死後の世界…なう   作:人生灰色

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第2話

「まさか…、ここが楽園だったとでも言うのか。」

「ただの食堂だろ?何言ってるんだ?」

幸せを味わう俺に対して、日向から冷たいツッコミが入る。

ふっこの味が分からぬとは。お主もまだまだよのぉ

「馬鹿なこと言ってないで、食べ終わったなら行こうぜ」

「あいよ〜」

そう現在俺たちがたむろっているのは食堂。

あの後空腹で動けない俺を日向と大山がわざわざ運んでくれたのだ。

ゆりっぺ? 先に校長室に行っちゃいましたがなにか?

全く、身動きがとれない仲間を置いていくなんて、なんて薄情な女なんだあいつは。

「まぁそう言うなって。ああ見えてもあいつはいいとこもあるんだぜ?」

「ああ見えて?」

あ 日向が黙り込んだ どうやら余りつっこむべきポイントではなかったらしい

「ま、まあとにかく飯食ったなら早く校長室に行こうぜ。」

無理矢理話かえたな。まぁ、行くのはいいんだがその前にと…

「うん?神崎くんどこ行くの?」

そんなの決まってるだろ。男の戦場と言えばただ一つ。

 

「トイレだよ」

ものすごくどうでもいい戦場だった。

 

 

 

 

「ふぅ、スッキリしたー」

危なかった、あのままいたら俺のマグナムがビッグバンを起こすところだった。

手を洗い終わりトイレからでる。

するとまぁ、なんということでしょう。

視線の先をいかにもな百合カップルが歩いているではありませんか。

これは話し掛けるしかない。

「どうもあなたの背後に這い寄る変態。神崎 秋です。」

「ぎゃぁぁあー!!」

女の子らしからぬ悲鳴に俺がびっくりしてしまった。

此奴なかなかやりおるわ。

「い、いきなり誰!?」

「這い寄る変態神崎です」

「それはもういいから!」

あら、そっちが誰って聞くから答えたのに。

「し、しおりん。こういう時どうすればいいんだろう!?」

「あたしに聞かれてもわかんないよ、みゆきち!?」

「取り敢えず道に迷っちゃったんで、校長室どこか教えてくんない?」

そう、俺はトイレを探して猛ダッシュを繰り返しているうちに、道に迷ってしまったのだった。 この学校が広すぎるのが悪いんだからね!

「校長室?もしかして新入りの方なんですか?」

「そう聞くってことは君達も戦線のメンバーなのかい?」

「そのとーり。あたし達は日々天使と戦い続ける死んだ世界戦線の一員なんだよ!」

あらら、また新しい単語が聞こえてきたぞ。まあいっか。

「とりま案内よろ」

「まかされよう」

そこから三人でとりとめのない会話をしながら校長室へ向かう。

二人のパンツの色の話とかパンツの話とかパンツの話とか。

冗談。ただ一回マジで振ったらしおりんから蹴りが飛んできました。

あれはいい蹴りだったぜぇ〜。

そうこう言ううちに校長室到着。迷わずドアノブを捻る。突然ハンマーが奇襲。俺、ブリッジで回避。ふぅ危ない危ない。

「これなに?」

「えっと、一応対天使用のトラップなんだけど…、初見で避ける人初めて見たよ」

「反射神経は自信あるからね」

俺の数少ないまともな長所の一つだぜ。……自分で言ってて悲しくなる。

んじゃ改めまして

「ノックしてもしもーし」

中に入るとゆりっぺがなんか偉そうな座り方してた。パンツ見えるぞ。

「遅いわよ、神崎くん。」

みなさん聞きました?倒れた人を置いて行きながらのこの発言。

無言のグーパン。解せぬ。

「取り敢えず戦線のメンバーを紹介していくわね。」

紹介は長いんで以下略。全員個性的なかただらけでした。あと余すことなく全員アホだったとだけ付け加えておこう。

「そういえば神崎くんは何か出来ることとかある?特技とか」

「生前は色んな部活にスケットしてました。個人的には音楽に興味ありまふ。」

「ということは身体能力には問題無さそうね。それと音楽が好きならあなたをガルデモのマネージャーに任命してあげるわ。」

がるでも?なんかカルガモみたいな発音だね。

「ガルデモっていうのは我が戦線の陽動班のことよ。作戦を行うときは主にライブをしてもらってNPCの注意を引いてもらうの。ああ、NPCっていうのは人間とはちがう元々この世界にいる人たちのことね。」

「 分かりやすい説明どうも。それで?陽動班っていうのはどこに行けば会えるんだい?」

「だいたい放課後は音楽室で練習してるわ。ちなみにあなたを連れてきた二人もガルデモのメンバーよ。」

なんと既にコンタクト済みだったとは。しかししおりんはまだ分かるが、みゆきちがバンドのイメージがわかない。う〜ん、タンバリンかな?

そこで俺は唐突にとても重要なことを思い出した。

 

「日向たち放置してるの忘れてた」

 

 

 

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