GIRLS und PANZER with Unbreakable Diamond 作:デクシトロポーパー
ガチのギャングの話になんか巻き込むんじゃあなかったとかなり後悔しています。
安斎千代美(あんざい ちよみ)は、普通の女学生だった。少なくとも今日まではそう思い込もうとしていた。だが、それもここまでらしい。目を背けているべき状況は過ぎ去った。『仲間』になってくれそうな奴らがここにはいる。なら、話そう。ただの人間をやめさせられた、おそらくはきっかけの話を。
「去年の全国大会が終わった後しばらくして、
私は旅行に行ったんだ。アンツィオ代表として
イタリアの土は踏みたかったし、他のみんなも連れて行きたい。
下見のつもりで、ひとりでコッソリ気軽に行った」
「数日見なかったと思ったら、いきなりお岩サンになってたッスもんね。
スゲービビッたッスよ姐さん」
ペパロニのぼやきで、いきなり話が最後まですっ飛んだ。横目でにらんでも、コイツはハテナを浮かべるだけ。あたしの顔になんかツイてるッスか。声までが勝手に脳内で再生される。
「まず、最後まで話させてくれな。ペパロニ……」
「ン。わかったッスよ」
最初に改めて注意しとくんだった。
「ネアポリス空港に降り立った私は……いきなり荷物を盗まれた!
全部だ! ポケットの中のサイフも消えてなくなった!」
全員、目玉がまん丸になった。そうだろう。私なんかムンクになった。思い出すと千代美はにわかに腹が立ってきた。
「あのボッチャン刈りめッ、耳の穴に耳ツメ込むなんて
一発芸で油断させやがって~~ッ
次会ったら両耳ツメてボンド流し込んでやるぞ!」
怒りにまかせるままに吐き出した言葉は、当然ながら皆をドン引きさせるだけの結果に終わった。
「……オホン。まあ、そんなこんなでだな。
途方に暮れた私はパスポートの再発行手続きに行こうとしてな。
途中で、『奇妙な男の子』を見つけたんだ」
「奇妙ねぇ。どんなオトコのコ?」
「どんな、って……」
質問を飛ばしてきたのは、確か、武部沙織とか名乗ってたトランジスタ・グラマー。なんか顔がゆるんでるのが微妙に気持ち悪い。オトコに飢えてるとか、そーゆーのじゃあないだろうな。結構失礼なことを考えつつ、千代美は一応答えてやることにした。
「この場だと、そこのペパロニが一番似てるな。
それと、そこの……秋山だったか?
二人を足して二で割った感じだな。雰囲気は幼いぞ」
「私ですかぁー? 自分が持ち出されると、
今ひとつ想像できませんねぇ」
「ま、置いとけ。続けるぞ」
話はまだ始まったばかりだし、本題はここからだ。できれば腰を折って欲しくないところだが。
「その男の子は泣いてたんだ。絶望しきったみたいな顔で、
うずくまって手元を見ていた。
よくもまあ私も近寄ったもんだ……ダマされたばかりなのにな!」
なんで自分はこうなのか。たまにイヤになることはあっても、結局反省のない女が自分だ。そう認識する千代美は、自身への呆れをそのまま吐き捨ててしまった。
「聞いてみたらだな。
なんでも『丸一日、ライターの火を消さない約束』をしたんだとさ。
で、そのライターがすぐに消えてしまったらしい。
『あの人のところで働けなくなる』ってのも言ってたから、
私は『バイト先をクビにされかかってる』って受け取ったな。
『信頼』のテストだったそうだからな……」
「ライターの火を丸一日。簡単なようで難しいテストですのね」
「そうだよな……でもな、私がそのライターを受け取って確かめたらなぁ。
耳を寄せてみるとガスが出てるんだよ。シューッ、て。
『マヌケだなー』とか思った私は、その場で再点火した。
それで、火のついたライターを男の子に手渡した。
次は消すなよー、って言ってな」
「確かに奇妙よね、それ。
自分で火をつけられたらテストの意味ないじゃないの」
「その次の瞬間、私は後ろから『何か』に首根っこをつかまれた」
始まった。そう思ったのだろう皆の視線が凝視に変わる。語る千代美の意識も、当時の時間へと引き戻されていく。
「そして、とがった『何か』が首の下に差し込まれた。
『鎖骨』のあたりだ。私は通り魔にやられたと思った……
よくわからない無念の中で、私は意識を失った」
…………………………
「お目覚めらしいね。お嬢さん」
目覚めた千代美は、薄暗い部屋にいることに気がついた。立ち上がろうとして、手足が思うように動かないことにも気づく。目をやると、両足同士が『枷』でつながれている。ただの『枷』ではない。レンガだ。よくわからないが、レンガで両足首が縛られている。両手も同じであるようだ。後ろ手になっているが、硬い感触が手首にある。地べたに転がったまま、イモムシのようにしか動けない理由はこれだ。どうなっている?
「おっと。親切で伝えておこう。
無視はためにならない……
這いつくばったまま、こっちを見るといい」
再び聞こえた男の声に、慌ててオットセイのように背筋で踏ん張り顔を向ける。当然、長続きせずに身体を横に転がすことになったが。男がいた。怖気をふるう美男が、酷薄な笑みを浮かべて座椅子にふんぞり返っている。オールバックにサングラスと、いかにもな姿をしてはいるが、纏う『気品』は隠せていない。
「『何だ?』と言いたそうな顔をしているな」
「……ッ、!? ……! ~~~!」
口を開いたはずが動かない。まるで縫い合わされたようにだ。男は、近くの机から手鏡を手に取り、千代美に見せる。
「~~~~~ッ!?」
驚愕だった。見慣れた自分の顔がおかしい。口に『チャック』がついている。比喩ではなく、本当に。『チャック』で閉じられた唇が、開かない。喉だけで言葉にならない悲鳴を上げた千代美を見て、男はわずかに目を細めた。
「『それ』なら気にしなくてもいい。
すぐに元に戻るか、すぐに二度と用がなくなるか。
どちらかが君の行く道だろうからな」
「~~ッ、~~~ッ」
「これから君のやるべきことは簡単だ。
オレの質問に、首をふって答えるだけだ。
三歳児にも出来る、ラクな仕事だな……」
席を立った男が近寄る。近寄って、身体を無理やり起こされた。抵抗なんか出来るわけもない。デリケートな部分は避けて触られたが、それが逆に危機感をもよおした。これから私は『売り物』にされるんじゃあないか?
地中海近辺では、人身売買がまかり通る国もあるという。膝足立ちにされた千代美は、もはやガタガタと震えるだけだった。
「それでは質問するよ。
お前は『スパイ』か?」
「……!?」
「どこの、だとか、誰に、だとかは聞かない。
オレ達、『組織』のことを嗅ぎ回りに来たのか?
それだけを聞いている」
なんのことかわからない。だが、はっきりしたこともある。こいつは犯罪組織の一員だ。マフィアか、カモッラか、ンドランゲタか。どれであっても大差はない。関わってはいけないものに関わってしまったらしい。
「答えないのかい?
なら、こちらで勝手に『肯定』とみなすが……」
全力で首を左右に振った。このジェスチャーは大体どこでも通じるはずだ。全力の『Nо』が伝わって欲しいとこれほどに感じたのは、人生空前絶後だろう。冷や汗びっしょりで、ゼンマイ仕掛けのオモチャみたいに首を振りまくる千代美の首筋を、男の指がツツッとなぞった。この瞬間、おそらく自分の目玉はひっくり返っていただろう。仮に悲鳴を上げることが出来たところで、そんなものでは到底足りなかった。
「俺ね、相手の『嘘』がわかるんだ。
相手の『汗』のかき方とかからね……そして」
男は、指の先端を伝う雫をペロリと舐め取った。
「味を見ればもっと確実にわかる」
全身、鳥肌が総立ち。恐怖だの羞恥だの、『女としての危機』を覚える感覚だのが素肌の上をムカデみたいに走り回った。
「この味は……嘘はついていないね。
『身に覚えがない』そんな味だ」
いけしゃあしゃあと抜かす男は、背を向けて、千代美のそばからゆっくりと離れていく。
「どうやら『拷問』をする必要はないらしい。
何よりだな……趣味じゃあない。
その見目麗しい肌をセンチ単位ではぎ取っていくようなマネはな」
トイレが近くなくてよかった。近かったら、それはもう悲惨なことになっていただろう。その割に涙は出なかった。枯れ果てているようにすら感じる。度が過ぎた恐怖は、かえって感情を枯渇させるものらしい。
「とはいえ!
うろんな者をうろつかせておくのは、
『街』の顔役としては面白くないな。
君を明日、帰国させる。
二度とこの国の土を踏まないことを強く勧めよう」
その言葉に安堵する一方で残念だった。アンツィオ生としてやってきたイタリアの思い出は、これが最初、そしてオシマイ。ひどすぎる。いろんな礼拝堂にもお参りしてくるつもりだったのに、これでは苦情を言う神様すらもいやしない。
「それと。君は今後、『不思議なもの』に出会うかもしれない。
『幽霊』だとか『悪魔』のような、形を持った超常現象にな……
全て『見て見ぬふり』をすることだ。君が長生きを願うのならな」
今の時点で、充分すぎるほど遭っている。『口にチャック』が超常現象でなくて、なんだというのだ。言われなくてもこんなもの、もう二度と関わりたくなんかない。憎しみすら込めて頷くと、男も頷き返した。賢明だ、とでも言いたげに。
…………………………
「……ということだ。だから私は逃げようとした。
戦車喫茶で『幽霊』が暴れているのを見て、な」
話を終えると同時に、リーゼントの東方仗助が席を蹴るようにして立った。
「承太郎さん、確実に『矢』だぜッ
一本じゃあなかったってことッスよね、こいつは」
「それも、犯罪組織が意図的にスタンド使いを増やしている……な。
とんでもねえ事を聞いちまったらしいな」
聞くまでもない。鎖骨に刺さった、とがった何かが『矢』なのだろう。あれが自分の『何か』を変えた。そして今また、自分を『何か』に巻き込もうとしているのか。
「ライターの『火』……玉美さんと同じかも!
条件を満たすと同時に攻撃が始まるタイプのスタンド!」
「するってぇーとよぉー、ライター持って泣いてたガキが一番怪しいぜぇーッ」
「状況証拠ではそうなりますよねぇ。
でも、そこまでして狙われるアンチョビどのは何なんでしょうかねぇーっ」
ざわつく中、西住みほがそっと手を上げる。静まったのを見てから、彼女は推測を口に出した。
「勝手な想像なんですけど。
アンチョビさんは、多分、偶然巻き込まれただけだと思います」
「ナゼですの? こんなトントン拍子に次々と!
不幸が行列になってやってくる!
仕組まれていたとしか思えませんわー」
「偶然です」
言い切られるとショックだ。そこの赤毛……ローズヒップにしても、西住みほにしても。どっちが正しかろうと自分のクジ運は最悪だ。
「意図的だとしたら、そのっ『帳尻』が合いません。
アンチョビさんを無事、日本に返してしまったことが
何もかもおかしいんです」
「その通りだな、西住……
『組織』とやらが何も得をしない。
『組織』の意志と無関係のところに、
ノコノコと巻き込まれに行ってしまったと考える方が自然だ」
承太郎の言いようにはさらにヘコむ。まるきりアホ呼ばわりではないか。いや、自分でもそう思うが。その承太郎に、重ねて問われる。
「帰ってくる時は、どうだった?」
「銀髪の男を監視につけられました。
深夜、そいつに飛行機に押し込まれて、後はそのまま日本まで。
男は、気づいたらいなくなってましたね」
「何か、言っていたか」
「いえ、めぼしいことは……いくらか罵倒されただけです」
「どういう罵倒だ」
「『平和ボケした田舎に帰れ』
『お前みたいな世間知らずの善人気取りが一番ムカつく』
『次、そのツラを見せてみろ。
女に生まれたことを心底後悔するぜ』
だいたいこんな感じでした」
「……警告だな。単純な。
それが全てなら、単に巻き込まれただけの可能性が高いな」
確かにまあ、『二度と来るんじゃあねえ』の一言に収束される内容ではあるのだが。単純な、とか言われると、ちょっとムッときてしまうのは仕方ないことだろう。怖い思いをしたのだし、気くらい使ってくれてもいいのに。この人、奥さんとか子どもにもこんな感じなのかな。もしかしたら、未婚かも……いらないことを考える千代美であった。
「だが『身代金誘拐』の可能性も捨てきれん」
「捨てきれん、っつーか。
そっちの方が納得いくッスねぇ~、アタシは」
「アンツィオ戦車道を復活させた実績持ちなら、
学校の方が金を積むのもありえる」
そんな背景まであらかじめ調べていたのか。『実績持ち』とはうれしいことを言ってくれる。ペパロニが鼻高々で胸を張っているが、千代美も多少ニヤけた。これでも新聞に乗ったことがあるのだ。静岡の地方版だが。栃木もある。
「仗助、西住」
「えっ、何スか承太郎さん?」
「はい」
「俺は明日から、しばらくアンツィオに行く。
大洗女子のことは任せるぜ」
「……調べるんスね。『組織』について」
「『身代金誘拐』だとしたら、アンツィオから追える可能性が出てくる。
だが、それは差し迫った目的じゃあない」
「『護衛』ですよね。戦えるスタンド使いが誰もいないから」
無言で頷く空条承太郎。ちょっと待て、護衛とか……などと思ったが、考えてみれば『チリ・ペッパー』がいる。今日の集まりは、そのためのものだった。今の自分達では、得体の知れない超能力相手にとても戦えなかった。
「空条さん」
名を呼ぶと、視線だけ向けられた。
「みんなを守ってください。お願いします」
やはり、無言で頷かれただけだった。コミュニケーションが難儀かもしれない、このヒト。先が思いやられるような顔で、カルパッチョも見ている。
「そーいえば、だけど」
話がキレイにまとまったところで、また武部沙織が聞いてきた。
「イタリアから帰ってきたら『お岩サン』って言ってたけど。
どうしてそーなったの?」
「……さっきの話が終わった後で、殴られて気絶させられた。
見られて困るものがあったんだと思う」
「ムム、そっかぁー」
「ちなみに、あの男はなぁ……怒るなよ、西住?
西住の姉さんにスゴく似ていた。『雰囲気』がなッ
顔は似ても似つかないぞ? でも、人を率いる者の顔をしていた。
厳しく見守る『父親』みたいな顔だったな……
時間が経ったからこんなことも言えるんだろうけどな」
余談も交えて答えたが、武部沙織は少し首をかしげて、こっちの目をのぞき込んでいる。周りに少し視線を回すと、東方仗助と、五十鈴華もまた似たような顔をしている。今度は、帰りについてきた銀髪の男について、黒森峰の副将……逸見エリカとかいう……あたりを引き合いに出して説明しようとしたが、それには及ばなかった。パン、パン、パン、と手のひらを打ち鳴らしたダージリンが注目を集めたからだ。
「私も興味はありますけれど、今はここまでにしませんこと?
このローズヒップも、そろそろ話したくて待ちきれないようですもの。
……ローズヒップ。よろしくてよ」
「ハイですわお姉さま~ッ、コンな話を堂々できる人たちなんてソーソーいませんですわーーーッ
『生まれつき』ってのはさっき話しましたけれど、私にスタンドを教えて、
しかも名前をくださった方がいらっしゃいますですのよーーーッ ぜひ聞いてほしいですわッ」
手綱が放たれるなり、おあずけ食らってた犬がエサに飛びついていくようにキャンキャン声を上げるコイツは、どうして聖グロリアーナに来たんだろう。この気質はどちらかというと我がアンツィオ向きだろうに。とはいえ、ウチにいたところで似たモノだらけ、埋没するだけだったかも知れない。などと思いつつ、千代美は内心ホッと息をついていた。殴られた瞬間のことを、頭の片隅で思い出す……
…………………………
「さて……君の身は潔白。
そうと決まったのなら、けじめをつけなければならないのはオレ達の方だな」
忠告を終えた男はそう言って、何かをした。一瞬だけ何かが見えた。人型の何かが腕を『伸ばして』室内灯の電源を叩いたらしい。2メートル近くは伸びていただろうか。薄暗い室内に蛍光灯が灯ると、自分と反対の片隅にいた、もう一人の姿がわかった。今までそんなものを気にする余裕もなかったから気づかなかった。
「ン、ングッ、ンンン~~~ッ」
『男の子』だ。自分が相談に乗ってやった男の子がここにいる。椅子に座らされた状態で、自分と同じように後ろ手と両足をレンガで固定されている。『チャック』で閉じられて、だ。彼もまたスパイとして疑われているのか。男を見ると、あっさり答えてきた。
「こいつはオレ達の『仲間』だ。この意味、わかるな?
そして、『仲間』だからこそ『罰』が必要だ」
ゆらり、ゆらりと『男の子』に歩み寄っていった男は、次第に腕を振り上げていく。そして正面で立ち止まった男のやることは、やはり想像通りだった。
「お前は『カタギ』を巻き込んだ。報いを受けてもらうぞ」
『男の子』の顔面に拳がめり込む。鈍器がめり込んだような音だった。
「もしオレが判断を誤ったなら、彼女はおぞましい目に遭って死んだ。
この程度の痛みでは、千回味わっても足りないな」
裏拳が飛ぶ。左目あたりに当たって、首がきしんだ。もう一撃で、鼻血が顎を伝った。意識が飛びかけた頭を、男はつかまえて、頬を思い切り三回張った。無理やり目を合わせる。
「こっちを見ろ。お前のいる世界は『ここ』だ。
『ここ』から逃げるときは、お前が死ぬ時。それだけだ。
お前はそれを覚悟して来た。そうだな?」
手を放し、また殴る。サンドバッグのようだった。サンドバッグと違うのは、詰まっているのは砂ではなくて血だということ。つまりは血袋。噴出した血が、一撃ごとに飛び散って、そこら辺を不規則に汚していく。一度は目を背けた。だが、背けている横でしてくる音が結局、同じ痛みを連れてくる。見ていても何もできないのに、見ないことはもっと残酷だった。
「報いを受けろ。罪を知れ」
男の手も、すでに血にまみれていた。一撃、音が響くごとに、千代美の脳も揺さぶられた。意識が遠くなる。頭がおかしくなる。後悔と怒りと理不尽が頭中を駆け巡る。あまりにも耐え難くなった千代美の中で、やがて決定的な何かが弾けた。気が付けば、千代美は『走って跳んでいた』。『腕を広げて』男の正面に割り込んでいた。
「なっ!」
男の振り下ろした拳が右正面にあって、そのまま目の中に突っ込んできた。首がねじれて、全身が転げていくのがわかった。テレビの電源が落ちるように、視界が激しく光るのを感じた。吐き気とも痛みともわからない感覚と一緒に、全てが闇に落っこちていく。聞きなれた機銃の音が一瞬聞こえた。その後に、誰かの嗚咽が。最後に、男の声が聞こえたきり、意識はそこで途切れた。
「これがッ! お前がやり、オレがやったことだ……
彼女はオレ達と……べきではない。二度と……
わかっ……な。……ンチャ」
To Be Continued ⇒
Q.ギャングのお兄さんはどうしてこんな悪趣味なことしているの?
A.二度とイタリアに来させないためです。