ダンジョンで恩返しをするのは間違っているのか? 作:銀髪の魔法騎士
ロキファミリアのみなさんにはもう少し待ってもらいましょう
昨日と同じくオッタル兄さんに稽古をつけてもらい軽くシャワーを浴びて昨日ベルと別れた店へ向かう
(豊穣の女主人ですかぁ昨日のステーキ美味しかったなぁ今日も稼げたら来ようかな...それにあの翠の髪のエルフ何かすごく引っかかるんだよな)
「少し待ち合わせには早かったかな」
「おや、ライトさんですね?」
振り返るとそこには今考えていた翠の髪のエルフがほうきを持って立っていた
「おはようございます。リューさん店前の掃除ですか?」
「おはようございます。そういうライトさんはこんな早くにどうしたのですか?お店は夕方からの営業ですよ?」
「いえ、ベルを待ってるんですよ
今日は一緒にダンジョンに潜る約束をしてて。それでここで待ち合わせしているんですよ」
「そうでしたか、それならたぶんシルのお弁当を受け取るのでしょう」
「お弁当?シルさんがベルに?
そういう仲なんですか?」
「えぇベルさんはシルの伴侶となる御方です」
「そうだったのですか、ところで『 伴侶』って何ですか?」
「ご存知ないのですか?」
「何分まだ10歳なので人生経験が不足そているんですよ」
「今、何と言いましたか?」
「人生経験がふ」
「その前です!!」
「10歳」
「そこです!!10歳でダンジョンに入っているのですか!」
「えぇ、と言っても昨日からですけどね」
「なぜその歳でダンジョンに入る必要があるのですか?御家族は何も言わないのですか?!」
「両親はいませんよ。.....この話をするのはリューさんが初めてですが...僕は捨てられたんですよ。10年前の昨日僕はバベルに捨てられました。そこへフレイヤ様が通りかかって僕を引き取って育ててくださいました。そして物心ついた時にはオッタル兄さんに鍛えてもらって昨日やっとフレイヤ様に許可をいただきダンジョンに入りました。僕は強くなりたい、兄さんに並ぶくらいに、フレイヤ様を守るためにそれが僕がダンジョンに入る理由です。」
「すいませんでした。勝手なことを言ってしまって。」
「構いませんよ、僕自身がそうしたいと考えていることですし、それが一番だと思っていますから、でもこの話を相談できる人が少なかったのでもし良かったら僕の話し相手になってくれると嬉しいかな」
「そんなことでいいなら、何時でも声をかけてください」
そんな昔話をし終わった頃
「おーい」
「やっと来ましたか」
時計を持っていないので今何時なのかわからないがベルが走ってきた
「ごめんね待たせた?」
「大丈夫ですよ、僕もさっき来た所でリューさんが相手してくれたので寂しくなかったですよ」
「そっか、じゃあここで待ち合わせの理由も聞いてるんだね」
「えぇベルが奥さんの愛妻弁当を受け取りに来たんですよね」
「えっ!奥さん!?愛妻弁当!?
ちょ、ちょっとリューさんどんな説明したんですか!?」
ガタッ
「私が...ベルさんのお、奥さん!?
あ、あ、あ、あ、愛妻弁当!?」
「シ、シ、シルさん、どどどど何処から聞い!?」
「あ、シルさん、おはようございます」
「ちょっとライ何普通に挨拶してるんだよ!?
えっちょっとシルさん大丈夫ですか!?」
「えっあっはい、だ、だ、大丈夫です
私はベルさんが、だ、だ、旦那様でも問題な
いえいえいえいえいえいえ違う違う私は何を言って、べ、ベルさんこ、こ、ここれ今日のお弁当です!ではまた!!」
バタバタバタ
「シ、シ、シ、シルさん!!
え、あ、ありがとうございます」
台風のようにシルさんは去っていった
そんなシルさんが去ったあとを眺め続けるベルを見てリューさんに小さな声で伝えた
「リューさんベルってイジリ甲斐があると思いませんか?」
「そ、それは、私の口からは何とも...」
「面白いってことですね」
「.....はい」
「さてと、ベルもう行きますよ
リューさんもありがとうございました。また夜伺いますね」
「あっライ待ってよー」
おまけ
「リュー私どうしよう!?ベルさんの前であんなに取り乱して次に合わす顔がないよ!?」
「なんだニャ?何かあったのか?あの兎っ子に何かされたならそれをダシに責任とってもらうニャ」
「「!!!!」」
今回はベルとシアが大暴走でしたね。
これからどうなるベル!?