新キャラ?を登場させてみました。
少し字数を増やし、視点を、変える高等技術(笑)をやってみました。是非最後まで読まれてください!
奏に言われた物を買うために近くのスーパーへ向かう俺。
「うどんと白菜、後は豚肉か。あとみかんも食べたいな〜」
そんなことを思ってるとスーパーに着いていた。
「あら、ゆずくんじゃない〜」
「あ、こんばんは。結城さん。」
「今日の夕飯は決まってるの?」
「今日は温うどんを作ろうと思ってます」
「うどん?なら今日は油揚げが特売よ!」
「本当ですか!?ありがとうございます!ぜひ添えさせていただきます!」
「喜んでくれて何よりだわ」
「いつもありがとうございます。」
いいのよ。それじゃあね。奏ちゃんにもよろしく」
「はい、伝えておきます。」
そう言うと結城さんは手を振りながら自宅の方へと向かって行った。
結城さんとは、俺たち兄妹に生活のいろはを教えてくれた人だ。
7年前に両親を失った俺らに手を差し伸べてくれて、洗濯、料理、掃除、あらゆるとこを教えてくれた恩人である。
今でも料理のレパートリーやコツなんかを教えてくれる。
「さて、さっさと買い物終わらせますか!」
「えーと、うどん、うどん、うどんっと
お、あったあった。」
うどんを手に取り欲しい商品をカゴに入れ
レジに向かって行く。
ちなみに油揚げは通常の半額以上に安い!!
これは買い溜めしなくては!!
物価が少しずつ安くなっているとはいえ、まだ高校生にとってはやはり少し躊躇はしてしまう。
買い物を終えた俺は真っ直ぐに帰路に着いた
この時 奏に危機が迫っていたとは思いもしなかった。
結弦side 〜fin〜
奏side 〜start〜
兄が買い物に行ってる間に私はうどんの出汁作りを始めた。
カツオ節をお湯に浸し、塩、砂糖、みりんなどを入れ煮込む。そしてその間に薬味となるネギを切っておく、兄はよく使うが私はそこまで使わないので使う分のみ大まかに切り、
無駄なく使っていく。
「あ、今日は油揚げが安い日だったなぁ
兄に頼んでおけばよかったな」
なんて思っていると、玄関のドアの鍵が開く音がした。
兄が帰ってきたと思い、鍋の火を消し、早足で玄関に向かった
「結兄おかえりr...!」
私の目と口は何かに塞がれた。
「おとなしくしてろよ。」
兄の声じゃない。そう思った時私はこの人の目的を悟った。
強盗だ。
手は手錠で固定され、目にはアイマスク、口にはガムテープで閉ざされた
そして玄関のすぐの部屋と思われる部屋に入れられ、
「少しでも音を立てたり逃げようとしたら命はないと思え!」
と男は怒鳴りながら部屋に鍵を閉め、出て行った。
玄関からすぐの部屋というと兄の寝室だ。
閉ざされてない鼻で部屋の匂いを嗅いでみると、ガムテープの匂いの中からわずかに兄の匂いがした。
そう思っていると奥の方からゴソゴソと音が聞こえる。やはりお金や金品を探しているようだ。あいにくこの家には、貴重品なんて物はほとんどないし、お金は銀行にあり、その銀行の口座カードは兄が持っている。事実上この家には盗めるような物はない。探している音に紛れ「ないのか?」「なるほど...」という声も聞こえてくる。
結兄...助けて...
と思っていると玄関からまだドアを開ける音が聞こえた。足音からして2人だろうか、と思っていると最初に来た男が
「おう、遅かったな。」
と言った。すると聞いたことがない声で
「ああ、すまんな。少し邪魔があったもんでな」
そうか、と最初に来た男が言うと「この兄妹も飛び級制度受けてないみたいだ。」
「そうか、無駄足だったな。」
「あの子はどうする?」
「とりあえず落ち着いてたら交渉しよう。
暴れたりしたら拘束したままだ。」
「「了解」」
というと私のいる部屋の扉が開けられた。
「お嬢ちゃん、ごめんね。怖い思いをさせてしまったね。我々はこれで失礼するけど、我々は何も盗ってはいない。これは信じて欲しい。了承してくれるかい?」
私は、コクッと一回縦首を振った。
「ありがとう、でも不法進入してるのは変わらないけどそれも目を瞑って欲しい。そうすれば君を解放しよう。いいかな?」と聞かれて同じように首を一回縦に振った。
男達は私を立たせゆっくりと歩かされ、手錠を外された。
「1分したらアイマスクとガムテープも外していいよ。」と言われ、すぐに車のエンジン音が鳴り、遠ざかって行った。
1分数えて終わり、アイマスクとガムテープを外し、周りを見渡すとどうやら家と垣根の間のようだ。家に戻ると多少崩れているが、取られたりした様子はない。ふとテーブルに目をやると一枚の紙があり、こう記されてた。
《お嬢さんへ
先のことは誠に申し訳なかった。
我々はある資料を探しており、その資料はこの家には存在しなかったため、撤収した。
君たちの家の物は一切何も盗ってはいないので今まで通りの生活を送って欲しい。
本当に申し訳なかった。この紙はすぐに処分してもらいたい。
名もなき訪問者より》
と書かれていた。私はこの紙をスマホで取り、トイレに流した。怖かった。ただそれだけの気持ちで行動していた。そしてその気持ちが崩壊し、涙が溢れてきてしまった。
「奏ー!」
奏side 〜fin〜
結弦side 〜start〜
買い物を終え帰路につき、家まであと数百メートルというところで家の方向から猛スピードで遠ざかって行く車が見えた。そしてその瞬間、なにか起きたと体が反応し、家まで全力で走った。
家まで1分ほどで着き、まず家のドアの鍵穴に妙な傷が付いていた。そしてドアノブに手をかけると鍵がかかっておらず、ゆっくりとドアを開けた途端、奏の泣き声が響いてきた。
「奏ー!」叫びながら妹に駆け寄った。
「奏!大丈夫か!なにがあったんだ?」
「ヒック...ゆ...結兄...あ、私...」
涙を流しながらそう言う奏を見て
「もう大丈夫だから、俺が傍にいるから。」
そう言って俺は奏を優しく抱き寄せた。奏も応じるように背中に手を通した。奏の背中の服を引っ張る力はとても強く、それを和ませるために頭や背中をゆっくり撫でていく。
数分経ったら引っ張る力を弱まり、奏も泣き止んでいた。
「もう大丈夫、ありがと。」
「思い出すのは苦かもしれんが、できる限りでいい。教えてくれ。」
で、でも...と言ったが、携帯をみてしばらくして大丈夫話せると頷くと俺が買い物に行ってる間に起きた事を話してくれた。
「なるほど、そいつらはなにを狙っていたのか分かるか?」
「なんか、飛び級の話をしてたような気がするよ。」
飛び級だと、確かにこの制度に反対する人も数多くいる。だか人の家を襲うほどなのか?
と思い俺が警察に電話しようとすると奏が止めてきた。
「警察は大丈夫。大丈夫だから」
なぜと問うと奏は携帯の画面を見せてきた。
「...わかった」
奏の携帯の画面には一通の手紙があり、下の方にこう記されてた。
《このことは家族以外には他言無用です。警察にも伝えないように。
必ず守ってください。》とあった
その夜は奏の泣き声が鳴り止まなかった。
なぜかシリアス展開へ笑
パクリはないと信じています!笑
次回はコメディ要素を加えられたらいいなと思ってます!
ご静聴ありがとうございました!