ラブライブ! ー白球に想いのせてー   作:無良独人

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今回は短めです。


第2章〜メンバーになるために〜
メンバー選抜試合〜試合前〜


side 隼太郎

 

 

ついに来たという感じだ。

 

夏の大会予選の出場メンバー20人を決める、メンバー選抜試合。

この試合の結果、内容次第で、自分の現在位置がわかるし、あわよくばメンバー入りという目標も達成できる。

だが、当然メンバーに入ることは容易い事ではない。

 

なぜなら、この間入部した俺たち1年生が、年上であり経験さが違う2年生、3年生と勝負しなければならないからだ。

現に、昔にメンバー入りできた1年生部員はいるのかと聞いたら、ほとんどいないという事。

 

さらに、現在のスタメンメンバー、つまり白戸先輩くらいの実力者もこの選抜試合には出ているという事なので、これで9枠はほとんど埋まっているという事だ。

 

つまり、20人分の椅子があるが、実質は11人分しかない。

さらに、ベンチ入りメンバーも出るので、殆ど空き椅子などない状況だ。

 

この中から、競争を勝ち抜かなければ、ベンチ入りメンバーになる事ができない。

 

「前途多難というか、何というか・・・」

 

思わず愚痴がこぼれ出てしまう。

いつまでも愚痴っていても始まらないので、ひたむきに練習する事にした。

 

 

 

余談だが、その選抜試合にはμ'sの皆さんも来るらしい。

俺が絵里先輩、凛、花陽に言って、その3人がみんなも連れてくると言い出して、みんなが快諾したらしい。

 

これで一層、恥ずかしい真似はできないな、と練習の励みにもなった。

 

いずれにせよ、今日の午後には選抜試合が始まるんだ。

今の内に、自分のプレーの事を、思い出しておこう。

それだけでも違うはず

 

そう思いながら、今日の授業を消化していった。

 

 

〜〜〜〜

side 花陽

 

 

みなさん、こんにちは、小泉花陽です♪

 

今日は、みんなで隼くんの応援です。

今は朝なので、まだ隼くん達の学校には行ってませんが、メンバー全員は隼くんの話でもちきりです。

その話は、頑張ってほしいね〜、とか、野球のルールってどういうの?とか・・・

とにかく、花陽たちも、時間が経つにつれてそわそわしてきたんです。

隼くんは、妙なところで緊張する癖があるので、私たち全員が言って大丈夫かなぁ、と思いましたけど、隼くんはいつもピンチの時は何とか乗り切ってきたので、きっと今回も大丈夫なんじゃないかなぁ、って思います。

 

「ねぇねぇ花陽ちゃ〜ん!」

 

そんな事を思っていると、穂乃果先輩たち2年生からから呼ばれた。

 

「何でしょうか?」

「野球について、ルールなどを教えてほしいんです。」

「ことりたち、野球の事あまり分からないからね〜。それじゃあ隼太郎くんに悪いかと思って、今の内に学んでおこうと思うんだ〜。」

 

どうやら先輩達は野球のルールに疎いらしい。

「なるほど、そういう事なら、凛ちゃんと一緒に教えますよ。」

 

「ホント!ありがと〜花陽ちゃ〜ん!!」

「わっ!!苦しいですよ〜。」

 

嬉しかったらしくて、穂乃果先輩が私に抱きついてくる。

 

「では、お昼休みの時に、部室で説明をお願いします。おそらく、全員来るでしょう。」

「はい、分かりました。じゃあ部室で。」

「よろしくね〜花陽ちゃん。」

「それでは、またお昼に。」

 

穂乃果先輩たちは教室に戻っていった。

さ、今あった事を、凛ちゃんと真姫ちゃんにも教えてあげよ。

 

ーーーー

「つまり、昼は部室に集合ってわけね。」

「そうだよ真姫ちゃん。」

「確かに、私も野球のルールは教科書でしか見た事ないわ。あまり詳しくないのも事実ね。」

「じゃあ真姫ちゃんも一緒に教えてあげるにゃ〜!!!」

 

事情を2人に話したら、納得してくれました。

 

でも、花陽には、すこし不安になる事があります。

「凛ちゃん、お昼だけで野球のルールを全部教える事ができるかなぁ。」

「う〜ん、ちょっと難しいかもしれないにゃ〜・・・」

「だよねぇ・・・」

さすがに、昼だけではルールを教えるのは難しいかなと思います。

基本的な事を教えればいいのだけれど、どれも大事のような気がして、何を話していいかわかりません・・・。

 

 

「何も全部教えようとしなくてもいいんじゃない?」

 

 

悩んでいると、真姫ちゃんが話した。

 

「私たちみたいなルールも知らない人は、全部を一気に言われても分からないわよ。だから、花陽と凛でどれを覚えておけばいいか、それを説明すればいいんじゃない?」

「凛もそれがいいと思うにゃ!凛も最初からルールを言われても分からなかったから!!」

 

「そうだね、そうしよっか。」

 

「「ええ(うん!)」」

 

「とにかく、お昼までの説明をまとめないとね。凛ちゃん、真姫ちゃん、手伝って?」

「了解にゃ〜!」

「いや、私も教わる側なんだけど・・・」

「知らない人からの視点があるとより伝わりやすいの!」

 

 

〜昼放課終了5分前〜

 

 

「皆、何となくでもルール分かりました?」

 

昼放課が終わりに差し迫る頃、私は用意していた事の説明をすべて終えて、皆理解してくれた。

 

説明がうまくいってよかったです。

 

凛ちゃんと真姫ちゃんの手伝いもあり、思いの外順調に進んだと思います。

これであとは、午後の試合を残すだけ。

私自身も、隼くんが野球をしている姿を久しぶりに見れるので、すごく楽しみです。

 

 

 

頑張ってね、応援してるよ、隼くん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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