side 隼太郎
「それじゃあ・・・隼ちゃんのメンバー入りを祝して〜・・・」
『カンパーイ!!!!』
「か・・・乾杯〜・・・」
「ちょっと隼ちゃん!!主役が元気なくてどうするにゃ〜!!!」
「い、いやそのね凛・・・いきなり過ぎて、状況が掴めないって言うかぁ・・・」
「そうよ隼太郎。あなたのメールを見て、すぐに手配したんだから、もっと楽しんでちょうだい!」
「だから絵里先輩、ちょ〜っと、いやかなりの展開の早さに、ついていけてないかなぁ〜って」
「全く・・・素直に祝われておきなさいよ。あなたの為にやっているのよ?」
「あ、ありがたいのは間違いないけど・・・はぁ・・・。」
何がどうしてこうなったのだろう。
〜〜〜〜
回想してみると、結果的に俺はメンバー20人の中に選ばれ、背番号18を頂いた。
もらった時は何が何だかわからず、今もその時の状況をあまり思い出せないでいた。
そして背番号をもらった直後、同じく選ばれた勇平とともに写真を撮り、その写真を通話アプリ「limu(リム)」にあげた。
そして、同じく応援してもらっていたμ'sのみんなが入っているグループの中に写真を送った。
家に帰った後、自分のスマホをみると、それぞれの返信が来ていた。
花陽から『良かったね隼くん!隼くんならできると思っていたよ!!』と送られてきた。
その後は、みんなからそれぞれ一言ずつ送られてきた。
『隼太郎くん!ここからもファイトだよっ!!』
『穂乃果の言う通りです。油断は禁物ですよ!!』
『隼くんを応援しに行こうかなぁ〜?(・8・)』
『まぁ、よくやったんじゃない?』
『そんなこと言うて、真姫ちゃんが一番喜んでたやん?それより隼ちゃん!メンバー入りおめでとうやん!!』
『良かったじゃない!・・・にこ達も負けていられないわね!』
『おめでとう、隼太郎。もう小学校の頃のイジメられ隼太郎とは違うのね。』
などなど、様々だった。
・・・というか絵里先輩、イジメられ隼太郎って何すか・・・?
語呂悪すぎでしょ。
最後は凛から送られてきたのだが、その凛の言葉から流れがおかしくなった。
『それじゃあ明日の朝から隼ちゃんのお祝いをするにゃ〜!!!』
この一言からトントン拍子にことが運んで行ってしまった。
明日は土曜日、休みといえば休みだけども・・・
悩んでいるとまた通知が来ていた。
『じゃあ明日の朝、みんな隼ちゃんの家に集合にゃ〜!!』
『お〜!!!』
「いや当事者のアポを取れ〜!!!」
逃げられそうにもなかった。
〜〜〜〜
以上、回想終わり。
結果的に、朝から本当に俺の家に全員が集まっていた。
最初は、「大丈夫、凛はああ言っていたけど、みんなは俺の家の場所を知らないはず。」だと思っていた。
だが、凛は俺の予想を超えていった。
凛を筆頭に、9人を揃えて俺の家にやってきた時は本当にびっくりした。
・・・と同時に、安らかに眠る時間がなくなり、がっくりとする自分もいたのは、別の話。
もう決まったものはしょうがない!精一杯楽しんでやろう!
振り切って考えた。
「それで、みんな来てくれたのはありがたいんだけどさ?一体俺の家で何する気なの?」
「打ち上げにゃ。」
「それ以外は?」
「・・・」
「おい凛、ちょっとあっちに行こうか。」
「にゃにゃにゃ!?冗談にゃ!ほっぺひっぱらにゃいで〜!!」
全くこいつは、ノープランにも程があるっての。
〜〜〜〜
その後、打ち上げはつつがなく進んだ。
円卓を囲んでみんなと話をしていると、唐突に絵里先輩が俺に言ってきた。
「そういえば隼太郎、ユニフォームは今あるの?」
「あ、はい。持ってますけど。」
選考後、選ばれたメンバーに正規のユニフォームが与えられた。
それは20人にしか配られない、公式戦専用のユニフォームで、俺はそれを貰っていた。
絵里先輩も、それのことを言っているのだろう。
「それ、着てみてくれない?」
「ええ!?」
「あ、それいいにゃ絵里先輩!!」
「私もちょっと気になります!!」
「そうね、なんだかんだで、私たち貴方のユニフォーム姿を見たことないし。」
もう周りは俺のユニフォーム姿を披露するのを待っている感じだった。
「まぁ・・・上だけなら。」
「あ、全身着替えてきて頂戴。」
「ちょっとまって真姫!それはいろいろ大変だし!!何より面ど・・・」
「面ど?何かしら?」
なぜか知らないけど、真姫から変な威圧を感じた。
「そうだよ隼太郎くん!穂乃果たちにも見せてよ〜!」
「そうですね。私も見てみたいですね。隼太郎、お願いできませんか?」
「そうだよ隼太郎くん・・・ことりたちにも見せて・・・?」
ん?なんか南先輩の様子が・・・
「い、いや、流石に全体着替えるのは・・・」
涙目で下をうつむく南先輩・
そして・・・
「・・・おねがぁい!!」
見てしまった。なんとも断れない、その儚げな顔を。
「すぐさま着替えてきます!!」
俺は猛ダッシュで部屋に向かっていった。
「隼ちゃんもちょろいにゃ。」
〜〜〜〜
結局、着替えてきた。
はい。上も下も全身野球スタイルです。
背番号18を背中に掲げ、胸元には斜体で音坂西と描かれているユニフォームを着て、みんなのいる部屋に戻っていった。
『おぉぉ〜〜〜。』
「・・・なんなんこれ?」
俺が部屋に入ると、みんなが感嘆の声をあげた。
その後、何も言わなかったため、自然と突っ込んでしまった。
結果的に今、家の中にはスクールアイドルである女性9人と、ユニフォームをフル装備している男性1人というなんとも言えない構図が出来上がっている。
結果として、一番初めに口を開いたのは凛だった。
「何か、いつもの隼ちゃんと違うにゃ・・・。」
「そ、そうかな?」
「な、何というか・・・ちょっとカッコイイっていうか?」
「ん?何だって花陽?」
「い、いや何でも!!」
「????」
よく分からない反応がそれぞれにはあった。
高坂先輩や南先輩、矢澤先輩、東條先輩は喜んでいたのだが、その他の人たちは俺をジッと見たまま固まっていた。
「あの?どうしたの?」
「な、何でもないわ。」
そう言って真姫は俺から目を逸らした。
心なしか、顔が赤く見えるのは、気のせいだろうか?
「もしかして・・・風邪!?」
「そ、それはないわ!!平気よ!!」
「そ、そう。わかったよ。」
一体何が分かったのかと思ったが、まぁいいかな。
〜〜〜〜
結局、お祝いは午後まで続いていった。
俺が着替えてきた後、みんなでご飯を食べて、その後はゲームなどをしてワイワイと遊んでいた。
意外だったのは薗田先輩だった。
まさか・・・あそこまでババ抜きが下手だったとは・・・。
隣にいた南先輩の顔が引きつっていたし・・・。
そのくらい顔に出ていたのだった。
・・・ある意味、顔芸の才能が・・・?
(いやいや、女の子にそれは失礼だよね。)
今のは心の中にとどめておくとして、その後も楽しく時間を過ごした。
・・・結果的に、よく休むことはできなかったけど、リラックスはできたと思う。
結果的に、これを企画した凛には感謝しておこう。
そして、お祝いは終わりを迎え、皆が帰ろうとしていた。
「じゃあ、またね!隼太郎くん!」
「忙しいと思いますが、偶には練習も見に来てください。いつでもお待ちしています。」
「今度は、隼太郎くんがことりの家に来てね〜♪」
「まぁ、今日は楽しかったわ。」
「そうですね、僕も・・・その、楽しかったです。」
「うふふ♪隼ちゃんも、これからもまた、練習見に来てな♪」
「あんたがいないと、盛り上がらないのよ。にこも待ってるわ。」
「ええ、大丈夫です。ちゃんと行きますから。」
「それじゃ隼太郎、また応援に行くわね」
「絵里先輩も、もう迷っちゃダメですよ?」
「ふふ、あんなに小さかった貴方が、私の心配までしてくれるなんてね。・・・少し感慨深いわ。」
「へへ!そうでしょう?」
「ただ、まだ身長は私の方が高いけどね?」
「絵里先輩〜・・・」
それぞれに会話をしていき、家を出て行った。
凛と花陽も、それぞれが楽しそうに出て行った。
「ここまでやってもらったんだ、ちゃんと活躍しないといけないな。」
もう一度、あの楽しい時間を過ごすために・・・
「もっと練習がんばらないとな!!」
いかがだったでしょうか?
今日は野球の描写はしてません!!
何でかというと・・・
次に書くことが、話ではなく、オリキャラの能力について書こうと思っているからです!
どっちかといえば、ステータス見たいな(笑)。
そんなわけで、今日はこれで失礼します!!
感想おまちしてま〜す。