side一誠
「先代の赤龍帝って、悪魔側だったんですか」
俺は部長の友達である、シャルロットさんの話を聞いていた。
「えぇ、私の眷属だったのよ」
「えぇぇぇ!!シャルロットさんの眷属だったんですかぁ!!」
なんて羨ましい!!って違う違う!!
俺はシャルロットさんの言葉に疑問を持った。
「だった?」
「えぇ」
俺はシャルロットさんの言い回しが気になり、どういうことか聞く。
「彼はね、はぐれになってしまったの…私の力不足のせいで…」
シャルロットさんは悲しそうな表情で答える。
「力不足?どういうことですか?」
「一誠君は、なんではぐれ悪魔がいるか知ってる?」
俺はシャルロットさんの質問に答える。
「はい、確か、強力な力に溺れて、主人を殺して、お尋ね者になった。でしたっけ?」
俺がそう言うと、シャルロットさんは頷く。
「えぇ、それが理由の大半よ。でも、その他にも理由があるの」
「理由?」
俺はシャルロットさんが言った、別の理由が気になり、聞き返す。
「冥界にとっての危険分子をはぐれにして殺す。それが理由の一つよ」
「なっ!」
俺は言葉を失った。まさか、はぐれ悪魔の中にそんな人達がいたなんて…
「そうして、はぐれになった悪魔達には罪は無いの…ただ、危険かもしれない、たったそれだけの理由で…」
「それじゃあ、その先代の赤龍帝も…」
俺がそう言いづらそうに聞くと、シャルロットさんは答えてくれた。
「えぇ、彼は私達を守る為に強くなってくれた。それなのに私は、彼を守る事が出来なかった。今から、話すのはその彼の事よ」
シャルロットさんはそう言うと、話してくれた。先代の事を…
150年前
side???
「クソ!死にたくねぇな〜」
なんでこんな目に…あぁ〜あ、俺なんかに告る奴はいないと思っていたら、まさか、告ってきた彼女に殺されるとは…
「あら?大丈夫ですか!!」
あれ?なんか女の人の声が聞こえる…
「どうしよう…この傷じゃあ、あっ!そうだ。兵士の駒が、まだ沢山残ってた。これで助けられる」
助けられる?俺は死ぬんじゃねぇのか?
『おいおい、こんな所で死なれては困るぞ、小僧』
誰だよ、お前
『ふん、いずれ分かる』
そうして俺は、気を失った。
side out
side過去シャルロット
「良かったぁ〜何とか助けられた〜この子に何て説明しよう?しかも、兵士の駒全部取られてし…」
まぁ、この子が起きてから考えましょう
side out
side???
俺は眼が覚めると、知らない天井だった。
「何処だ?ここ」
俺がそう言うと、近くの椅子に座っていた、綺麗な金髪の女性が話しかけてくる。
「目が覚めたのね!良かったぁ〜」
「あのどちら様で?」
俺は女性に名前を尋ねる
「あっ、そうだね、自己紹介だね、僕の名前はシャルロット!シャルって呼んでね」
「銀城龍牙です。宜しくお願いします」
そして、俺は聞かされた。自分がどうなったのか、そして、今後の事を…
あれから、もう30年の月日が経った。あれから、俺は主人であるシャルの為に修行をした。そして、どうやら俺の持つ神器は神滅具の一つである、赤龍帝の籠手だそうだ。
『誰に説明してるんだ?相棒」
「そりゃあ、読者の皆さんだよ、ドライグ」
俺がそう言うと、後ろから、コツンと叩かれる。
「コラ、メタ発言はダメ」
「すみません!シャル様!!」
「分かればよろしい」
俺は久しぶりに会う、主人であるシャルに土下座する
「俺また強くなりましたよ!!これでみんなを守ります」
俺はそう言うと、シャルに抱き付いた。
「えぇ、ありがとう龍牙」
シャルは俺を撫でながら、優しい声でそう言った。
side out
sideシャルロット
「その龍牙って人が、先代の…」
「えぇ、そうよ…」
私は一誠君の質問にそう答える。
「彼は本当に優しい子だった。でも…あの日、私達の運命が狂いだす。」
side out
side過去龍牙
「えっ!!主人が堕天使に攫われた。本当ですか!サーゼクス様」
俺は大きく取り乱しながら、そう魔王である、サーゼクス・ルシファー様に聞く
「あぁ、事実だ…だが、今回の事にグレゴリは関係無いらしい…どうも、部下達の勝手な行動と、アザゼルは言っている」
俺はその言葉を聞いた瞬間、主人の元に向かった。
俺はその日に目覚めた…この力…完現術に…
俺は今堕天使達の潜伏先に来ていた。中には数十名の上級堕天使とその倍の中級、そして、中級より二倍多いい、下級がいる。
「行くぞ、ドライグ」
『あぁ、相棒!』
俺はドライグの言葉を聞くと、叫んだ。
「
俺がそう叫ぶと、神器から音声が鳴り響く。
『Welsh Dragon Balance Breaker !!!!!』
「
俺は全身が鎧に包まれると、アジトに一気に突っ込んだ
「シャル!!!!助けに来たぞ!!!!」
俺はアジトの中に入ると、シャルの名前を叫ぶ、そして、堕天使を次々と倒して行くと、一つの部屋を見つけた。
「ここか?」
俺が部屋に入ると、そこには、服が剥がれた主人と、上級堕天使だった。
「何してやがる!テメェ!!」
俺は感情に任せて叫ぶ
「おやおや、お客様だ」
堕天使はそう言うと、俺の目に追えないスピードで俺の後ろを取り、光の槍を刺す。
「グハァ!!」
悪魔にとって、光は猛毒だ、それは赤龍帝である俺も例外では無い
「やめて!!龍牙には何もしないで!!」
主人が俺の身を案じて、そう叫ぶ
「全く、俺に犯されるだけの小娘が…」
「ひっ!」
男の言葉に主人が怯えた表情をする。
クソ!俺は何のために強くなった?主人を守る為だ!それなのに…俺は…
力だ…戦うための力…俺はそれが欲しい!!何物にも負けない力が!主人を悲しませない為の力!!
俺がそう考えていると、龍化した腕につけていた、母親の形見の十字架のネックレスが光り輝く
「なんだ!!」
突然の事に驚く堕天使
「コロス」
俺はまるで、自分が自分では無い感覚になる。
そこから、俺の記憶は途切れた。
side out
side過去シャルロット
私が堕天使に連れ去られて、どれ位の時間が経っただろうか…
「ほう、いい女じゃねぇか」
私はここで犯される…初めては彼が良かった。私がそう考えていると、私の最も聞きたかった声が聞こえた。
「何してやがる!テメェ!!」
来てくれた…私を助けに…だが、現実とは上手くはいかない。いくら彼が強くても、悪魔の天敵と言っていい堕天使相手は、しかも、上級堕天使だ。彼も武が悪かった。
「やめて!龍牙には何もしないで!!」
私はボロボロになっている彼を見てられず、そう叫ぶ。
「全く、犯されるだけの小娘が…」
私はその言葉を聞くと、恐怖感が増し、震える
「ヒッ!」
私がそう叫ぶと、さっきまでボロボロだった、龍牙が立ち上がった。その手に、身の丈程の剣を持って。
「コロス」
そう聞こえた。そこからは一瞬だった。なんと、堕天使の腕を斬り落としていたのだ。
「なっ!!」
あの堕天使も驚いていた。あの堕天使は決して弱くは無い。幹部クラスと言っても差し支えないくらいに強い…だが、龍牙はその堕天使の腕を、いとも容易く斬り落とした。
「ご無事ですか!!」
部屋の中に、20は超える数の堕天使が入ってくる。
「龍牙逃げて!!」
私は力一杯叫んだ。だが、龍牙は逃げるばかりか、笑っていた。 龍牙は私を結界で覆うと、天井を突っ切って、空へと飛んだ。
「月牙天衝」
そう呟くと、剣を振り下ろした。私は周りが眩しくなり、目を瞑った。そして、目を開くと、其処には多くの堕天使の黒く焦げた死体が落ちていた。その光景を最後に私は気を失った。
「ここは…」
私が自分の部屋のベットから起き上がると、龍牙が走って駆け寄ってくる。
「目が覚めましたか!!よかった」
私は少しおかしくなってしまった。
「フフフ、あの日とは逆ね」
私がそう言うと、龍牙は呆れた顔で言う
「冗談はよしてください。心配したんですから、それと、サーゼクス様達が主人が起き次第、こちらに来るようにと」
「了解、あと龍牙は今日休暇ね」
私は何時も休暇を取らないあの子に、無理矢理そう言うと、部屋から出て行った。
私は魔王の集まる部屋に来ていた。
「何かご用でしょうか?」
そう言うと、サーゼクス様は何処か申し訳無さそうな顔をする
「シャルロット、君に報告すべき事がある」
「なんですか?」
私がそう聞くと、サーゼクス様は言った。
「彼を…銀城龍牙君をSSS級はぐれ悪魔とする」
私はその言葉を聞いて、取り乱す。
「ご…ご‥ご冗談はよしてください。龍牙がはぐれ?」
私がそう言うと、セラフォルー様が言う
「ごめんなさい、シャルロットちゃん、これはもう決まってしまったことなの」
私は魔王に涙を流しながら怒鳴った。
「何故!!!!!何故…彼が…」
私がそう言うと、アジュカ様が言った。
「君を助けた時に使ったあの力、あれはとても危険なものだと、上級悪魔達が騒いでね、大方自分の身を案じてだろうが」
アジュカ様がそう言うと、グレイフィアさんが部屋に入ってきた。
「大変です!!人間界に行っていた龍牙君の反応が消滅しました。それと、その30分前に、上級悪魔数名が、人間界に…」
ウソ…私の所為だ…私が堕天使に捕まったから…龍牙は…
ゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさい
私はそのまま倒れた。
side out
sideシャルロット
「これが全てよ」
私が一誠君の顔を見ると、泣いていた。
「主人を命からがら守る。いい奴ですね先代」
『龍牙…』
どうやら、籠手であるドライグも彼の事を考えていたようだ。
あぁ、どうかこの子には、あんな悲劇を体験しないでもらいたい。私はそう思いながら、部室を出た。
side out
side龍牙
「さてさて、準備は整った。行くぞ」
俺がそう言うと、後ろにいる奴らが言う
「ふん!命令しないでくんない!!私達は同士であって上司と部下の関係じゃ無いから」
「リルカ、うるさい」
「あんたねぇ!!」
「全く、あんたらいい加減にしなさい。蹴るわよ」
「みなさん、そろそろ時間ですよ」
「銀城、行こう」
「それじゃあ、駒王学園に行くぞ」
俺はそう言うと、魔法陣に入って行った。
side out
今までで一番長い!!感想待ってます。