グリモア〜私立グリモワール魔法学園〜龍と指輪の魔法使い   作:ゆーふぉにあ

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先に言っておきます!
晴夜は別にグリモアの中で何番目に強いとか自分が強いと思っているとかそういうことは一切ございません!
つかさやアイラと戦えばボコボコにされますし
エレンやメアリーの訓練についていけるかな?くらいの実力です。
今回、やたら強そうに書かれているのはいわば仮面ライダーにおける販促期間です
しばらくしたら弱体化するアレです
まぁ長々と語るのもよくないので本編どうぞ


晴夜の魔法

霧に覆われた雑木林。

今日は晴れているというのにも関わらずあたりは暗い。

それは魔物、霧が発生している印であり、そこにいるだけでひどく不愉快な感覚に襲われる。

 

「ここから先はいつ魔物が発生してもおかしくない、警戒を強めていくぞ」

 

怜はそう言って巫女服のような戦闘服を纏った刀を抜く。

魔法使いの中には戦闘服へと制服を変身する際に武器や杖を召喚する者も多いが怜の刀は普段から携行されている。

 

「……魔物の討伐、か」

 

「どうした?臆したか?」

 

「まさか、それより怜こそ、おじさんたちのこと心配なんじゃないか?」

 

「あぁ、心配だ。だがそれで焦って私がやられては元も子もない。私たちはいつも通り戦うだけだ。それに、お前もいるしな」

 

「へへっ、俺が一番経験浅いっての」

 

「はいはい、イチャつかないの。ところでさ……」

 

夏海と守は晴夜の衣服に眼をやる。

晴夜の戦闘服は、黒いフード付きのロングコートにあちこちにジャラジャラとチェーンやネックレスなどのシルバーアクセサリーが付いている。

 

「……あんた、そういうのが趣味なのね、ミナと気が合いそう」

 

そう言いながら夏海は写真を何枚か撮る。

戦闘も当然するが彼女はジャーナリスト、クエストに来たのも怜を助けるためでもあるが、転校してきたばかりの晴夜の戦闘についての資料を集める理由もある。

 

「シルバーアクセサリーはかっこいいだろ?テンションもあがるぜ」

 

そう言うと晴夜は銀色の剣を取り出し軽く振るう。

鍔の部分が握り拳のような形になっている。不思議な形の剣だ。

 

「それが晴夜さんの武器ですか?」

 

「そう、ウィザーソードガンだ。こいつはすごいぜ?父さんの特製品だ」

 

「……きたぞ!」

 

怜がそう叫ぶと空気を切る音とともに植物のツルがムチのようにしなり5人の元に迫る。

 

「任せろ!」

 

晴夜はそう言うと前に飛び出し、ツルを切り裂く。

 

「まだだ!」

 

剣を振り抜いたことでできた一瞬の隙、そこを狙い晴夜の足元にもう一本のツルが迫る。

 

「今度は私が!えーい!」

 

智花が腕を振ると小さな火の玉がツルに直撃し、その動きを止める。

 

「ツルの相手をまともにしていてはキリがない、人面樹の分身体を探せ!」

 

そう言いながらも怜は冷静に伸びてきたツルを斬り捨てる。

 

「転校生、あんた智花の後ろについて!あんたの背後は私が守るから!」

 

そう言って夏海はすかさず転校生のカバーに入る。

先日転校生とパーティーを組んだ時の感覚がまだ残っているのかその行動は素早い。

 

「怜さんと晴夜くんも魔力が必要になったらすぐに言ってね」

 

転校生も足元に向けて放たれたツルを避けながら智花の背後に回る。

 

「どこだ……?」

 

「ただでさえ木が多い上に暗いから全然見えないよ……」

 

「見つけた!」

 

晴夜が向いた方向には確かに人の顔をつけ、触手のようにツルを動かす木があった。

 

「クッ、遠いな。智花、炎魔法であそこに当てられるか?」

 

「できるかもしれないけど、もしかすると他の木まで燃やしちゃうかも……」

 

先ほどは小さな炎の弾で、霧の魔物は当然そう簡単に炎上したりしないからこそ大丈夫だったが遠距離に攻撃を当てるならそれなりの威力が必要になる。

それが普通の木に当たればそのまま山火事にもなりかねない。

 

さらに怜も夏海も基本は近接、良くて中距離までで戦うタイプだ。

 

「なら、やっぱ俺の出番だな」

 

晴夜は少し嬉しそうな声でウィザーソードガンを変形させる。

するとウィザーソードガンは大型拳銃のような形のガンモードになる。

 

「名前から想像してたけど、やっぱりそういう武器よね、それっ!」

 

転校生を狙うツルを踏み潰しながらも夏海は写真を撮ることも欠かさない。

 

「便利なもんさ。いけっ!」

 

ウィザーソードガンから数発の弾丸が放たれる。

銀色の弾丸は人面樹に真っ直ぐ向かっていく。

しかし

 

「ダメです!ツルが!」

 

智花の言葉通り彼らを襲っていたのと別のツルが弾丸を防ごうと、寸分の狂いもなく弾丸めがけて振るわれる。

ただの弾丸では確実に止められてしまう。

 

「弾丸が曲がらないって、誰が決めたんだ?」

 

晴夜はそういうと不敵な笑みを浮かべる。

ツルに当たる直前、弾丸はその軌道を変え、器用にツルを避けて見せ、そして人面樹の中央部にあるコアのような部分を貫いた。

 

「やりぃっ!」

 

「嘘でしょ……今のも魔法?」

 

「あぁ、俺のって言うよりはコイツにかかってる魔法だけどな」

 

そう言って晴夜は指で軽くソードガンを叩く。

 

「んで?今ので討伐完了って雰囲気じゃないけど」

 

「あぁ、あいつは人面樹の分身体にすぎない。今日の授業、聞いていただろう?」

 

今日の授業、初めて受ける魔法の授業ということで普通に学校で授業を受けた時の何倍も鮮明に頭に残っている。

 

「植物系魔物の特性、自らの力を他の木々に与えることで分身を生み出す、だったか?」

 

「あぁ、かなり力を消費するから数自体は多くないがこれだけ木が生えている場所でなら今のように隠れて遠距離で攻撃してくることもあるだろう。一刻も早く本体を叩く必要がある」

 

「本体は多分神社のすぐ近くにいるはずよ。基本的に魔物は霧が発生した場所の中心近くにいるから。動物系だと動き回ることも多いから一概にそうも言えないけどね」

 

「急ごう、時間が経てば経つほどこちらが不利だ」

 

「魔力は僕が補えても体力には限界があるからね」

 

そう言うと転校生は怜に手を向けて魔力を送る。

実際は送ろうという意思と受け取ろうという意思があれば受け取れるが、手を伸ばしたほうが伝達率がいい、気がするらしい。

 

「ほう、前も試させてもらったがやはりこれはいいな。自分の身体に力がたまるのがわかる」

 

「晴夜くんはまだ大丈夫かな?」

 

「まだ特に魔法は使ってないからな。というか、そもそもできるだけ転校生の力に頼らずに行きたいところだ」

 

「なんでですか?」

 

智花が疑問を口にする。

守の便利な力を使わない理由が、今の彼女たちには見当たらない。

怜以外の2人も不思議そうな顔で晴夜を見る。

 

「簡単な話だ。いつでもクエストに転校生が参加できるとは限らない。転校生の魔力を受けられない場合もある。そして何より、転校生なしで戦えなければそれが弱点になる。怜はわかるだろ?」

 

「あぁ、いつでも自分の思うように戦えるとは限らない。例えば私ならもし刀を失えば戦い方も変わってくる。転校生がいる時の戦いに慣れすぎてはいけない。そして、晴夜は今回が初めてのクエスト、ここで転校生に頼らずに自分の力を見極めることも必要だ」

 

「なるほど……そんなところまで考えるなんて、晴夜さん、さすがですね!」

 

「ま、これでも覚醒前は軍隊志望だったからな。戦闘についての知識は多少は持ってるつもりだぜ」

 

「と言ってもどうせお前のことだ。だいたいは母親の受け売りだろ?」

 

「バレたか。まぁ俺もそこまで深く考えてるわけじゃないさ。自分の実力だって、この学園の中で上から何番目、なんて実力でもなければ経験もない。だからがむしゃらに挑戦するだけだ」

 

「ほら、語ってるのもいいけど次行くわよ。そういうのは後であたしが取材してまとめてあげるから」

 

夏海の言葉に晴夜と怜は頷き、神社の方へと目線を向ける。

 

「もうすぐそこだ。急ごう」

 

5人はさらにその足を早める。

 




晴夜、変身せず
本当は今回で変身まで持っていきたかったんですけど短く早くがこの小説のやり方ですので、次回をお待ちいただければ
晴夜の戦闘服に関してはゴーストのウィザード魂みたいな感じをイメージしていただければだいたいあってます(アクセサリーじゃらじゃらしてますが)
あと転校生くんがあんまり喋らないのは仕様です
もともと喋らないキャラなのでしかたありません

P.Sこれを書いてる時点で19件もお気に入りをいただき、感想もいただきました。
とても励みになっております。これからもどうぞよろしくお願いします
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