ダンガンロンパIF 〜the Shuffle of Talent〜 作:ロリコン軍曹
今作はコロシアイ学園生活をメインに書いていきます。
超高校級の日常は台本形式ですが、今回書くものは違いますので、あしからず…
僕の名前は苗木誠、今日から希望ヶ峰学園の一年だ。
希望ヶ峰学園…あらゆる分野の天才を集めた高校生の中の頂点である人物を集め、その研究とスキル向上を目的とし、世の発展へ繋げる学校。
残念ながら僕は平凡で取り柄といっても少し前向きな性格な点以外は何もないつまらない存在。
そんな僕が何故希望ヶ峰学園への入学が許可されたのか、それには、年に一度行われる、とある抽選に見事当たったからなんだ。
超高校級の幸運。
中学を卒業、あるいは高校一年生の適齢期に当たる子供全員から抽選され、当たった一人を幸運として迎え入れる。という高校の方針に運良くかかったのが僕だ。
確かにまわりは凄い人ばかりで気後れしてしまう…だが、ここで足踏みしてても僕自身成長は出来ない。
不安もあるけど、今日からその高校生活の第一歩を…
スーパーダンガンロンパIF
〜the Shuffle of Talent〜
気がつくと、僕は机に突っ伏していた。
眠っていたらしい。
でも、玄関から入った後の記憶がない。
教室には誰もいなく、窓に打ち付けられた分厚い鉄板が教室の風景を歪めていた。
教室の死角をなくしたように設置された監視カメラがさらに拍車をかける。
「緊張しすぎて覚えてないのかな…」
つぶやいてみるがありえない。
こんなインパクトのある教室、忘れる方が難しいだろう。
カサッ…
椅子を引いて立とうとした時、机の中に入っていたであろう紙が落ちた。
『おまえら、入学式は体育館で行う!9時までに集合するように!』
その紙には地図も書かれており、体育館までの道のりも記載されていた。
入学式はまだ始まっていないみたいだ。
今は…8時。
地図を見る限り、5分もあれば着くだろう。
「もう集まっている人がいるかも。」
そう思い、教室をでて廊下へ歩を進めた。
とても広い学校だ。遠目ではあるが、寮、温泉、食堂、洗濯室、倉庫等多くの部屋に分かれている。
教室から寮は外を隔てたりしておらず、あまり離れていないみたいだ。
そしてやはり、窓には分厚い鉄板が打ち付けられており、監視カメラがいたるところに設置してある。
誰か監視しているのだろうか…疑問は尽きないが、入学式で説明があるかもしれない。と思うと自然とカメラはあまり気にならなくなった。
「ここが、体育館だよね?」
赤い大きな扉が閉じられ、中の音は聞こえず、自分の声が廊下を木霊する。
廊下にいてもラチが明かない。
「中へ入ろう。」
赤い扉を開き、中へ入る。
「お、また誰か入ってきた。」
そこには見知った人がいた。
見知った、と言っても一方的である。
「【超高校級のギャル】の《朝日奈葵》さん?」
「ピンポーン正解。よく知ってたね…て読モとかやってるしTVCMにもちょくちょく出てるからまぁ知ってるか。」
胸元の開いた制服から見せブラが目に付く短いスカートに程よく小麦色に焼けた肌、髪は白く染められており、髪型をツインテールにしている。
「同い年だったなんて思わなくて…」
「まぁファンとかでないなら仕方ないよね、年齢知らないなんてさ。まぁいいや、さっきも言ってたけど私は【超高校級のギャル】《朝日奈葵》反発することが好きでさ、肌は白かったけど焼いて、髪も黒っぽい茶髪だけど白く染めちゃった。負けず嫌いで目立ちたがりしてたらいつの間にか【超高校級のギャル】なーんて呼ばれるようになったんだ。ヨロシク☆」
「僕は苗木誠。今年の抽選の当選者で【超高校級の幸運】なんて呼ばれてる。僕からすれば一時のラッキーだと思うんだけどね。」
「へぇ、あんたが幸運の席を取ったって人か…あんたの近くにいれば良いこと起きるかもね☆」
「期待はしない方が良いと思うけどなぁ…よろしく。」
互いに自己紹介を済ませ、そこで、ようやくここが体育館の中ではないことに気付く。
「ここはトロフィーとかの保管庫?みたいに見えるけど実際は体育館の入り口。あたしあんまり人のいる所好きじゃないんだ。目立ちたがりなのに変な性格って思ったでしょ?まぁなんとでも思いなよ。他にも体育館に入った人いるし、その人たちにも自己紹介してきたら?」
そう言うと朝日奈さんは青い扉を指差し、あそこから入れると教えてくれた。
「あたしはもうちょっとここにいるよ。」
「わかった。じゃあ、お先に…」
「ぷ、お先に行ってたのはあたし。まぁ今は出てる側だから良いけどね。」
じゃね。と手を振って僕を見送ってくれる朝日奈さんを尻目に扉を開け、中に入る。中はとても広く、一般的な体育館と同じ作りをしていた。
「案外変わらないものなんだなぁ。」
独り言を呟き、歩を進める。目の前には5人くらいの人が集まっていた。
「おはよう!一日の始まりは挨拶から始まる!さぁ君も挨拶をしたまえ!」
突然、白い制服に身を包んだメガネをかけた人に話しかけられる。
「お、おはよう…君は?」
「む…これは自己紹介を先に済ませるべきだったな。私は十神白夜だ。よろしく!」
十神君はそう言うと、笑顔で手を差し伸べる。流れるように手を取り僕は自己紹介を始める。
「僕は苗木誠。【超高校級の幸運】としてこの学園に入学したんだ。十神君はどうしてこの学園へ?」
「うむ、僕は【超高校級の風紀委員】として、この学園へ招かれた。風紀の乱れは心の乱れ。常に落ち着いて過ごしていきたいものだな。苗木君。」
「う、うん。」
第一印象は人間関係に熱い人かな?
「初対面だと色々不便だと思う。ここに集合している人に一度自己紹介をして回ったらどうだろう。」
「そうだね。そうするよ。」
十神君に背中を押され、自己紹介周りを始める。高校生活だけでなく、社会生活で必要なのはコミュニケーションだ。
ここでどう上手く自分を認識してもらうかで今後が決まってくる。
「もしかして…苗木誠君ですか?」
よし、と気合をいれ、皆と打ち解けようと歩き始めた矢先に横から声がかかる。振り向くと、そこには見知った人が立っていた。
「舞園さん?舞園さやかさんだよね?うわぁ久しぶり!2年振りだね!」
そこにいたのは中学時代よく一緒に過ごしていたが、2年に上がる頃に転校してしまった舞園さやかさんだった。
セーラー服に身をまとい。長い髪はポニーテールにされており、メガネをかけ、こちらをみて笑っていた。
「くふふ、やっぱりおぼえててくれてたんですね。」
「そりゃ、そうだよ。僕と良く話をしてくれていたし、一緒に遊んでいたことも多かったからね。」
「懐かしいですね。…ところで、苗木君はどんな才能でここに来たんですか?」
「…僕は【超高校級の幸運】として入学したんだ。あんまり誇れないよね…舞園さんは?」
「私は【超高校級のプログラマー】です。」
「プログラマー!?凄いじゃないか、舞園さん!」
「まだまだ成長中です!」
舞園さんはVサインを作って誇らしげに笑顔を向ける。
懐かしい…突然の転校以来実に2年振りの再会。舞園さんは転校前からあまり変わっていないようだ。
女性としては色々成長しているというか…いや、僕は何を考えているんだ!
頭をふって邪念をかき消し、舞園さんに笑顔を向ける。
「よぉ、そこの彼女、可愛いねぇ。今夜うちに来ない?」
舞園さんと談笑していると赤髪に赤いスーツを着飾った人が舞園さんへ話しかけてきた。スーツと相まったピアスやらがとても目立ち、チャラチャラした印象を与える。
「結構です。私は貞操観念はしっかりしてる方なので。それとあなた誰なんですか?いきなりナンパとはいい度胸してるじゃないですか!」
舞園さんは慣れたようにナンパをあしらってしまう。何度もこういう事経験してるんだろうか。
舞園さんに断られた男性は苦笑いを浮かべ、侘びと自己紹介を始めた。
「おやおや、これは失礼した。俺は【超高校級の御曹司】《桑田怜恩》だ。以後お見知り置きを、お嬢さん。確かに君は
貞操観念がしっかりしていそうだ…だが、そこがまた良いんだけどね。」
ギラギラとした双眸が舞園さんを舐め回すように見つめる。その姿を言い表すならば品定めだ。
「舞園さんが困っています。やめていただけないでしょうか?」
思考回路より先に声が出てしまった。
困っているのは事実だから良いんだけど…この人は、言葉より先に手が出るタイプなんだろうか…
「ほぉ、男がいたのか。なら興味は無いよ。俺は綺麗な体を味わう方が楽しめるからね。ある程度貞操観念を持った美人がタイプさ。」
まだ手を出されてないってんなら話は別だけどねっとげらげら笑いながら会話の輪から抜けていった。
「あれが【超高校級の御曹司】…もっとモラルとマナーをわきまえた紳士かと思っていましたが…噂は本当だったみたいですね。」
「噂?」
「はい、桑田財団の次期当主は金遣いが荒く、無鉄砲だと聞きました。この学園の入学も学園への支援金の見返りだそうですよ。」
それってほぼ裏口入学なんじゃ…
でも、御曹司という点では間違っていないんだ。
「き、君、中々勇気あるんだな。ふ、ふふだからってぼ、僕はリア充の味方はしないけど。」
御曹司、桑田怜恩を見送っていると急に背後から声をかけられた。
あまり突然の事だけあって急に向きを変えた事もあり、その場に転んでしまった。
「うわ、びっくりした!」
「きゃっ、大丈夫ですか?苗木君。」
「う、うん。」
背後から声をかけてきた男性は長い茶髪の髪の毛の間からこちらをみている。
ハンドカバーの手の甲にはDと書かれており、額には赤いハチマキを巻いている。チェック柄の服にジーンズといかにもな格好と出で立ちの男性は定まっていない視点を僕にあわせていた。
「ここ、こ、コレは済まなかったね。ふふ、驚かせてしまった、ようで…僕は【超高校級の同人作家】《大和田紋土》だ。よ、よろしく。」
怖い。何かわからないけど異様な雰囲気を醸し出す大和田さんを恐怖の対象として捉えてしまった。
「あ、い、良いんだ。大丈夫。怪我とかしてないから。」
「本当に大丈夫ですか?苗木君。」
舞園さんは僕を心配してか、しゃがんで傷がないか見てくれている。
「大丈夫。怪我とか本当にないから。」
「ふ、ふふ。リア充…許すまじ。でも、今回は事故だ。ごめん。」
「いいんだ、大和田さん。気にしないでよ。」
「そうか、ありがとう。で、話を戻すが、君は、とても勇気があるな、僕にはとても真似できない。ふ、ふふ。体をはって女性を守る。とても、普通には、行えない、行動だ。」
「そ、そうかな、体が勝手に動いたというか…友人が困っていたんだ。助けるのがつとめだと思って…」
「ふ、ふふ。やっぱり、君は変わっている。ふ、ふふふ。」
大和田さんは言いたい事を言えたのか笑いながら僕達から離れていく。
「君ほど変わってはいないと思うけどなぁ…」
去ってしまった大和田君の背中に呟く。
「ふぅ、さっきはありがとう。舞園さん。」
「いえ、私も助けていただいたんですし!これくらいは…」
顔を紅くし、これくらいは、これくらいはとモジモジしている。
「変わった人が多いよね。この学園。」
またも、声をかけられる。
今度は不意にではなく、横にいた女性から声をかけられた。
だが、別の意味で驚きを隠せなかった。
「おっと、そうだ、紹介が遅れたね。私は【超高校級のスイマー】《大神さくら》っていうの、よろしくね。」
そこに立っていたのは筋肉の鎧に身を包んだ、サイズが間違っているのではとおもわれるほど筋肉が浮き出てしまっているセーラー服をきた女性(?)が立っていた。
「あ、うん。僕は【超高校級の幸運】の苗木誠って言うんだ。こっちの女性は僕の友人で【超高校級のプログラマー】の舞園さやかさん。」
「よ、よろしくお願いします。お、大神さん。」
「よろしくぅ!で、聞きたいんだけど、君達もこの紙でここまで来たんだよね?」
そう言って大神さんが差し出した紙は僕がここまで来るのに見てきた紙と同じ内容が記された紙だった。
「うん。僕は机にそれが入ってて。」
「私もです。」
どうやら、舞園さんもこの紙を頼りに来たらしい。
「今、時間が20分あたりなんだけどさ。探検の意味も込めてまだ来てない人呼びに行ったりしない?」
大神さんの提案は紙は机の中で発見されたため、まだ見つけていない人もいるかもしれないとのことだった。
僕も…眠りから覚めて立ち上がった拍子に紙が落ちていなかったら気づいていなかっただろう。
「そういう事ならば僕も手伝うよ。」
そう言って輪に入ったのはどこから聞いていたのか、十神君だった。
「プリントは配布ではなく。近くに置いてあるみたいだから見つけられない生徒もいるだろう。人数は多い方がいいと僕は思う。」
十神君の提案は最もだ。
時間指定や集まる場所がわかっているため、別れて探しても問題もないだろう。
「さっきの事もあるし、私は苗木君と行動します。」
舞園さんが僕の袖をつまみながら言う。
平気そうに見えたけどやっぱり追い払うために見栄を張っていたのだろう。
十神君は事情を見ていたのかうなづく。
「わかった。じゃあ僕は大神さんと一緒に行動した方がいいかな?」
「私は大丈夫だよ。足速いし、腕っ節にも自信あるよ!」
大神さんはにぎりこぶしをブンブンとふって、にっこりと微笑んだ。
にぎりこぶしは空を切っていたように見えたけど…大丈夫なんだろうか…対峙した人は…
「じゃあ三つに分かれて探すという事で…あった人には片っ端から聞いて行くよぉ〜!」
「では、解散だ。」
十神君の合図で一斉に僕達は散って体育館に来ていない人たちを探しに体育館を後にした。
どうも、私です。
ダンガンロンパ二作目です。
台本形式脱退は難しいですがボチボチ書いていこうかなと思います。
…さて、今回のテーマはコロシアイ学園生活です。
原作のような凝った殺人、探索描写、面白死刑執行等至らない点あると思いますが、生暖かい目で見てください…
では、次回も会える事を祈りながら。