黒円卓第一位の武者修行   作:刹那

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どうも始めまして、作者の刹那です。獣殿とニートが大好きでこの小説を始めました。気に入ってくれたら幸いです。


第一幕

ここは第五天の世界。第五天の神、黄昏の女神のこと、マルグリット・ブルイユ(通称:マリィ)が座を支配し、収めてはや数千年がたった。守護者として、先代の神カール・クラフト・メルクリウス(通称:水銀)と、その息子と同時にマリィの恋人の藤井蓮(通称:刹那)、そしてメルクリウスの友人、ラインハルト・ハイドリヒ(通称:黄金と獣殿)がいた。彼女は本来共存出来ぬはず覇道神を共存可能という歴代で類を見ない奇跡を出した。そのおかげで、仮に悪意を持った覇道神が彼女に襲いかかろうとも、彼らのおかげで、彼女の座は守られることになった。

 

そんなある日のこと。

 

「.....ヒマだな、カールよ。」

「そうかね、獣殿?」

 

特異点の世界でラインハルトは、ため息を尽きながら親友のメルクリウスにそう呟いた。

 

「まあマルグリットの収める世界は、争いなど決しては亡くならぬが、我々がやったような規模の戦いをやろうと思うものはごく稀だからね......私達が仕事をするなど滅多にないだろうな。」

 

メルクリウスはやや自慢げな感じの表情で、ラインハルトにそう語った。

 

「実際刹那は、そんな世界を満足そうにしているな。」

 

二人が語り合う傍、マリィと蓮は楽しそうにお喋りをしながら、黄昏の浜辺を散歩していた。ラインハルトとメルクリウスは、二人の邪魔にならない場所でそれを眺めている。すると、メルクリウスはニヤッと笑ってラインハルトに言った。

 

「でもたしかに、刺激がないのも私には我慢出来んな。せっかくだから獣殿よ、歴代の神格で最高の武威を持つあなたに決闘をしてもらいたい。」

「何がせっかくなのか分からんが、まあいいだろう。それで、どこで誰と戦えばいいのだ?もしかして刹那とか?」

 

ラインハルトがそう聞くと、メルクリウスはいつものように淡々と語る。

 

「まさか、それはもう私の嫌う既知のうちに入っている。故に私達ですから関わったことのない人物達を私が引っ張り出してくる。そのものらと戦ってもらう。もちろん1対1でだ。所謂連続試合というやつだな。」

「なるほど、それは面白そうだな。ところで私に対してのルールや制限はあるのか?」

 

ラインハルトがそう聞くと、メルクリウスはピンっと指を立てて語る。

 

「そうだな......単純に戦うだけではなく、面白い勝負をして欲しいな。簡単にいえば盛り上げて欲しい。でないとただの獣殿の無双になってしまいそうだ、何事も面白みがないとな。」

「そうか、点数とかあるのか?」

「それはない、私が面白ければそれでいい。強いていうなら、マルグリットに迷惑をかけなければそれでいい。この意味がわかるかね?」

「『ようはなるべく流出をするな、ここは彼女たちや私にとっても大事な場所だから』か.....相分かった。他に何かあるか?」

「一応あと注意が二つあるな。一つは、初戦は聖遺物の守りを一旦なかったことにする。あれは私が作った法則だが、ない状態での戦いも興味を持った。」

「ふむ、分かった。もう一つは?」

「戦う場所は私が作った特殊な空間でやってもらう。先程獣殿が言った流出も可能で、私がなんとか回帰をすればここまで覇道が押し寄せることもないが、それはなるべく避けて欲しいな。私は荒事が苦手だからね。」

 

今話していること自体荒事なことを棚にあげてメルクリウスはそう言った。そして.....

 

「私からの説明は以上だ。他に何か質問はあるかね?」

「いや、もういい。それより早速始めようではないか。その異空間とやらに連れて欲しい。」

「了解。」

 

ラインハルトにそう言われると、メルクリウスは正面に手をかざした。すると、2Mほどの小型のブラックホールが現れた。

 

「この中に入ったらスタートだ。ないと思うが、どうしても疲れたなら言ってくれ。刹那あたりにでも交換させるよ。」

「そうか、分かった。では言ってくる、感謝するぞカール。」

 

ラインハルトはそう言い残して、目の前のブラックホールへと入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、今宵の恐怖劇(グランギニョル)を始めよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくすると、ラインハルトはいつの間にかコロッセオのような闘技場の中で立っていた。

 

「いつの間に.....」

 

ラインハルトはらしくもなくあたりをキョロキョロと見渡す。しかしギャラリーの方には人っ子一人もいない。

 

「ふむ....静かだな.....」

 

ラインハルトが黄昏ながらそう呟いていると.....

 

「あんた誰だ?」

「む....」

 

ラインハルトは声のする方に向いた。そこには緑色の頭をした少年がいた。

 

(この少年がカールの連れてきた刺客か?ベイおろか、マレウス程の殺意も感じんぞ?)

 

そう疑問に感じながらも、ラインハルトはとりあえず自己紹介をした。

 

「私は聖槍十三騎士団、黒円卓第一位、ラインハルト・ハイドリヒ!」

「ラインハルト.....騎士団やら黒円卓は知らないが、名前だけなら聞いたことがあるな。」

 

ラインハルトがそう自己紹介したら、少年はそう呟いてラインハルトを見た。そして今度はラインハルトが聞き返す。

 

「それで、卿の名は?」

「俺か?俺の名は植木耕助、中学生だ。」

 

そう聞くと、ラインハルトは眉をひそめ、植木を見ていた。

 

「(私と戦った当時の刹那よりも歳下のようだな。カールよ、一体何を考えてこの少年と戦わせるつもりだ........いや、一応カールが連れてきた刺客だ......油断は禁物だな、ただの少年なわけがない。」)

 

ラインハルトはそう考え直し、植木と再び向き合い、口を開いた。

 

「では植木とやらよ、ここにきたからには私と闘ってもらうぞ。」

「は?なんでだ.....」

「では、開始。」

 

ラインハルトは開始の合図と同時に、ロンギヌスを形成して、それを突き刺そうとする。

 

「うぉ!?ちょ、ちょっと待てよ!説明もなしにいきなり攻撃するな!そもそもここは一体どこなんだよ!?」

 

植木はとっさにロンギヌスを避け、ラインハルトに疑問をぶつける。しかしラインハルトは.....

 

「ここは私の友に頼んで作ってもらった闘技場の異次元だ。卿はカールの刺客に選ばれしもの、勝敗は死んだら負け。以上だ。」

 

涼しい表情で淡々と、さてサラッと言い返した。そして再び攻撃をしかける。植木は再び避ける作業をする。

 

「ちょ、ま.....くそやるしか無いか......一つ星神器!『鉄』!」

「ホゥ....」

 

ラインハルトは少々見とれてしまった。植木が召喚した『鉄』と言う神器とやらは、とてつもなくデカイ大砲だった。ドーラ砲ほどの大きさじゃないとは言え、それは普通の中学生が到底支えきれるものじゃなかった。そして、ズドン!という轟音と共に発射した砲弾も、当然それ相応の大きさだった。だが......

 

「やはり、普通ではなかったな。『第九_SS装甲師団(ホーエンシュタウフェン』」

「な!?」

 

ズガァァァァ!!!

 

ラインハルトの指令とともに、彼の背後から現れた数百の髑髏達から、巨大な戦車が数十ほど現れた。それと同時に戦車から砲弾が放たれ、鉄と相殺された。その威力は凄まじく、爆風は闘技場の外まで流れ出た。

 

「ぐおぉぉぉぉぉ!!」

「ふむ、やはり数千年ぶり闘技だな、全力とは程遠い。」

「(は?今のでも全力じゃねえのかよ!?)」

 

砲弾の余波を受けながら、植木は驚きを隠せなかった。何せ必死だったとは言え、フルパワーで出した鉄を戦車で相殺され、強力な余波すら生まれる。尚且つそれですらまだ全力とは遠いという、正直比喩か冗談かと誰か言って欲しいはず。

 

「(だが、逆に言えばまだラインハルトは弱体してると言ってもいいはず。なら、倒すなら今のうちってことだな!)」

 

そう開き直った植木は戦闘体制を取り直し、再びラインハルトと向き合う。

 

「ようやく卿も戦う気を出してくれたらしいな。では、先程の花火を開始の合図として、戦闘を再開としよう。」

「いいぜラインハルト!俺は絶対負けねえ!何で此処に連れてこられたかわ知らねえけど、お前をほおっておかせるわけにはいけねえ気がする!行くぞぉ!」

 

こうして、植木耕助対ラインハルトの決闘が始まった。

 




獣殿の相手は基本自分の好きなキャラを出しています。戦いをこなして行くごとに、レベルをあげて行くつもりです。
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