覚醒紅魔郷   作:ジャックハルトル

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長らくお待たせ(?) しました!

さて、今回はこの異変初の人間VS人間の戦いです。
時を操る咲夜に霊夢はどう立ち向かうのか?


第21話・時間

 

 

 

睨み合う咲夜と霊夢、二人の間には目に見えない火花が散っていた。

ナイフを構える咲夜と、札を構える霊夢……お互いがお互いを危険な相手と認識している為か、動き出す気配がない。

 

「……………」

 

「……………」

 

緊迫する空気の中、先に動き出したのは咲夜だった。

その動きはまるで瞬間移動のように目の前から消え、嫌な予感がした霊夢がその場で腰を屈めると、さっきまで首のあった場所を咲夜のナイフが通っていた。

しかしそこは異変解決を専門としている博麗の巫女、咄嗟の判断で距離を取ると、手に持っていたお札を一斉掃射した。

 

「ーーーー何処を狙ってるの?」

 

「!?」

 

咲夜を狙っていた筈の札は、誰もいない空間を通過しただけで終わってしまい、そんなの気にするなよと言いたげな咲夜が霊夢の左肩に手を置いていた。

 

「くっ!」

 

懐から追加の札と針を取り出し咲夜に直接叩き込む。

博麗の札と封魔針と呼ばれる針には、その見た目からは想像出来ないような攻撃力が付与されている……だから今度こそ咲夜を仕留めた。

 

「あら危ない、紅魔館の中で危険物を振り回すのは止めて貰えるかしら? 捨てておいたけど文句言わないでよ?」

 

「えっ!?」

 

気付けばその手には針も札も無く、それどころか今の今まで自分の肩に手を乗せていた咲夜が右側に移動していた。

全てが一瞬で行われ、どのような手段も無効化される事態に流石の霊夢ですら軽くパニックになりそうだった。

 

「……マジックにしちゃ楽しくないわね…もうちょい種の分かる物にしなさいよ」

 

「マジック? 違うわよ」

 

そう言うと咲夜は霊夢から普通に離れてナイフを取り出す。

 

「私は言うなれば奇術師。 マジシャンは人をマジックで楽しませる、でも奇術師は奇術で人を驚かせるの。

ーーーーこんな風にね」

 

気が付けば霊夢の周りにはナイフが無数に浮かんでいる。 またもや驚く事になった霊夢が行動を起こそうと思った刹那。

 

「『幻幽・ジャック・ザ・ルビドレ』」

 

「け、結界!」

 

咲夜がスペルカードを宣言した瞬間、一斉に襲ってくるナイフ群に結界で対応するも一瞬でも判断が遅かったら全身が串刺しにされていただろう。

自分が殺される光景を思い浮かべてしまい、顔を青くして全身にビッショリと冷や汗をかく霊夢に対して、咲夜の笑い声が叩きつけられる。

 

「ふふふっ…驚いてくれた? 最近は恭介ですらド派手に驚いてくれないものだからつまらなかったのよ、どうだった? 私の奇術は」

 

「………驚き過ぎて心臓が口から飛び出そうよ…あんた絶対ドSでしょ」

 

「あら、こんな優しいお姉さん捕まえて何を言ってるのかしら?」

 

「優しいんだったら………コレでも喰らってなさい!!」

 

再び咲夜目掛けて札を投げるも、咲夜の姿はそこに無く、今度は霊夢の目の間に現れた。

 

「ーーーーーあぁ…予想通りで助かるわ」

 

「何?」

 

霊夢の発言の意味が分からず、思わず聞き返すも…その聞き返した一瞬が致命的だった。

 

「霊撃!!」

 

霊夢の体から何かが爆発したかのように発せられた衝撃波は、咲夜も予想外だったのか一瞬だけ反応が遅れてしまう。

直撃する前に時間を停止させ、急いでその場を離れる事でとりあえずは避けるのに成功した咲夜は、十分な距離をとってから再び時間を再生し始めた。

 

「………霊力の爆発にも驚いたけど、どうしてあそこに現れると分かったの?」

 

「はぁ? そんなの簡単じゃない。

あんたは消えるたびにナイフかあんた自身を私の側に出現させている。

つまり、出てきたのがあんたでもナイフでも構わず纏めてブッ飛ばせば私は無傷で済むってわけ」

 

「少し見せ過ぎたかしら?」

 

「もうちょっと見せてくれてもいいのよ?」

 

「なら、お言葉に甘えて」

 

霊撃とは己の中に存在する霊力を一気に放出させる防御手段の一つで、速効性には優れるが霊力の消費もそれなりに多い。

 

咲夜のスペルカードや弾幕にはナイフを使用した威力よりも手数な物が多く、レミリアやパチュリーのような大技が少ないため簡単には霊撃を抜く事が出来ない。

しかしそれでもワザと霊撃を使用させ、霊夢の霊力を奪い取る作戦に出る。

 

「ほらほら! 霊撃とやらを使わないと愉快なオブジェが出来るわよ!」

 

「えぇい! 出たり消えたり鬱陶しい!」

 

霊夢もそれを理解しているため、簡単には霊撃を使わないようにしている。

もちろん、ただ突っ立ているだけなら咲夜の言う通りの愉快なオブジェと化すので、避けられる物はその超人的な反射神経と勘で捌き切っているが、それにも限界はある。

 

「『時符・プライベートスクウェア』」

 

「……?」

 

咲夜はスペルカードを発動させた割には攻撃が飛んでこない、それこそ弾幕の一つどころかナイフすら飛んでこない。

警戒は解かないが不思議に思った霊夢はとりあえず咲夜から距離を取ろうとしたとき、その身体に異変が起こった。

 

「……な に こ れ」

 

「動きにくいでしょう? 貴女のスピードを奪わせて貰ったわ。

その状態でいつまで持たせられるかしら?」

 

プライベートスクウェアの効果は相手の時間を操って全ての行動をスローにさせる、という咲夜のスペルカード中で最も躱すことが困難な物の一つでもある。

そして、それは霊夢の行動を阻害するには十分過ぎるほど十分に機能した。

 

「ほら、霊撃を使わないと避けられないわよ?」

 

霊夢に向かって投擲されるナイフを防ぎきるためには、遅くなっている身体で避けるのは不可能に近いだろう。

とはいえ霊撃を使えば使うほど、後に控えている戦闘にも支障をきたすのは目に見えている。

 

「れ い げ き」

 

しかし、ダメージを負いかねない以上、使うしか道はない。

このプライベートスクウェアも所詮はスペルカード、いつかは効果時間が切れるだろう…流石に一生このままは断固として嫌だ。

その証拠に、少しずつだが体の感覚も元の速度に戻って来ている。

 

「スペルカード一回で一発しか霊撃を使わせられないのが痛いわね…」

 

「………ふぅ、なんて厄介なスペル使ってんのよ…これ以上されるのは面倒だし、一気に決めさせてもらうわよ」

 

とは言え、霊撃を二発も撃った後なので、ここで決めなければ不利になるのこちら側。

咲夜の様子を見てみると疲れが顔にハッキリと出ているのが分かる。

ボンヤリとしか分かっていないがこれだけ強力な能力だ、連続での使用は何らかの反動があるのかもしれない。

 

「『神霊・夢想封印・瞬』」

 

霊夢を中心に7つの大きな霊力弾が形成されると、それが咲夜に向かって襲いかかる。

 

「なにをするのかと思ったけど、そんなに遅い弾なんて当たるわけないでしょ?」

 

「へぇ…なら最後まで避け切って見せなさいよ」

 

「何ですって?」

 

夢想封印の速度は遅い。 それこそ7つ全てを余裕でかわしきれる程度の速度しかない。

だが、霊夢の余裕は何なのか? 霊撃を連発しスペルカードも使っている、全てにおいて咲夜が優勢である筈なのに霊夢の余裕は崩れない。

 

「ほら、ボンヤリしてると当たっちゃうわよ?」

 

「こんなもの……」

 

時を止めなくても余裕でかわせる。

 

咲夜はこの意味のない攻撃に絶対の自信を持つ霊夢の顔が非常に腹立たしい。

 

圧倒的優位なのは私であり、あの巫女ではない!

 

油断したのか避け方を間違えたのか、気が付いたら七つ内の一発が正面に迫っていた。

 

「ーーーっ!?」

 

ギリギリだが避けるのに成功する。

 

当たりそうになった!? あんなにトロい弾幕に何故!?

 

咲夜は焦りと苛立ちで気が付いていない。

普段の彼女ならば絶対に気付けるはずだが、この弾幕にはとある秘密がある。

 

「どうしたの? 段々と避けられなくなってるんじゃない?」

 

「何を馬鹿な!」

 

言い返しはするが、確かに先程から夢想封印をかわしきれなくなっている。

最初は余裕を持っていた、だが次第に服に当たって来るようになってきた。

 

「ちっ!どうしてこんなスペルカードに!」

 

「ほらほら、また奇術とやらでもしてみなさいよ!」

 

言われなくても、夢想封印から距離を取らなければ危ない事なんて理解している。

霊夢は接近戦を警戒しているのか、自分の周りに2発分だけ待機させている。

その上で霊夢に近づくのは明らかに愚策でしかない……ならば使うしかない、この弾幕の攻撃力は当たらなくても分かるほどの霊力が込められている。

咲夜は仕方なく時間を止め、霊夢の後方に大きく離れる。

 

「ビンゴ…やっぱりそこに出たのね?」

 

「? ーーーーっ!?」

 

一瞬霊夢の言っている意味が分からなかった。 しかし、眼前に弾幕が迫っていれば嫌でもその意味が分かってしまう。

頭部に迫っていた弾を慌ててスウェーで避けるも、次々と迫ってくる後続の6発はかわしきれる物ではなかった。

 

「ぐぶっ」

 

2発目が腹に直撃し、胃液がせり上がってくるもそれに続く5発が頭部と四肢に直撃すれば吐き気を感じる間も無く地面に倒れ伏した。

 

「ゲホッ ゲホッ……なんで、出てくる場所が、分かったの……?」

 

「そんなの分かる訳ないでしょ」

 

「ーーーーは?」

 

痛みに耐えながら聞き返してみると、あっけらかんとした表情で訳のわからない事を言ってくる。

ダメージのせいでこれ以上の戦闘は無理だろうが、何故自分に当てることが出来たのかだけはハッキリさせておきたかった。

 

「じゃあなんで…」

 

「勘よ、か・ん」

 

「か……ん? そんなものだけで私を倒したっていうの?」

 

「だけって訳じゃないけどね」

 

ジクジクと痛む腹部を抑えて立ち上がる。

その痛みは間違いなく狙いが分かった上で直撃させなければこれだけのダメージにはならないだろう。

 

勘だけではない、なら何をされた? あの巫女は私の能力を理解していないはず。

 

頭の中でグルグルと回る疑問に答えが出ない。

固まってしまっている咲夜に、どうせもうあのメイドに戦闘は無理だと判断した霊夢は答えを教える事にした。

 

「簡単な話よ。 あんたが避け切れなくなったのは、気付かれない程度にちょっとずつ速度を上げていったからよ」

 

「………それで?」

 

「あんたさ、段々と掠り出したもんで焦ったんでしょ? 夢想封印の威力は霊力を感知できる奴にとっては簡単に理解出来る。

そんな攻撃を直撃したくないと思ったあんたは、5発に追い回されるよりも一旦距離を取って、安全な位置から攻撃する事を選んだ。

安全に攻撃出来る位置となる私の後方…それも、それなりに距離を取ると思えば自ずと場所は限られるのよ。

後はその安全圏に、超加速させた弾幕を飛ばせば当たるって寸法よ」

 

「だ、だからって正確に当てるなんて芸当出来るはずが……」

 

「だから最初に言ったでしょうが……勘だって」

 

咲夜は理解した、この敵は危険だ。

戦闘に関するスキルは当然のこと、完全に咲夜の位置を捉えた勘もそうだが、最も注意すべきはその推理力にある。

喋りすぎて疲れた……とか言っている姿からは想像出来ないが、この巫女は戦闘中にも関わらず咲夜の思考までも読み取った完璧な戦いを完遂した。

 

「そう……私の負けよ、貴女みたいな化け物に勝てる未来が見えて来ないわ」

 

「あらそう? そりゃ嬉しいこって」

 

「でもね……貴女をお嬢様の元に行かせる訳には行かなくなったわ」

 

咲夜はナイフを握り、霊夢に突進する。

通常の弾幕ごっこのルールでは完全に反則だが、そんな事は言っていられない。

 

この巫女をこのまま進ませるのはマズい…そんな考えを打ち砕くかのように霊夢が口を開いた。

 

「あ〜、やめときなさい。 あんた、もう【時間を止められないんでしょ?】」

 

「!?」

 

「あんたの能力は時間操作系ね? そんな能力の奴は見た事なかったけど、慣れれば以外とどうにかなるものなのね」

 

あまりの驚きに動きを止めてしまう咲夜。

やはり正解だったと確信したのか、霊夢はニヤッと笑う。

 

「……いつ、分かったの?」

 

「いつって言われると、今としか言えないけど……幾つか理由はあるわ」

 

「分かったわ、もう本当に諦める。

でも、後学の為に教えてくれるかしら?」

 

「まぁそうね……一つ目はナイフの動きよ。

ただ手から離しただけならその移動先で落ちるだけなのに対して、あんたの投げたナイフは私に向かって飛んできた…これは、時間を止めている間にナイフを投げる動作をしていたんでしょうね、そうすれば手から離れたナイフは投げた時に起こる慣性ごとその時間を止めるから、時間を進めればその慣性を生かして飛んでくるってことね」

 

そんな少しの事で理解していたのか……

霊夢の理論は確かに合っている、この巫女の推理力には驚かさせるばかりだ。

 

「あとは単純に、瞬間移動では出来る確殺方法を使わなかったってのかしらね」

 

「確殺方法?」

 

「分かってるとは思うけど、時間を止められた物は分子の振動すら停止してしまうせいで絶対に壊れない無敵の盾になる。

だからあんたは時間を止めている間に私を攻撃をする事が出来なかった。

もし仮にあんたが瞬間移動能力を使っていたのなら、そのナイフを私の頭の中に移動させるだけで確殺出来るんだからね、これが二つ目の理由よ」

 

「私がワザと殺さなかっただけだとしたら?」

 

「それは別にいいのよ、三つ目の理由でほぼ確実に分かったんだから」

 

「三つ目?」

 

「私の肩に触ったでしょ? あれは瞬間移動では絶対に無理なのよ」

 

「理由を聞いても?」

 

「まぁここまで話したんだし、構わないわよ。

単純な話、瞬間移動はそのままの体勢で移動するのに対して、時間停止は止まった空間の中を自由に行動出来るから、あんたは私の肩に触った状態で現れる事が出来た」

 

咲夜の能力は触れている物の時間を操作するだけで自分から離れた物を操作する事は出来ない。

霊夢はきっと、それすらも看破していたんだろう……全くもって恐ろしい才能だ。

 

「んじゃ、そろそろ私は行くわよ。

あんたの言うお嬢様ってのは何処にいるのよ?」

 

「あの階段を登って右に真っ直ぐ進みなさい。 無駄に大きい扉があるからすぐに分かるはずよ」

 

もはや抵抗するのも煩わしい。

さっさと行けと言わんばかりに手を払うと、巫女は大人しく階段に向かい歩いて行った。

 

「あ、そうだ」

 

早く行ってほしいのに…なんだっていうんだ。

そんな気持ちが顔に出たのか、霊夢も若干申し訳なさそうな表情をしていたのが印象的だった………案外いい奴なのかも?

 

「魔理沙知らない? まだ帰ってこないし、どっかで勝手に負けてたりしてる?」

 

「いや、そこまでは知らないけど……」

 

パチュリー様が相手だから〜……と続けようとしたところで、咲夜の発言は大きな声によってインターセプトされた。

 

「あ、もういいわ。 噂の馬鹿が帰ってきたみたい」

 

「おいこらド貧乳」

 

「ていうか何そのボロボロ具合、ボロ雑巾装着してる姿に需要なんて存在しないわよ?」

 

「うるせぇな、特殊な趣味の奴もいるんだよ」

 

「ま・さ・か? 負け犬さんですか?」

 

「悪い事は言わねぇ、あの図書館でだけは迂闊な事はすんな」

 

急に真面目に話し出す魔理沙には不信感しか覚えない。

失礼すぎる考えを巡らせている霊夢に対し、咲夜は全く違う事を考えていた。

 

「えっ、貴女まさか…パチュリー様に勝てたの!?」

 

「あぁ、あの紫には勝てたぜ……自分の卑怯さが嫌になる方法だったけどな」

 

まさかあのパチュリー様が負けるとは……あの魔法使いの格好を見れば、相当激戦だったのは分かる。

しかし腑に落ちないのは魔理沙の言葉、なぜ勝利を収めたのにそこまで警戒する必要がある?

 

その疑問は、魔理沙の仲間である霊夢が質問してくれた。

 

「その割にはボロボロじゃないの」

 

「あぁ、あの魔女はマジで強かったよ。

それこそ、私程度じゃ100年経っても追いつけないほどにな」

 

「でも貴女は勝った、それで何をそこまで警戒する必要があるの?

パチュリー様以外であそこにいたのは小悪魔と恭介の二人だけよ。

その上でそこまで警戒する意味が分からないわ」

 

「簡単な話しだよ、私はパチュリーって紫色には勝った。

けど、あの小悪魔とか呼ばれてた奴が急に化け物みたいに強くなったんだ。

多分、あの男がなんかしたんだろうけど……あの能力はなんだ? 自分の魔力を分けた程度じゃあの悪魔程度が私より強くなれる訳がねぇ」

 

咲夜はその場にいなかったので知らないが、恭介は自分の中に残されているスタミナを1だけ残して、他の全てを小悪魔に分け与えたのだった。

 

「なるほど……恭介の能力ならあり得ない話じゃないわね」

 

「どういう事だ?」

 

「貴女に教える義理は無いわ」

 

「じゃあ勝者の特権よ、その男の能力を教えなさい」

 

ドヤ顔の霊夢に何故かドヤられる……

頭の血管が弾け飛びそうになるが、確かに自分は負けた身の上…これ以上何か出来るわけでもないし、レミリアは恐らく恭介の能力を使わない。

ならば教えても問題ないだろう。

 

「……恭介の能力は『力を分け与える程度の能力』といって、自分のスタミナを代償にして、分け与える相手に最も適したエネルギーに変換するの。

その効果を受けた事はないけれど、そこの魔法使いさんなら、どれだけの強化が可能かは理解出来たんじゃない?」

 

「そうだな、あれは人間が持つには過ぎた能力かもしれない。

私よりも格下だったはずの奴が、いきなり紫色すら超える魔力になったんだ……もしも初めから紫色に使われてたらと思うとゾッとするぜ」

 

「そんなに強かったの?」

 

「分かりやすく言うと……私のファイナルマスタースパーク並に危ねぇ魔法を、なんの補助も無しで撃って来やがった。

その後はボロボロにされて抵抗虚しく捕縛されて、あいつの温情で開放してもらったって訳だ」

 

霊夢は血の気が引いていくのをハッキリと認識できた。

ファイナルマスタースパークの威力は身をもって知っているし、霊夢でも防ぎきれるかどうか分からないほど強力で凶悪な魔法だと思っていた。

もちろんその認識は間違いではないが、この紅魔館にいる連中はその認識さえも越えてくる存在だという事がよくわかった。

 

「その男はどうしたの?」

 

「危うく殺しかけたけど、紫色と小悪魔のおかげでなんとか生きてるよ……だからそんなにおっかない顔で睨んでくるなよ、メイド」

 

「………よかったわね。 紅魔館の住人を一人でも殺してたら、お嬢様とこの先にいるもう一人のメイドにミンチにされてたわよ」

 

「さっきの紫色よりも強いのか?」

 

「両方共がそこの巫女より強いと思うわ。

いえ……正確に言えば、お嬢様は完全ではないとはいえ、貴女達を捻るのに苦労は無いはずよ。

だけど、もう一人のメイドは確実に手加減をする……彼女は過去に吸血鬼30人を一人で相手をし、本気じゃないにも関わらず皆殺しにしたらしいわよ」

 

それを聞いた霊夢と魔理沙は同じ反応を示した。

むしろ、誰でも似たような感想を述べるであろう……

 

 

「「ーーーーー勝てる気がし無いんだけど」」




切れが悪い&文章が変な気がする……

そんな事は置いといて……うちもコラボしてみてぇな
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