覚醒紅魔郷   作:ジャックハルトル

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接敵です、そのままですね。

さぁ頑張れ1ボスよ


第17話・接敵

 

 

 

 

紅魔館の食堂は広い、それ故に色々な会議などに使われる事も多い。

現在、食堂にはレミリアを筆頭に数人の妖精メイド以外の全てが集まっていた。

 

「さて、既に全員聞いているだろうが…我が紅魔館はフランドールや私が外でも自由に行動出来るよう、幻想郷中に赤い霧を蔓延させた。

これは私の魔力で出来ている、それ故に今の私はかなり力が衰えている」

 

今日のレミリアはカリスマ状態だったので、威圧感も半端ない事になっている。

レミリアの言葉に続く形で、後ろに控えていたアトラスが口を開いた。

 

「斥候に放っていた妖精達からの連絡によると、どうやら近日中に博麗の巫女が動き出すとの情報が入りました。 シッカ、皆さんに説明を」

 

「はい、現在分かっている情報では、博麗の巫女の他に魔法使いが同行するようです。

二人の容姿は、博麗の巫女が赤と白の巫女服で、魔法使いの方が黒のベストにスカート、その上に白のエプロンドレスを着用しています」

 

「魔法使い……ね…」

 

「燃えてるわね、パチェ?」

 

「異変の解決者が私と同じ魔法使いとはね……どちらが魔法使いとして格上なのか知らしめるのも悪くはないわね」

 

普段静かなパチュリーが珍しく燃えている。

小悪魔でも中々見ない姿なのか、驚いた表情をしている。

 

「ではそれぞれに役割を設けるわ。

リプト、ルーミアの両名は妖怪の森上空において、可能なら迎撃してちょうだい。

弾幕ごっこをしかけてくる筈だから、殺してはダメよ」

 

「了解ですよ?」

 

「わかったのだー」

 

防御担当のリプトと攻撃担当のルーミア。

両者共に門番を生業としているため、防衛戦いにおいては実力以上の力を発揮してくれるだろう。

 

「次は正門前で美鈴、椛の二人で相手をしなさい。

貴女達の技量とスピードなら倒す事も可能な筈よ、もしも負けたときは比較的軽傷な方が魔法使いをパチュリーの元に案内しなさい」

 

「わかりました」

 

「了解であります」

 

中国拳法の使い手と地上最速の天狗。

双方共に地上戦での実力の一部はレミリアですら舌を捲く程の能力を有している対地上戦での技巧派タッグ。

 

「パチュリーは魔法使いに接敵したらそこで潰しなさい、殺しさえしなければ五体満足でなくなっても構わないわ。

もしもの場合に備えて、小悪魔と恭介はパチュリーのサポートに回りなさい」

 

「あらレミィ、もしもの場合があると思うの?」

 

「私が言っているのは体調の事よ…貴女が最強の魔法使いだって事は親友の私が一番分かっているわ」

 

「なら、その信頼に応えてあげましょう?」

 

「私もパチュリー様のために頑張ります!」

 

「俺は二人のサポートだな、能力の使用は30ずつ分ける事にするけど、レミリア嬢も必要か?」

 

「大丈夫よ、私のにはアトラスがいるからね」

 

「なるほど、なら安心だな」

 

パチュリー、小悪魔の魔法タッグに加えて、紅魔館における最上級の魔力タンクである恭介の組み合わせは、どんな相手だろうと抜く事は出来ないだろう。

 

「そして咲夜、貴女はエントランスで迎撃よ。

巫女一人だけなら貴女一人で充分事足りるでしょう?」

 

「お任せください、アトラスの元まで辿り着く事すら巫女達には許しません」

 

「よし、任せるぞ」

 

一対一の戦いで咲夜に勝てる人間は恐らく存在しない。

博麗の巫女が咲夜を突破するためには時間を操る必要があるのだから。

 

「アトラス、ミスティア」

 

「はい」

 

「ここで私?」

 

「そうよ、だけどミスティアの場合は戦わなくていいわ。

その代わりにフランを抑え込むのを手伝って欲しいの、頼めるかしら?」

 

「いいけど…私じゃ殆ど役に立たないわよ?」

 

「いいの、私に見せたファイティングスピリットがあれば大丈夫よ。フランも落ち着いてるしね」

 

ミスティアに託されたのはフランの護衛、ある意味これが一番キツい仕事かもしれないがあの試験から、レミリアはミスティアに対してある種の尊敬の念を抱いている。

 

「アトラスは私の部屋で私と共に待機してもらう。

二段階目までの使用を許可するが、もしも巫女を殺すような事になりそうだったら、そのときは私が直接止めるから安心しなさい」

 

「わかりました。

ですが、なるべくならば使いたくはないのでそこは承知していただいたもよろしいですか?」

 

「はぁ……私はもう気にしてないのに…わかったわ、でも負けそうになるようだったら容赦なく使用しなさい」

 

「かしこまりました」

 

言うまでもなく高い実力と、未知の形態を隠し持っているアトラス。

普段は優しい彼女だが、もしも誰かが再起不能に陥るような事があれば、博麗の巫女はが明日の朝日は拝めないだろう。

例え、レミリアが制止を呼び掛けたとしても……

 

「お姉様! 私は私は!?」

 

「フランには悪いけど、貴女が戦うのは最後の最後、私達全員が負けた場合だけよ」

 

「えーーーー!! それじゃ私の出番がないじゃない!」

 

「フランの能力が強力すぎるからよ。

それに…フランにはなるべく戦って欲しくないのよ、あんまりお姉ちゃんを心配させないでね?」

 

「うぅ……お姉様にそんな事言われたら…わかったよぅ…」

 

渋々といった感じだが、一応は分かってくれたらしい。

そして、レミリアに指定された場所に向かうべく全員が席を立つ。

 

「ルーミアやリプトちゃんと次に会うのは巫女をぶちのめしてからになるのか」

 

「そうなりますねぇ…では旦那、ご武運を」

 

「おう、お互い頑張ろうな」

 

「お兄さん、次はもっとルーミア好みの肉々しい料理を頼むのだ。

確かに美味しかったけど、あれじゃあルーミアのおっぱいはバインバインにはなれないきがするのだ」

 

「じゃあ祝勝会に期待しててくれ、ギガウマ料理を振る舞ってやるさ」

 

「約束なのだ!」

 

「どうせならあっしも食べましょうかねぇ?」

 

「おう!」

 

こうして、ルーミアとリプトは妖怪の森に向かっていった。

他のメンバーは館にいるため、特に話すこともなくそれぞれ散っていった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

博麗神社…ここはそう呼ばれている幻想郷の要であり、対妖怪専門の武闘派巫女が住んでいる根城である。

 

「なによこの赤い霧、嫌な予感がプンプンするわ……面倒臭いわねぇ…」

 

縁側で茶を啜りながら独り言を続ける少女は脇の開いた紅白の巫女服に、大きな赤いリボンが特徴の『博麗の巫女』と呼ばれる『博麗 霊夢』その人だ。

妖怪討伐や異変解決を生業としているため、その実力は高く、弾幕ごっこで戦えば右に出るもの無しとさえ言われている強者。

 

「おーーい!霊夢ーーー!!」

 

「あぁ…うるさいのが来た……」

 

遠くの空から箒に跨がり飛んでくる少女は、黒いスカートにエプロンドレスを着た、いかにも魔女な格好をしている『霧雨 魔理沙』という、霊夢とは腐れ縁のような関係だった。

魔理沙は縁側の側に降り立つと、唐突に霊夢に質問した。

 

「この赤い霧なんだけどさ、霊夢はいつ解決しに行くんだ?」

 

「今から行ってもいいんだけど、いかんせん面倒臭くてね……どうも動く気が起きないのよ」

 

「霊夢が面倒臭がりなのは知ってるけどさ、人里にも被害が出てるらしいから早めに解決しないと、お前も困るんじゃないのか?」

 

「被害って?」

 

「作物への影響ってのもそうだけど、一番の問題は人間の体調が悪くなって、妖怪が活性化してるってとこだな」

 

「あぁ〜……面倒だけど、それなら動くしかないわねー…」

 

「この霧は高濃度の魔力と妖力が大量にばら撒かれてるって感じだぜ、それをここまで広範囲に広げられるって事は…こりゃ、相当ヤバい相手かもな」

 

相手は吸血鬼を筆頭とした正真正銘の化け物集団なのだが、それはまだこの二人は知らないこと。

 

「いつ動く?」

 

「あんたに合わせるわ…」

 

「はぁ…やる気ねぇなぁ…」

 

縁側で茶を啜っている様子にウンザリしていると、ついに霊夢が腰を上げた。

 

「でもま、人里に被害が出てるなら流石に動かないとね。

相手が強けりゃいい暇つぶしにもなるし…サクッと行きましょうかね?」

 

「そこは安心していいぜ。

この霧は魔力で出来てる、これだけの濃度を放ちつつ維持出来るなんてのは、相当な化け物に違いないな」

 

「あらそう、なら……満足出来そうね」

 

ゴキゴキと首を回しながら、霊夢は言い放つ。

 

「じゃあ行こうかしら、私の安眠を邪魔した不届き者を懲らしめる為にね」

 

「そこは嘘でも人里の為って言っとけよ…」

 

最短ルートである妖怪の森を突っ切る形で、己の勘と魔理沙の魔力探知に従い目的地を目指す。

ちなみに魔理沙は箒に跨ってとんでいるが、本人曰く『別に無くても飛べるけど、あった方が魔女っぽいだろ?』との事らしい。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

妖怪の森上空。

博麗の巫女達を待ち受けるのは、小さな妖怪達。

彼女達の役目は時間稼ぎや防御ではなく、敵を撃滅する事にある。

 

リプトが長年の門番生活で培った敵意センサーに反応があった。

と言うよりも、何となく気配がするだけだが。

 

「来ましたよ? ルーミア」

 

「強いのかー?」

 

「戦ってみなければわかりませんけど…これは間違いなく強いですねぇ、しかも二人とも」

 

「うへぇ…面倒なのだ……」

 

やる気満々のリプトと、やる気はあるが面倒臭そうなルーミア。

両者両極端ではあるが、その顔に不安そうな表情は見られない。

 

しばらくすると、二人の目の前には妖精メイドからの情報と酷似した二人組が現れた。

 

「あんた達が異変の元凶? メンドイから早くこの鬱陶しい霧、消しなさいよ」

 

「出た出た、出ましたねぇ…偉そうな態度のダメ巫女が…縁側でお茶でも飲んでたらどうなんです?」

 

「ルーミア達はお前みたいな露出狂の為に、態々出張って来てやったのだ、負けるのが嫌だったらさっさと帰って欲しいのだ」

 

突然幕を開けたのは舌戦の荒らし、魔理沙はこの事態に目を白黒させていたが、お互いに引く気は無いし、譲る気もない。

 

「そこの白黒はどうするのだ? 帰ってトイレ行ってベッド入って寝るのがベストの選択肢だと思うのだ」

 

「あぁん? お前ら低級妖怪ってのは弱すぎて相手の力量すらわかんねぇのか?

あんまり生意気言うと黒焦げにするぜ?」

 

「どうやって? あっしがいる限りはダメージなんて通らないと思うんですがねぇ」

 

「いやいやいや…弾幕はパワーでやるもんだぜ?」

 

「弾幕はガードを固めて堅実に…が、私のモットーでしてねぇ」

 

「なら、そのガードとやらで耐え抜いてみせろよぉ!!」

 

その言葉と共に放たれる魔理沙の弾幕がリプトに向かって飛んでいくが、見えない何かに阻まれるように空中で四散した。

 

「この程度の実力ならあっし達で十分ですねぇ?」

 

「ルーミアはちょっとビビったのだ」

 

「そういう事は内に伏せておくものですよ?」

 

「………おい、何をした」

 

驚いた様子で語りかけてくる魔理沙は、目の前で起きた事がよくわからなかった。

霊夢も日を見開いている辺り、今のだけで終わると思っていたのだろう。

その証拠に霊夢は、余裕綽々といった様子で腕組みをしていたのだから。

 

「別に? 防いだだけですが?」

 

事もなさ気、といった様子のリプトを見て確信した……低級妖怪といって侮っていると痛い目を見ると。

 

「行くわよ魔理沙! こんな雑魚共相手に時間なんてかけてられないわ!」

 

「応!」

 

二人から放たれる大量の弾幕は、リプトとルーミアの正面に、見えないバリアが張ってあるようだった。

 

「余裕ですねぇ、簡単すぎて泣けてーーー」

 

「残念…ネタバレよ」

 

「は?ーーーーーがっ!」

 

霊夢が何かしたのか、リプトは後頭部に強烈な一撃を喰らい、思わず呻き声を上げてしまった。

 

「いっつー…何をしたのかはわかりませんが…どうやら正面から以外の攻撃方法があるらしいですねぇ…」

 

「リプト! 大丈夫なのか!?」

 

「まぁこれくらいなら、さすがにちょっとフラフラしますけどねぇ。

どうやら、防御を正面に集中させてるだけじゃダメみたいですねぇ…ならこれで…」

 

リプトはその場で、上下左右360度回転した。

もちろん魔理沙達にはその意味が分からず、そのまま弾幕を放ち始める。

 

パァン!パァン! と、弾幕が弾ける音が周囲に木霊すると、再び霊夢達は驚かされた。

 

「今度は全方位にバリアでも張ってんのかよ…卑怯だぜ、流石に…」

 

「でも、防御一辺倒の雑魚なんか、どうって事ないでしょう?」

 

「そりゃそうだ」

 

魔理沙は懐から六角形の何かを取り出すと、それをリプト達に構えた。

そこに魔力が収束されていくのを感じ取ったリプトは、それがスペルカードのキーだと判断したため、阻止する事にした。

 

「いくぜ!『恋符・マスター………」

 

「させませんよ! ーーールーミア!」

 

「合点なのだ!」

 

魔理沙のスペルカードを止めるべく、リプトの前に躍り出るルーミアはその両手から大量の弾幕を放つ。

しかし、防御が得意なのはリプトだけではない。

 

「まったく……いきなり大火力出そうとするから隙が大きくなるのよ」

 

「いや、悪りぃ悪りぃ。

ま、霊夢の結界のおかげで撃てるようになったんだけどな」

 

「結界!? リプトっ、防いぐのだ!!」

 

霊夢が展開した大きな結界の後ろで、魔理沙は不敵に笑う。

魔理沙はリプト達に先程の六角形の物体を向けると、スペルカードを抜いて宣言した。

 

「行くぜ!」

 

「ーーーーっあれはヤバいです! ルーミアはあっしの後ろに!」

 

「わ、わかったのだ!」

 

ルーミアの警告もあり咄嗟に壁を展開させるも、それすら無駄だと思えるような密度の魔力が六角形の物、八卦炉に集約されていく。

 

「『恋符』マスタァァ…スパァァク!!」

 

直径5メートルはあるだろうかという大きさの魔力砲は、リプト達を壁ごと飲み込んでいく。

そのまま暫く照射し続けると、ようやくスペルブレイクによりマスター・スパークの照射が終わった。

 

「……ふぅ、これくらいやれば大丈夫だろ。

行こうぜ、霊夢」

 

壁を破壊したためなのか、その爆発により土煙が発生し見えなくなっている。

死んではいないが無事ではないだろう…しかし、相手は妖怪なので気にしてはいない。

 

「魔理沙…油断しすぎよ? あいつら、ピンピンしてるじゃない」

 

「は?」

 

「ご明察…直撃ならヤバかったかもですけどねぇ? ガード越しならあの程度は防げますよ?」

 

マスター・スパークは魔理沙のスペルカードの中では最高クラスの攻撃力を持つ魔法でもあり、最も信用していた魔法でもある。

それが、ただの雑魚と見下していた低級妖怪に防がれた事がショックだった反面、はらわたが煮えくり返る思いでもあった。

 

「おい霊夢、あの壁担当は私がぶっ飛ばす…援護してくれ」

 

「はいはい、あんまり熱くなんないでよ?」

 

弾幕ごっこのルール上、一度ブレイクしたカードはその戦闘では二度と使えないため、事実上魔理沙がリプトを抜くのはマスター・スパーク以上の火力を誇る魔法を放つか、霊夢のような誘導弾を駆使するしか道は無い。

 

「リプトは人気者なのだ」

 

「いつの時代でも壁役は人気ものですからねぇ……ルーミアは弾幕を形成しつつ隙あらばあの魔法使いを落として下さい。

防御はあっしに任せてくれれば大丈夫なんで」

 

「わかったのだ、攻撃はルーミアに任せてくれれば大丈夫なのだ」

 

「いざとなれば『あの』スペルカードを使います」

 

「なら、こっちの勝ちは確定なのだ」

 

強気な態度を崩さないルーミアとリプト。

その様子を見ていた霊夢と魔理沙は、若干ずつだがイライラが募ってきていた。

 

「魔理沙、援護は全力でしてあげるから、あの雑魚共を完膚無きまでに叩き潰しなさい。

最悪、こっちも切り札を使うわよ」

 

「わかった、あの程度の壁なんか一撃で打ち抜いてやるぜ」

 

そんな二人の隙を突くように攻撃を始めたリプトとルーミアはいきなりトドメを刺しにいった。

 

「それでは行きますよ? 『壁潰・密室のつり天井』」

 

「ついでに行っとくのだ『月符・ムーンライト・レイ』」

 

霊夢と魔理沙の上下に、巨大な壁…というか、天井と床が出現した。

スペルカードの名前の通り、天井が徐々に二人を押し潰そうと迫ってくるので、左右に回避しようとするが、まるでそれを読んでいたかのように左右からはレーザー、正面から弾幕を放つルーミア。

 

「これはキツイな…後ろに逃げるぞ霊夢!」

 

「当たり前じゃない! いきなりこんはコンボ使って来るなんて聞いてないわよ!!」

 

二人は猛スピードで天井の範囲から抜けようと後退をすると…

 

ガンッ!!

 

「いってぇぇぇえ!!」

 

「いっつぅ…何が起こったのよ…」

 

まるで、見えない壁にぶつかったのか、鈍い音と共に後退が出来なくなった2人。

ギリギリで天井の範囲から抜け出せないため、2人に残された手段は一つしかない。

 

「魔理沙、天井は暫くは保たせるから…目の前の弾幕をなぎ払いなさい。

『魔砲』はまだ使うんじゃないわよ」

 

「あいよ! 『魔符・スターダストレヴァリエ』!!」

 

正面から迫る弾幕を止めるべく魔理沙が使ったスペルカードは、一撃必殺のマスター・スパークとは打って変わった大量の弾幕を正面に放つ魔法であり、その数はルーミアの弾幕よりも遥かに多い。

相殺するものもあれば、抜けてくる物も、そしてその逆で抜けていく物もある……だが、その程度の量ならばこの二人にとっては当たるはずもない。

 

「霊夢! これで抜けられるだろ!」

 

「上出来!!」

 

向かってくる弾幕を全てかい潜り、なんとか天井を抜ける事が出来た。

後ろを振り返ってみると、天井は閉じていた…かなりギリギリだったのを実感すると、二人の背中に、大量の冷や汗がブワッと出てきた。

 

「うへぇ…あれに挟まれてたら死んでたんじゃね?」

 

「こりゃ、多少は本気出さないと危ないかもね…」

 

「あぁ、安心していいのだ。

二人は殺すなってボスから言われてるから殺しはしないのだ」

 

ルーミアので、ついにイライラが頂点に達したのか、霊夢が突っ込んできた。

 

「あんたらねぇ…博麗の巫女舐めるのも大概にしなさいよ! 『夢境・二重大結界』!!」

 

霊夢を中心に上下左右から襲いかかってくる誘導型の弾幕、数もかなり多く避けるのは至難の技……しかし、リプトにとっては単発威力の低い攻撃は全く意味がない。

 

「ルーミア、周囲をガードします。

正面を開けておくので、あの白黒に強力なスペルカードを使わせないように撃ち続けてください」

 

「よし来たの……」

 

ズドドドド!

 

「あぐっ!」

 

「ルーミア!?」

 

ルーミアに何かが直撃したらしく、リプトに背中を預ける形で倒れこんでくる。

しかし、リプトは周囲のガードを固めているため満足に動く事が出来ない。

なんとかしようと考えても、正面からは何も飛んできていない…

 

 

「言ったでしょ? 博麗の巫女を舐めるなって」




ルーミアとリプトのロリペアですね、頑張ってもらいたいですが…勝てる気がしないよねw
まぁでも、中々いいペアだと思いますがねぇ?

弾幕ごっこは一対一の戦いだったはずですが…そんなの関係ねぇ!
タッグマッチがあってもいいじゃない!

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