ゼロの年代記   作:ヨツバ

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こんにちわ。
短いですが何とか投稿できました。

では、始まります。


古びた剣

「剣が欲しい」と言ったのが始まりだ。もしルイズを守るためや自衛のために必要だから。

ルイズは魔法が使えるのだから剣なんていらないと言うが、キアランにとっては必要なのだ。

 

「ボクは魔法より剣の方が得意なんだ」

 

一応補足だが、剣を買いたいと言い出したのは自衛の中に他の学生から身を守るというのも意味として入っているのだ。

昨夜の出来事で実はキュルケに誘惑されていたキアラン。なぜならキュルケがキアランに惚れたからだ。恋はいつも唐突らしい。

 

(昨日は驚いたな・・・)

 

キュルケの積極性もグイグイ来るものだ。まさかサラマンダーのフレイムに咥えられて部屋まで連行。そしてネグリジェ姿の妖艶なキュルケに迫られる。

押し倒された時は覚悟したものだが、そこは運が良いのか悪いのか分からないがルイズに救われたのだ。

その後、ルイズからキュルケの家系とは仲が悪いと念を押されながら長く説明された。

 

(しかもキュルケはモテるから他の恋する男に狙われるみたいだから嫌だな・・・)

 

そして、そもそもクラヴァット族はオールマイティーな性質を持つ。剣でも魔法でも器用にこなせるのだ。

 

「そこまで言うなら良いけど」

 

キアランの粘り勝ちで虚無の曜日に城下町まで買い出しに行くことが決定。

待ちに待った買い出しの日に馬に乗ってトリスタニアへ出発した。馬と言う動物に乗るのは初めてであったが問題は無い。パパオとは違ってスリムな動物だと心の中で思う。

 

(それに速い。でも大荷物を引く強さはパパオの方が上かな)

 

頬で風を感じながら馬を走らせるのであった。

 

 

・・・・・・・・・

 

 

トリスタニアの城下町はやはり賑やかであった。でもアルフィタリアの城下町よりかは小さい。

周囲は見て楽しみながらルイズの後を追う。そして武器屋に入って剣を品定めするキアラン。

 

(うーん・・・良い剣あるかな)

 

同じくルイズも剣を見ている。彼女にも剣の良し悪しが分かるのか疑問だが、細い刀身の剣を見ていた。

 

「大きくて太い剣が良いかしら?」

「どうしたのルイズ?」

「キアランってどれくらいの剣が使えるの?」

「そうだね。片手剣ならある程度使えるよ」

「なら貴族様こんな剣はどうで? 業物ですぜ」

 

武器屋の店長が金ピカの剣を勧めてきた。これを見たキアランは微妙な顔してしまう。あんな豪華な剣は使う気にはなれない。

そもそも、その剣は斬るための剣じゃない。魅せるための剣だろう。それこそ貴族が自分は財力を持っているぞと知らしめる感じだ。

 

「おいくらかしら?」

「新金貨なら三千でさあ」

「立派な家と森付きの庭が買えるじゃないの!?」

 

やはり高い剣であった。

これにはキアランは買う気にはなれないし、使う気もおきない。

 

「いいよルイズ。それは使わないよ。だってその剣じゃルイズを守れない」

「そうなの?」

「どういう意味でさあ?」

 

店長も口を出す。それはそうだろう。武器屋としては無視できない発言だから。

 

「確かに良い剣かもだけど。斬るために鍛えられてない。魅せるために鍛えられた剣だよコレ」

 

キアランは農家の息子だが仲間に鍛冶師の娘であるクレアがいる。彼女から武器についていくつか教えてもらっているから剣の良し悪しが分かるようになっている。それに剣士なのだから剣について少しくらいは分かるのだ。

これには店長もグゥの音も出ない。それでも何かを言おうとした瞬間に軽快な声が聞こえてきた。

 

「ハハハハ。こいつは驚いた。この店にも剣が分かる奴が来たみたいだな!!」

 

軽快な声が聞こえる方に向かうと剣が多く乱雑に入れらているボックスがある。そこから1本剣を抜くと正解の剣であった。

それは言語を話す剣という何とも珍しい剣だ。大陸を旅していたキアランでも初めて見る。

 

「おう。よくオレッチを抜いたな・・・っておでれーた。お前さん使い手か。しかもあいつと同じかよ」

(使い手・・・あいつ?)

「よし。オレを買いな!!」

 

言語を話す剣が何か気になることを言っていたが店長が横やりを入れたので中断される。

 

「こらデル公。何を勝手に言ってやがる!!」

「うるせえ。そろそろ埃くさい店から出たいと思ってたところよ!!」

「あんだと!?」

 

何故か勝手に剣と店長が口喧嘩を始めた。剣を持っているキアランは元の場所に戻したくなる。

だが、デル公と呼ばれる剣は気になることを言っていた。それは無視することはできない。もしかしたら何か知っているかもしれないと思って買うことを決意する。

 

「ルイズ。ボクはこの剣を買うよ。これが良い」

「ええ!? そんなのが良いの!?」

「うん」

「キアランが良いって言うなら・・・」

 

買うことが決定。

剣の名前はデルフリンガー。デルフと呼んでほしいとのこと。軽快な会話を楽しむ陽気な剣だ。

「彼」と称して良いか分からないが彼とは仲良くできそうである。デルフもカチャカチャと嬉しそうである。

 

「よろしくデルフ」

「おう。こっちこそよろしくな相棒!!」

 

良い買い物をしたものだ。ルイズは微妙な気分だが、キアランとデルフは良い気分となる。

補足だが、武器屋の店長は煩いのが消えてスッキリしたが何処か寂しい気持ちにもなるのであった。

 

「あばよデル公。ちゃんと使ってもらえよ」




読んでくれてありがとうございます。
物語を進めるにはデルフの登場は外せませんからね。今回はその話でした。

そしてデルフは気になることも言っていました。それは一体!?
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