『美少女ハンター凍土で大奮闘です!』改め『ティガレックス討伐譚:吹雪の前触れ』   作:fuki

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7.凍土・エリア7
● 別行動になりました / lonely long walk


 ――午後八時の鐘を聞きながら“エリア7”への洞穴に入り、ペースを落としてそのまま走り続ける。三〇分ほどして、五感がなんの変化も伝えないことを意識すると、あたしは顎を上げて数メートル流した後に立ち止まって、手を膝についた。

「ここまで……くれば……大丈夫でしょ」

 全身から湧いてくる熱と、視界を狭窄させる息切れ、四肢に溜まるような倦怠感。ティガから逃げた時にも感じなかった、久々に味わう心地いい疲労だった。

 でも立ち止まってはいられない。一刻も早くティガの動向を確認する必要がある。ボルボロスを足止めしてくれている三人の行動を無駄にしないためにも。それにここから先は、ホットドリンクの熱があっても寒さが突き刺さる、氷点下数十度の世界だ。吐息の中の水分が凍り付かないのも、あと一時間程度しかない。

 時間を消費するなら、有意義な消費にするんだ。

 あたしは方々で素肌を晒している“紅彩鳥”の服の上からガウシカの毛皮を羽織ると、たいまつに炎を点し、その光の届かない天井を一度見上げ、“エリア7”へと向かった。

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