ーー俺に好きなものはない、もちろん将来の夢ややりたいこともない
このまま、死んでも構わないとも思ってる
昔から俺は双子の弟のシンジと比べられることが多くお兄さんなのだから我慢しろと言われ続けた。
それを愚痴る相手もいなくて俺は諦めた。
「これが俺の人生なのだと」
だから、10年以上も放置した父親から手紙が来て今すぐに来いと言われた時もなんとなく来てみたかったという理由しかなく用済みになればすぐに切り捨てても構わないとも思ってるわけで
父親は、シンジにも手紙を送ってるが俺に宛てた手紙とは内容が違う。
「ソウヤ兄さん……ここであってるよね?」
俺があれこれ考えてるとシンジが不安そうに聞いてくる
「多分な……この変な女の写真はともかくあの親父が間違えるはずもないしな」
「でも、遅いよね?」
シンジが手紙に書かれた時間を見ながら呟く。
確かに、約束の10時はとっくに過ぎており12時だ。
なんかの手違いか、何らかのトラブルに巻き込まれたとみたほうがいいな
「あと、二駅歩いてみるか……」
立ち上がり歩こうとしたら戦闘機が低く飛んでいるのを見かけた
その戦闘機が何かに向けて巡航ミサイルを発射した
「なんだよ あれ…」
「化け物か……?」
最初に気づいたのはシンジだった。
俺もそれにつられるように空を見上げるとミサイルが命中したのに傷一つついてない化け物としか思えない巨体な生物(?)が立っていた。
さらに、後退しようとした戦闘機を光線を放ち破壊した。
破壊された戦闘機の破片は落ちてくるとさらに爆発し俺たちの方に飛んできた。
間一髪というべきか爆音と共に車がやってくるとドアを開け写真の女性が早く車に乗るように告げる。
「何者なんすか?あいつは」
「あれ?あれはね……"使徒"よ」
「使徒……ねぇ」
神々の使いにはとてもみえんがね……
「詳しい説明はあとでするわ!」
いまは、とにかくお父さんの元へと向かうわよ!そう言って葛城さんが車を加速させようとした時戦闘機が放った巡航ミサイルの1つがコントロールを失い車の目の前に落ち爆発した。
「大丈夫!?」
「ええ…なんとか」
「も、
先程の爆発によりグラサンは粉々になり車なベコベコになり葛城さんはなにやら騒いでた。
いまは、それどころじゃないっていうのに……
なんて、考えてたら先程の使徒とやらが俺たちを踏み潰そうと空から落ちてきた。
葛城さんはシンジをふせさせ自分もふせた。
まぁ、みんなしてシンジを守ろうとするのはいつものことなのでいまはなにも思わないが……
さっき、死ぬのは構わないとも思ってると言ったがあんな得体の知れないやつに踏み潰されて殺されるのはやなので
なるべく遠くに離れ伏せた。
「なんじゃい!こいつは!?」
どこからともなく
使徒がビルに激突してる間に横転した車を拾い上げ葛城さんはたちの近くに置いた。
「こうしちゃいられないわ早く車に乗って!!時間がないの」
時間がない……なにか用事でもあるのか?
車が無事に走り出したのを確認したロボットもどきを使徒の一撃が襲う。
それを防ぎきれないロボットもどきは吹き飛ばされビルを壊した。
そこからは一方的な攻撃だった。
〜ネルフ本部〜
「パイロット脈拍・血圧とも低下 A10神経シンクロ値5%」
「胸の縫合部より出血」
「NN作戦まであと180秒!!」
「しかたがない ルート192で高速回収しろっ!!」
このままではもたないと判断し急いでロボットもどきを回収した。
〜再び、葛城・シンジ・ソウヤside〜
「なんだぁ?みんな離れてやがる……」
「(……!)顔ひっこめてショックにそなえて!!」
グォォォォ……という音がしたかと思えば凄まじい爆発が起きた。
「まじか……!国連の連中め、まさかN2地雷を使ってきやがるとは」
俺たちごと、使徒吹き飛ばすつもりだったのかよ!
まぁ、あんだけの威力だ……さすがの使徒も生きてはいないだろう。
俺は侮っていた……使徒のことを
まさか、あんなことになるとは……
「NERV……聞いたことあるな」
たしか、国連直属の非公開組織
「すごいね!お父さんはそんなところに所属してるなんて!」
シンジが興奮気味に言う
「別に……興味ないから」
窓の外を見る
「ソウヤくん……」
葛城さん……ミサトさんがこっちをちらっと見る
その表情はなんと声をかければいいのかわからないというものだった。
「ソウヤくん……その左目は?」
紅くなった左目を見てミサトさんが驚いてた。
「生まれつきっすよ……感情昂るとこうなるんで気にしないでください。」
特に痛いわけでもないしな
まぁ、そんなことは良いんで早く連れてってくださいよ
「"エヴァンゲリオン"のところにね……」
NERVの説明書的なものに載ってるエヴァンゲリオンってのがさっきのロボットもどきか
「エヴァのところには私が案内するわ」
「リツコ!」
白衣の女性がいつの間にか立っていた。
「着いてきて頂戴……」
リツコさんの後をついていく。
しばらく歩いていると小さなボートのようなものがあり今度はそれに乗って奥の方に進んでいくと肩より上の部分が水から出ている大きなロボットもどきが2つ並んでいた。
バイオレット色のがさっき、俺たちを助けてくれたやつか
「リツコさん、このロボットもどきは一体何なんですか?」
「厳密に言うとこれはロボットもどきではないわ……『汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン』よ」
長ったらしい名前だな……
ん?『人造人間』??
「っておいおい!これ人間なのかよ!」
〇撃の巨人に出てくる巨人みたいな大きさしてか……
さすがはNERVか
「これもあのくそ親父の仕事か……」
やれやれだぜ
「そうだ……久しぶりだな」
「ソウヤ……」
「ああ、久しぶりだぜ……くそ親父!」
冷徹な眼差しに臆することなくにらみ返す。
「その、気味の悪い左目も相変わらずか」
「ふん……」
「(冷房を入れてるわけでもないのに寒いわねここ)」
ミサトは碇ゲンドウと碇ソウヤの間に流れる不穏な空気に寒気がしていた。
「それと……お前も久しぶりだな」
「シンジ……大きくなったな?元気だったか??」
先程までの空気は一変、ソウヤに向けていた冷徹な眼差しがシンジに対しては親バカなそれだった。
「お父さんも元気そうでなによりだよ!」
シンジもにっこりと微笑む
「……」
これもいつものことだ……
「シンジはともかく、なぜ俺を呼んだ……」
シンジを自分の手元に置いておきたいのはわかるがあのとき俺を捨てたくせに
「初号機に乗れ……これは命令だ」
バイオレット色のエヴァンゲリオンを指さす。
「なるほどな……だが断る!」
誰が親父の言うこときいてやるかっての
「そうか……ならば帰れ」
命令に従えないやつは帰れってか……
「わーったぁよ」
「予備が使えないんだ……仕方あるまい。」
「レイを呼べ……」
こうなることをわかっていたのか素早い動きでレイとかいうやつを連れてきた。
「……!」
ちっ、親父はどこまでも腐ってやがる
包帯を巻かれ点滴を打たれた少女がタンカーで運ばれてきた。
「レイ、初号機に乗れ……」
親父がそう言うとはい……とだけ言い立ち上がろうとした。
ズズズズン!
上の方でものすごい音がしたかと思えば振動が伝わってきた。
「ちっ……やつめ気づいたか」
やつ、使徒か
使徒が放った光線が天井都市に直撃しその影響で天井の1部が崩れてきた。
シンジはレイを助けようと動きそれを見た親父がシンジィィィ!と叫んでいた。
もうだめだ!みんながそう思った時エヴァンゲリオンが動きシンジとレイを庇った。
お袋……あんたも結局は親父と同じか
あんたも結局はシンジしか思ってないーー
このまま、瓦礫に潰されて死ぬのも悪くないな
なんて、思いながら落ちてくる瓦礫を眺めていると巨体な手が瓦礫を壊した。
「そんなっ!まさか……(いえ、ありえないわ偶然よね)」
「拾号機……(凍結してはずなのに!)」
拾号機……?
ザバァンッ!
「ゴアアアア!」
勢いよく立ち上がると叫んだ。
「エヴァンゲリオン拾号機がソウヤくんを認めたというの!?」
「っと……躊躇ってる場合ではないわね。ソウヤくん説明は簡単でいいわね?」
「ええ……」
認めさせてやる!親父とお袋に俺の力を!!
「こっちよ……着いてきて。」
リツコさんの後をついていく。
〜 〜 〜
「冷却終了!!ケイジ内 すべてドッキング位置」
「パイロット…エントリープラグ内コックピット位置に着きました!」
「了解!エントリープラグ挿入!!」
エヴァンゲリオン拾号機の脊髄の部分からエントリープラグが挿入される。
「プラグ固定終了!!」
「第一次接続開始!!」
「エントリープラグ注水!」
「うおっ!」
コクピット内が水で満たされてく
「主電源接続
全回路動力伝達」
「起動スタート!!」
「A10神経接続、異常なし
初期コンタクトすべて問題なし」
「双方向回線、開きます!」
「すごいわ……初めてでここまでとは!」
リツコは初めてにしてはシンクロ率が誤差内のことに驚いてた。
「これなら、問題ない……いけるわ!」
「エヴァンゲリオン拾号機!発信準備!!」
「第一ロックボルト解除!」
「解除確認 アンビリカルブリッジ移動!」
「第一第二拘束具除去!」
「1番から15番までの安全装置解除」
「内部電源充電完了
外部電源コンセント異常なし!!」
「エヴァ拾号機射出口へ!!」
「5番ゲートスタンバイ!」
「進路クリア」
「オールグリーン!」
「やってやる!」
使徒と向き合う
「うおおおお!!!」
「グオオオオォ!!!」
俺と拾号機は雄叫びをあげると使徒に向かって走っていった。
使徒が手から光線を放つが俺は右手を前に突き出すとオレンジ色の八角形のバリアを張り防いだ。
「あれは、
「うおらああああぁ!!」
両手を使い、使徒の左腕を引きちぎった。
しかし、すぐにグチュグチュという気色の悪い音を立てて再生した。
「やっぱりダメか……」
中央の赤い玉を狙わないと……
「(あれは……!)まずい、ソウヤくん下がって!!」
使徒の異変に最初に気付いたのはミサトだった。
左手が拾号機の頭をつかむと光はじめた。
バシュンッ!
光線が拾号機の左目を貫く
「ぐあああああああああああ!!!!!」
左目に激痛がはしった。
頭から手を離したかと思えば今度は右手から光線を放ち右目を貫きビルに激突させた。
「(クソぉ!クソぉ!クソったれがァ!こんなところでおわれるか!まだだ……まだだあああああ!!!)」
ーーー力が欲しい?
「(誰だ?)」
ーーー私?私は……拾号機よ
「(はっ?)」
なんと、俺に声をかけてきたのは拾号機だった
ーーー正確にはこの拾号機のコアね
「(んで、そのコアが俺に何の用だ……俺はあの化物倒さなくちゃなんだよ!)」
ーーーわかってるわ……それは私も望んでるもの
ーーーただ、今の貴方では無理よだから力を貸してあげる
「(力を貸すだって?どうやって?)」
ーーー簡単よ、貴方がそれを望めばいいの
「(俺が、力を欲しいと望む……)」
ーーーそうよ
「(俺は……!)俺は力が欲しい!!!!もっとだァ!」
「ぐおおおおおおおおおおおん!!!!!」
バキン!
顎部の拘束具が外れた。
さらには左目が紅くなった
「うおらああああぁ!!」
右手がオレンジ色になると使徒のコアに狙いを定めて一直線に走る
使徒はA.T.フィールドを張り防ごうとするが右手に纏ったA.T.フィールドで中和しコアを殴った。
バリン!という音を立ててコアが砕け散った。
「やった……!」
ーーーいえ、まだよ。
「(なんだと?)」
ーーーサキエルのやつ、私たちごと自爆するつもりね
「(なっ……!)」
確かに、コアは砕け散ったはずなのにサキエルは拾号機を拘束し抜け出せないようにしてる
カッ……!
サキエルの身体が光る
そして、俺を……拾号機と俺を巻き込み爆発すると長い十字架の光を放ち消えた。
「あっぶねぇ……死ぬかと思ったぜ……」
コアが機転を利かせてくれなきゃ死んでたぜ。
「(ありがとよ……)」