すみません、しばらく投稿できませんでした。
理由は、大学が忙しかったのと、バイトがたくさん入ってしまって、考える暇があまりなかったので・・・
でも、また更新はしていきますよ!!
side 隼太郎
「ところで、どうして隼太郎君は穂乃果たちを名前で呼んでるの?」
「え?どうしてと言われましても・・・」
練習の見学中、休憩に入ったのだろうかそれぞれが休み始める中、高坂先輩が俺に疑問をぶつけてきた。
「私たち、もう友達じゃん!だから名前で呼んでいいのにな、って思ったんだ〜。」
「それに、いつまでも敬語はよそよそしいからね〜」
ふむ・・・高坂先輩の考えは妥当だろう。
たしかに4月頭に初対面して、そこから3ヶ月が経とうとしている中で、大抵の人達は、もう呼び方も親しくなってくる。
しかし、それでも俺は高坂先輩たちのことを呼び捨てや、名前呼びを、これ以降の付き合いでもするつもりはないのだ。
なぜなら、同級生や、下級生ならまだしも、年上である女子を名前呼びするのは、なんというか、自分のメンタルがもたないのである。
要するに、本当にただ単に恥ずかしいのである。
おれは、そのことを高坂先輩に包み隠さず伝えた。
「え?でも絵里先輩のことは名前呼びにしてるじゃん。」
「・・・あ」
そうだった。絵里先輩のことを例外として扱っているのを忘れていた。
絵里先輩はまぁ・・・小さい頃からよく一緒にいた仲だったから、その時の呼び方が染み付いてしまっているため、ここを突いてくるのはとても痛かった。
「・・・」ジー
穂乃果先輩がじっとりと俺を見てくる。
これは何かやばい展開になるかもしれない、と自分の直感が告げた。
「ま、まぁそれは置いておきましょうよ。それから、呼び方を変える件ですよね?考えておきますよ。」
「ホント!?わーい!ありがとう隼太郎君!!」
「・・・考えておくって言ったんだけどなぁ」
つまりは「わかりました。呼び方変えましょう。」と言っているわけではないので、すでに大はしゃぎしている穂乃果先輩はなかなかの勘違いを犯しているが、そこは触れないでおこう。
ふと、自分のスマホに目をやる。
時刻はすでに7時を回っていた。
さらに、今日は自分が日直だということを思い出した。
「いけない、僕はもう高校に行きます、皆さん、また今度です。」
俺は9人に挨拶して、学校に向かうのだった。
〜〜〜〜
日直の仕事を終わらせ、俺は白戸先輩と一緒に音坂西高校に戻っていった。
その道中で、ランニングをしながら白戸先輩が話す。
「そうだ、柘植。今日から実践を踏まえた対戦形式の練習をしていくから、準備を怠るなよ?」
「対戦形式ですか?」
「そうだ、経験浅な1年生や2年生にレベルの違いを見せつけることで、自信を無くさせるんだぞ?」
「嫌な言い方をしますねぇ、あくどいですよ先輩。」
先輩は「なっはっは!!」と高笑いをして続ける。
「まぁ今のは冗談だとしても、全力で俺たち最上級生が勝負するというのは事実だ。」
「そうやって、後輩に伝えれることは伝えたいんだよ。」
「そうですか・・・。」
「俺たちも、お前らといつまで一緒にプレーできるかは分からない。もしかしたら、1回戦で負ける場合もある。そうなったら、後輩に残せるものも残せないだろ?」
「・・・」
「勝ったら夏は続き、負けたら終わるシビアな世界だ。だから俺たちが伝えられることは、今のうちに伝える。だから隼太郎・・・」
走る足を止めて、俺と向かい合う白戸先輩。
彼が大きく深呼吸をした後、満面の笑みで言った。
「俺らと一番長い夏を過ごそうぜ!!」
「・・・へへっ、いきなり名前呼びとか、気持ち悪いっすよ翔真先輩。」
〜〜〜〜
「集合!!」
『おう!!』
「じゃ、今日の練習を伝える!今日の練習は、対戦形式の練習だ!」
『はいっ!!』
ユニフォームに着替えて、すぐに練習が始まった。
俺は今日行う練習を事前に知っていたため、あまり驚かないが、勇平は驚いていた。
「そそそそそそんな・・・3年生とたたたたたたた戦うなんててててててててててて・・・」
「うん、ちょっと落ち着こうな勇平。」
落ち着かせるために勇平の肩をポンと叩く。
「ででででもさ隼太郎・・・絶対に通用しないと思うよよよよよよよ」
「壊れかけのラジオかよ・・・いや壊れてんのかよ。」
あまりに怯える勇平に溜息をつきつつ、俺は前に翔真先輩が言っていたことをそのまま勇平に伝えることにした。
「勇平、この練習な、先輩が後輩に経験を伝えてくれるものだ。だから、俺たちは全力で先輩に立ち向かえばいいんだよ。」
「でもさ・・・」
「ははは!勇平、お前がもし全力で先輩に挑んでいったら、その弱気も治ってくるかもな!!」
「・・・本当に?」
「お前次第だ。」
俺は一生懸命説いた。
柄にもないことを言いながら。
勇平の様子を見てみると、すこし気が落ち着いたのか、震えは先程よりは収まっていた。
「・・・そうだね、僕も頑張ってみるよ。」
「おう、頑張れ。」
優しく微笑みかけて、ストレッチを行うのだった・
〜〜〜〜
「今からみんなに紙を1枚ずつ配るから、そこに自分の背番号と名前を書いてくれ。それと、自分はどのプレーが得意とか、苦手とかも自分が知る限り書いて欲しい。」
「???」
それは聞いていなかったことだったから、俺は一瞬思考を巡らせた。
・・・・だめだ、いくら考えても、それに意味があるとは思えない。
「キャプテン!これになんの意味があるんだ!?」
そう考えていると、先輩が大きな声で疑問を呈した。
「今日の練習が終わった後にわかるさ。今はとにかく書いてくれ。」
「なんだってんだ?」
今までにやったことがない練習だったので、俺は一瞬戸惑ったが、もらった紙に自分の名前と背番号と得意なことを書いていった。
ちなみに書いていったことはこうだ。
『18 柘植隼太郎 得意なこと 小技全般 苦手なこと 外野を越えるバッティング』
「自分で書いてて泣けてくるなこれ・・・」
ぱっと見、本当に控えになってしまうようなプレースタイルだなと、自分でも思ってしまう。
俺は横にいる勇平にも声をかけた。
「勇平、なんて書いた?」
「え、えっと・・・」
勇平が俺に紙を見せてきた、そこには・・・。
『20 川北勇平 得意なこと 苦手なこと 全部』
「まて勇平、それは酷すぎる・・・」
俺は自分の友達の底なしの自信のなさにガックリとうなだれた。
勇平にだって得意なことがあるのになぁ、お前はそれに気づかないのかよ・・・。
「ようし、紙を集めてくれ!」
翔真先輩からの号令がかかり、紙を一か所に集め始め、監督にそれを私確認した後、監督が口を開いた。
「3年と2年大月、信田は守備についてくれ。その他の野手はバッティングだ。」
「投手は、ブルペンで肩を作って来い。」
『はい!!』
指示通り、みんな散り散りに動いていった。
おれは自分のバットを準備して、素振りに専念し始める。
しばらく時間が経った後、ピッチャーが出てきた。
出てきたのはエース、仁村先輩だった。
すると監督が、打者陣に先程書いた紙を俺たちに見せてきた。
「これが、仁村が書いた先程の用紙だ。あいつの情報が書いてある、情報を頭に叩きこんでおけ」
それぞれに印刷してきたさっきの紙を見せる。
すると、俺はあることに驚愕した。
「なんだこれ・・・!3年生の人たち、自分のことをすげぇ分析してる!!」
そこにはびっしりと埋まるほどの文字が書いてあった。
一枚なんかじゃ足りないと言っているのだろうか、という程だった。
俺は思わず書いてあることを音読する。
「1 仁村祐 得意なこと タイミングを外す 対右打者のインコースストレート 球の軌道が読みにくい ランナーが一塁にいるとき コーナーを突く 守備 苦手なこと 球が遅い 立ち上がりが遅い 変化球が少ない 攻め方が見抜かれると抑えられなくなってくる 完投するスタミナはない・・・」
あまりの情報量に絶句していると、監督が口を開く
「公式戦では情報がない相手と戦うことはまずない。だいたいは調べてから戦うからな。お前らも、味方だが今回は3年を敵だと思って、全力で攻めたてろ。3年もそれを望んでる。」
『は、はい!!』
「以上だ、準備ができた。背番号の若い順番から、バッターボックスに立ってくれ。」
そうして、対戦形式の練習が始まった。
どうでしたか?
しばらく離れてしまったので、あまり上手にかけた気がしません
・・・なんかこれ、いつも言っているような気がしますねぇ(笑)。
そういえば、先月の30日、この小説が1周年を迎えました!!
ここまで続けられたのも、応援してくださる読者の方々がいたおかげだと思っています!!
本当に、こんな小説を読んでください、ありがとうございます!
同時に、これからも読んでください
感想、評価待っております!!
そして、新たに評価を付けてくださった
ピポサルさん(☆9)ありがとうございます!!
それではまた次回に!