息抜きに書いたっす。
多分だいぶん書き方忘れてるっす。
「チシブキ……そのまま書いたら、「血」飛沫だよね。もうそれでいいんじゃない?」
「バッカ!そんなグロい名字はダメだ!タガネが将来それでいじめられたらあんた、どうすんの!?」
「グロいって!ならステインの本名はどうなんのさ!?」
「なら、いっそのこと「地」飛沫にするか……」
「じゃあ、今日からタガネは【地飛沫鏨】だ」
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「何があった、
「いや……ちょっと舐めてたよ、正直」
吹き飛ばされた
胃液を口から吐きながら、
「正直、こんなに強いとは、思ってもみなかった。
畜生、
鏨は頭から流れた血を無造作に拭う。
「ち、地飛沫くん……?」
「……ああ、緑谷くん」
鏨は横目でチラリと出久を見た。それだけだった。それ以外はもう話すことはないと、鏨は視線を
「あいつが
「そうだよ、荼毘。まあ
フラフラと立ち上がる
「
鏨が歩いたその道には、赤い結晶が散らばっている。
──これは……血が、固まっている……!?
出久がその光景に驚いていると、いつの間にか自身の傷口から出た血も、固まっていることに気が付いた。
「最大10分しか発動できないって聞いてたのに、それ以上発動してやがる。途中からこの調子だ、正直勝てる気がしねぇ」
「……インプラント…」
荼毘はここまで
「『呼んだかい?』」
インプラントを呼ぶと、今まで仏頂面をしていたはずの
「……見ていたか?」
「『ああ、もちろん。面白いことになってるね』」
インプラントと
「どういう状況だ、これは」
「『そうだね。まあ、三年も個性を使わなかったせいで個性が衰えてしまったのが、雄英に入学してからのタガネだ。
でも、思い出したんじゃないの?』」
「……何を…」
「『本物の、死線ってやつを』」
ニタリと笑う。
「………どうすればいい?」
「『んー、正直タガネを欲しがってるキミに教えたくないんだけど。ほら、僕もタガネが欲しいから。やっとステインがいなくなったのにさあ』」
愉快そうに笑う。
「どうすればいい?」
そんなインプラントに、荼毘は怒気を含んだその声で尋ねる。
「『……………。
簡単だよ。アレはまあ、暴走してるようなもんだからさ、気が抜ければ気絶するよ。
「地飛沫!お前、大丈夫なのか!?」
「………うん」
先程から誰が何を聞いてもこんな調子の鏨が不気味だった。
──あの時と同じ……背中に、嫌な汗が。
その威圧感はこの場にいる誰もが感じ取っていた。そして出久と轟はそんな鏨を見て、とある人物を思い出させる。
ヒーロー殺し──。
鏨が彼の弟子だからなのか、それとも本当にそれを沸騰とさせる何かがあるのかもしれない……。
鏨はそのまま
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犬園と洸汰を宿泊施設まで連れて来て、トゥワイスの個性により増やされた荼毘を消した相澤は、そのまま前線に出ようとする。
「まあ、そう急がんでもいいと思うぜ?」
相澤が足を止める。
その声は級友であり、先程まで気絶していた犬園の声だ。相澤は、いやその場にいる誰もが後ろを振り返る。
「犬園……じゃないな、誰だお前……」
椅子に座っているのは犬園だが、明らかに普段彼が纏っている雰囲気が違っている。相澤とブラドキングは生徒たちを背にして犬園であって
「僕はインプラント。今日は犬園くんの
「何故、インプラントが……!?」
「入れ物……?いったいどういう意味だ!?」
その反応を見て、インプラントはケタケタと笑う。
「そのまんまの意味さ。イレイザーヘッドくんに対するちょっとした
インプラントの言葉が終わる前に、相澤はインプラントを捕まえようと布をインプラントを捕縛しようとするが、インプラントはそれを悠々と避ける。
「っ!」
「おお、やっぱり新しい身体はいいね。あの身体、
椅子の背もたれに乗ったインプラントは、器用に椅子の前足を浮かせ身体の感触を確かめる。
「そイレイザーヘッドくんとブラドキングくん、あんまり動かない方がいいと思うよ?生徒は大切だろう?あと、タガネが今まで世話になったね!おかげでタガネがヒーローに近づいちゃった。まあ、もう充分でしょ!ね、相澤せんせー」
──「相澤せんせー」
──「"先生"だ、伸ばすな」
後ろの生徒たちを指差し、暗に「動けば生徒から殺す」と言い、相澤とブラドキングの動きを封じる。
そして、インプラントのその"先生"の言い方は、あの頃の鏨の言い方そのものだ。初めてあった頃はずっとその調子だった。その言い方を、相澤は今でも思い出せる。そのくらい何度も注意したのだから。
「何故、地飛沫のことを……?」
「知ってるよ。なんせあの子は僕が一番期待してる生贄だ。そうなるよう、あの子を生かしてきた」
インプラントはニンマリと笑う。
「僕が欲しいのは、本物の英雄と生贄だ。相澤にはちょっと英雄として期待しててな……っと、犬園くんの口調が出てきた」
イレイザーヘッドくんとそう読んでいたインプラントが、相澤のことを犬園が呼ぶようにそう言った。相澤は息を一つ吐いて、変わり果てた犬園を見る。
──これはもう、犬園じゃない……だが、もしまだ犬園が中にいるなら……。
相澤はインプラントを捕らえようと動く。
しかし、瞬きをしたその瞬間…インプラント、いや犬園の姿はなくなっていた。
だが、相澤は見逃さなかった。インプラントに乗っ取られた犬園の顔が一瞬泣きそうに歪んでいたことを……。
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インプラントが
その中で障子がMr.コンプレスから爆豪と常闇を取り返した!
「地飛沫、お前も早く!」
彼らはすぐさま撤退しようとするが、鏨はその場を動かない。その目はずっと
「地飛沫!?」
「………………まだ、終わってない」
鏨はステインが使っていたような刀を作る。爆豪と常闇が
「容易に近づけないな」
今、この場所は至るところが鏨の武器である。爆豪たちを奪い返そうとするが、鏨の個性のせいでうまくいかない。
そんな時、轟は鏨を引っ張る。
「!」
「地飛沫、今は撤退だ!」
「なんで」
鏨は未だ
目の前に黒い霧が現れた。右側からは脳無、真正面には黒霧が。
「ワープの…」
「合図から5分経ちました。行きますよ荼毘」
黒霧がそう言うと、トガとトゥワイスは黒い霧の中へと入っていく。
「ごめんね出久くんまたね」
「待てまだ目標が…」
「
荼毘は障子の持っている爆豪、そして轟に捕まっているがまだ闘士の消えない鏨を見る。
「
「ああ…アレはどうやら走り出す程嬉しかったみたいなんでプレゼントしよう。悪い癖だよ。マジックの基本でね、モノを見せびらかす時ってのは…」
黒霧は
「
「ぬっ!?」
障子が奪った2つの玉からは氷が出てくる。
「氷結攻撃の際に "ダミー"を "用意"し右ポケットに入れておいた。右手に持ってたモンが右ポケットに入ってんの発見したらそりゃー嬉しくて走り出すさ」
「くっそ!!」
──圧縮して閉じ込める的な個性か!?
出久たちがそれに気を取られていたその時だった。鏨の真横に現れたのは黒霧の個性で作られたゲート…その中から1本の腕が伸び、鏨を掴む。
「───え?」
あまりにも突然起きたことに、出久たちも、もちろん鏨も呆然とする。鏨の腕を掴んでいた轟は、鏨が連れていかれないようさらに力を込める。鏨もこれはさすがにやばいと判断し、轟の腕を掴んだ。
「くそっ!地飛沫!!」
それに手を貸そうとした障子だったが、腕にピシッと痛みが走る。
「なっ!石……!?」
「……その子、
「
そこにいたのは一人の少女、
「新手か……っ」
──こうしている間にも、爆豪と常闇が……!
Mr.コンプレスな視線を向けると、黒霧のゲートの中に入ろうとしているところだった。轟はその時、鏨が掴んでいた手の力を緩めたのがわかった。そちらに目を向けると、鏨は
「……キサゲ?」
そう呟き、とうとう2人の腕が離れ、鏨は黒い霧の中に飲み込まれていった。
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鏨が思い出すのは長い髪を持った女性。
「キサゲは、なんで髪長いの?」
「んー?
髪は丈夫でな。十本もあれば、水の入ったペットボトルを浮かせることが出来るんだ。この髪は、もしもの時に伸ばしてるんだよ。これも武器なんだ」
彼女はニッコリと笑って夕食を作る。鏨は、そんな彼女の髪を三つ編みにしていた。
「ふーん……じゃあ、俺も伸ばそうかな……?」
自分の髪を見て、鏨はそう言った。
「鏨も?うーん…きっと綺麗な髪なんだろうね……私の姉さんみたいになるかもな」
「キサゲに家族いたの!?」
「いるよ!人間なんだからさ!」
失礼だな、とぶつくさ言う彼女に謝りながら、鏨はまた彼女に尋ねる。
「キサゲのお姉さん、今どこにいるの?」
「……さぁ…でも、きっといい人見つけて、幸せに暮らしているよ。あの人、私みたいな人間じゃないし」
「そっか……」
「ステインはキサゲ的には…
「バッ!あんた何言ってんの!?」
「キサゲがお母さんで、ステインがお父さんなら…俺、すっごく幸せだなー…」
「もう……変なこと言わないで!」
「えー?」