今回はFGOという作品、その作中では余り語られない彼ら彼女らの日常について、妄想を垂れ流させていただきました。
プロローグは導入部分になります。だいぶ短いですがお付き合い頂ければと。
微睡みが溶けるのはいつも/大抵突然だ。
「……ぁ?」
「んっ……んー?」
「ますたぁ? そろそろ起きてくださいまし?」
「……きよひー? そっか、もう朝かぁー」
偽物の陽の光が視界の端に輝き、段々とアタマがはっきりと物事を認識しだす。
「起こしてくれてありがとう。んで、なんで私の上に跨がっているのかな?」
「ふふ、旦那様と共に寝床につくのに何か問題がありまして?」
「……」
……全く、相変わらずコイツの夜這い癖は治らねえもんだ。
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こんな状況だが自己紹介に入らせてもらおう。
私の名前は赤須九波( あかず くなみ )。ここ人理継続保障機関カルデアでサーヴァントたちを束ねる存在──マスターというものをやらせてもらっている。
……この説明でわからないことがあっても仕方ないだろう。
だって私も事態の全容を掴んでいるわけじゃない。
そこらへんは追々で。
今の境遇に落ち着くまでそれはそれは途轍もない紆余曲折があった……
気まぐれで受けた採用募集に運よく合格し、のこのことこんな雪山までやってきたってのに初日から頬叩かれるわ事故だかテロだかなんか知らねえが施設は火事るわ助けようとした女の子は半身潰れてるわ挙げ句の果てに知らねえ土地にトバされるわ……!
思い出すだけでくらくらしそうだ。
……ああ、今思えばあの終末を迎えた都市で、私の運命は崩れたのかもしれない。
───人類の歴史において大きなターニングポイントとなった7つの特異点。
それぞれの特異点に存在する歪みの修正、即ち「聖杯」の回収。
───それが、我々に残された最後の一手
人理守護指定───グランドオーダー
……様々な時代を巡った。
第一特異点、私たちは革命が生んだ悲劇と戦った。
第二特異点、数多の王、星の具現、そして始まりの絶望と相見えた。
第三特異点、蒼天の海原にて人に無限の可能性を見出すことが出来た。
第四特異点、霧咽ぶその街で、最後に待っていた者は自らを
その圧倒的な力は、未だ高くそびえる壁に違いない……
そして第五特異点、英霊たちの強い絆を目の当たりにし、それは、この旅始まって以来最大の窮地を見事に覆した。
……まあそんなこんなで既に5つの特異点を修正し、手元にある聖杯は
現在は次の特異点が解析されるまでのインターバルを、各々自由に過ごしている。
もともと時間という概念から切り離されているのだ。心の安定を図るための平穏な時間をつくるのを考えなくていいことは助かる。
現状に戻ってきた。
端的にいうとコレは私やサーヴァントたちのつかの間の日常を綴るものだ。
彼ら彼女らの生活を見ていると、なんら今を生きる人々と変わらない印象を受ける。
ところがどっこい流石奇人変人取り揃えた英雄の座である。
その異端の代表のような人物がすぐそこにおられますよ……
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このさっきから私の上でニコニコしてるこの娘の名は清姫という。狂戦士のサーヴァントとのことだが、流石狂化EX。なかなかにぶっ飛んだ狂い方をしておられる。
「旦那様、そろそろ朝食のお時間になりますよ?」
「ってもうそんな時間か!はやく準備しなきゃあな」
とりあえず寝床を出て、クローゼットの中の礼装を取り出す。……最近暑いから上着は置いとこう。
着替える前に顔を洗い、寝ぐせを軽く整える。うん、気分もすっきりだ。
「着替え、手伝いましょうか?」
「いいっていいって、ちょいと待っててくれ」
寝巻きをぱっぱと脱ぎ、ワイシャツに袖を通し、ボタンをはめる。
裾を膝下ほどに上げたスラックスを履き、ベルトを緩めに締める。あと履き物だ。
この間ローマで買ってきたサンダルは非常に使い勝手がよくて助かる、流石ローマ。
「よし!それじゃ食堂行こうか、清姫」
「はい♪」
───さぁ、今日が始まる。
今日はどんな愉快なことが起こるだろうか?
こんな感じに始まりました。物を書くということが初めてなのでどうも四苦八苦してます。
なるべく本編やイベントについては削っていくスタンスでやっていきます。
2週間に1本くらいのペースでやっていきたいと思います。(白目)
次回は朝食風景になるかと。それではまた次回に。
補足
主人公が着ているのはロイヤルブランド(クールビズ)みたいな感じのものです。最近暑いからね、スーツは大変だね。