これからボチボチ活動を再開しようかと…ただ、ね、文の書き方忘れまして、ね。本当にすみません。
やめてくださいしんでしまいます
「まさか、キミがあの子を連れてくるなんて考えてもみなかった」
「この少年、地飛沫鏨は弔の成長に必要だと思ってね」
それを聞いたインプラントは軽く舌打ちをする。オール・フォー・ワンは少し愉快そうだ。
「それより、新しい身体を手に入れたようだが……」
「んー?まあ、相澤への嫌がらせ半分だったけど、なかなかいい具合だよ」
インプラントの見ている先には、今にもこちらを襲ってきそうな鋭い目つきをした鏨。拘束されて入るが、鎖の軋む音が、鏨の荒々しい息遣いがよく聞こえてくる。
それを見て、インプラントはクスリと笑う。
「それにしても、僕と開闢行動隊のみんなを差し置いてこんなことするなんて…キミは本当に嫌な奴だ」
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出久、轟、飯田それに八百万と切島は、爆豪奪還のために神野区まで来た。そして八百万が脳無に付けた発信機を辿りここまでたどり着いた。おそらく、ここが敵のアジトである倉庫に。
そんな、倉庫に気を取られた出久の肩に誰かが手を置く。
「『やぁ、少年達…元気にオトモダチの救出かい?』」
「!?」
出久達が後ろを振り向くと、先程の酔っ払いのではなく爽やかな笑みを浮かべる青年が立っていた。
「な、何者……!?」
「『切島くん、そんな大声出すもんじゃあないぜ。キミらの格好してるとね、嫌でも目立つんだ。しかも女の子がいるんだ、取り合いとか、痴話喧嘩とか…そんなふうに思われて野次馬がくる…なんてことも無くはない』」
ビシリと切島を指差した彼は出久達を手招きして細い道へ入って行く。
「『こっちなら、まあそう目立つことはないだろう』」
「あ、あなたは……」
「『僕?……僕はインプラント…ただのしがない指名手配犯さ』」
それを聞いた出久達は血相を変えた。
五人は直ぐに動けるように戦闘態勢に入るが…。
「『安心しろよ、
インプラントは完全に五人を子供として見ているようだ。その目は優しいものである。指名手配犯とはとても想像できない。
「………ついて行こう」
「緑谷!?」
「ここまで狭い細道だと、僕らに攻撃はできないはずだし……それに…」
──それに、その目は…よく知っている目だ。
出久はインプラントのその目を、いつも自分を心配してくれる母・引子と同じ目であることに気が付いた。
──僕達を、心配している?……どうして?
「狭いですわ……」
「『そこは我慢しておくれ。
にしても、ヒーローの卵ねぇ……ステインやキサゲを思い出すよ』」
その道は思いのほか狭く、横向きにならなければ動けない。
そんな道で、まさか
「ステイン……ヒーロー殺しを知ってんのか!?」
「キサゲって確か地飛沫の……」
「『おっと、口が滑った……。
知ってるも何も、その二人が
鏨の親代わりであるキサゲが、
「『
「……どうして、どうして
出久は、自分と同じだった無個性の彼女を思う。無個性なりに限界まで行った女性。強くて信念の強い彼女を……。
「ちょ、ちょっと待てよ!その言い方なら、まるで地飛沫がヒーロー殺しと仲がいい見たいじゃ……」
切島の言葉に、出久と飯田、轟は鏨がヒーロー殺しの弟子であることを他のクラスメイトには言っていなかったことを思い出す。
「『…………ああ、そうかあの子は何も言っていないのか……。なら、これが終わったら本人に聞けばいいさ』」
インプラントはこれ以上聞いても何も言わなくなり、次第に全員の言葉も少なくなる。
「!あの高さなら中の様子見れそうだよ!!」
その中で出久は少し高い位置にある窓を見つける。
「この暗さで見れるか?」
「それなら私、暗視鏡を…」
八百万が暗視鏡を創り出そうとすると、切島がそれを制止する。
「いや!!八百万、それ俺持って来てんだな実は」
「ええ、すごい何で!?」
「アマゾンには何でもあってすぐ届くんだよ。
一つしか買えなかったけど、やれる事考えた時に…要ると思ってよ」
「それめっちゃ高いやつじゃない!?僕もコスチューム考えてた時、ネットで見たけど確か五万くらいしたような…」
「値段はいんだよ、言うな」
「よし、じゃあ緑谷と切島が見ろ、俺と飯田で担ごう」
出久と切島は轟、飯田の肩に乗り中の様子を見る。
インプラントは出会った時のような笑顔を消して、こちらの様子を見ているだけだ。
「様子を教えたまえ切島くん どうなってる!?」
「んあー…汚ねーだけで…特にー…はー…うおっ!!」
「切島くん!?」
「っべェ!!」
切島は驚き後ろによろめいた。
「おい!」
「どうした何見えた!?切島!!」
「左奥…!!緑谷左奥!!見ろ!!」
切島に言われるまま、出久は暗視鏡を覗き中の様子を伺う。
「!?
ウソだろ…!?あんな…無造作に…アレ…全部、脳無…!?」
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相澤は疑問に思っていた。
それは、この記者会見についてだ。
──何故、誰も地飛沫に対して突っ込んでこない?
記者達は攫われた
──爆豪について、よりも俺は地飛沫に質問が集中すると思っていたが……。
鏨はあまり世の中に目立った印象を与えたことは無い。しかしその経歴は雄英高校でも初めての前科持ちで類葉町の出身…初めはどうなるかと思っていたが、いいクラスメイトに恵まれた。
しかし、
ここにいる全員が、おそらく鏨の過去を知っている。
──「類葉町は何かを隠している」──
それはかつてのオールマイトの言葉だ。
もし、その何かを鏨が知っているのだとすれば……。
──類葉町が何かを隠したいんじゃない……日本…いや、下手をすれば世界が
汚職が混在するあの町はもしかするとそこまでの影響力を持っているのかもしれない。だからこそ、まともな捜査もされたことがない、そしてさらに犯罪が増えていく。これでは悪循環だ。
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「さて、地飛沫鏨…いくつか質問をしよう」
「……………」
すっかりおとなしくなった鏨はぼうっと地面を見つめるだけだ。
「あの町について、なにか重大なことを知っているだろう?」
「……………」
鏨は答えない。オール・フォー・ワンは鏨に何度か言葉を投げ掛けるが、それに答えることは絶対になかった。
「困った。弔が君に苦痛を与えるようなことをして欲しくないと言っているから、拷問もできない」
「…………なら、もう帰してよ」
やっと口を開いた鏨はこちらを見る。
「なんで…もう、いいでしょ?苦痛?もう充分与えてるじゃんか。もう帰してよ。
この男は自分を壊そうとしている。それが明らかだった。
それはあの日の記憶。
初めて人を殺めた記憶。
初めて世界を知った記憶。
初めて楽しいと感じた記憶。
初めて大切な人と過ごした記憶。
そんなもの、見なければいい話だが鏨にはそれができなかった。
「インプラントから譲り受けた個性だが、なるほど……目を背けることの出来ない過去か…」
「…………………っ」
赤い赤い。
酷い。
やめて。
辛い。
もう嫌だ。
ずっとそれを見せられている。
「違う、違う俺じゃない…俺は何も悪くない。こんな
鏨は拘束を外そうと身じろぐが、一向に外れる気配はない。それが、自分の犯した過去のようで……。
「本当に何も知らないっ。あんな所、なにもわからない……だからもうやめてよ」
それは最早悲鳴だった。
ずっと心の内にしまっていたソレを掘り出された鏨は唇を噛む。
──「不甲斐ない母さんで、ごめんね」──
そこで建物を大きな揺れが襲う。
鏨は全くの無反応であったが、オール・フォー・ワンは違った。彼はその揺れを起こした彼らの元へと向かう。
「知らない本当に知らないやめてよやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて」
そういえば、拷問って音楽永遠に聞かせ続けたり、水を額に1滴ずつ垂らしたりと意外な方法が有効だそうで……。
怖いっ