『美少女ハンター凍土で大奮闘です!』改め『ティガレックス討伐譚:吹雪の前触れ』 作:fuki
ここまでが『月刊 狩りに生きる』に掲載された、『美少女ハンター凍土で大奮闘です!』の内容だ。
ティガと心を通じ合わせ、和解してクエスト完了だなんて、なんというハッピーエンドだろう。今回の加筆修正にあたって読み返したところ、これはこれで暖かい気持ちになった。
ところで、これは“路線変更”であり、ある意味で“打ち切り”だ。
人気がなかったからではない。狩りの間に書いたメモとノートを元に、あたしと『狩りに生きる』編集部とハンターズギルドの担当者と打ち合わせた結果だ。
変更点は結末のみ。具体的には本来の終盤をばっさり削除し、加筆した“◆”で始まる最終パート二つに差し替えた形となる。
読めば分かると思うけど、派手で明るいハッピーエンドだ。
変更部分がハッピーエンドになった理由は、『月刊 狩りに生きる』がギルドから無償で配布させる月刊誌で、寒村に住む人たちの大きな娯楽であることに起因する。当然子供たちも読者なので、前回と同じように悶々とした心理描写を長々と続けるよりは、スパッと終わった方がいいだろう、と提案されたのだ。これには私も賛成だった。
では、そもそも“どうして変更になったのか”。
気付いた人は気付いたと思うが、加筆部分には大量の矛盾や、これ見よがしな不自然な描写や、荒唐無稽な推測がある。あたしがわざと挿入した“ミス”で、打ち合わせで『これが認められなければ原稿は燃やす』と言い切って認めさせたものだ。
疑問に思ってほしかったのだ。
疑問に思わずエンタテインメントとして楽しめた人たちには、その感性を大事にしてほしいと思う。そしてここで、この本を閉じて欲しい。
でもある程度本気でハンターを目指してこの作品を読んでいる子供たちや、この結末に不自然さを感じた人たちには、自力で見つけだしてほしかったのだ。
この救いも容赦もない、本来の物語を。