とあるメイドの学園都市   作:春月 望

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大変長らくおまたせいたしました!
7巻スタートです!


7 オルソラと法の書と
あれ?学園都市って案外簡単にでれる?


大覇星祭は、いわゆるスポーツの祭典である。

学園都市中の学校がそれぞれ競い合う、簡単に言えば遊びの祭典。弾幕ごっこかと思ったが、そうではないらしい。能力をぶつけ合うところは似てるけど。

遊びとはいえ、常盤台中学は本気の塊である。多くの常盤台生は自分の能力に誇りを持ったお嬢様、つまり私なんかは身分ちがいなのだが、そんな高いプライドを持っているが故に、昨年敗北をきした長点上機学園への闘志を燃やしている。それはまあ怖いくらいに。

常盤台中学はレベル3以上でないと入学ができないため、総戦力でいえば、レベル0からでも入学資格をもつ長点上機学園よりは有利なはずなのだが……弾幕ごっこでもお嬢様は霊夢に負けてしまった。本来なら妖怪であり吸血鬼であるお嬢様が人間の霊夢なんかに負けるはずがないのに。その辺を踏まえると、おかしなことでもないのだろう。

 

さて、そんな大覇星祭を間近に控えた最近の常盤台中学といえば、連日の大覇星祭練習である。

クラスメイトは皆闘志を燃やしてはいるものの、どこか疲れて見える。当たり前だ。この残暑厳しい中、連日なのだから。幻想郷の残暑とは比べものにならない。

……私?私は時を止めて休憩を挟んでいるからそんなに疲れてはいないのだけど。

 

「あら」

 

そんなある日にとある公園でブツブツ文句をいう美琴と、プリントを広げた当麻を見つけた。

 

「なにやってるの?」

「あ、咲夜」

 

当麻はほとんど無反応だったが、美琴がイライラ満載の顔でこちらを見てきた。

 

「なんでそんなにイライラしてるのよ……それ、当麻の課題?」

 

私が当麻の宿題を覗き込むと、そこには数学の問題の数々と、所々赤いペンで記されたいつもより丁寧な美琴の字が見受けられる。

 

「……なによ」

 

じーっと当麻の課題を見ていると、美琴にそう睨まれながら言われてしまった。

 

「いいえ。よく美琴は根気よくこの当麻に勉強を教えているなと思っただけよ」

「オイそれどういう意味だ」

 

私がそう言うと、当麻から半ば諦めたかのような声がかかる。

 

「そのままの意味よ」

 

ふふっと思わず笑ってしまったが、こんなことを言っても怒らない当麻はやっぱり当麻である。さすがだ。

きっとこういうところがインデックスや美琴、そしていろんな人に懐かれる理由なのだろう。

 

「じゃあ、私は行くわね」

「えっ、ええ」

「門限には気をつけなさいよ」

 

私は時を止めると、寮に帰る。

その日、美琴が何時に帰ってきたかなど、言うまでもない。ただ、黒子が怒っていたとだけ言っておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

『咲夜っ!』

 

寝ようとベッドに入った途端、マナーモードにしていた携帯がブルブルと震えた。

先ほど寮監は通り過ぎたと安心して電話に出ると、それは当麻からだった。

 

『いきなり悪いな。ダメ元で頼みたいことがあるんだが』

「なに?」

 

 

 

 

 

『インデックスと一緒に寝てくれたりしないか!?』

 

 

思わず、「はぁっ!?」と言ってしまった私は悪くない。

いきなりこいつはなにを言い出すのか。インデックスは当麻の部屋で居候しているはずで、当麻はそんなインデックスのためにわざとバスタブで寝ているはずだ。

ベッドで一緒に寝るのは、彼にはいささかハードルが高いらしい。まあわからなくもないけど。

 

「十六夜ぃ!!!」

 

その時部屋に耳を裂くような寮監の大声が響き渡り、また私は驚くことになる。

 

「今は就寝時刻のはずだが?」

 

冷たい寮監の声になるべく普通を装って、静かに携帯を下ろした。変に隠した方が、逆に疑われる。

就寝時刻なら、なぜこんなに大声で私を呼んだのか……

 

「申し訳ありません。寮監様はなんのご用件でしょうか?」

「十六夜が一番よく知っているはずだろう。急遽、外に出ろとの御達しだ。十六夜の方に連絡はついているとの話だが、違うのか?」

「……ああっ!あの件ですね。ただいまちょうどその件について詳しく話していたところでして……」

 

当麻には少し待つように言い、一旦通話を切った。

時間を止めて、キャリーバッグに荷物を詰める。寮での能力の使用は禁止されているが、バレなきゃいいのだ。バレる気もしないし。

 

「もう準備は出来ています。その外出許可書をいただいても?」

「ああ、構わん。ただし、三日の内には帰ってくるようにとのことだ」

「かしこまりましたわ」

 

それでは、とお辞儀をして、寮監の見えなくなる廊下を二つほど曲がったところで能力を使って時を止めて飛び上がった。ふと外出許可書を見ると、そこにはやはり『八雲紫』の文字があった。もちろん、脇には『八雲藍』の文字も。

 

「……やっぱり」

 

そう呟いてしまった私は、やっぱり悪くないと思った。

どこからどこまでみているのか、本当に謎だ。

まあ、あの能力であればどんなことでも可能なのだろうけど……私だって、時間を止めればわりといろんなことが出来てしまうのだ。それでもやっぱり、紫のあの能力は少し納得がいかないなぁ、と考えた。

 

本来はゲートを通してもらえない時間なのに、特例とやらで通してもらった。

これは紫の力なのか、はたまた常盤台の力なのか謎だけど。




やっぱり小説書くのは楽しいですね!
これからも頑張ります!

字数がすごく少なくて500字くらい足した……2000字です。少ない。
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