ラブライブ! ー白球に想いのせてー   作:無良独人

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ついにメンバー20人出揃う・・・!


メンバー発表

side 隼太郎

 

 

 

俺はこの日を待ちに待っていた。

 

高校球児としては、運命の日・・・

本線メンバー20人が発表される、メンバー発表日。

 

世の中の高校球児、いやチームスポーツ全般をやっている人はかならず目標にしている場所。

そこに入らないと、公式戦には出ることができない。

 

全てはこの日のために練習してきたと言っても過言ではないだろう。

 

選ばれた者は歓喜し、さらなる活躍のために練習に励む。

選ばれなかった者は、来年までにさらなるレベルアップを求め練習し、次回は選ばれようとまた努力する。

 

誰もが、チームの正式なユニフォームを着て、背中に背番号を携えて試合に出たいと思っている。

俺もその中の1人である。

 

 

今の季節は6月初頭、ここから地区予選開始まではメンバー20人で練習をして、チームプレーに磨きをかけていく。

 

 

 

メンバー発表の時まで、刻々と時間が迫っていた。

 

 

「・・・・・・」

「隼ちゃん、緊張が顔に出すぎにゃ。」

「り、凛!?いつの間に!!」

「凛ちゃんだけじゃないよ?」

「そうよ、教室前でボサッと突っ立たないでよ。」

「あ、ああごめんね。」

 

凛、花陽、真姫の後ろについて教室に入る。

どうやら緊張が向こうにも伝わっていたらしい。

周りに影響の出ないように、できるだけ気にしないようにしないとな。

 

〜1時間目終了後〜

 

「・・・・・・」

 

「しゅ・・・隼くん?」

「何、花陽?」

「い、いやその・・・さっきより顔が硬いっていうか・・・」

「いや?俺は全っ然!メンバーのことなんて気にしてないから!!」

「いや気にしてるでしょそれ。」

「何を言っているんだか真姫は。どこを見て気にしていると言えるんだい?」

「肩が上がってるにゃ。息が荒いにゃ。膝が笑ってるにゃ。全部が緊張しているにゃ!!」

「・・・・」ガクッ

 

思わずうなだれてしまう。

少なくとも、授業途中あたりから(あれ?おかしいな?膝が震える・・・)とは自覚していたんだけど・・・

俺ってこんなに緊張しいだったっけ?

 

「何やってるのよ隼太郎。いいから顔を上げなさい。」

「真姫・・・。」

「緊張しないようにするなんて最初から無理な話よ。私には分からないけど、緊張するなっていう方が無理だと思うわ。だったら、今のうちに緊張しておいた方がいいと思わない?」

「まあ、確かに・・・」

「だってその方が、いざその瞬間になったらすこしでも落ち着けるわ。・・・分からないけどね。」

 

真姫は、きっと俺を励ましてくれているのだろう。

その証拠に、さっきから俺のことを、分からないとは言っているけどフォローしてくれている。

 

その真姫は俺の方を横目で見ながら話している。

時々俺と目が合うと、視線をそらしている。

 

「ああ、そうだな。俺はちょっと気が早すぎたかもね。ちょっと顔洗ってくるよ。」

 

そう言って教室を出る。

教室を出る前、振り返って真姫の方を見る。

 

「ありがとう、真姫。」

 

俺は笑顔で言った。

すると真姫は顔を赤くしてそっぽを向いてしまった。

 

心の中で俺は楽しそうに笑って、俺は顔を洗いに行った。

 

 

〜〜〜〜

 

 

2時間目、3時間目、と順調に消化していった。

 

さっきまでの緊張は、完全になくなったとは言えないが、さっきよりは気にならなくなった。

いずれにしても、今日の午後5時、結果がわかる。

 

それまではゆっくりしようと、いろいろ考えているが、やっぱり落ち着かない。

 

「こんな時、先輩はいいだろうなぁ。」

「俺がどうしたって?」

「!!」

 

背後から声が聞こえたので振り返ってみると、そこには白戸先輩がいた。

 

「お〜、何も手につかないって表情だねぇ〜。」

「そりゃそうっすよ・・・白戸先輩は余裕そうですね?」

「ん〜や?それなりに緊張してるよ?」

「全っ然、そんな風には見えないですけど・・・」

「まぁ気持ちの問題だよ。」

「そんなもんですか・・・俺は気が狂いそうです・・・。」

「ま、その時を待つんだな〜。じゃ、俺そろそろ行くわ。」

「はい、お疲れ様です。」

「おう」

 

右手を上げながら、部屋から出て行く先輩。

 

「俺以外に人がいたらどうするつもりだったんだ?あの人。」

 

普通、下級生の棟に入ってくるのって、上級生としては緊張するはずなのに・・・

堂々としている立ち振る舞い、これがキャプテンの素質なのだろうか・・・。

 

「まぁ、まだ俺には関係ないか。」

 

急いで戻らないと、授業に遅れてしまう!

 

 

〜〜〜〜

 

 

キーンコーンカーンコーン・・・

 

「・・・」

「いよいよきてしまった・・・。」

 

背中から溜めに溜めていた緊張感が溢れ出てくる。

 

「にゃ・・・」

「こ・・・これは・・・。」

「話しかけることは・・・できないわね・・・。」

 

一年生3人組は俺から溢れ出る負の感情にたじろいていた。

 

「ああ、泣いても笑っても・・・西高に戻ったら練習後に発表か・・・」

「おうい隼太郎〜。そろそろ西高に戻るぞ〜。」

「は〜い。・・・ちょっと待ってください・・・。」

「・・・げっそりしすぎじゃね?ま仕方ねぇか!!」

 

あっはっは!と笑う白戸先輩。

 

「あの人は・・・ほんと元気な・・・ちょ、待ってくださいよ〜!」

 

〜〜〜〜

 

 

「全員集合〜!!」

 

『はい!!』

 

全員の召集がかかった。

部員全員が緊張の面持ちをしている。

 

するとしばらくしてから、監督が一枚の紙を持ってやってきた。

 

「皆ご苦労様。今日の練習はこれで終了だ。」

「最後に、今回の夏予選のメンバー20人を伝える!!」

『はい!』

「呼ばれたものは前に出て背番号を受け取りなさい。」

 

そして、監督が紙を見る。

 

周りは静かに次の言葉を待っている。

一桁番号はきっと3年生が持っていくだろうから、あるとしたら俺は15から20だろうか、と考える。

 

それ以前に、選ばれない可能性もあるんだった。

それを考えて、さらに考え込んで行く。

 

しばらくして、監督が口を開く。

 

「3年!仁村祐(にむら ゆう)!背番号1!」

「はい!」

「2年!大月修平(おおつき しゅうへい)!背番号2!」

「はい。」

 

始まった、メンバー発表が。

若番ごとに呼ばれていく。

呼ばれた選手は前に出て背番号を受け取っていく。

案の定、一桁ナンバーは2番以外は3年生が占めていった。

 

「3年!浜田慎吾(はまだ しんご)!背番号3!」

「はい!」

「3年!井岡笑(いおか しょう)!背番号4!」

「はい!」

「3年!キャプテン白戸翔真(しらと しょうま)!背番号5!」

「はい!」

 

サードは白戸先輩、予想通りではあった。

 

「2年!信田真(のぶた まこと)!背番号6!」

「は〜い!」

 

・・・なんか今の人、気の抜けた返事だな。

 

「3年!川井拓也(かわい たくや)!背番号7!」

「はい!」

「3年!長内好(ながうち よしみ)!背番号8!」

「はい!」

「3年!小山田道哉(こやまだ みちや)!背番号9!」

「はい!」

 

一桁ナンバーが終わった。ここからは二桁になっていく。

呼ばれるとしたら、そろそろだと思うんだけど・・・。

 

緊張が高まっていく。

 

「2年!赤田清十郎(あかだ せいじゅうろう)!背番号10!」

「うっす」

「3年!脇田尚弥(わきた なおや)!背番号11!」

「はい!」

「3年!鍛冶進(かじ すすむ)!背番号12!」

「3年!田川賢治(たがわ けんじ)!背番号13!」

「はい!」

「2年!新庄健太(しんじょう けんた)!背番号14!」

「はい!」

「2年!中鉢元気(ちゅうばち げんき)!背番号15!」

「はい」

「3年!岡慎一(おか しんいち)!背番号16!」

「うっす!」

「3年!上田遼(うえだ りょう)!背番号17!」

「はい!」

「1年!柘植隼太郎(つげ しゅんたろう)!背番号18!」

「・・・え?」

「柘植隼太郎!」

「は、はい!!」

 

う、嘘・・・?選ばれた?本当に!?

パニクる中、監督から声がかかった。

「どうした柘植?背番号いらないのか?」

「!い、いえ!いりまふ!!」

 

壮大に噛んだ。

でも今はそれは気にしない。

なんてったって、選ばれることができたんだから!

 

俺は早足に前に出て背番号を受け取る。

 

(18番・・・)

 

手の中にある背番号が、すごく眩しく感じる。

(やった・・・!やったんだ!俺!)

 

 

「3年!藤本竜太(ふじもと りゅうた)!背番号19!」

「はい!」

「1年!川北勇平(かわきた ゆうへい)!背番号20!」

「は、はい!」

 

なんと、勇平も呼ばれた。

 

「以上だ。選ばれた諸君、明日から大変だろうが、頑張ってくれ。」

『はい!』

 

〜〜〜〜

 

 

解散後、前に出ていた俺と勇平の元に、裕太と伊原が寄ってきた。

 

「やったなお前ら!!」

「裕太・・・。ああ、やったよ!」

「なんで俺じゃなく勇平なんだ・・・まぁでも、おめでとう勇平。」

「い、伊原くん・・・ありがとう」

「お祝いだ!!4人で飯行こうぜ!!」

 

裕太は俺たちが選ばれたことを自分のことのように喜んでいる。

 

「そうだ、裕太。ちょっと写真撮ってくれないか?」

「え?写真?別にいいけど、お前の携帯で撮ればいいのか?」

「うん、頼むわ。」

「おっけー」

 

部室の中にある携帯を取りに戻る。

 

そして、その携帯を裕太に渡した。

 

「んじゃ、撮るぞ〜。」

「ほら、勇平も!」

「・・僕も?」

「そう!背番号と一緒にさ!撮ろうぜ!」

「・・うん!」

 

俺と勇平は隣に並んで、胸元に背番号を持ってくる。

 

「はい!チーズ!!」カシャッ!

 

「撮れたぞ〜」

「ありがとう裕太。」

「んで?その写真どうすんの?」

 

「ああ、ちょっとね。」

「?」

 

あの人たちにはお世話になったからな。

この報告が出来て、すごく嬉しい。

 

俺は、通話アプリを開き、μ'sのグループメッセージに送った。

そして、メッセージも送る。

 

『選ばれましたよ!!』

 

 




いかがでしたか?

メンバー20人も出てきて、本格的になってきましたよね?
(名前考えるのきつかった・・・。)

そんなことはさておき、いつもご愛読してくださる読者の皆様、誠にありがとうございます。

この小説を始めてからもうすぐ1年になりますが、正直ここまで続くとは思いませんでした。
これも皆さんが読んでくれているからです、本当にありがとうございます。

まだまだ続きますが、これからも宜しくお願いします!!

感想、評価も待ってます!!
それではさようなら〜
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