狩人がダンジョンで狩るのは間違っているだろうか 作:狸親父ぽんのすけ
今回は、最後の更新からかなり経ってしまっていますが、前の作品を放って置いて、新しく書き始めました。
新しく書き始めた理由なら、あらすじの通りでございます、はい。
ばりばり影響されて突発的に書いてしまいました。
がっつり二番煎じ小説ですが、よろしければ、最後まで見ていってくださると、狸親父は上位者になれるかもです。
あ、この話は物凄く短いです。
でも、ちょいと改稿するつもりでありますよ。
【狩人の夢】の階段下、所々に置かれた磔台と、
名前の知らない白い花で彩られた庭園の様な場所にある大樹の下で、
私は死闘の末殺害した一人の死体を、担いでいた肩から下ろし、仰向けにして、死体の両腕を胸の真ん中に置いた。
……私は、これをどれだけ繰り返しただろうか、繰り返して、繰り返して、
何度も繰り返した末に、残った死体を、せめてもの敬意を示すためにと、
彼と最後の会話をした大樹の下に置くようになった。
まぁこんなことしたって、現在進行形で見ている悪夢と狩りは、結局の所また繰り返すだけなのだけれど、
冷たい診療台の上で再び目を覚まし、獣だとか上位者だとかの、諸々の異形どもを狩り、また大樹の下で最後の狩りを終え、診療台の上で目を覚ます。
最後の狩りを終えた後の結末は私次第で変わることもあるが、やはり、気が付けば診療台の上、悪夢の中。
もう、疲れてしまったよ。
確か彼も寝言で言っていたかな、夢に疲れた、と。
「はぁ……」
自然と溜め息が出てくる、
ふと、私は空を見上げた、青と赤、交わり、紫になることなく、浮かんでいる空、美しい満月、
だからといって特に何かがあるわけではないけれど……。
あれ、おかしい、何故、月が赤くなっていない?何故空は彼と戦っている時と変わっ―――
ドズッ
そんな鈍い音と共に、私の思考は中断され、左胸から血みどろの湾曲した刀身が姿を露にした。
「ゲール……マン」
私の心臓を正確に貫いた者の名を、私は反射的に呟いていた。
私が呟き終えると、【最初の狩人 ゲールマン】は、私の体からゆっくりと刃を引き抜く。
私は刃が引き抜かれると同時に、前のめりに倒れかかって、そのままの勢いで前転、
ゲールマンから少しでも距離を離し、すぐに【輸血液】を使おうと、
腰に括り付けてあるポーチに右手を突っ込もうとして―――
ヒュバ―――
風を斬り裂く音
ボトリ
何かが、いや、この音は切断された私の右腕が地面に落ちる音だった。
「ぐぅ……!」
地面に落ちた腕に続いて、体勢を崩した私も倒れ伏す、その衝撃で、微かにうめき声が漏れた。
完全に油断していた、ゲールマンを完全に斃したと思っていた……!それに、
1対1の状況で、致命傷を負って逃げる相手に追撃して確実に仕留めようとするのは、当たり前なのに……!
回復を焦ってしまった……!この状況では完全に悪手だった……!
「うぁ……ぐ」
今頃になって左胸が焼けるような痛みに襲われ始めた、
反射的に左胸を残った左手で押さえ、蹲ってしまう、
痛い、痛い、このままじゃ、死ぬ。
……死ぬ?いや、確かに私は死ぬが、私は今、悪夢を見ている、ならば、また、狩人の夢で目が覚めて、
この磔台の花園に再び来て、ゲールマンを斃すだけだ。
急に左胸からしていた焼けるような痛みが、すっと、治まっていった。
ただ、貫かれた左胸と、切断された右腕の切口から、とめどなく出血しているだけだ。
あぁ、でも、私は確かに死ぬ、血を失って死ぬだろう、だがそれは悪夢だ、悪い夢でしかない、
そしてまた目を覚まして悪夢を見る―――
「これはもう夢ではないのだよ」
不意に、ゲールマンが言葉を発する。
「……それは、どういう―――」
「この悪夢は、この狂った世界は5801回周り、漸く終わりを迎えたのだよ」
私の言葉を遮り、ゲールマンは続ける。
「漸くだ、漸く君は悪夢から解放される、この世界に囚われ、永遠に繰り返すことも無い」
ゲールマンは右手に持った湾曲した刃、【葬送の刃】の柄を両手で持ち、振り上げる。
「さぁ行け、狩人よ、新な世界へ、君の望んだ、悪夢無き世界へ」
そしてそのまま、うつぶせに倒れている私に近づいてくる。
私には思考する暇も無かった。
「ただし、君の行き着く先は決して平穏では無いだろう、さぁ、頑張りたまえよ」
その言葉を最後に、葬送の刃が振り下ろされ、
私の視界と意識は暗転する。
どうも、後書きの狸親父です。
まずはこのつまらない後書きを読んでくれてありがとうございます。
えぇっと、取り合えずですが、後書きを書こうとして、何も思いつかない次第であります。
さきにつまらない後書きって書いちゃったらその通りになってしまった……。
まぁ、あれですね、この小説ですが、更新は不定期です。
でも、この文章量程度なら毎日更新していきたいですね。
それではここまで読んで下さった皆様方に啓蒙のあらんことを~。