間違っていたらすみません。
基本的に、私が過去に学習したことを元に書いているつもりです。
伊能忠敬。
現在の千葉である上総国で生まれた江戸時代の商人であり、測量家として詳細な日本地図を作成したことで有名な人物。
ちなみに伊能には婿養子に入ったらしい。佐原の中でも酒とか醤油、あとは貸金なんかを営んでいた、村の中でもかなり大きな家だ。婿養子の立場で当主まで上り詰めたところから伊能忠敬の人望がうかがえる。
常盤台中学で学んだことでもあるが、これぐらいは村の寺子屋でも教えられている。
江戸時代までは幻想郷も守備範囲だ。幻想郷が出来たのは明治ごろだと、私はこちらに来て推測した。
さて、その伊能忠敬が作成した地図には面白いからくりが仕掛けられているらしい。
そのからくりとは、ワープポイント。
天草式宗教は日本における十字教のひとつである。聞いたわけではないが、生み出したのは長崎の天草四郎だろう。
そんな、日本にある宗教だからこそ、日本の地理には強い。大日本沿海輿地全図からワープポイントを見つけ、その起動法を熟知し、ローマ正教からオルソラ・アクィナスと法の書とともに逃げ続けているのだとか。
そんなワープポイントのひとつは、この『パラレルスウィーツパーク』らしい。と、私はそれを目の前にしてぼそりとこぼした。
百貨店の駐車場には、ローマ正教のシスターが何十人もあつまっていて、夜だというのに異常な雰囲気を感じた。
ステイルはいつものように煙草を吸い、インデックスはボソボソとなにかを念じ、当麻はあたりをキョロキョロと見渡している。
昼間にきたら、どれだけ楽しい場所だったのだろうか、なんて私は考えた。
きっと、美琴と黒子の友人の初春飾利がすごい勢いで食べ始める。彼女のリミッターが解除されれば、の話だけど。
周りはみな戦闘にそなえて各々最終確認をしているが、先ほど来て、ただ少しインデックスから説明をきいただけの私に実感をもてと言っても無理な話しである。
ぶっちゃけ、なんにも考えていない。
そこへ、先ほど挨拶したローマ正教のシスター、アニェーゼ・サンクティスが特徴の厚底サンダルをパコパコ鳴らしながら歩いてきた。
「『パラレルスウィーツパーク』にて、天草式本隊を発見しやした」
と、アニェーゼは言った。
本当は彼女も日本語は得意じゃないから本番の日本人の前では使いたくないらしい。彼女の母国語はイタリア語らしいが、私の訛りのあるイタリア語には笑ってしまうからやめてほしいと言われた。
そこで、スワヒリ語を使ってみたが、当麻の頭がついてこれないようだったのでやめた。結局は日本語が一番なのだ。
「ただ、オルソラと法の書は確認できやしやせんでしたんで、このままの人員で交戦に入りやす。警備網は解きやせん」
そうアニェーゼは確認するように言った。
「ええ、わかったわ。私はよくわからないけど、法の書っていうのとオルソラ・アクィナスっていう女性を取り返せばいいってわけね」
オルソラは人間だから、助け出すの方が正しいのかもと思ったけど。
もし、本当に天草式は法の書の解読のためにオルソラを必要としているのなら、彼女はキーでしかないはずだ。
アニェーゼは少し頷いた。
「もし『パラレルスウィーツパーク』から逃げられちまった場合は包囲網が役立つでしょう」
法の書やオルソラが命の危険にさらされることはまずないだろう。
曰く、法の書を使うことが天草式の願いであり、そのためにオルソラがいる。その二つを壊してしまったら、元も子もないのだから。
ステイルは、口からすこし煙草を外すと、指で肺を落としながら、
「天草式は神裂がいなくなったことによる戦力不足の穴埋めのために法の書を欲しているのだろうからね。そりゃ、それを読めるオルソラを丁重に扱うだろうさ」
当麻はオルソラが人質として殺されるかもしれないという心配をしていたようだが、ステイルの言葉に納得したかのように頷いた。
「あなたのために再度確認しやすが、」
とアニェーゼはあからさまに私をみて言った。
「天草式は隠密性に特化していやす。誰がどうみても違和感のない動きだとしても、もしかしたら魔術発動の予兆かもしれないと考えちまってください」
「わかったわ」
ふふっと微笑むと、あからさまに不機嫌な顔をされた。紫の気持ちがわかった気がする。
「なぁ、天草式を追い詰めすぎたらオルソラと一緒に身投げとかしたりしないのか?」
「その辺のさじ加減も考慮して、人員を分けちまいたいと思います。ローマ正教の八割は正面から天草式に突撃しやす。その間にあなた達はこの中を探索、『法の書』とオルソラを見つけ次第確保しちまってください」
リミットは午前〇時五分。
大日本沿海輿地全図内に記されたワープポイントを起動させるための条件の一つ、時間を満たすまでがリミットだった。
「ちなみに、十六夜咲夜。アンタは禁書目録の警護という扱いでいいんですね?」
「……まあ、間違ってはいないと思うわ。その辺は当麻とステイルが担ってくれるでしょうけど」
私は邪魔かしら、とそう聞くと、アニェーゼはそういうわけではなく、と一瞬まぶたを閉じた。
「学園都市は超能力者の集まりと聞きやす。能力名を聞いても?」
「学園都市では、
「いいえ。魔術が使えないならなにが使えるのか気になっただけです」
お嬢様やあのパチュリー様でさえ、あなたの能力は少し珍しいと言ってくださっている。それなりに能力に自信もあった。
「ところで、」
そこでインデックスが会話を切った。
「特殊移動法、つまりワープポイントの渦も破壊しておかないとオルソラに逃げられるかも」
「ん?それってこの右手で壊せるんだろ?」
「壊せるけど、発動のためのアイテムはきっとカモフラージュされてるから探すのに苦労すると思うよ」
「まあ、なんとかなるわよ」
アニェーゼは覚悟が決まったと判断したのか、片手を上げた。
すると背後にいたシスターたちが一斉に武器を掲げ、金属音が辺りに鳴り響いた。
槍や剣といったベタなものから、松明や歯車、十字架なんてものも見える。
アニェーゼも銀の杖を受け取りながらこう呟いた。
「……許せねぇですよね。まあこういう言い方はなんですけど、私は魔術師とかああいう人間が好きじゃねぇんです」
きっと、天草式を指しているのだろう。
魔術師というのは多分、ステイルや神崎、シェリーなんかも含まれているんだと思う。
「パチュリー・ノーレッジだってそうです。魔女狩りに因縁を持っただかしりやせんが」
「?魔女狩り当時は自分の身も守れない愚か者ばかりだったんじゃないの?」
「さあ、しりやせん。そんときはまだ私は生まれてねぇですから。パチュリー・ノーレッジの母親は魔女狩りによって殺されたとかききやすよ」
「……そう。話を止めて悪かったわね」
と、アニェーゼは自己理論を並べ始める。
インデックスは複雑そうに顔を歪め、ステイルはニヤニヤ笑っていた。
けど、私は。
『あの頃の魔女は自分の身も守れない愚か者ばかりだったのよ』
そう、なにも感情がこもっていないような目で言ったパチュリー様の顔が頭に浮かんでいた。
気づいたら2800ですか。
最近パチュリー様のタグ付けいるんじゃね?って思い始めました。
この話で掘り下げるのは、咲夜さんとレミリアの予定だったんですけどなかなかレミリアが掘り下げられないし、パチュリー様だけ設定が生まれていくし。
咲夜さんはもう色々考えてあるんで多分大丈夫です。多分。
レミリアはストーリーが進んで掘り下げ確定になったらタグ付けます。パチュリー様は匂わせレベルの予定だったんですけど、フラグだらけになりました。このまま完結したらこれ完全に打ち切り漫画です。難しかったらSSかなんかで掘り下げるってのもアリかな……