とは言っても、前の話までずっとメイド服だったんですけどねwww
今回は飯テロメインですねー、久々のみすちー回でもあるので気合い入り過ぎて更新が遅れ気味さ!
朝、それは必ずやってくる1日の始まり。
この男、神城 恭介は気合を入れてベッドから跳ね起きた。
「超・絶・最・高・潮!今日の俺は……メイド服ではない!ふはははははは!!」
恭介は昨晩アトラスからもらった服を片手に、廊下を裸で疾走する。
きっとみんなに見てもらいたいんだろう……服を。
「ヒャッハーーー!この時間ならまだリプトちゃんが門番をやっているはず!」
哀れリプト…変態にロックオンされたらしい。
手近な窓を開け放つと、産まれたままの姿で空を飛んだ。
恭介の部屋は3階にあるため、本来ならとても危険な行為なのだが……
「この程度の高さ!俺にとっては苦ではない!」
変態に技術と体力を与えた結果、3階程の高さではビクともしない変態が出来上がった。
「目標補足!」
恭介は、発見したリプトに向けて全速力で走っていく。
だが、イレギュラーが発生した……アトラスだ。
彼女は夜勤で疲れているであろうリプトに食事を作ってあげたらしく、それを渡している最中だった。
「ちっ!……仕方ないか!」
手近な草陰に隠れる恭介は、今後の行動を考える事にした。
どうする?あのアトラス先輩がいては、服を見てもらうどころか、裸を見せびらかして悦に浸る事すら出来ない…
いや、まてよ……案外普通に挨拶したらそのまま受け入れてくれるのではないか?
……よし、この作戦でいこう。
彼は馬鹿ではないが、非常に残念な頭の持ち主でもあった。
「ならば取るべき行動は一つ…」
恭介は気配を消して二人に近づいていく。
アトラスも能力を切っているらしく、恭介の存在に気がついていない。
ーーーーっ!いける!
「ではリプトちゃん、あまり無理をせず、休みたい時は言ってくださいね」
「そうですねぇ、あっしは疲れよりもみんなと一緒にいられない方が精神的にクルものがありますねぇ…」
「寂しがり屋なんですね、リプトちゃんは」
「否定出来ないのが悲しいところですかねぇ、お嬢に相談してみたら意外と受け入れてもらえませんかねぇ……」
「ん〜…残念ですが、難しいと思いますよ?
未だに知能のない妖怪はこの紅魔館を襲って来ますし、その全てをリプトちゃんの壁で撃退してもらっている以上、中々…」
割とマジな話をしているようなので、恭介はその場の空気を和ませようと思い、声をかけた。
「リプトちゃん、アトラス先輩、おはようございます」
「あ、おはようござ……」
「旦那、おはよ………」
いい笑顔で話しかけた恭介は……全裸だった。
もちろんアレも見えているので、健全な…むしろ男がいなかった紅魔館での男性に対する免疫力が皆無ですな二人は…
「「変態ぃぃぃぃい!!」」
メコッ! ゴリュっ!
「ぶるぁぁぁぁあ!!」
アトラスは拳で顔面の中心を、リプトは身長的に顔の位置がアレに近かったため、小さい壁でアレを殴打した。
遥か彼方に吹っ飛んでいく恭介が地面に激突すると、顔を押さえながら気持ち悪い動きで腰をくねらせている。
不快感を煽る事に関しては最高の動きだ。
「おふっ、おふぅ!」
「先輩…あれ、なんですかねぇ?」
「見ちゃいけません……」
リプトの目をそっと手で覆う。
無理もないだろう、恭介の動きはトラウマになりかねない、子供好きなアトラスとしては絶対に見せたくないほどだった。
「リプトちゃん、5枚の少し大きめな壁を出してくれますか?持続時間は1時間でお願いしますね」
「あ、あいさー」
適当に、2メートル四方の壁を作り出した。
アトラスはそれを恭介の周囲に配置し、最後には天井代わりに蓋をした。
「さぁリプトちゃん、もう見ていいですよ」
「あれは、さすがのあっしでも怖かった…」
「もう一仕事頼みます。
持続時間3時間で、内部から壁に攻撃すると
電撃が流れるようにして下さい。
もちろん死なない程度でお願いします」
アトラスの容赦ないお仕置きプランに恐怖するリプト…言われた通りにしないとあとが怖そうなので、言われた通りの性能の壁を周囲に配置する。
と、足元に何かが落ちていた。
「これは…服ですかねぇ?」
「あ、それは昨日の…リプトちゃん、壁の中と会話できるようにしてもらえますか?」
「構いませんよ?」
リプトが壁に触ると、形状が分かりやすく変化した。
壁の外には受話器のような物が現れたので、アトラスはそれを手に取り恭介に話しかける。
「もしもし恭君?間違っていたら嫌なので先に聞いておきますけど、何故あんな事をしたんですか?」
『じ、自慢したかったんです!アトラス先輩が作ってくれたんだって!
裸だったのはテンションが上がったのでつい……」
「つい、で裸になるのはどうかと思いますが……私は、私の作った服を着た恭君を見たかったです…」
『わ、わかりました!今すぐ着るのでどうかこの壁を解いギャババババババ!!』
「「あっ……」」
「解除した方がいいですかねぇ?」
「反省しているようですし…まぁいいでしょう。
恭君、服は外に置いておきますね。
壁を解除するので、私達が背を向けている間に着てください」
返事はないが、聞こえているだろうと判断したので、服を置いてから背を向けた。
「ほいっと」
壁を消したらしいが、後ろを向いているため
中の恭介がどうなっているかは分からない。
モゾモゾと蠢いているのは伝わってくるので
生きてはいるんだろう。
「恭君、着替えてますか?」
「はい、もうちょっと待って下さい……っともういいですよ」
二人が振り向くと、いつもの気持ち悪いメイド服姿ではなく、一般男子が身に付けているようなファッションになっていた。
恭介はかなりのイケメンという事もあり、その姿なら、黙っていればモテるだろう。
しかし、アトラスとパチュリーの前以外では所構わずセクハラをしだすので、モテる未来が見えてこない。
「どうです?」
「ほぇ〜…旦那って普通の格好してると、カッコよかったんですねぇ…かなり似合ってますよ?」
「えぇ本当に、凄くお似合いです」
「いやぁ〜、アトラス先輩には感謝してもし足りませんよ」
「どうせなら他の皆さんにも見せてきては?」
「そうするつもりですよ、まだ早いから一旦部屋に戻りますけど」
リプトが美鈴達と交代するのは午前6時ジャスト、交代するまで1時間近くあるので、とりあえずリプトに見せてきただけだったらしい。
「んじゃ、あっしは仕事の続きでもしますかねぇ…」
「お弁当食べて、バリバリお願いしますね」
「あいあい、了解しましたよー」
リプトは門の前に戻ると紅魔館に背を向けて
再び仕事を開始した。
「んじゃ俺も一旦帰りますわ」
「はい。恭君も2度寝のし過ぎには注意して、8時には起きてきてくださいよ?」
「は〜い」
その後、アトラスも恭介も自室に帰って行き、もう一度就寝する事にしたらしい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
午前7時50分、紅魔館の住人が働き出す時間だ。
もちろんこの男、神城恭介も仕事の準備をしだした。
「今日も仕事だ全裸で寒い」
彼は記憶障害の疑いがあるらしい。
先程の拷問を忘れてしまったのか、全裸で行動を開始した。
ドアを開け放ち、全裸のまま紅魔館を爆走する。
「今日は咲夜さんとミスティアのサブだ!
アトラス先輩は別の場所にいるはずだから問題ない!」
外の世界でやったら間違いなく、お巡りさんにパクられること間違いなし。
「ヒャッハーーーーー!!」
二人は咲夜の部屋に集合しているはず、恭介はそこに辿り着くまでに出会った全ての者達にも、自分の裸体を見せられると思うと、ちょっと興奮してきたらしい。
爆走を続けると、ついに犯罪者は咲夜の部屋に辿り着いた。
なんの躊躇いもなく、恭介は部屋の扉を開け放った。
「おはようございます!いい朝ですね!全裸にならないと失礼………ここが、エデンだったのか…」
着替え中で下着しか身に付けていない咲夜とミスティア、彼女達は恭介の格好を見て固まった。
露出中で下着すら身に付けていない恭介、彼女達の格好を見た犯罪者は身体の一部分が固まった。
「二人とも着替え中だった?俺もまだ着替えてないんだわ、ほらこれ見ーーー」
「「きゃぁぁぁぁぁ!!」」
グシャ、ボキッ
「あぁぁぁぁぁあ!!」
「いつまで見てんのよ!さっさと出て行きなさい!このクソ外道!」
「……死ぬかチョン切られるか選びなさい」
どちらを選んでも男としては死を迎えるだろう。
顔面をダブルで撃ち抜かれた恭介は、どこか満足した表情をしていた。
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場所は変わりキッチン。
ちゃんと服を着ているため、犯罪者も今はなりを潜めている。
「次やったら殺すからね」
「でも………」
「でもじゃない!……本当にはずかしかったんだから…」
「胸のサイズが?」
ミスティアの逆鱗をヤスリでゴリゴリしたため、股間を蹴り上げられたのは仕方のない事だろう。
倒れこもうとした恭介だが、折角の服が汚れてしまうので、なんとか持ちこたえる。
「ぐぅ……痛い…が、これもご褒美には違いない…」
「キモっ!」
「ほら、朝食まで時間ないんだから二人とも遊んでないで準備手伝って」
そう、今は朝食の準備中。
レミリア、パチュリー、小悪魔、咲夜、ミスティア、椛、美鈴、ルーミア、恭介、そしてまだ見ぬフランドールの分を作っていた。
妖精は食事の必要が無いらしく作る必要はないらしいが、たまには食べたくなるらしいので、その時は食べたい! と報告に来るらしい。
「そう言えば…フランドール嬢ってまだ見た事ないんだけど」
「そう言えば私も見た事ないわね」
「妹様?……そうね、だったら朝食が出来たら持っていってみる?
パチュリー様も今日は妹様とお食べになるらしいから、一緒に行ってみれば?」
二人は思ってもいなかった提案に二つ返事で答える。
「「もちろん!」」
「わかったわ、パチュリー様にお伝えしてくるから、二人でやっててちょうだい」
咲夜は二人の返答を待たずにキッチンから出て行った。
特に急いでいるわけでもないので、能力を使わなかったらしいので、戻ってくるのも暫く時間がかかるだろう。
「よし、じゃあ二人で作るか」
「て言っても、私が作れる者なんてそんなに無いわよ?」
「じゃあ俺が教えるよ」
「そう言えば料理出来るんだっけ」
「おうよ、中々美味しい自信もあるぞ?」
「んじゃ、お願いしますかね、先生?」
二人の紅魔館モーニングクッキングが始まった。
恭介が取り出したものは、薄力粉、卵、炭酸水、バニラエッセンス、砂糖、牛乳、油。
「ん?何作る気なの?」
「朝食の定番、ホットケーキだ!」
「薄力粉は分かるけど、炭酸は何に使うの?」
「そう、そこが一番のポイントなんだよ」
「へぇ〜、まぁ始めますか先生」
「先ずは卵と砂糖を混ぜてくれ。
人数が多いから、卵は11個、砂糖の分量は110グラムで頼む」
「はーい」
「混ぜてると体積が2倍くらいに膨れるから、結構気合い入れて混ぜろよー」
ボウルでは小さいので、大きい鍋の中でカチャカチャとの中で混ざり合う卵と砂糖。
暫く混ぜていると恭介が指示したくらいの量になった。
「こんなもんでいいの?」
「おけ。ミスティアが混ぜてた間に、俺は薄力粉をふるっといたから、この二つを合わせて……ここで炭酸水の登場だ」
「それが不思議なのよねぇ」
「取り敢えず今の二つを混ぜて…と、そこに炭酸水900、牛乳300よろしく」
「はーい」
「混ぜる時にはなるべく泡立てないように、ヘラで切るように混ぜるのがコツだ」
「本当に手際いいわね」
「趣味ですから」
話ている間に終わらせたのか、生地はいい感じにトロトロしている。
「こんな感じ?」
「さすがミスティア、完璧だな」
「あ、そうだ。
炭酸は謎のままなんだけどさ、この分量なら
砂糖の量少なくない?」
「あぁ、それは後でトッピングするからわざと少なくしてるんだよ。
甘いのが苦手な人もいるかもしれないしな」
「なるほど……」
恭介の気遣いをこまめにメモをしているミスティアは結婚すると良い嫁になるだろう。
「よし、んじゃ今から焼きに入るぞ。
大体1分くらい弱火でフライパンを温めるんだ」
「はいはいっと」
コンロに火を入れてフライパンを温めていく、強火でやらないのは必要以上にフライパンが温まるのと、フライパン自体が焼けてしまいホットケーキが焦げ臭くなってしまうからだ。
二人は少し待っている間、恭介の服について話す事にしたらしい。
「さっきは恭介の蛮行で言えなかったけど、その服どうしたの?」
「アトラス先輩に作ってもらったんだよ」
「へぇ…スゴい似合ってるわよ、さすがはアトラスさんね」
「サイズもセンスも俺にピッタリで完璧だよ」
「今度私もお願いしてみようかしら」
「いいんじゃないか?
アトラス先輩なら完璧に作ってくれるだろうし……てか、そろそろ1分か……よし、一回火を止めてこの油を入れてくれ、風味付けだから小さじ一杯くらいでいいぞ?」
「これってバター?」
「いや、バターでも良いんだけど、今回はココナッツオイルを使う。
その方が香りが朝食向きになるんだよ」
「なるほどね、わかったわ」
二人はそれぞれ二つずつのフライパンにココナッツオイルを入れ、ならしていく。
「うはぁ、この量を焼くのは気合いいるわねぇ…」
「俺も焼くからさ、一人二つずつ焼けばそんなに時間もかかんないだろうし」
フライパンも良い感じに温まったので、先程作った生地を入れていく。
「大きさは……適当でいいや、11人分出来ればいいんだし」
「大雑把ねぇ…男の料理って感じ?」
「ん〜…ホットケーキってそこまで大きさ気にした事ないんだよなぁ…」
「まぁ分かんない事もないわね」
「んじゃ、焼きますかね」
ジュゥゥゥ……とホットケーキを焼いていくと、キッチンには良い匂いが充満する。
「あぁ〜、ダメだわ…お腹空いてきちゃった」
「これが作ってる奴の特権だよなぁ……けど、匂いを堪能するのはここまでだ。
今から蓋をして、裏面に焼き目が付くまで焼いていく」
「了解で〜す」
二人はそれぞれの蓋を閉めると、焼き目が付くまで暇になってしまった。
さて、また世間話でもしようかと思っていると、咲夜が帰ってきた。
「あぁ〜、良い匂いだわ…ホットケーキかしら?」
「おかえり咲夜さん、正解ですよ」
「私も焼くの手伝うわ」
「あ、じゃあ…」
恭介は先程ミスティアにした説明を咲夜にもレクチャーした。
「分かったわ…油をひいて生地を入れてっと…もう出来たわよ、ひっくり返していいわよ」
「まだ入れてから10秒経ってないわよ?」
「私の能力を忘れたの?」
「「あぁ、なるほど」」
しかしそこは流石咲夜、どうやら時間を操って丁度いい頃合いにまで時間を短縮してくれたらしい。
「裏返してっと…」
ミスティアはフライ返しを使って慎重に裏返しているが、恭介と咲夜の二人はフライパンを巧みに使って宙に投げるようにひっくり返す。
「へぇ〜、見事なもんねぇ…私にはまだ無理だわ」
「まぁこんな技術を会得しても、ちょっと手間が減るだけだからな」
「さて、もう出来たわよ」
「咲夜さんの能力…便利だなぁ〜」
「私のなんて『歌で人を狂わせる程度の能力』よ?」
「お互いアレな能力だよな…」
恭介とミスティアが暗い空気に包まれながらも、ホットケーキは完成した。
「うわっ、凄い良い匂いね〜。
早く味見しちゃいましょ!」
「そうだな、一枚位食べちまうか」
「私も賛成、恭介の料理の腕前も知っておきたいしね」
3人はホットケーキを一枚だけ三等分に切り分けると、とりあえずは何もトッピングせず食べる事にした。
「すごっ、トッピングしてないから味は薄めだけど、ものすごいフワフワになってる…」
「下拵えの段階にその場にいなかったのが悔やまれるわ…これって何か使ったの?」
「そう!よく聞いてくれた!これが炭酸水の力だ!………原理はよく分からんけど…」
「分からんのかい!」
「ダメじゃない…」
「そ、それでも美味しいんだからいいだろ!?」
「でも確かにこれならお嬢様達も大満足の出来よ、これからも手伝ってもらおうかしら…」
試食も終わり、3人は更に人数分の倍の数を作り、皿に盛り付けた。
「それじゃあ二人はパチュリー様と妹様の分、それに小悪魔の分もいるわね。
その3人分を運んでいってちょうだい」
「「はーい」」
これから二人が会いに行くのは力と能力だけなら、レミリアすらも超える程の力を持っていると言われている……
狂気の……吸血鬼…
炭酸水はマジです、めっちゃふっくらします。
次回は遂にフランちゃんが登場します、レミリアよろしく(笑)になっているのか、ガチなフランちゃんなのかはまだ内緒。
では次回もお楽しみ下さい。
小悪魔の分が足りてなかったので加筆しておきました。
感想くれぇぇぇぇえ!!
ならばもっと面白くしろ? はっはっはっ!これが割と限界だ。