ってことで、最終章からがちょっと更新おくれます。
追記・ドラゴンブレスが……ってことで修正致しました。
私はお嬢様に拾われた身だ。
『……貴女、私に仕えない?』
吸血鬼を殺すために訪れた私に、彼女はこう言ったのだ。
『貴女なら、私の満足がいくメイドになってくれそうだわ』
冷酷な表情で、そう言った。
今思えば、少しばかり嬉しそうな顔だったかもしれないがその頃の私にはそれを見抜くほどレミリア・スカーレットを知らなかった。
『そうね、これからは十六夜咲夜と名乗りなさい』
私が答える前に名を与えられて拒否権はないのだと痛感した。
けれど、なぜか嬉しくて。
でも、それを伝えられるほど私は器用ではなくて。
結局、それを伝えることが恥ずかしくてあの異変のときには少し冷たい態度をとったりもした。
『咲夜さんは、この仕事が好きですか?』
美鈴の問いに、私はすぐに答えた記憶がある。
『ええ、こんな私を拾ってくださったお嬢様に仕えることができるんだからね』
美鈴は笑って、それは喜んでくれそうな答えだと言っていた。
ゴッ!!
いきなり現れた光の柱。
あれだ、マスパに近いと思う。
けど、そこから感じる魔力は魔理沙のようにひとつの力ではない。多種多様な種類の魔力が混じりあった、複雑なものを大雑把にひとまとめにしたような__
「ぐっ……」
当麻はそれに手を出し、消滅させているもののその膨大な魔力に処理が追いついていない。
どうしよう、ここで霊力を使って霊弾を生み出したとしても、これならすぐに突破方法を編み出され、コテンパンにやられてしまう。
「__【
あの聖人でさえも、驚きのあまりようやく言葉を絞り出したところだ。
……私?私は何度か妹様の狂気によって身の危険を感じたことがあるのでそこまで恐怖心とか絶望感とはない
「__Fortis931」
赤い神父__ステイルが魔法名を名乗る。
これは別名殺し名で、本気で戦うときに名乗るものである。
つまり、それだけ本気で挑むということ。
ステイルの着た、漆黒の服から何万枚のルーンが飛び出す。
最初は霊夢ののように札かと思ったが、違うようだ。
「俺は、とりあえず彼女を助けたい。曖昧な可能性なんて、いらない」
「__とりあえず、だぁ?お前はインデックスを助けたくないのかよ!」
長々と魔術師に説教をしているうちに、何度も彼の腕がぐきり、ぐきり、と奇妙な音を立てる。
それでも上条当麻は喋ることを、やめない。諦めるということを、しない。
ステイル・マヌグスはそんな彼の瞼の裏に、一体何を見たのだろうか。
上条当麻の右手が限界を迎えたらしい。
最初に小指にきて、ぐきりと不自然な方向へとまがった。
突如、彼の体がふき飛ばされた。
ゴォッ!
光の柱が、彼に襲いかかる__
「__Salvare000!!」
「幻符「殺人ドール」!!」
私と神裂火織の声が重なった。
刀で裂かれた光の柱を、私が完全にナイフで当麻に当たらないようにバックアップを取る。
「十六夜咲夜!何をしているんですか!これは、人に止められるものでは__」
「インデックスは、『人』よ?そんな『人』に倒されるほど私はやわじゃないわ」
そうしてる間にも、光の柱は当麻に襲いかかっていくため、私は何度もナイフを回収して投げた。
魔力を使用していないため、インデックスにはあまり重要視されていないようだ。
「いけっ!能力者!」
上条当麻は走る。
インデックスの元まで、走る。
でも、遅かった。
ふわり、ふわり、と光の羽が舞い始める。
「命名『
その羽に一枚でも触れてはならない。
そんなの、私よりはるかに魔術を知らない上条当麻でもわかるはずだ。
だけど、上条当麻は己を守らなかった。
彼がインデックスに触れた途端、黒い亀裂もそれを生み出す魔法陣も、消えた。
「__警、こく。最終、賞。第、零__……。『 首輪、』致命的な、破壊……再生、不可……消」
ぷつんと途切れた機械的なインデックスの声。
光の柱も、魔法陣も、そこら中にあった魔術が消えていく。
ふわり、
見上げると、近くに迫る羽。
それを避けたとき、他の一枚が上条当麻に降りかかるのを見た。
私の時が止まった気がして、誰かが叫んだ気がする。
それは私だったかもしれないけど、もう覚えていない。
今さっきのことのはずなのに、何も覚えていない。
この夜、光の羽が舞い散る夜に、上条当麻は『死んだ』のだ。
時が止められるからって、私は上条当麻を救えなかった。
これが、初めて人間を助けられなかったと悔やんだ夜だった。
私は変わってしまったのだ。
表上は変わっていないが、『何か』が。
では、テスト頑張ってきます。
この5日間は更新が1度できるか出来ないかです。