とあるメイドの学園都市   作:春月 望

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題名がネタ切れ。
内容が長くなるほど難しい。



一部変更致しました。


アウレオルス=イザード

side 当麻

 

 

十六夜咲夜は強い。

常盤台中学の生徒だと言うことで、それも転校生だと言うことで、それなりに能力に長けているのだろうとは思っていた。

それから時々放つ威圧感やお嬢様を守るべきメイドだとかいうことで、それなりに強いことを予想した。

魔術師相手にも遠慮しないことから、覚悟のある人間だとも思った。

 

 

それから彼女の放つ、弾幕をみた。

白や青を基調とした華やかなそれは、端から見ればとても綺麗なのだろう。

でもそれは、この場にいないもののセリフだ。

彼女は敵だろうと味方だろうと容赦なく弾幕を放ってきた。

綺麗に空を舞う姿を見て、彼女は勝ち負けより美しさを求めているのだろうと思ったから、なんとなく納得はしたけれど、自分だけではなく姫神たちに襲いかかっているのをみて少なからずイライラした。

 

「幻象「ルナクロック」」

 

ナイフ型の弾幕が、先ほどより密度を増して襲いかかってくる。

しかしそれは、敵も同じことだ。

こちらからは見えないが、これをピョンピョンと躱すことは出来ないだろう。

タイムリミットを迎えたらしく、それは終わりを迎えた。

けど、こちらが息切れをしているのに対してアウレオルスは先ほどとあまり変わっていない。

 

「__」

 

十六夜咲夜は、強くないのだろうか。

 

 

 

 

否、そんなことはなかった。

 

突如飛んできたナイフを()()()()()()()()()()()()()()()時。

勢いよく、右手から血が流れ始めた。

 

それは、銀のナイフ。彼女の取り出した、本物の武器。

高速で振るわれたそれは、アウレオルスも避けることは出来なかったようだ。わずかに血がたれている。

 

「__なんでお前はそんなに強いんだよ?」

 

上条当麻は己の弱さばかり知っている。

上条当麻は学園都市の十六夜咲夜について、詳しくなり始めている。

強さだけが全てではない。けれど、強ければ強いほど、ヒーローになりやすいのだ。

上条当麻は密かに憧れを抱いた。

 

 

黄金の鎖が、襲ってきた。

バシリ、と()()()つかんで、それを振り回そうとしたアウレオルス=イザードを制御する。

そして、ぐいっとそれを引き寄せた。

アウレオルス=イザードは自らが生み出した黄金の水たまりに足を滑らせて入っていく。

上条は十六夜咲夜に負けんとばかりに、彼に襲いかかった__

 

 

 

 

 

 

 

 

side 咲夜

 

結果として、上条当麻は錬金術師に勝った。

ボロボロの両足で、逃げていった。

なんかいいとこ持ってかれた気もするけど、まあいい。あんな生意気な人間が、逃げ帰っていく様子が見れたのだから。

なんか吸血殺し(ディープブラッド)があのアウレオルスは偽物(ダミー)云々とか言ってたけど、もうそれはどうでもいいことである。

 

「吸血鬼は。普通の人間と変わらない」

 

姫神秋沙はそう言った。

 

「泣いたり笑ったり出来る。私たちとなんら変わりのない人たち。けど。私の能力はそんな人たちを殺してしまう」

 

懐かしそうな目をした少女は、その後すぐ私に向き直る。

 

「あなたなら。わかるでしょ」

「あら、知らないわ?」

 

彼女は私を少し睨みつけてきたが、スルーした。

まだ、私のお嬢様については他の誰かに知られては困る。たとえ、ここに当麻と姫神しかいなくてもだ。

大方の事情は察したのか、姫神は己の知る吸血鬼について話し始めた。

吸血鬼は皆の予想する恐怖の生物ではない、人間と同じように笑って泣ける、そんな人たちなのだと。

もちろんそれはお嬢様たちにも言えることで、けれど、恐怖の生物であることも確かである。

姫神は恐怖を思い出しているのか、声が震えている。まあそうだろう。今、私がこの能力に目覚めてしまいお嬢様方を殺してしまったら……想像するだけで口に血が滲んでくる。

 

「私はもう誰も殺したくない。殺してしまうぐらいなら自分を殺す。チカラを抑えるために。私はここにいる」

 

アウレオルスは姫神にもっと簡単な結界を張れると言ったらしい。それは衣服の形で、それを着れば吸血鬼をおびき寄せることもない、と。

 

「__じゃあ、なんで外にいたの?」

「そうだよな。だって、もうお前は殺したくないだろ?だったらなんで外に出て食い倒れてたんだ?」

「彼は吸血鬼が欲しいけど。私がここから出なければ吸血鬼はやってこない。おびき寄せるには。私が外に出なければいけない」

「でも、それじゃあまた__」

「大丈夫。彼は吸血鬼は欲しいけど。絶対に傷つけないって」

「そう」

 

一応私は納得したのだが、当麻はそうではないようだ。

二人が再び会話する中、私は足跡を聞いた。カツ、カツと一歩一歩ゆっくりと進んでくる足跡を。

まるで、我こそが最強で他の者は伏せていろとでも言わんばかりの偉そうな足跡。

なんだかいやで、私はそちらをみた。

 

「貴様は随分と場慣れしているようだな」

 

それは、先ほど当麻が倒したアウレオルスとそっくりな、けれど傷一つ追っていないアウレオルス=イザードだった。




めっちゃ頑張って書いたはずなのに2000は行かなかった。
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