はキースピリットごとテメェを倒す!!」

 

対立しながらも互いにその実力を認め合っているのか、大胆不敵に笑って見せるエンザに対し、浪川もまた少しだけ笑って見せると、「行くぞ野郎共!」と海皇メンバーを引き連れてステージ出口へと姿を消した。

 

『チームレッドドラゴン!! これにて、チームランキングを7位を維持! そしてチーム海皇は8位に残念ながら降格です!』

『しかし熱い激突でした! この二人のバトルはいずれまた繰り広げられるかもしれません!』

『その時はぜひまた全力でバトル実況をお伝えします!! それでは皆様、また次回!』

 

実況を締め括る紅葉達、チーム海皇とチームレッドドラゴンによる激突は一先ず終幕を迎えた。勝利したエンザにチームメンバー達は祝福し、ハルヤと吉馬も嬉しそうにエンザに駆け寄る。

 

「リーダーやりましたね!! 俺最後までリーダーを信じてましたからね!!」

「サンキューな、吉馬。ハルヤも応援してくれてたんだろ? 一先ず礼を言っとくぜ?」

「は、はい!!」

 

一方のハルヤだが、何かと想い込んでいるのかエンザの言葉に遅れながら反応し、その様子に少しだけ、不服そうな態度を見せる。

 

「どうしたよ? 折角俺が勝ったってのに何か文句でもあんのか?」

「い、いえそんなことある訳ないです!!」

 

慌てるハルヤの反応に「冗談だよ!」と悪戯気味に笑うエンザ、そして「行くぞ!」彼等もまた会場を後に出口に向けて歩き出し始めるが、ハルヤもその後に続きながらも先程のバトルに何かを感じたのか、エンザ達の後ろ姿に彼は足を止める。

 

「(リーダー達に比べたら僕じゃまだまだだ。けどいつかは……!)」

 

何かを決意するようにハルヤはデッキを握りしめると、出口に向けて駆けだした。




どうも小説意欲が高ペース更新を実現させているブラストでございます!←(注:今だけ)



第3話いかがでしたでしょうか? 今回は主人公が完全に空気になってましたね(;´・ω・)まぁそれは大目に見てください←オイ

チームレッドドラゴンvsチーム海皇、今回でひとまず決着です。二人の関係は利家と兼次みたいなものですかね、面識ある二人ですが、その二人の因縁はまた追々語るつもりです。決して書くのを忘れてたわけじゃないんだからね←


一先ず冗談はさておき、今回使用したデッキ。エンザのデッキは私がリアルで使ってるデッキを参考にしました。ほぼほとんどリアルでも使ってるカードですね。ゴッドスレイヤードラゴンも古いカードですが、結構優秀なので愛用しております。ネクサス破壊と回復は割と優秀ですね! バトル時効果は、使ったことはありませんがその内使用できる事でしょう!(目線逸らし)
一方で浪川のデッキは終始サメ尽くしのデッキですね。小説で書こうと思った時は「趣味全壊だな」とか思ったりしてましたが書いてみると「あれ?強い!!」って事に気づきました。ホオジロタイガーと鮫魔神は割と強いのでレアリティもっと上げてくれてもいいよな気がしましたね。実際に組んでみようかと考えてます(笑)

第3話まで終わり、今のところ赤と青のスピリットしか使われてない事に気づきましたので、少し反省。でも次回からは他の色のスピリットも登場!かも……(笑)

今後も頑張って更新していきますのでぜひどうかよろしくお願いします。
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