バトルスピリッツ・ギガリーグ   作:ブラスト

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・以下注意
誤字、プレイミスありかも。
バトル表記が人によっては分かりずらいかも。

それでも大丈夫という方はどうか温かい目で見てもらえると幸いです。発見したミスやバトル表記などのご指摘ご気軽に、お待ちしております。






No04.忍参上! 新たな幕開け

チーム海皇とチームレッドドラゴンの決着を経て一日、まだ完全とはいかないが、一先ず決着を付けた事で二チームは衝突は終息についた。

 

「勝利おめっでとさーーん!」

 

何時もと同じレッドドラゴンのチームスタジアム、そこへ陽気な声で叫ぶ少年、八鳥紫苑。その姿に吉馬は「また来たのかテメェ」と露骨に嫌な顔を見せ、ハルヤは苦笑いしながらも軽く頭を下げて挨拶。

 

「ハルヤは相変わらず礼儀正しいな。それに比べて、隣の奴は女みたいな顔と名前の癖に愛想の一つもねぇ」

「あぁ!? テメェ今すぐ顔面ぶん殴ってやる!! 歯喰いしばれぇ!!!」

「吉馬堪えて!!」

 

相変わらずの紫苑に対し、怒りを隠せず拳を構える吉馬を慌てて抑えるハルヤ。当の元凶はその光景にケラケラと笑っており、チーム海皇との対立に片を付けた今でもレッドドラゴンのチーム内での騒がしさは健在だった。

 

『頼もーーッ!!』

「「「!」」」

 

そんな中、ハルヤ達の声を遮って響き渡る一つの声。全員がそれに驚いたように視線を向ける中、視線の先には金髪に派手目なジャッケットを着こなす煌びやかな格好の少年の姿が。

 

「来客みたいだぜ、ほらほら君達、相手相手」

「何で俺等が指図されんだ!」

「だって俺が相手する義理ねぇじゃん? お前等の役目だろ?」

「分かってる!! 分かってるけど、お前が言うと腹立つんだよ!!」

「まぁまぁ吉馬、堪えてってば!」

 

挑発気味に笑う紫苑に苛立ちながらもハルヤに連れられ、その少年の前まで行くと、吉馬は先程までため込んだ怒りをまだ切り替えられないのか、苛立ったまま「何の用だ?」と少年に尋ねる。

 

「あー、ここってレッドドラゴンのチームスタジアムだよな?」

「そうだ。分かってるなら言わせてもらうが、ここは普段チームレッドドラゴン以外は無暗に立ち入りお断りだぞ?」

 

吉馬がそう言うのも、この街には多くのスタジアムが建てられているが、その全てが気軽に使用できる訳ではない。スタジアムは上位チームに与えられた特設スタジアムと一般的に自由使用のできるスタジアムの二種類に分けられている。チームの特設スタジアムにはそれぞれルールがあり、そのチームリーダーによって様々だが、基本はチーム専用スタジアムはチームメンバー以外での使用を禁じている事が暗黙の了解としてなっていた。だがそれをその少年は理解しているのかいないのか、忠告するように吉馬は言い放つ。

 

「ここのルールは詳しくなくてよ、無暗に立ち入るつもりはなかったんだぜ?」

「なら何しにここに来た?」

「ちょっとこれ見てな。興味が持てたからここに来た」

 

少年の手には前日のエンザと浪川のバトルが映し出されており、それを見た瞬間、吉馬もその少年の目的を大体察し始める。

 

「バトル目的、か?」

「あぁそうだ。あんた等んとこのチームリーダー、火龍エンザと願わくば対戦できないかと、お願いしに来た!」

「……どこのチームだ?」

 

少年の言葉に武凱やバンの時の様に宣戦布告に来たのか、睨むように眼つきを変える吉馬。しかし、少年は平静のまま吉馬に手を振って「違う違う」と否定する。

 

「俺はチーム未所属だ、単純に俺個人でバトルしたいと思っただけよ」

「何だ、一般バトラーか、けどリーダーといきなり戦いたいってのは不躾じゃねぇのか?」

「腕には自信あんだぜ、退屈凌ぎぐらいにはなって見せれると思う!」

「……まぁ決めるのはリーダー次第だけど、生憎そのリーダーなら今日もいねぇぞ?」

「えっ?」

 

と言うのも、エンザは今日一日外出しており、要件は人探しという内容だったが、それ以上は吉馬やハルヤにも告げずにどこかに飛び出し、早朝から会場を飛び出してから未だに帰って来ておらずこの場に姿がないことがそれを証明していた。

 

「つー訳だ。どうする?」

「まじか。折角来たのに無駄足だったな」

「まっ来客があった事ぐらいは伝えてやる、また日を改め────」

「吉馬ちゃんってば塩対応はよくないよ?」

 

相手を帰そうと言い掛けた瞬間、突然横入りするように紫苑が後ろから吉馬の口を塞ぎながら加わり始め、それに苛立ったように「離せ!」とすぐさま紫苑を振り払うが、苛立つ吉馬を無視してその少年の前に出る紫苑。

 

「久々だな、ジライヤ? まさかお前までここに来るとは?」

「えっ!? 八鳥さんと知り合いなんですか?」

 

見知った様に紫苑はジライヤとその少年の名を呼び、その言葉に吉馬とハルヤは思わず動揺して相手を見るが、一方でジライヤと呼ばれたその少年は驚くハルヤの言葉に対し。

 

「……あー悪い、誰だお前?」

「「「!!!」」」

 

相手は完全に紫苑の事を知らないのか、その対応に思わず吉馬とハルヤはズッコケ、紫苑はそれに冷や汗を流しながら、恥ずかしいのかわざとらしくむせるような仕草を取るが、それに吉馬は「ごまかしてんじゃねぇ!」と突っ込む。

 

「まぁとにかく、お目当てがいねぇのなら俺は帰るわ。邪魔したな!」

「おっと待てよ!!」

 

先程の事に紫苑は黙ってられないのか、立ち去ろうとする少年を呼び止め、何を思ったか、ハルヤの肩を掴んだかと思うと、少年の前に突き出し始める。

 

「!?」

「折角来たんだ。そのまま手ぶらで帰るのも忍びねぇだろ? 相手ならコイツが受けて立つぜ?」

「えっ!? えっ!!?」

「ちょっ、お前何勝手に!!」

 

突然の紫苑の提案に驚くハルヤと吉馬。当然動揺を隠せず吉馬は止めようとするが、「いいからいいから!」と紫苑は勝手に話を進めてしまう。

 

「こっちはもう受ける気だぜ? それなのに帰っちまうのはさすがに失礼じゃねぇのかなー?」

「…………」

 

暫く考え込む少年だったが、ハルヤを見ながら、「まっ、最初に挑んだのはこっちだしな」と承諾するようにデッキを取り出す。

 

「それに丁度アンタにも少なからず興味があったしな?」

「えっ?」

 

ハルヤの事も少し知っているのか、期待するような眼差しを向け、一方の紫苑は承諾する相手の言葉に、満足するように笑って見せる。

 

「よぉしッ! これで決まりだ!!」

「ちょ、ちょっと紫苑さん? 僕まだやるなんて一言も?」

「あれ、もしかして不服? 当然やるよな?」

「…………」

 

強引に進める紫苑にハルヤも困った様に反応しながらもそれでもハルヤも少年を見ながら、静かに考え込むと自分もまたデッキを取り出し始める。

 

「ま、まぁ確かにバトルはやりたいですよ!」

「はいこれで両者同意!! 吉馬ちゃんも文句ねぇな?」

「だからちゃん付けするなと……!! もういい勝手にしろ!!!」

 

話を聞かずに進行し続ける紫苑に、吉馬ももう我慢の限界だったのか、吹っ切れたようにさじを投げてしまう始末だった。

 

「まあ対戦よろしくな? 俺は梶雷矢(カジライヤ)。さっきそこの男が言ったみたいに、名前からとって、普段はジライヤって名乗ってんだ」

 

派手目な衣装ながらも親しげに手を差し出す少年、友好的なその態度にハルヤは安心するように手を取って握手を交わしながら自分も名乗ろうとするが、手を突き出してそれを制止させる。

 

「あー悪いな、俺、名前覚えんの苦手だからな。名無しで呼ばせてもらうが、悪く思わないでくれよな?」

「……? 分かりました」

 

ジライヤの言葉に不思議に思うハルヤだったが、そこに後ろから紫苑は「耳を貸せ」と肩を叩く。

 

「(いいかハルヤ。アイツは一見友好そうに見えるがよ、それに騙されんなよ? あいつの本性はドライモンスターだ)」

「!?」

 

小声で語る紫苑の言葉に当然驚くが、紫苑はさらにそのまま続ける。

 

「(何か自分が認める相手には名前と顔を認知しねぇらしくてな。あぁ見えて意外と気障な野郎だ!)」

「(!)」

 

派手な目な見た目の割にはしっかりしているのだろう。だからこそさっきの紫苑の言葉に対してもまるで他人のような反応を見せた雷矢。

 

「(いいかハルヤ、内心では俺達を舐め切ってるんだ。目に物見せてやれ!)」

 

恐らく紫苑は軽視されているからこそ自分を雷矢に嗾けたのだろう。「自分でバトルすればいいのに」と一瞬思い掛けたが、それでも自分も軽視されているのかと思うと少しだけ腹が立つ気がしないでもない。バトルに勝つという思いを込めながら二人はステージへと立ち、紫苑は「始まるぜ?」と面白そうに状況を煽り、吉馬と共に観客席へ移動する。

 

『またレッドドラゴンでは面白そうな事をしていますね』

「!」

 

観客席に腰掛ける紫苑と吉馬の背後から、何時の間に現れたのか普段通りに顔を出す神子達3人。驚いたように反応する吉馬だが、紫苑は「いらっしゃい」と普通に対応して見せる。

 

「あなたもいたのですね紫苑さん。まぁ用は無いですけど?」

「あれ俺嫌われてる?」

「さぁね、それより吉馬さん? 今日も実況解説の為、このスタジアムにお邪魔させていただきますよ?」

 

神子の言葉に吉馬は顔を赤く染めながら「ど、どうぞ」と恥ずかしそうに言葉を返し、吉馬に対し、にっこりと笑って一礼をしながら彼女たちは何時もの準備を始める。

 

「あっれぇー? 吉馬ちゃん、神子ちゃんには優しいじゃん?」

「う、五月蠅い!! 俺の勝手だろ?」

「ハハ、分かり易いな。やっぱ神子ちゃんの事がすk─────」

「止めろーーッ!!!」

 

それ以上は言わせまいと叫びながら紫苑を突き飛ばしながら、慌てたように息を切らす吉馬。紫苑は突き飛ばされながらも「単純」と呟いた。

 

『さぁさぁさぁ!! カードバトラーの皆さん、今日も一日こんにちわ!! BCOの時間がやってまいりました!! 最後までクライマックスな実況お届けするBCOの顔! 私、実況の犬神紅葉でございます!!』

『BCO、解説担当の犬神神子でございます。今日も皆様よろしくお願いします!』

『さぁ神子さん、昨日の海皇vsレッドドラゴンの激突からわずか一日! またレッドドラゴンでの騒ぎのご様子!』

『ほんと話題に絶えませんね、そしてバトルするのは今注目のバトラー、ハルヤ選手のようです!』

『対戦相手は……こちらはチーム記録ない、ですね?』

『対戦相手の経歴なら私がご紹介しましょう、彼の名前は梶雷矢選手。17歳のカードバトラー、チーム未所属の為公式記録はまだありませんが、その実、その腕一つで渡り歩き、一部のカードバトラーの間ではジライヤとして、名の知れた人物です』

『さっすがお姉ちゃん! じゃなくて……バトスピの情報に長けた神子さん!! お詳しいです!!』

 

嬉々として実況を進める二人、一方でステージに立つ雷矢たちもそれぞれデッキを構える。

 

「まぁあんなこと言われているけど、お手柔らかにな」

「……僕は、全力でバトルさせてもらいますよ!」

「ふーん、まっ! 期待する様なバトルを頼むぜ?」

 

バトルに対するそれぞれの想いが交差する。一方で二人の様子を見守りながら紅葉はマイクを手に、間もなく始まる勝負を仕切る。

 

『それでは両者、開始コールをお願いいいたします!』

「「ゲートオープン!! 界放ッ!!!」」

 

二人の宣言共に幕を開けるバトル、開始を告げたバトルに多くのカードバトラー達が注目する。

 

 

 

 

[01ターン.雷矢side]

[スタートステップ]

[ドローステップ][手札]4枚→5枚。

 

「序盤は俺からだな。メインステップで風魔アカオバード、召喚するぜ」

 

[リザーブ]4個→0個。

[トラッシュ]0個→3個。

[手札]5枚→4枚。

 

【風魔アカオバード】3(1)緑、スピリット、忍風/爪鳥。

Lv.1(1)BP3000、Lv.2(3)BP4000。

Lv.1、Lv.2『このスピリットの召喚時』

ボイドからコア1個をこのスピリットに置く。

 

呼び出される背中に刀を背負う一羽の鳥、風魔アカオバード、フィールドに現れた瞬間、緑の光をその身に纏い始める。

 

「召喚時効果発揮、ボイドからコア1個をこのスピリットの上に置く!」

『出ました!! 緑属性特有の効果! コアブースト!!』

『スピリットの召喚や維持コストの為に使うコア、それを増やすことが出来れば自分の戦略を大きく広げる事にも繋がり、それこそが緑属性の最大の特徴ですね』

 

実況は早速声を弾ませ、序盤から効果を発揮させるアカオバード。緑属性を扱う雷矢のバトルには油断できないものを感じさせられる。

 

「増やしたコアはリザーブに戻すぜ?」

 

[フィールド]風魔アカオバードLv.1((S(ソウルコア)1))BP3000。

 

「緑デッキの相手!」

「経験は少ないのか? まだ序盤だ。これでターンエンドする」

 

 

 

 

[02ターン.ハルヤside]

[スタートステップ]

[コアステップ][リザーブ]4個→5個。

[ドローステップ][手札]4枚→5枚。

 

「メインステップ! リューマンクロウをLv.2で、続けてリューマンフェニックを召喚!」

 

[リザーブ]5個→0個。

[トラッシュ]0個→2個。

[手札]5枚→3枚。

[フィールド]リューマンフェニックLv.3((S1))BP6000、リューマンクロウLv.2(2)BP2000。

 

「アタックステップ! リューマンフェニックでアタック! 自分のスピリットが2体以下の間、このスピリットをLv.3として扱い、さらにアタック時効果で一枚ドロー!」

 

[手札]3枚→4枚。

 

「ライフで貰うぜ?」

 

先に仕掛けたのはハルヤ。リューマンフェニックを突っ込ませ、その攻撃に対し、雷矢は対抗手段がないのか、素直に攻撃を受け入れると、リューマンフェニックの攻撃がライフを砕く。

 

[雷矢side]

[ライフ]5→4。

[リザーブ]1個→2個。

 

「これでターンエンド」

 

 

 

 

[03ターン.雷矢side]

[スタートステップ]

[コアステップ][リザーブ]2個→3個。

[ドローステップ][手札]4枚→5枚。

[リフレッシュステップ][トラッシュ]3個→0個。[リザーブ]3個→6個。

 

「俺のターンだな。アカオバードのソウルコアをリザーブに戻し、ソウルコアを使って、シノビコガネを召喚するぜ?」

 

[リザーブ]6個→2個。

[トラッシュ]0個→3個。

[手札]5枚→4枚。

 

【シノビコガネ】4(1)緑、スピリット、忍風/刃虫。

Lv.1、Lv.2『このスピリットの召喚時』

ボイドからコア1個をこのスピリットの上に置く。召喚コストにS(ソウルコア)を使用していたら、さらに、ボイドからコア1個をこのスピリット以外の自分のスピリットに置く。

 

「召喚時効果、シノビコガネ自身にボイドからコア1個を追加! ソウルコア使用でさらにボイドからコア1個をこのスピリット以外の自分のスピリット、アカオバードの上にコアを追加だ!」

「またコアブースト!?」

 

シノビコガネは自身とアカオバードに緑の光を灯すと、さらにコアを齎し、それぞれの上にコアが置かれる。

 

『さぁジライヤ選手、このターンもコアブースト!! コアが増える増える、ハルヤ選手との差を一気に広げました!』

『コアが多ければ多い程、できる事の幅は広がります。例えば、スピリットを大量展開、もしくは大型のスピリットの早期召喚など、ね』

『コアさえあれば何でも自在ですね!! ハルヤ選手、これは油断できないぞ?』

 

先手を仕掛けたにもかかわらず、依然コアを増やす雷矢に対し、何故か自分が追い詰められているかのように錯覚してしまう。それに対して雷矢は何を考えているのか、平静を保つ彼の考えはまるで読めない。

 

「シノビコガネのコアをアカオバードに移動させてレベルアップ」

「(リザーブのコアを使わないの?)」

 

リザーブにはまだコアが残っており、それで十分足りるにも関わらず、あえてシノビコガネのコアを代用してレベルアップさせるそのやり方に疑惑が浮かぶ。

 

[フィールド]風魔アカオバードLv.2(3)BP4000、シノビコガネLv.1(1)BP2000。

 

「これでターンエンドだ」

「えっ?」

 

場を整え、攻めに出るかと思いきや何もせずのターンエンド宣言。一瞬聞き間違いなのかと思うが、雷矢は再度繰り返すようにコールし、攻めようとしない事には疑問を感じずにはいられなかった。

 

『何と好機にもかかわらずジライヤ選手動きません!! これはどういう訳だ!!』

『恐らく何か狙いがあっての事でしょう? 動かざること山の如しということわざもあるように、今は攻め時ではないと見たのでしょう』

『成程! 何時動き出すのか全く読めない!! これは恐ろしいぞ?』 

 

当然警戒はしているが、それでもそれだけではどうにもならない。警戒すれど、こちらが動かない事には勝負は始まらない。バトルにより集中し、ハルヤは続く自分のターンを迎える。

 

 

 

 

[04ターン.ハルヤside]

[スタートステップ]

[コアステップ][リザーブ]0個→1個。

[ドローステップ][手札]4枚→5枚。

[リフレッシュステップ][トラッシュ]2個→0個。[リザーブ]1個→3個。[フィールド]リューマンフェニック回復。

 

「メインステップ! 炎極天リューマンバーストを召喚!!」

 

[リザーブ]3個→0個。

[トラッシュ]0個→2個。

[手札]5枚→4枚。

[フィールド]炎極天リューマンバーストLv.3(1)BP6000、リューマンフェニックLv.3((S1))BP6000、リューマンクロウLv.2(2)BP2000。

 

「アタックステップ! リューマンフェニックでアタック! 効果で1枚ドロー」

「ライフで貰う!」

 

[手札]4枚→5枚。

 

再度効果によってドローすると共に、リューマンフェニックの一撃がバリアに刻まれ、衝撃にライフが砕かれる。

 

[雷矢side]

[ライフ]4→3。

[リザーブ]2個→3個。

 

『さぁ果敢に攻めますハルヤ選手! 雷矢選手はこのまま押されっぱなしなのか?』

 

煽る様に語る実況。対してハルヤは「もう一度!」と声を大にして、今度はリューマンバーストに視線を向ける。

 

「リューマンバーストでアタック! もう一つライフを破壊するよ!!」

「おっと、そいつはいただけねぇな!」

「!?」

「フラッシュタイミング! 【神速】で甲賀忍ノミカゲを召喚だ!」

 

ハルヤの攻撃に対して突き出すカード、それはスピリットカードであり、自分のターンでもなければ本来スピリットカードは意味を成さない物なのだが、雷矢が突き出すカードのスピリットは、突如として風を起こしながらフィールドに出現し始める。

 

「!?」

『出ましたーーッ!! フラッシュタイミングでのスピリットを召喚! それは緑属性の得意中得意の戦法!! その名も【神速】です!!』

『本来スピリットは自分のターンで呼び出すことはできません。しかし、中では例外として相手のターンでも召喚が可能なスピリットは存在します。その中でも最も代表的な効果が【神速】ですね』

 

【神速】その召喚コストと維持コストはリザーブのコアのみしか使用する事ができないが、それでも扱う事ができれば相手ターンでも自分のターンでもフラッシュタイミングで呼び出す事の出来る効果。上手く使えば、追撃にも相手の意表を突く事も容易く、ハルヤでもさえも【神速】での召喚には驚かされずにいられなかった。

 

「そうか! だからさっきアカオバードのレベルアップに使うコアをリザーブじゃなくてシノビコガネから利用したんだ!」

「御明察! でも、今頃気づくのは遅いぜ?」

 

嬉々として語りながら、ノミカゲを呼び出すハルヤ。突然の姿にリューマンバーストは驚いたように駆けだすその足を止めてしまう。

 

[リザーブ]3個→1個。

[トラッシュ]3個→4個。

[手札]4枚→3枚。

 

【甲賀忍ノミカゲ】1(0)緑、スピリット、忍風/刃虫。

Lv.1(1)BP1000、Lv.2(2)BP2000、Lv.3(3)BP3000。

フラッシュ【神速】

手札にあるこのスピリットカードは、召喚コストの支払いと上に置くコアをリザーブから使用することによって召喚できる。

 

「炎極天の攻撃は、ノミカゲでブロックするぜ」

 

[Battle]炎極天リューマンバーストLv.3(1)BP6000vs甲賀忍ノミカゲLv.1(1)BP1000。

 

呆気にとられるリューマンバーストの隙を突き、指示を受けたノミカゲはすぐさま迎撃するようにリューマンバーストへと突っ込む。しかしリューマンバーストは驚きつつも、すぐさま拳を突き出して真っ向から受けて立つと、ノミカゲを殴りつけて弾き飛ばし、破壊する。

 

「これでターンエンド」

 

バトルには勝ったものの、二つ目のライフを削れなかった事には悔やまれる。悔しそうに拳を握りしめ、そのターンを終えた。

 

 

 

 

[05ターン.雷矢side]

[スタートステップ]

[コアステップ][リザーブ]1個→2個。

[ドローステップ][手札]3枚→4枚。

[リフレッシュステップ][トラッシュ]4個→0個。[リザーブ]2個→6個。

 

「さぁそろそろ、本気行ってみるか?」

「(来るッ!)」

 

何かを予感させるその言葉、そしてすぐさま手札の一枚を構える。

 

「あらゆる忍術極めし忍の長! 風雷土遁に現れろ! 甲蛾頭首クワガスレイヤーをLv.2で召喚だぜ!」

 

[リザーブ]6個→1個。

[トラッシュ]0個→3個。

[手札]4枚→3枚。

 

【甲蛾頭首クワガスレイヤー】5(3)緑、スピリット、忍風/殻人。

Lv.1(1)BP4000、Lv.2(2)BP10000、Lv.3(12)BP32000。

Lv.1、Lv.2、Lv.3『このスピリットのアタック時』

ボイドからコア1個を自分のスピリットに置く。

Lv.2、Lv.3『このスピリットのバトル時』

このスピリットのS(ソウルコア)を自分のリザーブに置く事で、自分のデッキの上から3枚オープンする。その中の系統:「忍風」を持つスピリット/ブレイヴカードをコストを支払わずに召喚する。召喚しない、または、残ったカードは好きな順番でデッキの下に戻す。

 

フィールド中央にまるで嵐のように吹き荒れる風、あまり強風に全員が吹き飛ばされるほどの影響を受ける中で、風が集束される中央で佇むスピリットの影。そして次の瞬間、収束される風の竜巻を内部から一閃、一気に竜巻を晴らし、一刀の刀を掲げたスピリット、甲蛾頭首クワガスレイヤーが出現する。

 

[フィールド]甲蛾頭首クワガスレイヤーLv.2((S1)1)BP10000、風魔アカオバードLv.2(3)BP4000、シノビコガネLv.1(1)BP2000。

 

『Xレア来たーーッ!! 忍びの術を受け継ぎしスピリット達それが忍風! その頭首たるクワガスレイヤーが雷矢選手のキースピリットとして現れたぞーーッ!!』

『増えたコアはこのスピリットの召喚の為だったようですね。さぁこれからが見物です!』

「まっ、そういう事だ。こいつが俺のキースピリットだ!」

 

そのスピリットの姿に自慢げに語る雷矢。圧倒される程の貫録を見せるクワガスレイヤーだが、ハルヤはそれに対し驚きながらも決して怯む様子は見せない。

 

「相手にとって不足はなしですよ!!」

「なら良かった! じゃぁ存分に力を見せてやれる! アタックステップだ!」

「!」

「当然、コイツでアタックさせるぜ! クワガスレイヤー、行け!」

 

眼光を輝かせ、持ち手の先に分銅を鎖で繋いだ特殊な刀を構え、攻撃指示に対してクワガスレイヤは刀身に緑の光を纏わせる。

 

「アタック時効果でボイドからコア1個をこのスピリットに置き、さらにLv.2のバトル時効果だ! このスピリットのソウルコアをリザーブに戻すことで、クワガスレイヤーの効果をさらに発揮させる!」

「!」

「とくと見てろよ! 忍法、召喚の術ってな!!」

 

両手で印を構えて叫ぶとクワガスレイヤーのソウルコアがリザーブに送られると同時に雷矢のデッキの上から弾け飛ぶ三枚のカード、それは上から「戦場に息づく命」、「風の覇王ドルクスウシワカ」、「甲蛾忍シュリカブト」の3枚。

 

「忍風の系統を持つシュリカブトを確認! よってコイツをLv.2で召喚だ、不足コストでアカオバードをレベルダウン!」

 

[リザーブ]2個→0個。

[フィールド]風魔アカオバードLv.2(3)BP4000→風魔アカオバードLv.1(2)BP3000。甲蛾忍シュリカブトLv.2((S1)2)。

 

【甲蛾忍シュリカブト】4(2)緑、スピリット、忍風/殻人。

Lv.1(1)BP3000、Lv.2(3)BP5000、Lv.3(5)BP8000。

Lv.1、Lv.2、Lv.3『このスピリットのアタック時』

このスピリットのS(ソウルコア)を自分のリザーブに置く事で、自分のデッキの上から1枚オープンする。そのカードが系統:「忍風」を持つスピリットカードの時、コストを支払わずに召喚する。召喚しない、または他のカードの時はデッキの下に戻す。

 

新たに呼び出されるスピリット、クワガスレイヤーは刀を地面に突立てて印を結ぶと、それに呼びされるように煙を巻き上げて巨大な手裏剣を携えたカブトムシのような姿を持つスピリット、甲蛾忍シュリカブトが現れる。

 

『これはすごい!! クワガスレイヤーの効果でまたもスピリットを呼び出した!!』

『【神速】、コアブースト、そして効果でのスピリット召喚。まさに何でもこなす様は忍術ですね』

 

バトルではクワガスレイヤーは刀を引き抜き、そのままハルヤへと向けて剣を振るい、斬撃波を飛ばすと、展開されたバリアに直撃し、ライフを破壊される。

 

「うあッ!!」

 

[ハルヤside]

[ライフ]5→4。

[リザーブ]0個→1個。

 

「もう一体! 甲蛾忍シュリカブトでアタック!! ライフを貰うぜ!!」

 

シュリカブトもアタック時効果を持つが、その効果を使う必要はないと感じているのか、アタック時効果は発揮させずに攻撃指示を出すと、シュリカブトは飛び上がって空中で背負う巨大な手裏剣を構えると、そのまま振り被り、手裏剣をハルヤに向けて振り飛ばすと、バリアへと真っ直ぐ放たれた手裏剣は大きく突き刺さり、ライフを破壊する。

 

[ハルヤside]

[ライフ]4→3。

[リザーブ]1個→2個。

 

「くっ!!」

「ターンエンド」

 

 

 

 

[06ターン.ハルヤside]

[スタートステップ]

[コアステップ][リザーブ]2個→3個。

[ドローステップ][手札]5枚→6枚。

[リフレッシュステップ][トラッシュ]2個→0個。[リザーブ]3個→5個。[フィールド]炎極天リューマンバースト、リューマンフェニック回復。

 

「メインステップ! バーストセット!!」

『ハルヤ選手! ここでバースト! しかし、それだけでは終わらない!!』

 

紅葉の言葉通り、まだ手がある様に手札の一枚に手を掛けると、一気に叫ぶ。

 

「天下切り裂く勝利の剣! 太陽の如く燃え上がれ! 剣神無双リューマンゴッドをLv.2で召喚!!」

 

ハルヤにとって待ち望んだキースピリット、呼び出すと同時にフィールドに突如燃え広がる炎。そして、高温の炎の中で唯一キラリと光る眼光。そして剣の一振りが周囲の炎を掻き消し、リューマンゴッドソードがその姿を見せる。

 

[リザーブ]5個→0個。

[トラッシュ]0個→2個。

[手札]5枚→4枚。

[フィールド]剣神無双リューマンゴッドソードLv.2(3)BP5000、炎極天リューマンバーストLv.3(1)BP6000、リューマンフェニックLv.1((S1))BP2000、リューマンクロウLv.2(2)BP2000。

 

『来ました! ハルヤ選手自慢のキースピリット!! ここで遂にリューマンゴッドソードのお出ましです!!』

『ハルヤ選手がこの局面で出したという事は、恐らくこのまま勝負を決めるつもりのようですね!』

『武凱選手やバン選手の時もリューマンゴッドソードが勝利のキーカードとなりましたし、今日も存分に活躍を見せてくれそうです!』

 

互いにキースピリットを呼び出した事に、実況する声をより高らかに語る紅葉達。その言葉の通り、ハルヤもこのターンで一気に決着を付けるつもりでいた。

 

「(相手のブロッカーは2体だけ。リューマンゴッドソードでの攻撃が決まれば勝てる!!)」

 

一気に勝利に道筋を見極めると、「アタックステップ!」と気合を入れるように大きく叫ぶ。

 

「リューマンゴッドソードでアタックだ! 効果で1枚ドロー!」

 

[手札]4枚→5枚。

 

果敢に攻めるゴッドソード。剣に炎を纏わせ、雷矢へと襲い掛かるが、その攻撃に対し、雷矢はまるで読んでいたように、口角を僅かに上げる。

 

「フラッシュタイミングだ! マジック、畳返之術! コストはシュリカブトから確保!」

「!!」

 

【畳返之術】3(2)緑、マジック。

『フラッシュ効果』相手のスピリット1体を疲労させる。その後、系統:「忍風」を持つ自分のスピリット1体を手札に戻す。

 

[フィールド]甲蛾忍シュリカブトLv.2((S1)2)→Lv.1((S1)1)。

[トラッシュ]3個→4個。

[手札]3枚→2枚。

 

「リューマンフェニックを疲労させ、さらに効果で、シュリカブトを手札に戻す!」

『何とここでカウンター!! 忍法、ではなくマジック! 畳返之術!! 効果により、リューマンフェニックを疲労させてしまった!』

『しかし、まだリューマンゴッドソードのアタックは継続しています。それに対してはどうするつもりでしょうか?』

 

展開の行方に期待する神子。その言葉に、「その点も考えてるよ!」と彼はさらに言葉を続ける。

 

「俺の狙いはスピリットの疲労だけじゃない、ソウルコアをリザーブに戻す事さ!」

「一体何を!?」

「見せてやる!! リザーブのソウルコアを俺のトラッシュに置く事でこいつの効果を使える! 【神速】を超えし、【ソウル神速】の力をな!!」

「ソウル神速!?」

「さぁ出ろ! マッハで現れ、シュシュと参上ッ! 烈風忍者キリカゲを召喚ッ!!」

 

【烈風忍者キリカゲ】7(4)緑、スピリット、起導者/忍風/殻人。

Lv.1(1)BP6000、Lv.2(3)BP10000、Lv.3(5)BP13000。

フラッシュ【ソウル神速】『お互いのアタックステップ』

手札にあるこのスピリットカードは、リザーブのS(ソウルコア)1個で召喚コスト全てを支払うことが出来、リザーブのコアを上に置く事で召喚できる。 

Lv.1、Lv.2、Lv.3【起導:緑】『このスピリットのアタック時』

このスピリットのS(ソウルコア)を自分のトラッシュに置く事で、自分の緑のS(ソウル)バースト1つを直ちに発動させる。

Lv.3『このスピリットのアタック時』

相手のスピリット1体を疲労させる。

 

[リザーブ]2個→0個。

[トラッシュ]4個→5個。

[手札]3枚→2枚。

[フィールド]烈風忍者キリカゲLv.1(1)BP6000。

 

『何と何と!! ジライヤ選手、マジックだけではなかったのか!! さらにカウンターとして、唯一無二の効果、【ソウル神速】を持つキリカゲを呼び出したぞーーッ!!』

 

クワガスレイヤーと同じく、或いはそれ以上に巻き起こる緑の旋風。突っ込むリューマンゴッドソードでさえもあまりの強風にその足を止め、吹き飛ばされまいと地面に踏ん張るので精一杯だった。そして竜巻の中で光る赤い眼光。竜巻を裂いて、キリカゲが勢いよく地面に降り立つ。

 

「召喚完了、ゴッドソードの攻撃はキリカゲでブロックするぜ!!」

「しまった!」

 

[Battle]剣神無双リューマンゴッドソードLv.2(3)BP5000vs烈風忍者キリカゲLv.1(1)BP6000。

 

フィールドに降り立ったキリカゲは即座に迫るリューマンゴッドソードを標的と定めると、両腕に取り付けた刃を手裏剣のパーツとして組み込むと、そのまま勢いよく振り投げ、すぐさま剣を盾にその攻撃を受け止め、地面に足を引き摺らせて後退しながらも何とか渾身の力を込めて、剣を振り切り、手裏剣を弾き返す。

 

だが既にキリカゲの姿は目の前からその姿を消し、慌てて周囲を見渡すがキリカゲの姿を見られない。しかし、突如背後から感じる殺気。何時の間にかリューマンゴッドソードの背後に迫りに構えるキリカゲ。いち早く殺気に気づき、背後のキリカゲに向けて振り返ると同時に剣での一閃。しかし、キリカゲを切り裂いたかに見えたのも束の間、その正体はキリカゲの速さが生んだ残像。攻撃は終わり、本物キリカゲは頭上へと飛び立っており、その手には先程弾き飛ばしたはずの手裏剣が握られ、そのまま剣の様にリューマンゴッドソードに向けて振り下すと、切り裂かれ破壊される。

 

「そんな……! ゴッドソード!!」

「返り討ち。まっ、勝負だから悪く思うなよ!」

 

目の前で破壊されてしまったリューマンゴッドソードの光景に信じられないようにハルヤは思わず絶句してしまう。キースピリットを破壊されてしまったのだから当然の反応だろう。

 

『ハルヤ選手!! 自慢のキースピリットで攻めるもキリカゲによって返り討ちにされてしまった!!!』

『完全に相手の手を予測できていませんでしたね。畳返之術でソウルコアを確保してからの【ソウル神速】、そのバトルスタイルはやはりハルヤ選手の上をいくものという事でしたね』

『ハルヤ選手、もはやこれは絶望的状況か!!』

 

キースピリットの破壊にはさすがに堪えているのか、俯きながら悔しそうに「ターンエンド」と呟き、その様子に対し雷矢は少しがっかりするような仕草で息を吐く。

 

 

 

 

[07ターン.雷矢side]

[スタートステップ]

[コアステップ][リザーブ]0個→1個。

[ドローステップ][手札]2枚→3枚。

[リフレッシュステップ][トラッシュ]5個→0個。[リザーブ]1個→6個。[フィールド]甲蛾頭首クワガスレイヤー、烈風忍者キリカゲ回復。

 

「メインステップ、風魔アカオバードのコア1個をリザーブに戻し、甲蛾忍シュリカブトを再召喚!」

 

[リザーブ]7個→4個。

[トラッシュ]0個→2個。

[手札]3枚→2枚。

 

「さらにもう一つ! バーストセット!!」

「!」

『おっと! ここでジライヤ選手もバースト!!』

『バトルも終盤、そうなると彼が今バーストも限られますかね?』

『意味深な神子様の解説!! 果たして、何を伏せたのか!!』

 

淡々と実況を進める紅葉達だが、雷矢はそれに「まぁ見てな」と面白そうに呟きながらさらに続ける。

 

「烈風忍者キリカゲをLv.2にアップし、ソウルコアをキリカゲの上にさらに置くぜ?」

「(Lv.2に上げたてから、ソウルコアを乗せた!?)」

 

あえてLv.3にはさせず、当然何かを狙っている。それを分かっているように警戒を強めるが、雷矢にとって相手がどう構えようがお構いは無し。

 

[フィールド]烈風忍者キリカゲLv.2((S1)3)BP13000、甲蛾頭首クワガスレイヤーLv.2(2)BP10000、甲蛾忍シュリカブトLv.1(1)BP3000、風魔アカオバードLv.1(1)BP3000、シノビコガネLv.1(1)BP2000。

 

「アタックステップだ!! キリカゲでアタック!! さらにアタック時効果で【起導】を発動する!!」

「!?」

 

特攻を開始するキリカゲ、そして攻撃と同時にソウルコアをトラッシュに置いたかと思うと、それに連動するように先程伏せたばかりの筈のバーストに光が灯る。

 

「ソウルコアをトラッシュに置いたことにより、俺の伏せたバーストカード、S(ソウル)バーストを発動だ!」

「!!」

 

まるで嵐の様に吹き荒れる暴風、全てを吹き飛ばしかねない程に吹き荒れる風、その風に雷矢の伏せたバーストカードが吹き飛ばされたかと思うと、弾け飛んだバーストカードが露わとなり、トリガーを満たしていないにも関わらず、そのバーストは発動される。

 

S(ソウル)バースト、忍将軍クロハガネを発動! 効果で相手のスピリット1体! さらに【起導】によって発動したとき、さらに相手のスピリットかアルティメット1体を追加で疲労させる!!」

 

【忍将軍クロハガネ】7(3)緑、スピリット、忍風/殻人。

Lv.1(1)BP6000、Lv.2(3)BP12000。

S(ソウル)バースト:相手による自分のスピリット消滅/破壊時】

相手のスピリット1体を疲労させる。【起導】で個のバーストが発動していたら、さらに相手のスピリット/アルティメット1体を疲労させる。この効果発揮後、このスピリットカードをコストを支払わずに召喚する。

Lv.2『自分のアタックステップ』

S(ソウルコア)が置かれている系統:「忍風」を持つ自分のスピリットのアタックによって相手のライフを減らしたとき、相手のライフのコア1個を相手のリザーブに置く。

 

吹き荒れる風に地面に凭れ込むリューマンクロウとリューマンバースト、そしてさらに発動したバーストカードにより風と共にフィールドに降り立つ新たな忍、忍将軍クロハガネが姿を現す。

 

[リザーブ]1個→0個。

[バースト]忍将軍クロハガネLv.1(1)BP6000。

 

『出ました、通常のバーストを超える存在、S(ソウル)バースト!!』

『通常バーストは相手がトリガーを引く事によって発動します。しかしS(ソウル)バーストは、相手がトリガーを引くだけでなく、自ら発動させることもできる。まさに強力なカードです!』

『強烈なS(ソウル)バースト!! それにより、ハルヤ選手のブロッカーは全て疲労状態にさせられ、対するジライヤ選手のスピリットの総勢は何と6体!! これは勝負あったか!?』

 

決着を付けるには十分な程の戦力、見ている者からすれば勝負の結果はこの状況だけで明白だろう。しかし、圧倒的に場を揃えた雷矢だったが、その表情はどこか残念そうにつまらなそうにしていた。

 

「(所詮この程度、もう終わりかよ)」

 

溜息を吐きながら勝負の結果を見据えつつある雷矢。だが、相手の反応を見ようとハルヤの表情を確認すると、思わず雷矢は驚いたように目を見開いた。その理由は、この状況下に対しても、まだ決してあきらめないように前を向き続けるハルヤの表情にあった。

 

「ライフで受けるよ!」

 

継続するキリカゲの攻撃に対しても怯む事無く宣言すると、キリカゲはさらに眼光を輝かせて速度を上げ、展開されるバリアを引き裂き、あまりの速さに繰り出された攻撃はまるで衝撃が遅れているかのように、キリカゲの攻撃から数秒後にライフが砕ける。

 

「ッ!!」

 

[ハルヤside]

[ライフ]3→2。

[リザーブ]3個→4個。

 

ライフを削られ痛みと衝撃に突き飛ばされながらも、まだ諦めないように決して屈さず、自分も伏せたバーストを睨む。

 

「ライフ減少時でバースト発動!! ブレイジングバースト!!」

「!!」

「バースト効果で風魔アカオバードを破壊! さらにコストを支払ってフラッシュ効果! リューマンクロウを破壊する事で、このターン、もう僕のライフは1しか減らない!!」

 

[リザーブ]4個→2個。

[トラッシュ]2個→4個。

[バースト]ブレイジングバースト。

 

バーストによって、炎に包まれ風魔アカオバードは破壊され、リューマンクロウもまた炎によって破壊されるも、その破壊により、ハルヤのフィールドを炎が包みフラッシュ効果を発動させた。

 

『ブレイジングバースト!! これによりスピリットを大量展開したジライヤ選手でしたが、もうこれ以上ライフは残り一つしか破壊できませんよ?』

『いえ、今のハルヤさんのできる事はそれだけじゃないですよ?』

『!?』

 

神子の言葉通り、ハルヤは「さらに!」と言葉を続けると、リューマンバーストに視線を置くと、リューマンバーストの体に赤いオーラが灯る。

 

「リューマンバーストの【U(アルティメット)ハンド】を発動! 自分のバーストが条件を満たした時、そのバーストを手札から発動させる!」

「!?」

 

【起導】に匹敵する効果を持つそれが【U(アルティメット)ハンド】。リューマンバーストはその声を咆哮させると、手札の一枚にも赤い光が灯る。

 

「手札からライフ減少時バースト効果を持つリューマンゴッドブレイカーを発動! バースト効果でBP10000以下のスピリット、忍将軍クロハガネを破壊! さらに自分の場にアルティメット、炎極天リューマンバーストがいる事により、一枚ドロー後、バースト召喚できる!」

「ッ!!」

 

効果によって、炎に焼かれ消滅するクロハガネ。しかしそれだけではない。召喚条件も満たしたことにより、手札から一枚ドローすると、リューマンゴッドブレイカーのカードを構える。

 

「敵を打ち砕け! 炎の一蹴必殺!! リューマンゴッドブレイカーを召喚ッ!」

 

地面を砕きながら姿を現すリューマンゴッドブレイカー。空中で飛び散った瓦礫を蹴り砕きながら地面へ降り立つと、大きく雄叫びを上げる。

 

[リザーブ]4個→3個。

[手札]6枚→5枚。

[バースト]リューマンゴッドブレイカーLv.1(1)BP6000。

 

『さぁ一気に二つものバーストを発動させたハルヤ選手!! ジライヤ選手はこれにより、このターンでの決着は不可能となりました!!』

『しかし、ハルヤ選手がまだ追い詰められている事には変わりません』

『その通りです! ハルヤ選手、逆転できるのか!!』

「……ターンエンド」

 

勝負を決められず、これ以上攻撃はさせないのかターンを終える雷矢。しかしこのターンで決められなかったにも関わらず、自分の攻撃を凌いだハルヤに対し雷矢は何故か先程までつまらなさそうにしていた表情に笑みを浮かばせると、神子達の言葉にまるでハルヤがここから逆転するのを期待するように笑っていた。

 

「(さぁ、どういう手で来るのか! 存分に見せてくれよ!!)」

 

 

 

 

[08ターン.ハルヤside]

[スタートステップ]

[コアステップ][リザーブ]3個→4個。

[ドローステップ][手札]5枚→6枚。

[リフレッシュステップ][トラッシュ]4個→0個。[リザーブ]4個→8個。[フィールド]炎極天リューマンバースト、リューマンゴッドブレイカー、リューマンフェニック回復。

 

「メインステップ! リューマンサージェントを召喚!」

 

[リザーブ]8個→6個。

[トラッシュ]0個→1個。

[手札]6枚→5枚。

 

【リューマンサージェント】4(赤2 極1)赤、スピリット、竜人。

Lv.1(1)BP3000、Lv.2(2)BP4000。

Lv.1、Lv.2『このスピリットの召喚時』

自分のトラッシュにある[リューマンサージェント]以外のカード名に「リューマン」と入っているスピリットカードか、アルティメットカード1枚を手札に戻す。

Lv.2【スピリットソウル:赤】

自分が赤のアルティメットカードを召喚するとき、このスピリットに赤のシンボル1つを追加する。

 

「召喚時効果発揮! 効果により「リューマン」と名の付くスピリットを手札に戻す! 戻ってきて!! ゴッドソード!!」

 

リューマンサージェントの力で再びリューマンゴッドソードをトラッシュから呼び覚まし、トラッシュからハルヤの手札へと戻る。再び自分の元へ戻るキースピリットのカードに「お帰り!」と嬉しそうにハルヤも笑って見せた。

 

「もう一度行くよ! 天下切り裂く勝利の剣! 太陽の如く燃え上がれ! 剣神無双リューマンゴッドソードをLv.2で再召喚!!」

 

[リザーブ]6個→1個。

[トラッシュ]1個→3個。

[手札]6枚→5枚。

 

再び剣を掲げフィールドへと帰還するリューマンゴッドソード。ハルヤのフィールドに集う竜達は一斉に咆哮を上げて共鳴させる。

 

『再び舞い戻る剣神無双!! さぁ勝負の女神はどちらに微笑むのか!!』

『何れにせよ、ハルヤさんにとってチャンスはこのターンを逃せば恐らくもうないでしょう。ここが正念場ですよ!!』

 

期待するようにハルヤのバトルに注目する紅葉達、雷矢もまた同じように嬉々としてその目を輝かせており、どんな手で来るのか今か今かと待ち望んでいた。

 

「さらにリューマンゴッドソードのコアとリューマンフェニックのソウルコアをチェンジ!!」

「(ここでソウルコアを乗せた?)」

「さぁ、行くよ!!」

「!」

 

決意するように構えると、ハルヤのフィールドのスピリット達も一斉に構えだす。

 

[フィールド]剣神無双リューマンゴッドソードLv.2((S1)2)BP5000、炎極天リューマンバーストLv.3(1)BP6000、リューマンゴッドブレイカーLv.1(1)BP6000、リューマンサージェントLv.1(1)BP3000、リューマンフェニックLv.1(1)BP2000。

 

「アタックステップ! リューマンゴッドブレイカーでアタックするよ!」

「甲蛾忍シュリカブトでブロック!」

 

[Battle]リューマンゴッドブレイカーLv.1(1)BP6000vs甲蛾忍シュリカブトLv.1(1)BP3000。

 

互いに駆けだす二体、シュリカブトは飛び上がって手裏剣を投げようと再び空中で構えるが、リューマンゴッドブレイカーはそれよりも早く、シュリカブトが手裏剣を投げつける一歩手前、リューマンゴッドブレイカーは即座に飛び上がって、シュリカブトの腹部に飛び蹴りを叩きこむと、その一撃にシュリカブトは爆発四散する。

 

「さらにリューマンサージェントでアタック!」

「シノビコガネでブロックだ!」

 

[Battle]リューマンサージェントLv.1(1)BP3000vsシノビコガネLv.1(1)BP2000。

 

シノビコガネは全身を回転させ、まるで駒の様に触覚に備えた刃を振るいながらリューマンサージェントへと襲い掛かり、リューマンサージェントはそれを剣一つで受け止め、威力に押され後退させられながらも、目を輝かせ渾身の力を剣に込めるとシノビコガネの攻撃を受け切り回転を力づくで止めると、そのまま動きの止まったシノビコガネに剣を振り下し、その一撃を受けて破壊される。

 

「まだまだリューマンフェニックでアタック!」

「ライフで受ける!!」

「リューマンバーストも続けるよ!」

「それもライフで貰う!」

 

リューマンフェニックの蹴りと、リューマンバーストの拳がほぼ同時にバリアへと叩きこまれ、連続して衝撃が雷矢を襲い、砕けたライフから光が消える。

 

[雷矢side]

[ライフ]3→1。

[リザーブ]3個→5個。

 

『ジライヤ選手!! ライフ残り一つ!! 追い込まれたぞーーッ!!』

『しかしまだジライヤ選手には甲蛾頭首クワガスレイヤーが残っています! それがハルヤさんに立ちはだかる最後の壁ですね!』

『さぁどう出る!? ハルヤ選手!!』

 

紅葉達の実況の言葉、その答えはハルヤにとって最初から一つだけだった。そのままリューマンゴッドソードに視線を置くと、リューマンゴッドソードもその視線に気づいたのか振り返ると、ハルヤの気持ちを察しているかのように頷いて見せた。

 

「行くよ!! リューマンゴッドソードでアタック!! アタック時効果でドロー!」

 

[手札]5枚→6枚。

 

「やっぱり来ると思ってたぜ!! けど当然、俺だってまだ負けるつもりはねぇよ? 甲蛾頭首クワガスレイヤーでブロックだ!!」

 

[Battle]剣神無双リューマンゴッドソードLv.2((S1)2)BP5000vs甲蛾頭首クワガスレイヤーLv.2(2)BP10000。

 

激突する二人のキースピリット。リューマンゴッドソードとクワガスレイヤーは同時に剣と刀を振るい、鍔迫り合いながら切り合う両者。リューマンゴッドソードは力づくでクワガスレイヤーを弾き返し、対するクワガスレイヤーは弾かれながらも刀の先に備えた分銅を振るい、リューマンゴッドソードへと飛ばすが、その攻撃に対して、咄嗟に剣で受け止めて弾くと、そのまま剣を振り下し、分銅と刀を繋ぐ鎖を切り落とす。

 

『さぁさぁ白熱したバトルを展開する二体のスピリット!! しかしそのBP差は大きく、このままではハルヤ選手のゴッドソードがやられてしまうぞ!?』

 

紅葉の言葉通り、クワガスレイヤーとリューマンゴッドソードとそのBP差は倍。大きく開いた差に勝負結果はこのままだと明白だった。続くバトルでは剣をまるで槍の様に構えて突っ込むリューマンゴッドソードだったが、クワガスレイヤーは刀を持ったまま両手で再び印を結ぶと煙を巻き起こし、対して怯む事無く煙の中へと突っ込み、煙を吹き払う程の威力の突きを繰り出すが、既にそこにクワガスレイヤーの姿はなく、リューマンゴッドソードの攻撃は空振りに終わり、周囲を見回す中、突如リューマンゴッドソードを影が覆い、それに気づき見上げた瞬間、剣を振り下そうと空中で構えるクワガスレイヤーの姿が映る。

 

「さぁこれで終わりか!!」

「……まだだよ! 絶対に負けない! フラッシュタイミング!! マジック、ソウルオーラを使用!!」

「!!!」

 

[リザーブ]1個→0個。

[トラッシュ]3個→4個。

[手札]6枚→5枚。

 

【ソウルオーラ】3(2)赤、マジック。

『フラッシュ効果』このターンの間、自分のスピリット全てをBP+3000する。さらに、ソウルコアが置かれている自分のスピリットをBP+3000する。

 

「リューマンゴッドソードにはソウルコアが置かれている! よって合計BP6000を加算!!」

「(だからさっきリューマンゴッドソードにソウルコアを乗せたのか!)」

「これでBPは11000!! 決めるよッ! ゴッドソード!!」

 

上空のクワガスレイヤーに対し、自身も剣に炎を灯して飛び上がると、そのまま二体同時に空中で互いに向けて剣と刀を振るい、背を向けた状態で地面に降り立つ二体のスピリット。緊迫した空気が流れ、暫く硬直状態が続く中、クワガスレイヤーは微かにフラつき始めたかと思うと、次の瞬間、その場に崩れ落ちて倒れ破壊される。

 

『リューマンゴッドソード!! 何と絶望的な状況と思われながらの大逆転!!! ジライヤ選手のキースピリット! クワガスレイヤーを破った!!!』

『見事なマジックによる大逆転、これには私も驚かされました』

「……はは、まさかクワガスレイヤーを倒すなんてな。完全に期待してた以上だなこれ!」

 

キースピリットの破壊を快く思う訳ないではないが、それでも逆転して見せたハルヤの姿には雷矢も嬉々として今の状況にただ満足しており、バトルに勝利したリューマンゴッドソードは勝鬨の様に雄叫びを上げながら剣を掲げる。

 

「リューマンゴッドのバトル終了時効果で「剣使」、「竜人」を持つスピリットかアルティメットを召喚できる! 閃光の如く駆けろ! リューマンライトニングを召喚!」

 

掲げる剣の輝きに導かれるして、宙を駆けるように現れるリューマンライトニング。パフォーマンスを見せるかのように宙返りをしながらそのまま地面に降り立つ。

 

「これで決めるよ!! リューマンライトニングでアタック!!」

「ライフで受けるぜ」

 

決着となるリューマンライトニングの攻撃。それを素直に受け入れると、バリア対しリューマンライトニングは飛び膝蹴りを叩き込み、最後のライフを砕く。

 

[雷矢side]

[ライフ]1→0[Lose]

 

 

 

『決着ーーッ!!! ジライヤ選手の自由自在な忍風デッキに苦しめられながらもハルヤ選手、見事に逆転しましたーーッ!!!』

『バトルを繰り返す度にハルヤ選手は成長を重ねてますね。これからも期待したいものです!』

『ハルヤ選手のバトルに今後も注目していきたいですね。とりあえず今日の放送はここまでに!!』

『そうですね。また次回よろしくお願いします!』

『以上BCO、バトスピチャンネルオンラインでした!!』

 

決着となり、まだ興奮さめやらぬように嬉々として語る紅葉達だが、決着したバトルに実況を締め終えると、その場から一早く立ち去り、勝負後、雷矢はハルヤに対し、改めて手を差し伸べる。

 

「いいバトルだった。すっごい楽しめたぜ!!」

「はは、ありがとう。僕も負けるかと思ったよ」

「注目されてるバトラーだって聞いてたけど、期待以上だったぜ? 輝来ハルヤ」

 

握手を交わし、まだ名乗ってもいないのにハルヤの名前を呼ぶ事に、「知ってたの!?」と驚きを隠せなかったが、雷矢は悪戯っぽく笑いながら「ごめんな」と呟く。

 

「ほんとは知ってたけど、覚えきれる自信なかったからな。けどアンタみたいに強い奴ならもう絶対に忘れない。改めて、よろしくな! ハルヤ!!」

「うん、よろしくね。ジライヤ!!」

 

互いに満足のいくバトルを繰り広げられ、紫苑や吉馬もその光景に微笑ましく感じいていた。

 

「けど、残念だな。そんなに強いのならもっと上を目指したっていいんじゃないか?」

「えっ?」

「最強になる、それにチームメイトとして協力する立場じゃなく、目指す立場になってみないかって事!」

「そ、それってどういう!?」

「まぁ深く考えんなよ、俺未所属の放浪者だから偉そうに言えないし」

 

ハルヤにとって引っかかる言葉を言い残すと、「またバトルしようぜ」と雷矢は入り口に止めていたスケボーに乗り込み、そのまま何事もなかったかのように立ち去って行き、雷矢の後ろ姿が見えなくなるのを確認すると、紫苑と吉馬の二人もハルヤの元へ駆け寄る。

 

「最後まで気障な野郎だったが、勝ってくれたからスカッとしたぜ、バトルお疲れ様!」

「ハハ、ありがとうございます」

 

何だかんだで終始ブレない紫苑にハルヤはただ苦笑いするしかなく、それでも勝利を祝福する紫苑の言葉には素直に礼をした。

 

「まぁ前に比べたらかなり強くなったんじゃねぇの?」

「ありがとう吉馬」

「でも己惚れんなよ、まだまだ俺の方が強いんだからな!」

「はは、そうだよね。分かってるってば」

 

親しげに語る3人だが、その会話の中でも先程の雷矢に言われた言葉がハルヤにとってまだどこか引っ掛かっていた。

 

「最強を目指す立場、か」

「ん? 何か言ったか?」

「う、ううん。何でもないよ?」

 

咄嗟に平静を取り繕って吉馬に返答するハルヤだったが、雷矢の言葉が脳裏に浮かび続け、その言葉がずっと消える事は無かった。




第4話、更新無事で来ました!!
今回は忍風デッキ使いの梶雷矢さんの登場回でした。
最初紫苑と似たような感じで被るかなとか思ってたのですが、紫苑と雷矢を書いてると思いのほか、彼の方がしっかりしてましたね。紫苑と一緒に書いてて、違いがはっきりとしました(笑)

そんな彼のデッキは忍風デッキですね。コアブーストからの疲労に大量展開。まさに忍風も割と強いデッキかと思いますね。陰陽童さえいなければ←


アニメでは風魔神登場してましたね。炎魔神はいつ登場するのかと期待しております。それと夏には怪獣王の咆哮の発売も決定されましたね。コラボパックの第1弾は買い逃してたので、採録されるカードもあると聞いて歓喜しております!! 一体どんな効果を持つのか、ゴジラだと三式機竜とキングギドラが好きなので、新弾出たらシングルも狩ってデッキ構築しようかと!! 勿論ゴジラも楽しみにしておりますよ!!!本編は今後もなるべく早めに更新頑張ります!次回もよろしくお願いします!!
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