FFCC(無印)とゼロ魔のクロスオーバーです。
いろいろと世界感が難しいかもですが違和感の無いように書こうと思います。
なので、なので生暖かい目で読んでってください。
ある大陸には4つの種族が繁栄している。
クラヴァット族。
地道で穏やかな性格の「温」の民である。争いごとを好まない彼らは常に人々との融和を優先して行動する。空気も、土も、どんな種族の人々も、彼らにとっては友達である。
セルキー族。
己を第一と考えることを美徳とする「我」の民である。毛皮をまとい盗品で着飾っている。野生動物のような敏捷性としなやかさを持ち、それらを活かして盗賊になる者も多い。
リルティ族。
伝統を重んじる「武」の民である。遠い昔、大陸の覇者だったという歴史が、今もなお、種族の誇りとなっている。血の気は多いが、さっぱりした気性が人望を集め、世界の商業の中心を担う。
ユーク族。
研究者として日々を穏やかに送る「智」の民である。リルティの武力支配に対して、魔法の力で抵抗した過去を持つ。異様とも思える外観は魔力を最大限に活かすための仮の姿だと言われている。
彼らの住む大陸は瘴気に覆われていた。瘴気は人体に悪影響を及ぼし、人はその中で生きていけないのだ。
唯一、生きるには「クリスタル」と言う特殊な鉱石が必要なのだ。
「クリスタル」は瘴気を浄化する力を持っている。「クリスタル」は「ミルラの木」から取れる「ミルラの雫」で清めなければならない。
そのためにクリスタル・キャラバンという冒険者チームを編成して「ミルラの雫」を集めるのだ。
しかし、それは過去の話である。今は大陸に瘴気は無い。
何故ならティパの村のクリスタル・キャラバンが障気を生み出していたメテオパラサイトを倒したからだ。さらに全ての元凶と言える哀しい魔物も倒した。
大陸は平和へと順調に歩んでいる。
現在のクリスタル・キャラバンはミルラの雫集めでは無い。大陸の調査である。障気の無くなった大陸の現状に調査が必要ということで、全ての種族が協力しているのだ。
大陸を救ったティパの村のクリスタル・キャラバンも勿論、大陸の調査をしていた。
今は調査を終えて故郷であるティパの村に帰還中だ。
「キノコの森も異常無さそうだ」
年代記に今回の旅と調査結果を書き込むのは無造作にまとまった髪型で、やや赤みの茶髪のクラヴァット族の青年である。彼の名前はキアラン。
「キアラン~そろそろ昼食しようよ」
「わわっ!?いきなり後ろから抱き付かれたらびっくりするよル・ジェ」
キアランの背後から忍び足で近づいて抱き付いたのはル・ジェ。
セルキー族の女性で、青く長い髪型であるうるふれっぐ。露出の多い服を来ており、大きな胸が目立つくらい。
彼女は人なつっこく、キアランの幼馴染みである。
「ちょ、ちょっと離れて。日記が書けないよ」
「えーいいじゃん」
悪くはないが、キアランも男である。なのでル・ジェの豊満な胸が背中に当たって日記を書くどころでは無い。
「早くご飯にしよーよー」
「わ、分かったよ」
「うりうり~」
ル・ジェも誰彼構わずではない。キアランだから抱き付いているのだ。彼女は長い旅の中でキアランに惹かれているのだ。昔は少し頼り無かった幼馴染みの彼が今では凛々しい冒険者。
旅は人を成長させるものだ
「ねえキアランはさ・・・」
何か言おうとしたが止まる。彼女はキアランと幼馴染み以上の関係になりたいと思っている。しかし、中々口には出せないでいた。
種族が違くて難しいかもしれない。でも自分の気持ちに嘘はつけない。
(お転婆な姫様のケースだってあるから不可能じゃない)
キアランをギュッと抱き締めて離れる。
「ほら、行こ!!」
「はいはい」
馬車の中から出るとリルティ族の女性が肉を焼いていた。
彼女はクレア=ギルダ。帽子型の兜をかぶる、ぶらんど。
彼女の肝っ玉母さんのおかげで仲間を支えている。
「キアランにル・ジェも手伝って。シーベーグが今回採取した鉱石で錬金術の実験にのめり込んじゃったのよ」
チラリと横を見ると怪しげ実験をしているユーク族がいる。
彼の名前はシーベーグ。自然をこよなく愛し、錬金術を研究する魔法科学者だ。兜から角が二本生えた特徴がある、くろまどう。
「もう少しで実験は終わりますよ」
「頑張ってシーベーグ。じゃあボクはサラダでも作るよ」
「アタシは魚でも焼こうかな」
彼らは楽しく、仲良く昼食をいただく。彼らのように種族が異なっても凄く絆があるクリスタル・キャラバンはティパの村だけである。
笑顔のまま故郷を目指すのであった。
しかし、異変は起こる。
「キアラン後ろ!?」
「え?」
キアランの背後に光輝く眩いものが現れたのだ。そこから何か声が聞こえる。
そう思った瞬間、キアランは飲み込まれた。
「キアラン!?」
「うわあああ!?」
彼らの物語りは終わらない。
・・・・・・・・・
春風吹く草原に爆発が起こる。物騒な事が起こっているわけではない。これは進級試験だ。
爆発を伴う進級試験なんてツッコミ満載だが、本意ではない。
爆発を起こしているのはルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ヴァリエール。桃色の長髪に小柄な体型、誰が見ても美少女と言うだろう。
(絶対にみんなを驚かせるような凄い使い魔を呼び出してやるんだから!!)
ルイズはトリスティン学園では優秀な生徒である。魔法を除けば。
何故か彼女の魔法は爆発してしまうのだ。そのせいで、他の生徒からは馬鹿にされて『ゼロ』なんて不名誉な二つ名を付けられている。
必ず見返すという思いを込めて召喚魔法を唱える。
(お願い・・・私の呼び掛けに応えて!!)
大きな爆発が起こる。
土煙が晴れると何か影が見える。これにはルイズも喜ぶ。召喚が成功したからだ。ドラゴンかグリフォンかと期待が無駄に膨れ上がる。
しかし、その期待は崩れた。
「あんた誰?」
「・・・ボ、ボクはキアラン」
ルイズによって召喚されたのは赤みのかかった髪質でむぞうさの青年であった。手には古くさい日記を持っている。
「う・・・」
「う?」
「嘘でしょおおお!?」
春風吹く草原に絶叫が響く。
読んでくれてありがとうございます。
今回はプロローグでした。次回もゆっくりお待ちください。
FFCCとゼロ魔は大陸が離れた1つの世界にしました。世界感融合というやつです。
なので月とか、異世界とかの件に「アレ?」って思うかもしれません。なのであまり気にしないでくれると助かります。