東方狂植物   作:大神 龍

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 今回からコラボ回です!咲き人様、第一陣。よろしくお願いします!


第六話

「まぁ、こんなもんか」

 

 畑(仮)は襲われておらず、被害はほぼ無し。昨日植えた火耐性の葉は成長しており、十分使えるだろう。

 

「一応これで生を食べなくても良くなったぜ…後は包丁が出来れば最高」

 

 香は言いつつ、鉱石の咲く花を見る。

 

 一日ではさすがに成長せず、芽が出た程度である。

 

「これは…後一週間はかかるかな。取りあえず…その前に家を作らないとだな。簡素でも、一応作らないと雨に泣く」

 

 雨は油断ならないからな。と言いつつ、近くの木に近寄ってどうやって伐り倒すかを考える。

 

「威力が…圧倒的に足りない」

 

 絶望的なまでの力の壁に愕然とする。

 

「クッ…爆破伐採か…!!」

 

 どこの掘削作業だ。

 

「まぁ、やるだけやってみよう」

 

 そう言って、本当に爆裂種を設置していく香。

 

 さて、爆破しようと香が距離を取り起爆剤の石ころを持ち、投げようとした時――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 背後の魔法陣が光り出す。

 

 

 

 

「は?」

 

 拍子の抜けた声を出しつつ、だが投擲は止まらず全力で爆裂種に向かっていく。

 

 

 チュドォォンッ!!

 

 

 赤い炎と黒煙が香の視界を埋める。ついでに召喚されたばかりの人物は目を白黒させる。

 

「なに!?いきなり大爆発!?」

 

「違う!伐採作業だ!!」

 

「なんという超豪快伐採法!!」

 

 正直シャレにならない大火力である。おかげで狼が驚いて飛び起きてしまった。

 

「いやぁ…いきなり爆発とか想定外だよ…」

 

「うん。こっちも人が来るのは想定外だよ」

 

 土壁の中から出て来たのは、香と同じくらいの身長をしたボサボサの髪の男性。上下は黒い服を着ている。

 

「で?お前は誰だ?」

 

「人に名前を聞く時は自分からでしょ?」

 

「ん。まぁ、それもそうか。霧咲(きりさき) (かおる)。色々改造されたっポイけど俺は人間だ。人間だ。断じて人間だ。化け物じゃない。人間だ。重要だからひたすら言うぞ」

 

「あ、うん。分かったよ。私は()(びと)。それで…ここは?」

 

「俺にもわかんないんだ。どっかの森の中だって事は分かるけど、どこかまではさすがに。昨日いきなり手ぶらで飛ばされたばかりだし」

 

「そうなんだ…で、なんで私がここに来ると同時に大爆発が起こってたのか聞きたいんだけど?」

 

 やはり、開幕爆破は驚いたらしい。というか、それで驚かないならそいつの精神は鋼以上だろう。見て見たいとは思うが、そんな人間、相手にできる気がしない。

 

「伐採作業だ」

 

「ダイナミック伐採だね」

 

「爆発はロマンだぜ」

 

「だからって伐採に爆発は最悪木が吹き飛ぶんじゃないのかな…?」

 

「うぐ…だが、それ以外に手段が無いんだよ…」

 

「はぁ…しょうがないなぁ。じゃあこれでも使う?」

 

 そう言って、咲き人はどこからか斧を出して香に渡す。

 

「斧!!これで木を伐る事が出来るぜ!!」

 

「おぉ…そんなに必要だったの?」

 

「何時までも家無しでいれるか!!意地でも今日中に大まかには終わらせる!!」

 

「すごい気合いだね…まぁいいや。で、私は何をしようか」

 

「そこの丸太を…運べるか?」

 

「ん~…大丈夫かな」

 

 そういうと、咲き人は丸太を持つ。

 

「おぉぅ…じゃあ、そこに運んでくれるか?」

 

「りょうか~い」

 

「じゃあ、俺は伐採するぜ!」

 

 そう言って、香は斧を持って近くの木を伐りに行くのだった。

 

 

 * * *

 

 

「これで仮完成?」

 

「板とか張ったりするけど一応はこれで雨風防げるからな。完成で良いだろ。そこらへんは自力でどうにかするさ」

 

「そう?じゃあ良いかな。完成で」

 

「おぅ。じゃあ飯食ってくか?試作品10割だけど」

 

「全部試作品じゃんか…まぁ食べるだけなら」

 

「じゃあ待っててくれ」

 

 椅子まではさすがに作れなかったので、後で作る事にする。

 

 渋々床に座って貰い、昨日植えて、出来ている花肉と、水樹の実。調味料の実をいくつか採って、料理を始める香。

 

「本気で残念な料理だけど我慢してくれ」

 

「そんなにひどいの?」

 

「何しろこっちの世界に来てから初の料理だからな…あ。道具がほとんど何もないじゃねぇか」

 

「すっごい不安なんだけど…」

 

「ん~……あぁ、昨日のフクロウから何か採れるか?」

 

「そんなめちゃくちゃ不衛生なのを使うつもり?」

 

「んあ?いや、これは後日俺が一人で改造しつつ使う用だよ。今から使えるかっての」

 

「それならいいけど…もし使われたらさすがの私も怒るよ?」

 

「だから使わないって。こんな腐ってるやつ」

 

 少し強引に爪やくちばしをえぐり取り、火耐性の草を器の様にして水樹の実を壊して水を入れ、魔法で火を生み出して煮沸する、

 

「さて。超原始的かつ最強の料理を作るぜ!」

 

「お~」

 

 香は火耐性の葉の上に花肉の花びらの一枚を置いて、魔法で下から焼く。

 

 軽く塩コショウをかけて、両面焼く。調味料はこれ以上かけず、表面が焼け、内側にも火が通ったところで、食器代わりの葉に乗せる。

 

「素手で喰う羽目になるけど、頑張ってくれ」

 

「なんてこったい」

 

 ドデンッ!と効果音が付きそうな感じで出てくる肉。焼肉としか言いようがない。文字通り焼いた肉である。

 

「豪快な…男料理ってやつじゃ…?」

 

「道具さえあれば劇的に変わるけど…まぁ、調味料とか食材とかが圧倒的に足りないからあんまり変わらないけどね」

 

「なるほどね~」

 

「んじゃ、気合でどうぞ」

 

「えぇ~…」

 

「「いただきま~す」」

 

 

 * * *

 

 

「手がベトベト…」

 

「そこの水で洗浄してどうぞ。汚れの沈殿効果があるし、手を洗っても大丈夫だぞ」

 

「拭く物は?」

 

「引き抜けば自動で」

 

「なんとも万能な植物だね」

 

「自慢の植物だよ」

 

 食事が終わった後、咲き人が油で汚れた手を気にしていたので、貯水ついでに作った洗浄用の植物へ促した。

 

「じゃあ、そろそろ帰ろうかな」

 

「ん、そうか…じゃあ、いらないとは思うけど、一応お礼に土壌強化の種を渡そうか」

 

「何それ?」

 

「この種は半日で木になる。で、木になると土壌のグレードが上がって、良い作物が育ちやすくなるわけだ。俺も使ってる。暇で家庭菜園とかやってみたいなら使ってみるといいよ」

 

「お~…やるかな…家庭菜園」

 

「まぁやらなくてもいいよ。じゃ、楽しかったぜ」

 

「うん。私も楽しかったよ。じゃあね」

 

 魔法陣に咲き人が乗ると同時、来た時と同じように、魔法陣が光り出す。

 

 光が消えた時には、そこに咲き人の姿は無かった。

 

「ふぅ…完っ全に悪い事したな。二の舞になる前に準備しておくか」

 

 香はそう言うと、貰った斧を見つつ、いくつかの種を作り始めた――――。




 一話完結且つ残念な扱いになってしまい、申し訳ありません!

 正直この設備不足の状態でコラボを始めてしまい後悔中です…ネタがこれでもかというくらい湧いてこなくて…すいません!次は無いように頑張ります!

 もしかしたら加筆修正するかもしれません。

 次回は生きる死神様とのコラボです!次回こそは…頑張ります!!
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