ラブライブ! ー白球に想いのせてー   作:無良独人

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全く関係のない話。今日から日本シリーズですよ!!

※ 誤字報告があったので、訂正しました。


音坂西高校

side 穂乃果

 

 

 

「音乃木坂学院は共学化し、その提携校として、音坂西高校と姉妹校契約をします。そして、今年度の体験入学会で志望者がゼロだった場合、音乃木坂学院は廃校とします。」

 

「・・・!!」

 

穂乃果、とんでもないことを聞いちゃった!!理事長にラブライブの出場を認めてもらおうと理事長室に行ったら、音乃木坂学院が廃校になるって!

 

「そんな!理事長!!納得いきません!!!」

 

「あ、あなたは・・・。」

 

思わず理事長室に入って廃校の話を問いただしちゃった。隣にいた生徒会長も驚いた様子でこっちを見ちゃってる・・・。

 

「理事長!!廃校の話、もう少し後回しにしてください!!」

「そうだよお母さん!!もうちょっと後回しに出来ないの!?」

 

ことりちゃんも穂乃果と一緒に廃校に待ったをかける。

 

「ああ・・。いや、すぐに廃校というわけではないのよ。」

「え?」

「何もすぐに廃校になるわけじゃないわ。安心して。」

「そうなんですか?」

 

「そう。それに共学化もすぐにではないわ。さっきも出てたけど、音坂西高校から男子生徒を何人か音乃木坂学院に呼ぶのよ。そうしてウチで学校生活を送ってもらって、何が足りないのかを聞いて音乃木坂学院が廃校にならないようにするのよ」

 

丁寧に説明してくれる理事長。だけど私にはどういう意味かわからなかった。

すると隣で海未ちゃんが教えてくれた。

 

「音坂西高校から男子生徒を2,3人呼んで、音乃木坂の足りないところを教えてもらうってことですよ。もっと簡単に言えば、男子生徒を呼ぶって意味です。」

「そうなんだ、ありがとう海未ちゃん。」

 

音乃木坂に男子生徒かぁ・・・緊張するなぁ。

 

「しかし、学校を発展させるために頑張るのは私たち生徒会の仕事では・・・」

 

途中で生徒会長が割って入る。

 

「絢瀬さん、少し焦りすぎてませんか?あなたももっと、力を抜いて自由にしていいんですよ?」

「そうはいきません!!この学校を守るためにこれからも頑張るつもりです!!」

「・・・そう。」

 

会長と理事長の言い合いが収まった後、穂乃果は例の話をすることを忘れていたことに気づいた。

いけない。あの話をしなくちゃ!!

 

「ところで理事長!!ラブライブの件なんですが・・・」

「ああその話ね。安心して♪約束通りラブライブ出場を認めるわ♪」

「「やった〜〜!!!」」

 

理事長から認められたことで、これでラブライブ出場できると思ったら、すごくウキウキしてきました!!

ことりちゃんと海未ちゃんも喜んでいるよ。

 

「みんなで頑張ろうね!!」

「「うん(ええ)!」」

 

そういって私たちは理事長室を去りました。

 

〜〜〜〜

side 絵里

 

 

高坂さんたちが戻って行った後、私は理事長に問い詰めていた。

 

「どうして彼女たちの行動は自由なんですか?だったら生徒会も、学校を廃校から守るために、独自に動かせてください」

「それはダメよ」

「どうしてですか!意味がわかりません・・・。」

 

私は、この理事長の言っていることがよくわからない。どうして彼女たちのラブライブ出場は良くて私たち生徒会の独自行動はだめなのか・・・。

 

「絢瀬さん、学校のために動いてくれるのはすごく感謝してます。しかし、絢瀬さん自身の楽しみも見つけないといけないわ。当然、生徒会長としての働きもすごく感謝してるわ。でも、もうちょっと楽してもいいんじゃない?」

 

理事長は私が問い詰めるたびにこう言い返してくる。楽をする?私が?

 

「それはできません。この学校は、おばあさまの通っていた大事な学校。廃校になって欲しくないんです。」

「そう。」

 

 

 

2人の間に沈黙が走る。すると理事長が話をし始めた。

 

「そうだわ絢瀬さん。いまから音坂西高校に行くのだけれど、良かったら一緒に来ない?」

「私がですか?」

「そう。音坂西高校は、昔音乃木坂学院と姉妹校提携をしていたのよ。その時はこっち(音乃木坂学院)が向こう(音坂西高校)を助けていたこともあったわ。もともと、この姉妹校提携を持ち出したのは向こうからなのよ。」

 

「そうなんですか・・・。」

 

私は考えてみる。でも、今は体験入学会のことを進めたい気もしたが、他校を見に行くことで何か違うところを見つけられるかもしれないと思った。そうしたら音乃木坂学院の魅力も伝わるはず。

 

「わかりました。同行させていただきます。ただ、副会長も一緒でいいですか?」

「私は構わないですよ?東條さん、どうしますか?」

 

今まで黙っていた希に話しかける理事長。

 

「ウチも行くことは全然大丈夫ですよ。」

 

あっさりOKしてくれた希。今まで私がしゃべるだけ喋っていて、彼女をほとんど無視してしまった。これは少なくともの罪滅ぼしで誘ったのだ。

 

「なら決まりね。10分後くらいに出るから、準備してちょうだい。私の車で行くから。」

「「わかりました。」」

 

私たちは理事長室を出た。音乃木坂の魅力を見つけてみせるわ・・・!!!

 

〜〜〜〜

side 隼太郎

 

 

キィン!!

「オーライオーライ!!」パシィ!!

 

「よーし!拓殖!休憩入っていいぞ!!」

「うっす!!」

 

俺は今練習を終えて休憩していた。季節はもう5月終盤、天気も気温も夏に近づいてこようかというところだ。

全体練習をして、個人守備練習、走塁練習、打撃練習、体幹、を一通りこなしていたが・・・。

 

意外とキツイこれ!!入学してから2ヶ月が経とうとして、少しづつ慣れてきた練習だが、体幹トレーニングは中でもしんどい。こんなにキツイのなら、朝練を辞めてもいいんじゃないかと思うくらいにハードに感じた。

・・・いや、朝練はこれからも続けるけども。

 

すると、白戸先輩からお呼びがかかった。

 

「拓殖。ちょっと校長室に来てくれないか?」

「はいいいですけど。何か雑用ですか?」

「いや、そうじゃない。」

 

このキャプテン気質からか、白戸先輩は生徒会長もしている。それで時々生徒会長の仕事も行っているため、練習になかなか来れないのが現状なのだが、なぜかこの人は実力も音坂西高校でトップなんだよなぁ。

「まぁとにかく来ればわかるぞ。教頭もお前に会いたいって言ってたからな。」

「教頭がですか?まぁとにかく行ってみます。」

「よし、ならついて来な。」

 

かくゆう俺と白戸先輩は、教頭室に向かうことにした。

 

〜〜〜〜

 

 

コンコン「「失礼します」」

「ああ、君たちか、座ってくれ。」

「はい、失礼します」「失礼します」

 

静かな空間に高級感のあるソファー、グラウンドが望める窓があり、教頭がいるんだろうなと一瞬でわかるところだなと第一に思った。

そこで教頭からお茶が出されて、僕たちは一礼してから話し始めた。

 

「君が拓殖くんだね。対面するのは初めましてだね。」

「はい、音坂西の1年生の拓殖隼太郎です。よろしく願いします。」

「ああ、よろしく。それで、今日君を呼んだのは訳があってな。」

「一体どういったご用件でしょうか。」

「君は、音乃木坂学院という高校は知っているか?」

「はい、そこには自分の幼馴染が通っているので。」

「何?それは本当か。それなら話が早いな。」

 

一体どんな話をされるのだろうと考えてみる。音乃木坂学院に何かしに行くのだろうかと思いながら、思考を巡らせていると、白戸先輩から話しかけてきた。

 

「拓殖、俺と一緒に音乃木坂に行かないか?」

「え?」

 

何を言っているのだろうかと率直に思った。だってあそこ女子校だし、男子の出入りはダメなはず。

 

「あそこって女子校ですよね?」

「そこはおれから話をするよ。」

 

事情は教頭が話し始めた。

 

内容としてはこうだ。音坂西高校は廃校危機になった時に、音乃木坂学院に助けてもらったことがあり、その恩返しのために姉妹校提携を志願した。そして音乃木坂学院に音坂西の生徒を少数派遣して、学校生活を送ってもらうというものだ。

 

しかしそれを受けたら部活に影響が出てしまうのではないか?と疑問に思ったが、その点は大丈夫らしく、あくまでも午前は授業を受けて、午後からは西高に戻って授業を受けるため、部活に影響はないらしい。

それに白戸先輩も音乃木坂学院に派遣されるらしく、女子だけというわけではないらしい。

 

そこまで保障されていると知った俺は、断る理由はないと感じた。

大事な幼馴染たちが通学している学校を廃校にしたくないとも思った。

答えは簡単に出た。

 

 

「わかりました。その役目、受けさせていただきます。」

「ありがとう。恩にきるよ。」

「俺からも感謝するよ拓殖。一緒に頑張ろうな。」

「はい!」

「だったら、もうすぐ音乃木坂学院から理事長が到着するはずだ。向こうも生徒2人を連れてこちらに来るらしい。二人とも、出迎える準備をしてくれ。」

「わかりました。」

 

俺と白戸先輩は、教頭室を出て行き、校門まで迎えに行くために歩いた。

 

〜〜〜〜

 

「拓殖、本当にありがとうな。」

「いえ、めったにできない体験なので、自分は満足で楽しみですよ?」

 

俺と白戸先輩は校門前でその音乃木坂学院から来る理事長と生徒2人を待っていた。

道中、白戸先輩とは野球の話で盛り上がっていた。

自分の打撃、課題などを話して、俺に対するアドバイスなどもしてくれて、この先輩は本当に自分のことを見てくれているのだなと感じた。

いや、チームのメンバー全員を見ていると言ったほうがいいかな。

 

そんなこんなを話していると、一台の車がこちらに向かっているのを見た。

 

「来たぞ、あの車が音乃木坂学院御一行だ。」

 

白戸先輩が駐車位置まで案内していくのと同時に、俺は一緒に乗っている生徒2人を見た。

そこには知っている人が・・・!!

 

「え、えっと・・・!東條さんと・・・もしかして・・・絵里先輩ですか!!?」

 

「あなた・・・もしかして隼太郎なの!?」

 

「えりち、この子と知り合いなの!?」

 

「えぇ・・・。」

 

〜〜〜〜

 

 

絢瀬絵里先輩。俺の事を気にかけてくれて、小学生の頃よく一緒にいた先輩だ。

どうして2つ上の先輩とここまで仲よかったのか、自分ではよくわかっている。

 

 

小学生の頃、俺はこの小さい体のせいでよくいじめられていた。それは涼が言ってくる言葉とは全く違い、ただ俺を傷つけるだけの言葉だった。

「お前小さいんだよ!!」「チビ!」「悔しかったら大きくなってみろ!!」などの言葉、ランドセルに石をぶつけられたり、靴を踏まれたり、体操服がなくなっていたり、その度に応戦しようとしていたが、この小さい体なので、だれも怖がることはなく、むしろ面白がられて、さらにいじめが酷くなるばかりだった。

 

 

そんな日が続いて、小学4年生の時に転機は訪れた。

 

ある日、6年生もいじめに参加してきて、いよいよ問題になってきた。陰湿なものから明るみになってきて、隠さないようになってきた。

当時、意地を張って、また心配を掛けないように親にはこのことは言わなかった。だけど、今思うと薄々感づいていたのだろう。

そこで、帰りのとき、いつものように石をぶつけられたりしていた。

しんどいなぁ、死んだほうがいいんかな、とも思ったりした。

 

 

 

でも、そんな時だった。

 

「こらぁぁ!!みんなそろっていじわるはだめよ!!」

 

俺に助け舟を出してくれた人がいたのだ、その人が、絵里先輩である。

 

当時から人気があり、児童会長を務めていた絵里先輩。その人がこちら側についたことによって、いじめはだんだんと無くなっていった。

みんな絵里先輩に嫌われたくないと思っており、すぐに謝ってきた。

 

「このこをまだいじめるなら、エリチカがゆるさないから!!」

 

いじめっ子たちは、これ以降俺をいじめることはなくなった。

俺は、自分に味方してくれた人がいてくれたことが嬉しくて、その場で泣いてしまった。

 

「ほらなかないの。エリチカがついてるから!」

 

この言葉にすごく救われた気がした。思えば、今の俺が出来たのも、絵里先輩のおかげかもしれない。

 

それ以降、おれは絵里先輩と一緒にいることが多くなった。

一緒に帰ったり、家に遊びに行ったり、ロシアに連れてってもらったり・・・それはすごく楽しかった。

 

でも、楽しい時間はすぐ過ぎるもので、俺と絵里先輩の離れる日が来てしまった。

 

卒業式だ。

 

俺は、その時に約束した。

 

「えりちゃんとまたあったときに、おれはよりつよくなってるよ!やくそくするね!」

 

絵里先輩も目に涙を溜めていた。いまでもその顔は覚えている。

 

いつも凛々しい絵里先輩の顔がくしゃくしゃになって

 

「しゅんたろうがつよくなってるのたのしみにしてる!だから、がんばってね!!」

 

そう言ってくれた。そして、絢瀬家はロシアに帰って行った。

 

〜〜〜〜

 

絵里先輩と久しぶりの対面を果たしたことで、それまでの思い出を一気に思い出した。

あの約束は、鮮明に覚えていた。

だからこそ、この再会は待ちわびたものであり、すごく嬉しかった。

 

「絵里先輩・・・お久しぶりです・・・!!あの日の約束、今でも覚えてますよ!!」

 

「ええ。すごく感じるわ・・・!まだ私に身長は勝っていないけどね♪」

 

「うぐっ!!それはそれです!!」

 

「うふふ♪」

 

「先輩、俺、強くなったんですよ?この身長を馬鹿にされても、自分をしっかり持つことだって、できるようになったんです・・・!」

 

「えぇ・・・えぇ!私のことのように嬉しいわ!」

 

感動の再会を果たした俺は、自分を忘れたように話し込んでいた。

だが、ここには自分以外もいるわけで・・・

 

「拓殖よ、俺らを忘れてもらっては困るぞ。」

「えりち、ウチも忘れんといてよ。あとでその話、ゆっっっくり話してな?♪」

「あなたたち知り合いだったのね?知らなかったわ♪」

 

「あっ!!すいません!!!」

「ちょ・・・希ぃ・・・勘弁してちょうだい」

 

3人のことを忘れてしまっていた。いけないいけない。本来の目的を果たさねば。

再会を喜ぶのはまた後で。

 

「ごめんなさい。白戸先輩、皆さん、取り乱しました。」

「音乃木坂学院の理事長さんと、生徒2人ですね。ご案内しますので、ついて来てください。」

 

「「「宜しくお願いします」」」

 

俺と白戸先輩は、3人を連れて教頭室に向かった。

 

〜〜〜

side 絵里

 

私は、今すごく嬉しいことがあった。

なぜなら、あんなに可愛い後輩と再会できたのだから。

拓殖隼太郎。

私が小さい頃に守った男の子。

小さい頃に離れ離れになって、再会を待ちわびた男の子。

唯一私に、下心のない友達付き合いをしてくれた男の子。

でも、ごめんなさい隼太郎。

今は私、再会を喜ぶ余裕はなかなか無いみたい。

いまは、学校が廃校になってしまう可能性がある大事な時期。

だから、再会を喜べるのは、今ではなく、廃校が取りやめになった時。

だから隼太郎・・・もう少し、待っててね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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これからも頑張っていきます。

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