はぐれメタルの能力を貰った男がこいしに憑依(仮) 作:ディア
こんな出来具合でかつ投稿ペースも遅くなってしまいましたがこれからもよろしくお願いします!
もこたんに慰められ、立ち直り自己紹介しあうといたって何でもない会話をしていた。
「妹紅の頬っぺたフニフニしてて癖になりそう」
「くすぐったいよ」
……会話と書いて、戯れると読む。それが私達のコミュニケーション。いやマジにもこたんの頬っぺたがおっぱいのような柔らかさで触ると気持ちいい。肌はカサカサだけどね。
お姉ちゃんはインドア派──半分は私のせいだけど──なお陰で肌は白いけど運動もしていないから少食で脂肪も取れないから頬っぺたがもこたんほど柔らかくない。……私?私は食事をしても病弱だったからインドア・アウトドア以前の問題。ある程度筋肉とかついていて何も食べられないって訳じゃないけどおっぱいがない。病弱は悲しいっ!
「うりゃ! そういうお前はどうなんだ?」
「ひゃんっ!」
「あはは、変な声! ほらほらさっきまでの勢いはどうした? ん?」
形成逆転! もこたんにサヨナラツーランホームランされてしまった私はされるがままになった。
〜少女百合中〜
「あー楽しかった。いやぁ、ここまで楽しいのはこうなってから初めてだ……」
すっきりした笑顔でもこたんが額の汗を拭き取ると私は原作を知っているということを感じさせない為に質問した。
「こうなったって……何がどうなったの?」
「ああ、私は見かけこそこんなんだけど元々は人間だったんだ」
「人間? 嘘だ〜。だって妹紅、私と遊んでくれたじゃん。普通そのくらいの歳の人間だったら私の姿を見たら逃げるか退治するかのどれかだよ?」
実際はエロ同人が10冊作れるくらいナニを考えているダメ人間、特に貴族が多く、変態文化ここに極まりと言った感じだった。
「そりゃお前が何かしたっていうなら退治しなきゃいけないけど、お前はまだ何にもしてないだろ?あえて言うなら奇声を上げたくらいでそれも初めてだし被害もへったくれもない」
うわお、元貴族とは思えないくらい常識人! こんな人が増えてくれれば良いのに。
「でも私は覚妖怪だよ? 秘密にしている事も分かっちゃうんだよ?」
「本当にわかっているなら私の事は聞かなくても良いはずだ。なのにこいし、お前は尋ねた。ということはお前が心を読むには何らかの制限がかかっている。違うか?」
中々頭の回転も良い。覚と聞くだけでもパニックになって距離を取る。それが普通で、もこたんのように冷静でいられるケースは滅多にない。現代人の古石ならそのくらいはやれるとは思うけどもこたんは時代が時代だから凝り固まった知識しかないはず。この時代の人間であれば間違いなく頭の柔らかさは1番なんじゃない?
「半分は正解」
もこたんほどの頭なら私を受け入れてくれるかもしれない。だけどその一方で私を受け入れてくれなかったら?という考えが過ぎり、覚妖怪でも心が読めないということを話すことにした。
「半分? 何がどう違っていたんだ?」
「制限云々以前に私は人や妖怪の考えることが嫌になって心が読むことを止めちゃったの。今の私は心の読めない覚妖怪、つまり妖力を持った普通の人間みたいなものよ」
その妖力の量は普通の妖怪どころか大妖怪すらも凌ぐ程だけど。
「なら私よりも人間らしいじゃないか。私は今から数百年ほど前、不老不死の薬を飲んでからというもののこんなナリになって化物扱いされたさ。まあ当然かもな……白い肌と髪に赤い瞳、そして何よりも死なない。こんなのは人間とは呼べない。ただの化物だよ」
もこたん、いや妹紅は自虐気味にそう語り苦笑した。
「なんだかおばあちゃんみたいだね」
「おば!? お前なぁ。確かに私は何百年も生きているけど心はピッチピチの少女だぞ?」
「でも化物扱いよりかマシじゃない?」
「人間としてはそうなんだが女を捨てていないからな。化物扱いされてもこれだけは譲れないよ」
「冗談よ。だって私が見える時点で心が子供だもん」
「どういうことだ?」
「私は心が読めなくなったけどその代わりに無意識を操る能力を手に入れたの」
「無意識?」
「んー例えばさ、妹紅はそこらへんにある石ころの形を覚えられる?」
「ん? ああ、それがどうした?」
「もし私が何も言わなかったらそこにある石ころの形なんて覚えてないでしょ?」
「そりゃそうだ。いちいち覚えるまでもないからな」
「私はその石ころみたいに存在感を薄くすることが出来るの」
「へえ、それじゃ空き巣や食い逃げし放題だな!」
やっぱりもこたん、頭の回転は速いみたい。私の言葉でどんなことをやれるかというのを理解できる。
「そんなことしないよ!?」
「まあそれはともかくだ。それと私の心が子供っていうのはどういうことなんだ?」
「あ〜……説明長くなるよ? 大人はその単語が出てきたら長い間放置しても思い浮かべられる。だけど子供はずっと覚えられる代わりにそれが出来ない……つまり子供達は私の能力の対象にならないから私のことが認識出来るってわけ」
この説明は心理学の話。心理学では意識は短期記憶──単語などの暗記に使われる記憶──によるものだとされている。長期記憶──人の顔や名前など連想して覚える記憶──は無意識とされている。つまり私は相手に長期記憶を刺激させない状態にあるから某ネコ型ロボットに出てくる石ころ帽子のような働きをする。
ところが子供はその長期記憶が発達していない。その代わりに短期記憶をフルに働かせているから私のことを常に認識しているって訳。
もっともこんな時代に短期記憶がどうのと言っても知恵熱を出しかねないので曖昧に説明した。
「子供が能力の対象にならない……」
「だから私を認識している妹紅は純粋な子供って言えるんだよ」
そう言って私が立ち上がり、埃を払うともこたんの口が開いた。
「あ〜ちょっと待て。もしかしてこのまま行く気か?」
「そうだよ?」
「お前、そのまま行って大丈夫なのか?私のように子供の心を持った奴に会って戦うことになったらどうするんだ?」
「その時は逃げるよ。こう見えて逃げ足が速いから」
はぐれメタル万歳!はぐれメタルって逃げ足の速さなら誰にも負けないからロマンとも言える。
「どんなに逃げ足で逃げても逃げられない時は?戦うしかない状況になった時はどうするんだ?」
「弾幕張ってさっさと逃げるよ」
「さっき言っていた
何故だろう……なんかものすごく卑猥に聞こえる。
「あれはちょっとね……」
よくよく考えてみたらベギラゴンやイオナズンはいくらはぐれメタルと言えども高レベルにならないと習得できない。今の私はステータスに関する能力(身体能力や魔力など)がはぐれメタルの能力に合わせてカンストしているだけで他はレベル1と大差ない状態。だから高レベルで覚えるはずのベギラゴンやイオナズンは使えなかったって考えられるわ。
「よかったら炎の出し方教えてやろうか?」
意外にも、もこたんが私に師事させるように提案してきた。この時のもこたんは荒れてたと思ったんだけど既に心の傷って癒されていたのかな?
……それはないよね。古石の記憶だともこたんとぐーやは未来でも殺しあっているから憎しみが消えたなんてことはない。
「いいの?」
「このまま別れてこいしが殺されたら嫌だしな。それに身につけておいて損はないだろ?」
確かにもこたん以外の人に私の正体が覚なんてバレたら殺されかねない。しかも心を読む力のない覚は人妖問わず格好の獲物でしかない。
「それじゃお言葉に甘えて……優しくしてね?」
それから炎の出し方を教わり、ライターの火程度の炎を出せるようになった。MMOのステータスで例えるなら炎レベル1って感じかな?