ゼロの年代記   作:ヨツバ

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こんにちわ。
遅くなりました。今回でやっと土くれのフーケ編です。
では物語をどうぞ!!


土くれのフーケ

自習。今ルイズたちは教室で自習をしていた。そしてキアランはキュルケからグイグイとゲルマニア産のフルーツを食べさせられていた。

キアランからしてみれば新種のフルーツなので興味深々である。やはり農家の息子として調べがいがあるのだ。

 

「ちょっと人の使い魔を餌付けしないで!!」

「餌付けなんてしてないわよ。はいキアラン、あ~ん」

「うん、これはなんて瑞々しい果物なんだ。どうにかして種が欲しいな。触感的にリンゴに似ている。でも甘さはサッパリじゃなくて濃厚だ」

 

メモ用紙にゲルマニア産のフルーツの特徴や味、甘味等々を書いていく。真面目な彼にとっての行動だ。

そんな時に教師であるコルベールから学長室に呼ばれた。理由は簡単だ。それは土くれのフーケのこと。第一発見者はルイズとキアランで呼ばれるのは当然である。

決め手に似顔絵を見てルイズが決定付ける。そして早い仕事をするロングビルから情報を得て、『破壊の杖』奪還隊を構成しようとする。

 

「誰もおらんのか?」

 

学長であるオスマンの言葉に誰も杖を上げない。それは誰もが不安なのだろう。責めるつもりは無いが誰もどうにかしないのは中々な心だ。

そんな空気を感じ取ったのかルイズが杖を上げる。貴族の誇りとして何もしないのは彼女の意に反したのだ。それに自分にも実力があると結果を出したいのだ。

そしてルイズと競うキュルケも杖を掲げて、タバサも掲げる。キアランに関しては言うまでも無くルイズの使い魔なので強制参加。彼の性格上、何もしないわけないが。

学生が奪還隊だなんて教師が心配するがオスマンがルイズたちの成績を答えて皆を驚かせる。ルイズに関してはお茶を濁すような言い方で不満であったが。

 

奪還隊のメンバーはキアラン、ルイズ、キュルケ、タバサ、ロングビルに決まった。すぐにでも準備を始めてフーケを潜伏しているであろう場所に出発した。

 

「・・・馬車で向かうのか」

 

ガタゴトガタゴトガタゴトガタゴトガタゴトガタゴト。

 

「ちょっとキュルケはキアランの横から離れなさいよ!!」

「良いじゃない。アタシはダーリンの横に居たいのよ」

 

キャアキャアと口喧嘩をする2人。間にいるキアラン良い迷惑だ。

 

「土くれのフーケって魔法が使えるんだよね。ってことは貴族なはずだけど・・・何で泥棒なんてやってるの?」

「ああ、それでしたら。メイジが全て貴族ってわけじゃないのですよ。様々な理由で貴族の名を剥奪されたりするのですよ」

「へえ。そうなんだ」

 

どこの国もいろいろと大変なのだろう。農家のキアランにとっては貴族も王族もよく分からないものだが。

 

「ねえねえ、キアランのいた国はどんな魔法があるの?」

 

キュルケがロングビルの貴族剥奪の理由を気になったから聞いていた。それをできれば話したくないと言う顔をしたロングビルを見てルイズは話を逸らした。

 

「あ、それはアタシも聞きたい!!」

「・・・私も」

「そうだなあ。魔法の種類ならこっちの方が豊富かもだけど・・・ボクの国の魔法は魔物を倒すのに特化した魔法が多いかな」

 

ファイア、ブリザド、サンダー。この3つが基本となる魔法だ。この3つを組み合わせることによってさらに強力な魔法を放てる。

それは『マジックパイル』と言う。これはハルケギニアの魔法を組み合わせて新たな魔法を放つと言う点では同じだ。

 

「魔物を倒すために特化した魔法か。確かにキアランの大陸では必要よね」

 

キアランの住んでいた大陸事情を知っている彼女たちは妙に納得してしまう。そして恐らくグラビデやストップの魔法を聞けば驚くかもしれない。

 

「あと、癒しの魔法も特化してるかな。何せ命のかかった旅だったしね」

「・・・癒しの魔法。どんな魔法?」

「そうだね。傷を癒すのはもちろん。瀕死状態の仲間を救う魔法もある。そして毒や石化を解く魔法もあるよ」

 

ケアル、レイズ、クリアの魔法だ。これを聞いたタバサは暗い目を光らせる。

 

「・・・どんな病気も直せるの?」

「何でもって確定することはできないけど、たぶん直せると思う」

 

これを聞いたタバサとルイズは思うものがあった。「もしかしたら・・・」と言う希望である。

それがまだ分からないキアランは本当に何も分からない。

 

「ふぅん。ダーリンのところはアタシたちのところと違って魔法が軍事に特化してるのね」

 

軍事とはまた違う。心の中で突っ込んだキアランである。

話をしながら馬車を進めていくと件のフーケが潜伏しているであろう小屋に到着する。

 

「周囲を警戒して」

 

慎重に小屋に近づいていく。しかし土くれのフーケがいる気配は無い。小屋の中にも誰かがいる気配も無い。

 

(誰も居ないのか?)

 

キアランはキュルケとタバサと共に小屋の中に入る。

埃が溜まり、誰かが入った形跡が無い。いや、よく見ると足跡がある。土くれのフーケか分からないが誰かが居たのは確かだ。

 

「破壊の杖はどこよ?」

「ゴホゴホ・・・何も無いかな?」

「あ・・・見つけた」

 

タバサが破壊の杖の入った箱を見つけた。まさかこうも簡単に見つかるとは予想外だった。

正直、土くれのフーケと戦闘にはいると思っていたからだ。だが、人生は何でも上手くいくとは限らない。

いきなり外から悲鳴が聞こえたのだ。この悲鳴は聞き間違えるはずも無い。

 

「ルイズ!!」

 

小屋の天井が破壊され、現れたの巨大なゴーレムであった。

 




読んでくれてありがとうございます。
感想があればどうぞください。

今回は短かったと思いますが、これからもコツコツと更新していきます。
次回もゆっくりとお待ちください。

一応次回で土くれとは決着がつきます。はい。
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