Love Live! ~lie life~   作:RRBER

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第2話

「・・・・・・・」

 

 

目に前にいるずぶ濡れの東條を見て、思わず絶句した。

 

 

「ぇ・・・ぁぅ・・・。」

 

 

声も出ず、目元が少し赤くも見える。泣いていたのか?

そんなことより。

 

 

「いいから入れ。」

 

 

東條の手に持っている袋を取りそして腕を掴み中に入れる。

制服が冷たい、これだと身体も相当冷えているはずだ。

 

 

「ぇっ・・・!?」

 

 

東條は戸惑ったがされるがままに引っ張られる。

 

 

玄関を上がり俺はバスルームまで行き肩に掛けている鞄も預かる。

 

 

「東條、話はあとで必ず聞くからまず風呂に入れ。下着は上にワイシャツを敷いて洗濯機の入れてくれ、一緒に乾燥させる。10分後に来て制服をハンガーに掛けておくから適当に置いてくれてもいい。」

 

 

俺は東條に考えさせないようにし、そのままドアを閉めた。

 

 

 

 

 

東條の買い物袋を開け、すぐさま傷みそうな物を俺のと区別できるようにし冷蔵庫にしまう。

そして2人分のカレーの準備し来客用の食器を洗う。まさか余分にあった食器を使うとは思ってもみなかった。

 

 

10分程が経ち、俺はバスルームに向かい東條に尋ねる。

 

 

「東條、今ドア開けても大丈夫か?」

 

 

「うん。大丈夫だよ。」

 

 

どうやら先ほどより声は出せるようだなと思い、俺は返事を確認しドアを開ける。

 

 

「スウェット持ってきたから上がったらこれを着てくれ。」

 

 

忘れずにドライアーを引き出しから見える場所に置いておく。

 

 

「・・ぁ・・とぅ・・・。」

 

 

ん?あまり聞き取れなかったが、気にせず洗濯機の乾燥ボタンを押し開始させる。中は勿論確認しない。

そして東条の制服をタオルで拭きハンガーに掛け風通しのいいリビングに干しておく為に持って出る。

 

 

 

 

 

10数分後・・・バスルームからドライアーの音が聞こえて俺は、水切りを済ませたサラダの盛り付けをする。

 

 

音が止んですぐ、東条がおどおどした様子でリビングに来る。

 

 

「湯加減はどうだったか?スウェットの大きさ大丈夫だったみたいだな。そこに座布団敷いてあるからそこで待ってくれ、今晩飯の準備する。今日はカレーだ。」

 

 

俺がそう言った後、東条はコクンっと頷いて座って待つ。

 

 

そしてテーブルにカレーとサラダ、コップに注いだミネラルウォーターを東條の前に置く。

 

 

「口に合えばいいが。」

 

 

東條の反応はなかったが、俺は向かいに座り「いただきます。」と一言いい食べ始めようとする。

 

 

すると。

 

 

「・・・どうして、そこまでしてくれるの?」

 

 

そう言って東條は俺を見る。疑いと不安が入り混じった顔をしていた。

 

 

どうして・・・か。

出会って1日も経ってないやつがここまでするなんて裏があるかもしれないと普通疑うよな。

 

 

「深い意味はない。絶望した顔をしている女の子が目の前にいるんだ、手を差し出すのが普通だろう?

"友達"なら尚更だ。」

 

 

「とも、だち・・・?」

 

 

東條の顔が驚きの表情に変わる。

 

 

「あぁ。さっき俺と荒波の仲をそう呼んでたなら俺と東條の仲でも友達になるんだろう。違うのか?」

 

 

その瞬間、東條は瞳から大粒の涙をこぼした。

 

 

「・・・っ・・・うぅっ・・・。」

 

 

俺は立ち上がりハンカチを差し出す。

 

 

「使え。今、その友達が隣にいるんだから安心してくれ。今度は俺が助ける番だ。」

 

 

少しでも落ち着かせようと東條の頭を優しく撫でる。

 

 

「・・・うん・・・・・うんっ!・・・。」

 

 

 

 

 

ゆっくり時間が流れ、東条は泣き止み落ち着いた様子になった。

 

 

「器いいか?さすがに冷えてるから温めなおすな。」

 

 

「あっ、ええよこれくらい!」

 

 

「君に出す俺が気にするんだ。」

 

 

「もう、咲雷君強引なんだから。」

 

 

「ふん、そう言うな。・・・やっと学校での東條に戻ったな。」

 

 

「・・・うん。咲雷君のおかげや、ありが」

 

 

「礼はまだ早い。食べ終えたらしっかり聞くからな。」

 

 

東條の話を遮り言った。まだ俺は何もしていない。

 

 

 

 

 

食べ終わり俺は食器を洗い始める。

 

 

「ご馳走様でした。とても美味しかったよ。」

 

 

「お粗末様。わざわざ片づけまでさせてすまないな。」

 

 

「お風呂までいただいたんだから、せめてこれくらいさせて。」

 

 

東條はそう言いながら率先して棚に食器を置く。

 

 

片づけ終え、東条はソファーに掛ける。そして俺はコーヒーを手渡し。

 

 

「砂糖とミルク両方いるか?」

 

 

と、砂糖とミルクをテーブルに置く。

 

 

「ありがとう。両方貰うね!」

 

 

やはりブラックはまだ早いかと心の中で軽く笑む。

 

 

「・・・今笑わなかった?」

 

 

心の中のつもりが顔に出たか?

 

 

「まさか。何に対してだよ。」

 

 

「むぅ~。顔笑ってたもん。」

 

 

俺は鼻で笑い受け流した。

 

 

・・・さて東條の不安が取れたようだし、そろそろ本題に入るか。

 

 

 

 

 

「東條、そろそろ聞いてもいいか?」

 

 

「うん。いいよ。」

 

 

「ゆっくりで構わないからな。」

 

 

すると東條は少し微笑み、話し始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウチは恥ずかしくなり逃げるように咲雷君と別れた後、家に着き鍵を開けようとしたら鍵が見当たらなかった。

 

 

「あれっ?ウチいつも内ポケットに仕舞ってるんやけどなぁ。」

 

 

そう思って反対のポケットを探しても、さらに鞄の中を探しても全く出てこない。ウチは不安になりながら荷物を持ち直し学校へ戻うとした。

 

 

そして・・・。

 

 

「あ。雨・・・。」

 

 

朝の天気予報で夕方頃降るって言ってたから傘は大丈夫かと軽く思い持ってこなかった。まさかこの日に限って鍵を無くすとは。

 

 

まずは管理人さんのところへ行き鍵を開けてもらおうと管理人の住んでいる1階に向かう。

 

 

着いたらそこには張り紙が貼ってあった。内容は、検査入院のため2・3日入院します。と、書かれていた。

 

 

こんなタイミングがあるんやなぁとウチは乾いた笑いをし、焦った。

 

 

そしたら探すしかないと考え、スーパーと学校に戻ろうとする。ウチは雨が強くなる前に急いだ。

 

 

 

 

 

まずスーパーに着き店員に聞いてみたが、鍵の落し物は届いていなかった。一応自分の買った食材の場所を注意深く探しても、見つからない。

 

 

外へでて次は学校に向かう。幸い雨はまだ強なっていない、そしたらあと考えられるのは机の中だろうとウチは思い学校へ急ぐ。

 

 

 

 

 

学校に着き急いで教室の自分の机を確認する。が、しかし鍵はなかった。

 

 

「なんで・・・。ウチ、どこに落としたん。」

 

 

鍵が見つからず、ウチは落胆する。廊下から。

 

 

「あら、東条さんどうしたのこんな時間に?もう下校時刻は過ぎてるわよ。」

 

 

そこに沙希ちゃん先生が通る。

 

 

「沙希ちゃん先生!今日鍵の落し物とかありませんでしたか?」

 

 

もう頼みの綱は沙希ちゃん先生しかいない!そう思って聞いてみた。

 

 

「鍵?そうね・・・今日はこれと言って特別落し物はなかったわよ。」

 

 

叶わなかった・・・。ウチは力が抜けかけた。これからどうするか考えなければならない。

 

 

「東條さん、大丈夫?よかったら一緒に探そうか?」

 

 

沙希ちゃん先生の言葉にハッ!とする。不安にさせまいと必死に笑顔になる。

 

 

「だっ、大丈夫ですよ!心配しないでください。じゃあ先生さよなら!」

 

 

「あっ!?東條さん!」

 

 

ウチは逃げるようにしてその場を離れ、そのまま走って下駄箱へ行き学校を飛び出す。

 

 

それと同時に雨脚が強まる。

 

 

 

 

 

学校を出て数分、腕に加重が掛かる。それもその筈、スーパーを出てから30分以上経つ。

 

 

ウチこれからどうしよう・・・。スマホを取り出し見つめる。

友達のえりちは今日休みだし、他にいきなり泊めてもらえそうな人がいない。

 

 

 

 

 

やっとマンションに着いた。もうウチはずぶ濡れや。・・・寒い。

・・・親に連絡するしかない?いやいや、心配させない為に1人暮らしをしてるんやん。だから親には電話できない。

 

 

 

 

 

ピーッ

 

 

 

 

 

不穏な音がいきなり鳴った。それはウチのスマホからやった。

 

 

充電切れ。そのままスマホは黒くなる。

 

 

ウチの視界が次第にぼやける。あぁ泣いてるんやな。ウチ何か悪いことしたかな・・・。

 

 

そう思った途端、涙が止まらなくなった。

 

 

 

 

 

少しだけ落ち着いたけど、もう力が入らない。手が悴んできた。もう何も考えたくない。

 

 

自分の家の扉を背に徐々に座りかける。

 

 

その時、いつもと違う光景が目に飛び込んできた。

 

 

向かいの家の電気が点いていた。珍しいな・・・今まで点いてたことなかったのに。

 

 

たしか向かいは確か咲雷君が住んで・・・!

 

 

「彼を頼っていいのかな?いきなりは迷惑過ぎやない?」

 

 

頭ではそう思っとったけど、身体は咲雷君の家へ向かっていた。

 

 

 

 

雨はさらに強くなる。

もう頼むしかないんかな。

 

 

ウチはインターホンを鳴らした。

 

 

そして目の前の扉が開き、光が指す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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