ダンジョンで恩返しをするのは間違っているのか? 作:銀髪の魔法騎士
よろしくお願いいたします。
前回ダンジョンで新しい魔法を試した後皆で食事をした翌日からまだ精神疲弊からの影響か体調は万全にはならなかった
それから数日はダンジョンには入らずにお店の手伝いをしていた。
「お使いですか?」
「そう、少し頼まれてくれるかい、私は今日は手が離せなくてね
用事がすんだら今日は手伝わなくていいからぶらぶらしといで」
そう言って女主人のミアは地図と荷物を手渡した
「ダイダロス通りにある場所だが地図があれば迷うことはないさ」
「わかりました、じゃ行ってきます。夜には戻ります」
2時間後
(ここ何処...探検してたら迷子になっちゃった...道を聞きたいけど誰もいない...)
「ボク?こんなところで何をしているの?」
「え?」
振り返ると綺麗な水色の髪を肩まで伸ばし知性的な眼鏡をかけた女性がいた
「ここはダイダロス通りよ?迷子にでもなったのかしら」
「えっと、お使いを頼まれて終わった後探検してたら道がわからなくなっちゃって、大通りってどっちですか?お姉さん」
「偉いわねお手伝いなんて、大通りはあっちよ一緒に行きましょ」
「ありがとうお姉さん、僕はライトです」
「困ったときはお互い様よ、私はアスフィよ」
そう言って手を差し出してきた手を握りながら一緒に歩いた
「アスフィお姉さんは冒険者なの?」
「えっ?どうしてそう思ったの?」
「なんだか不思議な匂いがしたの、薬品とか火薬?の匂いだから」
「フフフ、よくわかったわねその通りよ、ライト君も冒険者になりたいの?」
「なりたいじゃなくて、僕も冒険者だよ、きちんとギルドにも登録してるんだから」
「え!?そうなのじゃライト君は小人族なの?」
「普通のヒューマンだよ?」
「ライト君は何歳なの?」
「10歳だよ」
「10歳?どうしてその年で冒険者なんか...ご両親は?」
「いないよ、僕は赤ん坊の時に捨てられた...いや、守るために置いて行かれたかな...いろいろあって今は冒険者だよ」
「じゃぁ何処のファミリアなの?」
「ん~それは秘密だよ。あっ大通りが見えたここまで来たらもう大丈夫だよ、ありがとうお姉ちゃん
じゃまた何処かであえるといいな、それじゃあね【万能者】さん」
「えぇ」
そう言って少年は人ごみに紛れて消えていった...
(10歳で冒険者なんて現実味のない嘘だ...いろいろあったんでしょうねあんな可愛らしい男の子が見えない苦労でいっぱいなのでしょうか...
それにしても可愛かった...ファミリアに入っていなければ私の弟に引き取りたいくらいに...)
「ん?まてよ...私は名前しか名乗っていないのになぜ二つ名まで...まさか、本当に冒険者なの?」
さらに数日後
営業前の店に一人の神様と女性がやってきた
「久しぶりだねシルちゃん、リューちゃんはいるかな」
「ヘルメス様、お店もまだ開いてないのに家のウエイトレスをご指名ですか?」
「いやー少し頼みがあってね、それにこれはシルちゃんにも少し関係あるんじゃないかな?」
「どういうことですか?」
「お待たせしました...どう言ったご用件で?」
「やーリューちゃん久しぶりだね、ベル・クラネルと言う冒険者を知っているかな?」
「ベルさん!?」
「クラネルさんがどうかしましたか」
「昨日から帰っていないらしいんだ...そこで主神であるヘスティアがクエストを出したんだ自分の眷属とその仲間の捜索をね
そしたらヘスティアもついてくると言って聞かなくてね...神友の頼みは断れないからね、僕も一緒に行こうと思うんだけど、アスフィ一人じゃ流石に手が足りないからね、そこでリューちゃんに助っ人をお願いしたいんだ」
「リューお願い!ベルさんを助けてあげて!」
「シルに頼まれたら断れませんね...わかりましt「僕も手伝いますよ」ライ?」
「おや?見ない顔だけど君は?」
「初めましてヘルメス様、ライトといいます。アスフィお姉さんもまた逢えたね」
「なんだ、アスフィの知り合いか?よろしく、ライト君..それで手伝うっていうのは?」
「言葉の通り僕もベルの捜索のお手伝いとしてダンジョンに入ります」
「いいのかい?人数は多いに越したことは無いんだけど...危険だよ?」
「危険は承知ですよ、それに結構役に立つと思いますよ、ベルは僕の友達だし、ヘスティア様とも仲良くさせてもらってますから」
「素晴らしい友情じゃないか...なら止める理由はないな...では準備をしてバベルまで来てくれ、そこで待っているよ」
「よろしくねアスフィお姉さん」
「え、えぇ本当に大丈夫なの?」
「アンドロメダ、ライを見た目で判断しない方がいいですよ...」
「それはどういう意味で?」
「そのままです...18階層までは私たちの出番は無いでしょう...」
「おーいアスフィ行くよ」
「では、また後程...」
1時間後 バベル前広場
「ヘルメス!!何をチンタラしているんだ!ボクは早くベル君を探しに行きたいのに!」
「まぁ待てヘスティア僕もいろいろと用意しているんだよ...来たようだ」
「来たって誰がだよ!」
「助っ人だよ、一人は君も知っている奴さ」
「あ、ヘスティア様すいませんお待たせいたしました」
「ライト君!?助っ人は君なのかい?」
「僕ともう一人彼女です...僕の知り合いで腕は確かなので手伝ってもらいます、その代わり彼女の事はあまり詮索しないでくださいね」
「わかった...それじゃ出発しようか」
ダンジョン10階層
ヴォォォォオォォォオオ
「オークの団体です。戦闘は避けて抜けましょう」
「いや、この先で挟まれても面倒です、1分ください」
「たった1分でなにg...「龍王剣 壱之太刀 百花連刀 」」
「お待たせしました♪前に行きます、出るモンスターは倒した方が早いので少し先行します」
「お、お願いします...」
「わかりましたか?アンドロメダ...あれが彼の力です...」
「よくわかりました...」
(強くて可愛いなんて反則じゃないですか...)
ダンジョン17階層
グォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!
「まさか、階層主!」
「ゴライアスですか...少々厄介ですね...」
「あれ、でも、向こうからもパーティーが来ますね...アレはロキファミリアです」
「皆はここで待っててください、あと終わるまで耳を塞いでてください」
「ちょっとライト君何をするつもりなの!」
「ロキファミリアの皆さん下がってください」
「誰だ君は!?」
「大技を使うので離れてください!...
【閃光 雷鳴】 『龍王剣 弐之太刀改 雷光剣戟』 」
「皆さがるんだ!!」
.
.
.
.
一同「あれ何も起こらな『ドゴォォォォォォォン』!!!!!!!えぇぇええええええええ!!!」
「おい、リヴェリア、アレも魔法なのかよ!?」
「わからない...確かに魔力を感じたが...アレだけの威力で詠唱がいらないはずはないんだが...」
「ティオネ見た今の!!ゴライアスが一撃だよ!!まるでアイズみたい!!」
「煩いわよティオナ...でも確かにすごかったわ...団長?どうかしましたか?」
「いや、親指が疼きっぱなしなんだ...彼は強いよ」
「あ、ロキファミリアの団長さんですか?」
そう言って、先ほどの少年はこちらのパーティーに近づいてきた
「そうだ、団長のフィン・ディムナだ」
「【勇者】のフィンさん、初めまして、ライトといいます、先ほどはすいませんでした...先を急いでいたので早く倒したかったので勝手な行動をしてしまいました、そちらに被害はありませんでしたか?」
「いや、最初に忠告してくれたから被害はなかったが...何名か腰を抜かしたみたいだ、一度18階層に戻るつもりだ」
「それは、申し訳ないことをしました。」
「かまわないよ、それにしても何をそんなに急いでいたんだい?」
「友達の冒険者、ベル・クラネルのパーティが行方不明になったのでその捜索です」
「そうだったのか、安心するといい、彼らは僕たちが保護し今は18階層にいるよ、一緒に行こうか案内するよ」
「ありがとうございます!じゃ僕のパーティもつれてくるので少し待ってください」
「あ、ヘスティア様~いい情報が.....あれ?どうしたんですか?」
「どうしたじゃないよ!!なんだいあれは!!鼓膜が破れるかと思ったよ」
「だから耳塞いでくださいって言ったじゃないですか...」
「ライト君いったいアレは何なの魔法なの?」
「アスフィお姉さんアレは詳しく言うと魔法じゃないかな...アレは僕の必殺技かな」
「かな、じゃなくて本当にびっくりしたわよ」
「ごめんなさい」
「それで?ライト君いい情報ってなにかな」
「ヘルメス様、あっちのロキファミリアの方たちがベル達を保護していて18階層で休んでいるそうです...
一度18階層に戻るそうなので、ベルたちの所まで案内してくれるそうです」
「本当かい?ライト君、じゃぁ早く行こう!!」
「あ、まってくださいよヘスティア様~」
グイッ
先に一人走っていったヘスティア様を追いかけ、ほかのメンバーも後に続いたとき
袖を引っ張られた...
「ライ...どうしてあんな無茶をするんですか...」
「リュー...ごめんなさい、でも僕は大丈夫だよ?それに...」
「それになんですか?」
「外ではあまり力出せないし...ダンジョンの中なら僕のこと見てもらえるから、リューにカッコイイところ見てほしかったの...」
「まったく、貴方は...かっこよかったですよ」
「本当に!!?」
「えぇあなたに嘘はつきません」
「ありがとうリュー大好き♪」
「おーい早く行くよ!!」
「今行きます、行こ?リュー」
「はい」
ダンジョン18階層この階層にはモンスターが産まれない安全地帯になっていた
ここには冒険者が作った町があるが宿代は勿論のこと物価が地上に比べるとおかしいため普通は森の中で野営をするのが得策になっていた。
ロキファミリアが設営していた野営地で、見慣れた白髪の少年が自身の主神に問い詰められていた
「まったく!ベル君は本当に心配したんだからね!」
「すいません...ご心配をおかけしました...」
「まぁ君が無事でいてくれたから今回は許すよ」
「ありがとうございます。ところで神様たちはどうやってここまで来たんですか?」
「ヘルメスが助っ人を用意してくれたんだよ、ライト君ともう一人エルフの女性に助けてもらいながらここに来たんだよ」
「そうだったんですね、それでライは何処にいるんですか?」
「え!?さっきまでいたと思ったんだけど...まぁそのうち戻ってくるさ」
ベルが無事なのを遠くで確認できたときにリューに付いて来てほしいと言われ階層の壁際付近までやってきた
「リューこんなところに何があるの?」
「もうすぐです...見えました」
「これは...お墓?」
そこには何か所か土が盛られ、剣や杖様々な武器が突き刺さっていた
「ここは、私の仲間たちの墓です...闇討ちにあい命を落とした仲間の...地上へ連れて帰れなかったのでここに埋めて墓を作りました」
「そっか...花を添えても?」
「是非、お願いします」
近くに咲いてあった白い花を摘み一番手前のお墓に供えた
「ありがとう...」
そう自然と言葉がでた...
「貴方たちはリューの大切な仲間...貴方たちがいたから今のリューがいるし、僕がここにいます。
貴方たちが望んだようにリュ-は生き続けています...これからは僕がリューの隣で共に生きていきます。...ありがとう」
「ありがとう、ライ...みんな喜んでいると思います」
「そうだといいな、じゃぁキャンプ地に戻ろうか、ヘスティア様も待っていると思うし」
「えぇ」
(ライが差し出した手を迷いなく掴むことができる...あぁ私はこの手を決して離さないとここで誓いましょう...)
読了ありがとうございました。
前回募集している二つ名の候補お待ちしております。
よろしくお願いいたします。