とあるメイドの学園都市   作:春月 望

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とりあえず、三人がただ雑談してるだけ。
更新できない〜とか言っていたけど、この話は大筋決まっていたし……1500くらいすでに書いていたので。
ほんっとにサブタイが決まらなくて雑草が生えまくってるZE☆


公園での一コマ

時間にして、約一時間である。

公園で見つけた当麻は、一人、古文の問題を解いていた。

ラ行変格活用とか、なんかよくわからない分類をしながら解くだけのものなのだが、結構四苦八苦してるようである。私からすれば幻想郷の書籍は大体こんな感じだし、分類を除けば結構簡単に思えるのだけど。

 

「戻すわよ」

「ん」

 

セピア色の世界が色を取り戻し、当麻が私たちの存在に気づいて顔をあげる。

 

「探したわよ、当麻」

「いやそれなら電話してくればいいだろ」

「ああ、そういやそうね」

 

すっかり電話という電子機器の存在を忘れていた。

 

「二人ってそんな仲良かったっけか」

「まー、部屋も近くだしねぇ」

「そうね」

 

言ってみれば、それだけの関係でもあったりする。友人かと問われたら勿論そうだと答えるけど、自分からわざわざ友人だなんて紹介するのも……なんかおかしい。

 

「ところで古文なんてやってるの?」

「……ああ、夏休みの宿題だからな」

「宿題……あ、長期休暇で学力低下しないようにってヤツだっけ?でも別にそんなのやらなくても学力低下なんてしないでしょ」

「知らないわよ……」

 

夏休みの宿題と言うのは、毎年夏休みになる度に出されてそれを終えないと補修になるんだとか。

ちなみに常盤台中学では前々からの申請があれば、補修を受けることができる。勉強熱心ならば、申請をして補修を受けるのだが……あいにく私は勉強熱心でもなければ、そもそも申請の締め切りはまだこちらにいなかった。ちょうど、博麗神社で宴会をやった日だったりする。

……考えてたら酒を呑みたくなった。

 

「あ、ねぇ美琴、この前言っていた一個二〇〇〇円のホットドッグってこの辺りに売ってるの?」

「二〇〇〇円のホットドッグだぁ?」

「そうよそうそう。向こうの方にね。買いに行く?」

「ちょっと気になるしね。当麻にも買ってくるから」

「いや、は?二〇〇〇円……!?」

「大丈夫よ、そのくらい。別に私もお金に困ってるわけじゃないし」

 

私と美琴は手を軽く振って、ホットドッグスタンドへと向かう。

美琴曰くホットドッグといってもピンキリで、更にもっと高いホットドッグも存在するとかなんとか。

 

「……随分と普通ね」

「まあ、ホットドッグだし」

 

三つ分買って、美琴に手渡しながらようやくでた感想はこれである。

特に美味しそうなパンズでもなければ、上等なお肉のソーセージにも見えない。ごく普通の、ホットドッグであった。

 

「ね、咲夜、なんか飲み物買わない?」

「いいわね。今日は私もヤシの実サイダーで」

「りょーかい」

 

珍しく蹴らずにジュースを購入した美琴は、私にヤシの木サイダーを手渡しながら片手でプルタブを開けた。

ヤシの実サイダーは甘めの味で、結構美味しい美琴のお気に入りである。

 

「はい」

「ほ、ほんとにいいのか?」

「別に構わないって言ってるでしょう」

 

このお金は一応私のものだし、自由に使ってはいけないなんて決まりはどこにもない。まあ、お嬢様に差し出せと言われたら迷いなく差し出すけど。

当麻にホットドッグとヤシの実サイダーを渡すと、私たちは当麻の横に腰かけた。

 

「で、アンタは進んでるわけ?」

「いや全然」

「ちょっと見せてみなさいよ」

「……なんで解けるんだ?」

「なんでアンタは解けないのよ?咲夜も解けるわよ。ね?」

 

私はホットドッグを飲み込むと当麻のプリントを覗き込む。

そこには、このころの字の読み方についてと、現代での意味についての問題があった。

 

「……作文(さくぶん)……作文(さくもん)……(さい)……(ざえ)……で、こっちは「かしこし」だから三番の「恐れ多い」、ね」

「なんでわかるんですかねぇ」

「ま、この辺は読めないと困るのよ。本が読めないから」

 

幻想郷の貸本屋、鈴奈庵にあるのは現代語の本よりもそれより昔の学園都市では古文に分類される本の方が多い。それでもやっぱり人気があるのは現代語らしいが、数が多いのはもちろん忘れ去られた古文に分類される本たちである。

 

「確かに、あの教科書は過剰よね」

 

美琴が指すのは古文の教科書のことで、二冊あったりする。一冊は解説や問題、もう一冊は本当にまるっきり古文しか載っていないしそれは構わないが、二冊あるのは困る。机から教科書が落ちそうだから。

これでも私は学校では真面目なのだ、寮で門限破りをしたとしてバツをもらったのもあの一回きりだし。

 

「そういえば咲夜って、原石なんでしょ?」

「原石?ああ、そうよ」

「そのお屋敷で能力を使ってたの?」

「じゃあどこで使うのよ……言ったでしょ、メイドの仕事は時間が命。この能力はもってこいなの」

「あ、俺も気になる。あのナイフ投げはどこで身につけたんだ?」

 

これのこと?と銀のナイフを取り出すと、当麻がコクリと頷いた。

 

「これは母に教えてもらったわ。一応ね」

「へえ……」

「あ、そうそう。お嬢様に、コレもいただいたのよ」

 

私は懐から懐中時計とナイフを取り出す。

 

「それ、さっきの」

「ええ。まだ詳しくは教えないけど、これは能力をより正確に操れるようにする道具なのよ」

「具体的には?」

「それは内緒」

「じゃ、じゃあこれはなんなんだ?真っ黒な黒曜石みたいなこのナイフ……」

 

そう、もう一つ取り出したナイフは、これまたお嬢様が八雲紫を通して送ってくださった品なのである。

こんなナイフ、私は所持していなかったから……お嬢様自らか、パチュリー様あたりが作成してくださったのだろうか。

威力はまだ確認していないものの、遠くにあってもわかる、この独特の魔力からするに相当なものなのだろう。

 

「私もよくわからないわ。まだ、使ったことがないからね」

「ふぅん……」

「それより」

「?」

「当麻、宿題はいいの?」




ナイフはエツァリ君のナイフです。5巻ではとくに登場させることはないかと。まだ書いてないからわからないけど。

エツァリ君は色々と要素もってますからね!咲夜さんに反映させることも多くなると思います。

こういう妄想の産物みたいな単なる雑談させるの、ほんと好き。
私の誰に見せることもなく溜まって居るメモのほとんどこんな内容のものです。
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