ゆりの家に日向、音無、かなでが遊びに?来ています。
「で、結局お前らはただ俺を使って賭け事がしたかっただけなのかよ?」
「?だから音無君がさっきそう説明したじゃない」
誰が切らした飲み物をコンビニまで買いに行くか。その賭け事に使用された日向はゆりに問いかけた。火事だと言われて人のいい(ゆり曰くそういうところが残念)日向はまんまと騙され、喉が乾ききっているのに仕方なくぬるい水道水をいただいている。
賭けには想像通りかなでが負けた。どう考えてもこういうのが苦手そうであり、さらに2分で日向がたどり着くといったらしい。
小学生でもそんなに早くたどり着かないとわかるだろうが、かなでの顔が真剣だったみたいなのでゆりも音無も何も言えなかったらしい。
そしてやはり愛しのアモーレを一人で買い出しに行かせるのは気が引けたらしく、結局買い出しは音無が代わりに行った。
本当につくづくアホな連中だ。平均年齢は成人済みくらいなはずなのに。
「ゆり、もう一つあったじゃない」
「え?そうだっけ?」
「うん。えっと...なんだったっけ...」
「...本当にちゃんと理由あんのか?」
何か俺の周りの女子ってこんなんだよなぁ...あいつも含め。
かなでが必死に思い出そうとし、ゆりが「かなでちゃん頑張って!」と応援している間、数十分前までいたユイのことを思い出した。
よく笑うしよく暴言も吐く。怒ったかと思えばニヤリと笑い、また暴言を吐く。口癖は「アホですね!」
...あいつのこと考えても暴言吐いてるところくらいしか思い出せねぇ...なんでだ。
しかしそこがー
そこが、元気であることの証拠となる。いや...正確に言うなら、元気であると見せかけている証拠だ。一番つらいのはユイ自身なのに、それすら隠し通し、まるで不自由でない人のように振る舞う。それがあいつの強さであり、弱さでもあるのを知っている。
...まだ出会って数か月しか経っていないが。
「思い出したわ。海よ、海」
「へ?海?」
すっかり脳内はユイが日向を罵倒する顔一色になった時。かなでがいきなり海だ、とか言ったので何の話をしていたか記憶が飛んで行ってしまった。
「ほら、夏休みよ。ゆりが言っていたじゃない。みんなで海に行きましょうって」
「あー、そんな気もするわ」
「おい、提案者がそんな曖昧でいいのかよっ!」
「待って。ゆりに罪はないわ」
「お、おお...そうだな。わり...って、よく考えたらゆりっぺに罪ありありだろ!むしろゆりっぺにしかありませんよ!?」
「うぅ...」
かなでが“日向秀樹の口癖アレルギー”の発作を起こしかけたので、日向は仕方なく口を閉じる。
「んで、行くのかよゆりっぺ」
「そういうことでいいんじゃない?」
「お前なぁ...まぁ俺たちは夏休みってのが存在するが、音無とかなでちゃんは大丈夫なのかよ?」
「結弦が私の水着が見たいって言ってたから」
「リア充爆発してくれませんかねぇ!?」
「日向君、かなでちゃんがまた苦しんでいるじゃない!ったく、これは治療のしようがないってんのに」
「わり...って、それって俺はかなでちゃんにずっとこんな気を使わなきゃいけねぇの!?」
「とりあえずメンバーね。あたしとかなでちゃん、音無君、日向君っと...ほかに誰かいる?」
「あのアホな人は?ゆりの水着を見せないなんてかわいそうよ。もっとアホになるかもしれないけど」
「ああ、野田君ね。こんなもんかしら?」
「...ひでぇ言いようだな」
野田、というのはゆりの同級生であり、日向の野球部の後輩だ。
日向の通っていた学校は野球部の人数が少なかった。そこに互いの親が仲良かったことで小さい頃から遊んでいた野田を勧誘した。...なかなか手ごわかったのは言うまでもない。
ゆりにかなでと音無、野田に自分、と指を折って数えた。5人か。
「なぁ」
そこでふと考え付いた。
「もう一人誘っていいか?」
「え?別にいいけど」
「私も結弦がいれば」
「さんきゅ。一人、外に連れていきたいやつがいるんだよ」
はい。ようやく時勢が少しばかり見えてきました。夏です。
かなでと音無は成人済み。社会人の設定です。いや、私の趣味ではないですよ。
年齢と細かい設定、どういう関係なのか、というのは野田がしっかり登場してからにします。高校生から社会人までの年齢の友情ってなんでしょう笑
まぁちょこちょこ本編でも書いていますのでいろいろ考えてみても。
個人的には日向がユイを若干想っているような感じが大好きなので、次回からはひなユイ要素たんまり入れていけたらなぁとか。
ひなユイいいですよねー。番外編では死後の世界での両片想いも書いてみたいなぁ。ひなユイ妄想の主食です。
10話でいきなりプロポーズしますが、それまでのひなユイとか。二人きりだったらギクシャクしちゃうみたいな。青春だぁ...
ただいまBGMで一番の宝物ユイvar.をちょうど聴いてるからか、ひなユイの妄想が止まりません。
次回は夏!青春するよ!
閲覧、誠にありがとうございました。