こ、今回こそは…今回こそはちゃんとしてるはずです!!
よ、よろしくお願いします!
「………ぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああ!!!!!!???」
悲鳴が森の中に響く。
「クソッ!!やっちまった!油断した!!ここは異世界だコンチクショウ!!死ぬ!!俺だけじゃ手に負えないって!!冒険危険!ヘルプミー!!」
背後から迫ってくるのは鹿。もう一度言う。
「ふざけんな!!このデカさは反則だろうが!しかも追ってくるってなんだよ!!草食動物にばったり会ったら追いかけられて轢かれるか吹き飛ばされるかで死ぬとか嫌だから!!ヘルプミー!!」
言いながら拠点の魔法陣付近に飛び出すと、
「動け!!動けってんだぁぁぁぁぁぁ!!!!」
絶叫しながらドームに向かって走ると、中から光が!!
「いよっしゃ来たァァァァァァ!!!!」
そして、ドームから現れたのは、少年。
黒髪黒目。黒のズボンに白いシャツ、灰色のカーディガンを着て、黒薔薇のペンダントをつけているそんな少年は、香を見て、
「え~っとぉ~、ここはどこ―――――!?」
場所を聞こうとしたのだろう。少年は香に話しかけ、次の瞬間、後ろから迫り来る通常の三倍近くある鹿を見て硬直する。
「ヘルプミー!!異世界人!!俺を助けておくれーーーーーー!!!!」
「こっちに来るなぁ~!!」
瞬時に無数の弾幕を展開する少年。それは全弾鹿にぶつかり、鹿はその速度を落とす。
「おぉ!?弾幕!?って事はスペルカード世界か!!原作導入後人間キター!!」
「叫ぶ前に状況説明~!」
「俺、探索する。
鹿に見つかる。
追いかけられる。
↑今ここ。完璧な説明だろ!」
「馬鹿でしょ~!!」
言いながら、少年は能力を使って鹿の速度を一気に消し去り、止めと言わんがばかりに宣言する。
「無情『手加減のない力』!!」
少年の周りに出現する黒い八つの球。それは少年が前に出した右手の前にある大きな球とつながり――――
ドゴォォォォッ!!!」
恐ろしい威力のレーザーが鹿に襲いかかり、煙が上がる。
「………やりすぎたかな~?」
「それくらいが一番だっつの…」
香がようやく少年の隣まで行った瞬間だった。
ボファ!!と勢いよく飛び出してくる鹿。
「はぁ!?」
「今ので死なないの~!?」
二人は驚き、しかしすぐに気を取り戻すと、
「んじゃ、武器庫からやっととってきたこれでも喰らえや!!」
全力で丸い何かを投げつける香。
「伏せろ!目を焼かれるぞ!!」
香の叫びに、少年は何かを言うよりも早く目をつぶり、その場に伏せる。
直後、
ピカァッ!!!と閃光を放つ球体。
それによって鹿は崩れ落ち、動きを止める。
即興閃光手榴弾。構造は、閃光種と、爆裂種を土魔法で地面を作り変えてその種を覆う。球体状にしたのは、単純に投げやすいからだ。
「うおっしゃあぁ!!爆発しろやコラァァァ!!」
続くは爆裂弾。内部に石なども入れ、殺傷性を上げている。
「ヒャッハァァァァァァァァ!!!爆殺だァァァァァ!!!」
完全に暴走してる香。殺意全開のその爆弾は、鹿に当たると同時に爆発する。
「接触型爆裂弾!!これで終われや!!」
ドゴォン!ドゴォンッ!!と爆発する爆裂弾。鹿は避ける事は出来ず、全弾直撃する。
起き上がる体力もガンガン奪われ、逃げる事も抗う事も出来ない。
「お~…すごい爆発~!」
「ヒャッハァァァァ!!俺の勝ちだゴラァァァァ!!!」
「あ~……もしかして~…忘れられてる~?」
狂気的なまでに爆破し続ける香を見て、少年は何とも言えない表情になる。
「ハァ……ハァ……ハァ……これだけやればくたばったろ…いよっしゃああぁぁぁぁ!!生存権獲得!もう何も怖くない!!」
「やっぱり忘れられてる~」
「うぉぁ!!す、すまん!忘れてた!!爆殺に忙しかったんだ!」
「その言い訳は初めて聞いたな~…爆殺に忙しかったって~…」
「あ、あぁ~…まぁ、普通はそんな言い訳しないわな。まぁ、今の様子からして、それ以外の言いようがないんだよなぁ」
「ん~…まぁいいや。それで、君は?後、ここはどこ?」
「俺は霧咲 香。ここは数億年後に幻想郷になるかもしれない場所だ。正確な場所は分からないから探検しないといけない感じだ。マッピング必須だな」
「お~…面倒そうだね~…え?香?」
「あぁ。全力で面倒臭い。だけど、やらなきゃいけないし……って、今、俺の名前で引っかからなかったか?」
「え~?あ~…聞いたことがあるような気がしただけだよ~。気にしないで~」
「そうか?なら良いけど…あ、お前の名前は?」
「ん~?
真也はそう言いつつ、思ったのは、
「(香…まさかあの香~?いやいや~…あの時みたいな強そうな気配なんて全くないよ~?)」
過去に一度だけ会った事のある、とてもよく似ている人物を思い浮かべながら、彼は一致しないと思い、考えを振り払う。
「それで~…なんで今追われてたの~?」
「さっきも言ったけど、地図を作るために探索してたらばったりと会っちまっただけだよ。全力で不幸だ。今のを意図してやるわけが無い。する奴がいるのだとしたらバカだ。バカ以外居ない」
「ハッキリ言うね~。いつかブーメランにならないようにね~?」
「なるかよ。怖くてあまり拠点から動けない俺が出来るようになるわけが無い」
「ん~…それはどうだろ~…?」
香の言葉に苦笑いしつつ、真也はそう言った。
取りあえず、彼らは休息を取ろうと、若干グレードアップされてる香の家に向かった。
開幕鹿。正直書いてて目が点です。なんだアレ。
あ、今回は次へ続きます。次回もよろしくお願いします!