覚醒紅魔郷   作:ジャックハルトル

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ストーリーはなぞるつもりですが、いかんせん主人公のキャラが濃いですw
楽しい作品に出来るよう頑張ります!

恭介という名前が俊になっている箇所があるかもしれません、原稿とは名前が違うので直したつもりですが、まだ残っているようなら報告お願いします。


第1章・紅魔の覚醒
第1話・落ちて、落とされて、幻想郷


 

 

「……んぁ?何処だ、此処」

 

えー、はい…皆の主人公、全世界イケメン代表、身内からは人間やめてんじゃね?疑惑が発生中の神城 恭介です。

今俺は、森の中にいます。

何を言っているかわからねぇと思うが俺にもわからねぇ……家で幼馴染のAカップのブラジャーを漁っていたら突然タンスの中に引きずり込まれたんだ…

超能力とか超常現象だとかそんなチャチなもんじゃねぇ…もっと恐ろしい、何かの片鱗を思い知ったぜ…

 

「つか…マジで何処よここは」

 

左を見ても森、右を見ても森、後ろを見ても森、上を見たら夜空。

流石の恭介もこの状態でハイテンションになれるわけもなく、動揺し焦っていた。

 

「ウヒョーーー!これってまさかトリップ?トリップですか?異世界トリップですかぁ?

やったぁぁぁ!ここから俺のハーレムサクセスストーリーが始まるぜぇ!!」

 

焦ってはいなかった。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

 

数分後ようやく落ち着いた恭介は、脱ぎ捨てた衣服をもう一度着直していた。

 

「つか、マジで何処よ此処…」

 

「ここは妖怪の森なのだー」

 

「ん?」

 

声がした方に振り向いてみると、そこには

ショートボブの金髪と左側のもみあげあたりに付いているリボンが特徴的で、活発そうな印象を受ける『美』少女がいた。

恭介的推定年齢11歳。

 

「君、可愛いね…これから俺と一緒に無限の彼方に旅立たないかい?」

 

「むげんのかなた?」

 

少女は「わはー?」と言いながら頭をコテンと傾けていた。

 

「ぬぉぉ…たまらん、つか滅茶苦茶可愛い…」

 

だが、恭介はそれ以上の言葉を紡げなかった。

 

「ねぇねぇ、そんな事よりもお兄さん」

 

「どうしたんだい、ハニーガール?」

 

幼い容姿とは裏腹に妖艶な輝きを放つ真っ赤な瞳が恭介を見つめている。

 

「お兄さんは……」

 

そして、恭介は気が付いてしまった。

いや、恭介だからこそ気付くことが出来た…

少女の口から漂う強烈な『血の臭い』に。

 

「食べてもいい人間?」

 

「性的な意味なら喜んで…」

 

「わはー、1週間ぶりのご飯なのだー

いただきま〜す」

 

少女が地面を蹴って飛びついて来たのを、恭介はしゃがみ込む事で避けるのに成功した。

少女はそのまま、恭介の後ろに立っていた木に抱きつく様にかじり付いていた。

 

「こんな子供があんな速度で飛んでくるっ て…冗談キツ過ぎだろ…」

 

ブチィ

 

「うぇぇ…やっぱり木は不味いのだー

新鮮なお肉が食べたいのだー」

 

さっき齧り付いていた部分をそのまま噛みちぎったのか、口に入ってしまった木片をぺっぺっ、と吐き出していた。

 

「………マジで?」

 

「むー、お兄さんは意地悪なのだー

食えるもんなら喰ってみろよって言ったのに食べさせてくれないのだー、ルーミアは

ベジタリアンじゃ無いのだー」

 

「へっ、さながら俺はメインディッシュか肉料理ってとこか…

好き嫌いしてたら大きくなれないぜ?」

 

「えっ!そうなのか!?

困ったのだ…ルーミアも慧音先生みたいにバインバインになりたいのだ…」

 

その言葉を聞いた恭介は、正直かなり厳しい賭けに出る。

 

「じゃ、じゃあ…俺がご飯作ってあげるからさ、俺のこと襲うのやめてくれないかな?」

 

「ん?ん〜、んん〜…。

それは人間の肉で作るのか?」

 

「いや、流石の俺も人間料理は作りたくないかな…」

 

「え〜…食べたかったのだー…。

じゃあお兄さんの料理を食べたらバインバインになれるのか?」

 

「少なくとも、今の食生活よりは充実するかと」

 

「ん〜、じゃあわかったのだ。

ついてくるのだ、子分一号よ!」

 

「へいっ!………子分!?」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

移動しながら少女から話を聞くことで何となくだが、この世界の事がわかってきた。

この世界の名前が『幻想郷』、少女の名前は『ルーミア』、『妖怪』や『魔法使い』

果ては『神』までもが存在している世界だということを聞いたが、それでもルーミアの説明は抽象的で分かりづらい所もあった為、流石の恭介でも、この『幻想郷』の全容を理解できずにいた。

 

「なぁルーミア」

 

「わは?」

 

「何処に向かってるんだ?」

 

「(^ω^)」

 

「いや、そんないい笑顔向けられても…」

 

「 ( ゚д゚)b (グッ!) 」

 

「意味わかんねぇ!?」

 

ルーミアは顔芸だけで恭介に行き先を伝えようとしたのだが、可愛いだけで何も伝わらなかった。

 

「む〜、お兄さんは鈍感なのだ、女の子がこんなに頑張って伝えているのに、だからみんなにアホって言われるのだ」

 

「確かに言われてたけどさぁ!」

 

「やーい、あほー、アホー、阿呆ー」

 

「…どうやらお仕置きが必要なようだな」

 

「こんな幼女に手を出すなんてお兄さんは鬼畜なのだー、ロリコンなのだー。

慧音先生に言いつけて頭突きしてもらうのだー」

 

「はっ、只の頭突きなんて俺にとっては

何の脅しにもならねぇな」

 

「…慧音先生の頭突きは山を砕き、海を引き裂き、空を落とすと言われているのだ。

……それでも平気なのかー?」

 

「…マジで?」

 

「マジなのだ」

 

「…誇張してるだけじゃ無くて?」

 

「ルーミアは妖怪歴結構長いけど、あんなに重い一撃は今も昔も受けたことがないのだ……」

 

妙に真剣な顔で語る青い顔をしたルーミアを見た恭介の中で、慧音先生=モンスターの図式が成り立った。

…無理もないだろう、まだ少ししかルーミアと接していないが、楽天的で能天気、会ってからずっと笑っていたルーミアが真顔になっているのだ。

 

「ごめんなさい!ごめんなさい!足でもなんでも舐めますんで勘弁してください!」

 

恭介も怖くなったのか、ガクガクと震えながら無様に土下座をかましていた。

 

「わはー、じゃあ許してあげるのだー」

 

「ふぅ……で、どうする?」

 

「ん?なにが?」

 

「足は舐めさせてくれるのか?」

 

「………」

 

「うん、ごめん…じゃあ、マジな話これからどこに行くんだ?」

 

「…知らない方が良いこともあるのだ」

 

「えぇ…」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

行き先も言われないで付いてきた恭介だったが、何やら賑やかそうな音が聞こえてきた。

音の聞こえる方に向かい歩いていると、幾つかの小屋や明らかに整備されている道を見つけた。

巨大な門とそこを見張っているであろう兵士、厳密には門番だろうか?らしき姿も確認出来た。

鎧を着込んでいる為、性別などははっきりとしないが…

 

「おっ、あれ人間じゃねぇか?しかもかなりの美少女と見た!

匂いで分かる、絶対に美少女だ!

推定年齢16歳、バストはBだな!」

 

「ん〜、お兄さんはたまに本当に人間なのか疑わしいのだ…」

 

「………」

 

「なんで答えてくれないのだ!?」

 

「………ふふふ」

 

「怖くなってきたのだ…」

 

「ちなみにルーミアのバストは……うん、今後に期待」

 

「期待されるのは嬉しいけど、なんか嫌なのだ!あと、失礼なのだ!」

 

今後に期待の超新星なのだ!

とか叫んでるルーミアをいやらしい目で見ていた。

 

「まぁ、いいや…行くぞルーミア!」

 

「わっ、わわわっ!な、何をするのだー!?」

 

恭介がルーミアを持ち上げて肩に乗せた。

急な事でルーミアも最初は驚いていたのだが、身長が180近い恭介に肩車をされたため、基本的には無邪気なルーミアは目を輝かせて喜んでくれた。

 

「どうだ〜、高いだろう」

 

「わはー、高いのだー、楽しいのだー!」

 

「なんかそこまで喜んで貰えるとは思わなかったから、こっちも楽しくなってきちまったよ」

 

「普段は飛ばないと、こんな景色は味わえないのだー」

 

「はっはっは、そうだろうそうだろう…

ん?…………って、飛べんの!?」

 

「妖怪で出来ないやつの方が少ないのだー」

 

「へぇー…なんか本当にTHE・異世界って感じだな…」

 

空を飛ぶという行為自体は飛行機などの乗り物で聞き慣れている言葉だが、ルーミアが言う『飛ぶ』と言うのは単身で『飛ぶ』という事なのだろう。

 

(なぁルーミア、それってどれ位の速度がでるんだ?

んで、結構な速度が出るなら空気抵抗とかって感じるのか?)

 

「なぁルーミア、飛ぶ時ってパンツ見えるのか?見えるんだよな?

んで、もし見えるならパンツ俺に渡してノーパンで飛んでくれないか?」

 

「お兄さん…キモいのだ……」

 

「まぁ、正直今の状況だけでもかなり興奮してるんだけどな」

 

「身の危険!?

わたしのパンツはあげないのだーー!」

 

「ルーミアの左足➕俺の顔➕ルーミアの右足=肩車=マシュマロ最高www」

 

「ド、ド変態なのだーーーーー!!!

と言うか、この状態の話なのかー!?

さっきの感動を返すのだー!

わあぁぁぁっ!お兄さんの顔に両足を押し付けるなーー!!両手でスリスリするななのだーーー!!!」

 

「デュフ、デュフフ、デュフフフフ……

ハァ…ハァ…ルーミアたん萌え〜、ルーミアたんの足最高に気持ちいいのだー」

 

「き、気持ち悪いのだーー!

ていうかルーミアの真似をするななのだーー!!」

 

恭介が見た目10歳くらいの女の子に劣情を抱きセクハラをしていると、ふと後ろから声をかけられた。

 

「おい貴様!ルーミアに何をしている!?」

 

青髪に白のメッシュを入れている美人が二人に近づいてきた。

だが特筆すべき点は派手な髪色にも負けない美しい顔立ち、特にキリッと吊り上がった目で見つめられたらいくら恭介でも(興奮して)危なかったが、今はルーミアの太ももに夢中なのであまり意識せずに対応していた。

 

「愛の語らい」

 

「なんと…ルーミアには、もう…」

 

「違うのだ!」

 

「だがこの御人は、ルーミアと…その……

な?」

 

「な?ってなんなのだ!?」

 

「ぐへへ、そういう事だルーミア…大人しく俺にスリスリされてろ」

 

「じゃ、じゃあ私はこれで失礼する!」

 

顔を赤くして回れ右する女性に、ルーミアは手を伸ばして叫んだ。

 

「じゃあ、じゃなくて助けてくれなのだー

『慧音先生』ーーー!!」

 

「はっはっはーー!叫んでも助けなんかこねぇぜ嬢ちゃん。

特にそのけーね先生とやらは此処にはいねぇんだ…そんな『頭がダイヤモンドで出来てる全長15メートルもある人造人間』なんてよぉ!」

 

恭介の頭の中で慧音がどういった存在なのかよく分かる瞬間であった。

 

「…私だ」

 

「え?何が?」

 

「…私がその『頭がダイヤモンドで出来てる全長15メートルもある人造人間』だ」

 

「は、はは…まさか、そんなはずは…

だ、だって…ルーミアが、慧音先生が…

こんな美しいお方が、ダイヤモンドヘッドバットの使い手だなんて…」

 

「それがどんな技かは知らないが、余程命が惜しくないと見える」

 

「い、いえそんな…」

 

「お兄さんは自殺志願者なのかー?」

 

「黙っててルーミアちゃん」

 

「さぁ、目を閉じるんだ…そう、それでいい」

 

恭介は言われるがままに目を閉じた。

 

あれっ、これって頭突きじゃなくてただ単に俺にキスしてぇだけじゃないの?

 

とかアホな事を考えている所為で、非常にだらしのない顔になっている。

慧音の方に意識を集中してみると「スゥ〜ハァ〜…スゥ〜ハァ〜」と深呼吸を繰り返しているのがわかる。

 

「へっ、イケメンってのも罪なもんだな…」

 

「お、お兄さんが恐怖のあまり壊れたのだ……」

 

「スゥ〜ハァ〜、スゥ〜ハァ〜」

 

なかなか慧音からのキスが来ないので緊張しているんじゃないかと思い、それを拭ってあげることにした。

 

「ははっ、慧音先生…緊張しなくても良いんだよ…俺がアフターケアーまでしっかりやってあげるからさっ」

 

言い終えた後、恭介は顔を上げて微笑んであげた。

だが、それがいけなかった。

 

「そうだな…では、参る!」

 

ブォンッ

 

恭介の顔面に迫る青と白のコントラスト、それは中々に美しい光景だったのだが…

頭によぎった言葉は『空が、落ちてくる』

…だった。

「ぷぎゅるっ!」

 

ゴギャ、メキメキ、パリンッ

 

「…っ、ふぅ…なかなかに硬い頭だったが

私の頭突きには勝てなかったな。

 

「何かが割れる音がしたのだ…((((;゚Д゚)))))))」

 

 




幻想郷に変態降臨
彼の今後の活躍に期待してください!
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