ラブライブ! ー白球に想いのせてー   作:無良独人

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作者「今回は隼太郎君の事をさらに深く知ってもらおうという話を書こうと思います!」
隼太郎「俺のことですか?知っても得する人なんていないと思うんですが・・・」
作者「いえ、実は依頼が来てるんですよ〜」
隼太郎「?どういうことです?」
作者「個人名は言えないのですが・・・イニシャルでいうとK坂さんやA瀬さんなどから『隼太郎(君)のことをもっと書いて!』という依頼が」
隼太郎「ちょっと待て!!今明らかに知っている人の名前が!!」
作者「別人でしょ?似た苗字の人だっているよ〜」
隼太郎「絶対嘘だよそれ!!俺の知る限りそのイニシャルに入る人が居るもの!」
作者「さぁそんなわけで本編スタート!!!」
隼太郎「人の話を聞いて〜!!!」


【10000UA記念話】柘植隼太郎の休日

side 隼太郎

 

 

「はっ!!!・・・何だ夢か・・・。」

 

何だかよくわからない夢から目が覚めた俺は、ゆっくりと動いて今の時間を調べる。

 

「6時半か・・・よく寝たなぁ」

 

昨日は居残り練習をしていたため、帰りが、いつも帰ってくる6時よりも1時間遅い7時に帰宅した。

夜飯は簡単にカップ麺を作り、風呂に入って11時に寝た。

 

幸い今日は日曜日。

練習は特になく、休みとなっている。

 

「今日は何するかな・・・」

 

そう言いながら布団から出て朝食を出す。

 

ちなみに、俺の朝ごはんはふりかけご飯に味噌汁というTHE・和食セットをよく食べる。

男として、体の小さい俺は朝からガッツリ食べてから練習にも行く。

そのおかげか、太ももの方はしっかりとしてきている。

 

「ふぅ・・・ごちそうさまでした。たまには昆布も良かったな。」

 

そう言いながら食器を洗い始めた。

 

〜〜〜〜

 

食器を洗い終え、顔も洗い、気づけばもう8時。

 

やることもないので家の掃除を始めた。

 

「こういうとき、母さんが居れば俺は練習に行けるんだけどなぁ。」

 

うちの母さんは仕事で海外を飛び回っているため、帰ってこない時がほとんどだ。

それでも、俺の生活費を稼ぐために、毎月15万近くの貯金をよこしてくれる。

もし月内に足りなくなりそうだったら、連絡すれば5万を振り込んでくれる。

 

海外からでも、俺のことを気にしてくれているということだ。

 

でも、俺はあまり生活費を使わないようにしている。

俺が欲張っていろんなものを買ってしまうと、働いてる母さんに直に影響が行ってしまう。

 

親不孝を避けるために、できるだけ使わないようにしているのだ。

 

・・・ちなみに、父さんは居ない。

 

居ないというのは、家に居ないというわけじゃない。

俺が生まれた頃から、親父というのを見たことがない。

 

一体俺の父さんは一体どこにいるのか、それを母さんに聞いてみたことがある。

それでも母さんは「そうねぇ・・・いろいろあったのよ。」と言って、俺に話そうとしなかった。

 

ただ、その時の母さんの顔はすごく悲しい顔をしていたことを、今でも覚えている。

 

だから俺はそれ以上聞こうとはしなかった。

 

 

家族のことを考えながら、家の掃除をしていくと、ふと目についたのはアルバムだった。

 

(随分と懐かしいものが出てきたな。)

 

俺はアルバムを手にとってみた。

 

そこには、俺が生まれた頃の写真や、幼稚園児の時、小学校の時の写真が沢山貼ってあった。

 

「これは凛と花陽に初めて会った時の写真じゃないか。ハハ、すごく幼いなぁ。」

 

その写真には凛の家の前で俺を中心にして写っていた。

初めて会う凛と花陽に緊張して肩が上がる俺、そんな俺の右肩を掴んでVサインを作り、今にも「にゃー!」と言いそうな笑顔でいる凛、左に俺とちょっと距離を置いて顔を赤くしている花陽、それぞれの反応が今の俺たちとあまり変わっておらず、思わず笑ってしまった。

 

 

 

「おおっといかんいかん、掃除しないと。」

 

しばらく見入ってしまったのか、時間を見たらもう10時を回っていた。

 

「アルバムって、人の行動を止める効果があるんかねぇ?」

 

そう言いながらアルバムをしまっていく。

あれから、結局家にある全てのアルバムを引っ張り出してしまった。

 

それを全て見てしまった結果、1時間半近くをアルバムに使ってしまった。

 

「まいったな〜、本気で見入ってた。さて、掃除掃除っと。」

 

我を取り戻した俺は掃除に戻っていった。

 

 

〜〜〜〜

 

 

「よし、掃除終了っと。」

 

結局11時に家の掃除が終わった。

この後は本当にやることがない。

 

掃除の間にやることを考えていたが、特に思いつかなかった。

 

トレーニングをするということも考えたのだが、久しぶりの休みだからそれでは味気ない感じがした。

 

「どうしたもんかなぁ・・・う〜ん・・・」

 

頭からクエスチョンマークが出そうなほどに顔をしかめている俺に、一本の電話が入った。

 

Prrrrrrr・・・

 

「誰だろ?」

 

凛か花陽なら、名前が出るはずだが、電話番号は書いてあっても名前か書かれてなかった。

 

「もしもし?」

『もしもし?隼太郎?』

「え?絵里先輩!?」

 

電話の相手は絵里先輩だった。

 

「あれ?僕、絵里先輩に番号教えましたっけ?」

『ああ、驚かせたのならごめんなさい。実は、凛から電話番号を聞いたのよ。』

「ああ、そういうことですか。」

『それで隼太郎?あなた今日は暇かしら?』

「はい、暇ですよ?」

『本当!?良かった・・・』

「それで、今日がどうかしたんですか?」

『ええ、私と隼太郎が久しぶりに会ってから、あまり話をしてないでしょう?だから、久々に私とお出かけしない?』

 

それって2人きりなのかと考えてしまった。

つまり・・・

 

「それってデートのお誘いですか?」

『えっ!?』

 

電話の向こうで大きい音がした。

 

「ちょ、絵里先輩!?大丈夫ですか!?なんか今大きい音しましたけど」

『大丈夫なわけないじゃない!貴方が変なことを言うから!』

「すみません。ちょっとした冗談ですよ?」

 

俺はちょっと悪戯気味に笑って答えた。

 

「でも、そういうことなら全然いいですよ?それと、亜里沙ちゃんも連れてきてくださいよ。久々に会ってみたいです。」

『全く・・・そうね。亜里沙も誘ってみましょうか。亜里沙〜・・・』

 

電話の奥で絵里先輩と亜里沙ちゃんが話しているのが聞こえる。

 

亜里沙ちゃんとは、絢瀬亜里沙といって、絵里先輩の妹さんである。

小学校の頃は、絵里先輩と知り合ってからは俺と学年が1つ下ということでよく遊ぶ仲だった。

亜里沙ちゃんは俺のことを昔は「お兄ちゃん」と呼んでいて、当時は俺はその呼び方をやめさせようとしていたが、いつまで経ってもお兄ちゃんと呼ぶので、直すのを諦めたことがあった。

 

だが、絢瀬一家がロシアに行ってから今までは顔も見ておらず、元気にやっているかも不明だった。

 

・・・けど、どうやら心配はなさそうだ。

 

『もしもし!!お久しぶりお兄ちゃん!!』

「おはよう、亜里沙ちゃん。久しぶりだね。元気してた?」

『うん!すごく元気だよ!!』

「そ、そうか。まぁ元気なら良かったよ。それでね亜里沙ちゃん、絵里先輩からお出かけに誘われたんだけど、よかったら一緒にどう?」

『え?いいの!?』

「うん、俺も久しぶりに亜里沙ちゃんの顔が見たいしね。どうかな?」

『うん!!是非!私も久しぶりにお兄ちゃんに会いたいよ!!』

「へへ、ありがとう。それじゃ、絵里先輩に代わってくれるかい?」

『うん!わかった!』

 

亜里沙ちゃんが絵里先輩と会話しているのが受話器越しで聞こえる。

 

(亜里沙ちゃんと久々に話したけど・・・あまり変わってないね。)

俺は少し微笑んだ。

 

『もしもし、隼太郎?』

「絵里先輩、いつどこで待ち合わせますか?」

『それなら、隼太郎はお昼はもう食べた?』

「いえ、まだですけど」

『それなら一緒に食べない?私が美味しいお店を知ってるから!!』

絵里先輩は自信満々に言った。

 

「ああ、そういうことならそちらに任せますよ。じゃあ僕は絵里先輩の家に直接迎えに行きますよ。」

『本当?じゃあお願いするわ。』

「はい、じゃあ後ほど。」

『ええ、また。』

 

通話を終えて、俺は出かける準備をし始める。

 

〜〜〜〜

 

 

絵里先輩の家に着いて、インターホンを押す。

すると中から足音が聞こえてきた。

「こんにちは、絵里先輩、亜里沙ちゃん。」

「こんにちは!お兄ちゃん!!」

「隼太郎、こんにちは。」

「それで、今日はどこに行くんですか?」

「ふっふっふ・・・着いてからのお楽しみよ!」

「へぇ・・・それは本当に楽しみですよ。」

「でもお姉ちゃん、あの店って確かチェーン店・・・」

「ちょっと亜里沙!!秘密なのに喋っちゃダメでしょ!!」

 

「・・・ん?」

なぜだろう、今チェーン店って聞こえたような・・・。

 

「先輩ってもしかして・・・意外と世間知ら」

「ちょっと!!私は世間知らずなんかじゃないわ!!」

「ですよねー。大丈夫ですよねぇ〜。」

「そ、そうよ!私は決して世間知らずなんかじゃないわ!!」

「・・・同じようなことをすぐに二回言ってしまう地点で、割とポンコツな気が・・・」

「聞こえているわよ隼太郎?」

「ごめんなさい。」

 

絵里先輩がポンコツだということは、あまり言わないでおこう・・・。

 

「あっはは!!お姉ちゃんとお兄ちゃん仲いいねぇ。いっその事付き合っちゃえば〜?」

 

「あ、亜里沙!!」

 

漫才みたいなことをしていると、亜里沙ちゃんが爆弾を突き落としてきた。

それを聞いて、絵里先輩は顔を赤くして慌てふためいている。

 

・・・ふむ、これは少し遊んであげようかなぁ。

俺は少し笑いながら亜里沙ちゃんに向かって話しかけた。

 

「亜里沙ちゃんわかっちゃう?」

「え?」

「・・・絵里先輩って、すごく美人だから、すごくいろんな人から好かれてるんだよ。その中には、俺もいるのに・・・気づいてくれないんだよね〜。」

 

「「えええぇぇぇぇぇっ!!!」」

 

案の定、2人共ビックリしている。

絵里先輩に至っては、こっちを見て顔を赤くして固まってしまっている。

亜里沙ちゃんは「きゃーー!」と言いながら手で顔を覆っている。

 

冗談はこのくらいにしておいて、そろそろネタばらししちゃいますか。

 

「ハハハ、冗談ですって2人共。安心してください、僕にはまだ好きな人なんて居ませんから。」

「「えっ??」」

 

2人が素に戻ってしまっている。

表情を失っているというか、口を開けたまま止まってしまっている。

「2人共、口閉じて。」

 

「あ・・・!!」

「あ?」

「貴方が変なこと言うからじゃないのぉぉぉ!!!!」

 

絵里先輩が大声にしてこっちに襲いかかってきた。

 

「わわっ!!冗談ですってば先輩!!そんなに怒らないでくだ・・・アハハハハハ!!脇腹は!!脇腹はヤメテェェェ!!!!」

「さっき私をからかった罰よ!!大人しくしなさい!!」

「周りの人が見てますって!!!だからやめてぇぇぇ!!」

「周りに人なんて居ないわ!!今は私と亜里沙と貴方だけよ!!」

「アハハハハハ!!ちょ・・・死ぬ、亜里沙ちゃん・・・助けて・・・!」

「うりゃぁぁぁぁぁ!!!」

「!!!ぎゃははは!!!亜里沙ちゃんまで!何で何でぇ!!!」

「亜里沙は成り行きです!!なんか楽しそうだったから!!」

「成り行きでされるとこっちが困るというかぁぁぁ!!!本当にギブ!!死んじゃう!!」

「なら今度からは、私のことをからかわないと誓いなさい!!そうしたら許してあげるわ。」

「は、はひ・・・もう二度と絵里先輩のことはからかいません・・・許してくださひ・・・。」

「よろしい。」

「はぁ〜・・・はぁ〜・・・」

「全く、私のことをからかうからこういうことになるのよ。」

「あ、亜里沙ちゃんはいつもこんな目にあってるの・・・?」

「ううん、亜里沙は全然。」

「・・・解せぬ。」

 

なぜ俺にはやって、亜里沙ちゃんにはやらないのか。

絵里先輩の行動には時々悩まされるわ・・・。

まぁでも、これに懲りずにまた隙があれば弄って楽しんでやる・・・!

 

「隼太郎」

「ごめんなさい」

 

 

地の文を読まれた・・・。

 

「はぁ・・・。もういいわ。それよりも、お昼に行きましょう。」

「そうですね。行こう、絵里先輩、亜里沙ちゃん。」

「はい♪」

 

俺たちは絵里先輩を先頭に歩き始めた。

 

 

しかし・・・

 

 

絵里先輩をいじるの楽しかったな・・・。

 

 

〜〜〜〜

 

 

絵里先輩と亜里沙ちゃんと一緒に来たお店は、あの有名なハンバーガーチェーン店だった。

 

「絵里先輩・・・」

「なにかしら?隼太郎。」

「・・・美味しいお店って、まさか・・・」

「そうよ!!ここよ!!」

「お、お姉ちゃん・・・」

 

呆れ半分で聞いてみたら、絵里先輩は得意満面な顔でこちらを見てきた。

後ろでは亜里沙ちゃんがため息をついていた。

そしておれは・・・

 

「・・・」ジトー

 

ジト目で絵里先輩を見ていた。

 

「別にいいでしょ!!美味しかったんだから!!」

「あーはいはい。そうですね〜」

「何よその投げやりな態度!!」

 

そう、この店はμ'sに絵里先輩と東條先輩が入ったばかりの時にみんなで行ったハンバーガー店だった。

少なくとも、俺でさえも行ったことがあり、有名であるということから、むしろみんなが食べたことがあるだろうと思った。

 

・・・でも、ここにいる金髪ロシア系クウォーターさんは違ったようだ。

 

「まぁ、美味しいのは認めますけど・・・絵里先輩がその時に初めてこの有名チェーン店に来たということの方が驚きですよ・・・。」

「亜里沙・・・さすがにこのお店は知ってるよ・・・。」

「な、何よ隼太郎も亜里沙も!!そんなことはいいから、早く入るわよ!!」

 

1人ずんずんと入っていく絵里先輩を追いかける俺。

 

絵里先輩って面白いですね。

ニヤニヤしながら追いかけていった。

 

 

 

「いらっしゃいませぇ、ご注文をどうぞ。」

 

お店に入ると店員さんに快い挨拶をされた後、注文を聞かれた。

絵里先輩と亜里沙ちゃんはハンバーガーにポテト、ジュースを頼んでいた。

 

「えっと・・・俺はハンバーガー2個にポテトLサイズ2つ、ジュース1つで。あ、あとナゲットもお願いします。」

 

「あ・・・ありがとうございます・・・1400円になります・・・。」

「「!!!」」

 

絢瀬姉妹がすごく驚いた表情で俺のことを見ている。

 

 

実は俺はかなりの大食漢であり、飯の量は普段の人より数段多い。

バイキングなどでも、みんなの箸が止まる頃、俺だけはまだ食べ続けられるなど、食の量だけはそこいらの男には負けない。

 

・・・だが、一向に体格が大きくならないのはなぜだろうか。

 

 

周りの客も興味ひかれてか、俺のテーブルに乗っている飯の量を見て驚いている。

今まさに注目の的状態である。

 

「まぁこのくらい、あっさり食べれますけどね。」

「「ハラショー・・・」」

 

2人のロシア語が出てしまっている。

これは、本当に驚いたということだろう、素が出てきている。

 

 

〜〜〜〜

 

 

「ふぃ〜、食った食った〜。」

「美味しかったねお兄ちゃん!!」

「そうだね亜里沙ちゃん。」

 

俺と亜里沙ちゃんは一足先にお店を出た。

 

ご飯中はいろんな話をした。

どういう話かというと、ロシアでの生活や料理について、そしてμ'sについて、俺のことは、絵里先輩がロシアに行ってしまった後の話、野球の話、などなど。

 

話はとても盛り上がった。

11時半にお店に入ったが、今はもうすでに4時を回ってしまっている。

4時間近くいても、注意しなかったお店側に感謝だな。

 

 

回想に耽っていると、絵里先輩も続いて出てきた。

 

「さぁ、帰りましょうか。」

「そうですね。帰りますか。」

「亜里沙、眠たくなってきちゃった。」

「ハハハ、もし本当に眠たくなったら俺がおんぶしてあげるよ?」

「いや、それはドキドキして眠れなさそうだよ。」

 

冗談で亜里沙ちゃんをからかったが、まんざらでもない表情をされたため、こっちの反応が困ってしまう。

そう思っていると、絵里先輩が口を尖らせて話した。

 

「亜里沙におんぶして、私はしてくれないんだ〜・・・ふ〜ん」

「え、あの絵里先輩?なんか怒ってます?」

「いえ、別に何でもないわ私より身長の低い柘植隼太郎君?」

「それは関係ないでしょう!?」

 

なんか絵里先輩の顔がみるみる不機嫌になっていく。

なぜだろう?俺が何かしたのか?

それとも亜里沙ちゃんが?

 

「先に言っておくけど、亜里沙は何も悪くないから。」

「そ、そうですか・・・。」

 

はい俺がなにかした確定!!

 

と言っても、さっきから何か悪いことをしたのか考えているが、全く分からない。

 

「はぁ・・・どうせ気づいてないのよね・・・。」

 

「お兄ちゃん・・・ちょっとこっち」

「え?何、亜里沙ちゃん?」

 

亜里沙ちゃんの顔が俺の耳に近づいてくる。

そして小声でこう言った。

 

(お姉ちゃんはお兄ちゃんにおんぶとか、されてみたいんですよ。)

(俺が?でも何で?)

(お兄ちゃん、亜里沙にしか言ってないじゃないですか?それって、よく考えたら不平等じゃない?)

(ま・・・まぁたしかにそうだけど・・・)

(お姉ちゃんにも言ってあげてください。)

 

小声での催促をされて、俺は絵里先輩に話す。

 

「えっと・・・絵里先輩も、もしよろしければ・・・絵里先輩よりも身長の低い俺なんかでよければ!・・・おんぶくらいしますよ。・・・だから、機嫌なおしてください!!」

 

頭を下げて絵里先輩に機嫌を直してもらえるようにする。

すろと絵里先輩が俺に向かって笑顔で言い放った。

 

「そうね。私より身長の低い隼太郎が言っているのだから、許してあげるわ。」

 

こ・・・この人は・・!!

 

「へん!!絵里先輩だって、意気揚々と有名店を紹介してたくせに」

「何か言った?」

「ごめんなさい」

 

言い返そうとしたら言葉を途中で遮られて、圧をかけられてしまった。

もうこれ以上、脇腹攻撃は勘弁だ。

 

 

〜〜〜〜

 

 

 

絢瀬姉妹と別れた後、家でゆっくりとし、夕食を作ることにした。

 

「昼はあれだけ食ったんだから、夜は粗食で我慢するかな。」

 

これも食費の削減である、と思いながら、すぐに作れるカップ麺を取り出す。

湯を温めている間に、通話アプリに目を配ると、そこには新着メッセージがあった。

 

差出人は凛だった。

 

『今日はなんで絵里ちゃんと1日一緒だったの!?説明して!!』

 

「あいつ・・・どこで見てたんだ?」

 

お湯が沸騰し始めている中、それに気づかず、俺は返信をした。

 

「約束だったんだよ。久々に一緒に出かけるっていう。」

 

すぐに返信が来た。

 

『ずるいよ!凛もかよちんと隼ちゃんでお出かけ行きたい!!真姫ちゃんも誘って!!』

「わかったよ。次の休みにでもまた遊びに行くから、今日は勘弁して?ね?」

『わかった・・・でも!約束破ったら許さないにゃ!その時はかくごするにゃ〜!』

「わかったわかったって。」

 

メッセージのやりとりを進めていくと、お湯が十分に沸騰していたのに気付き、それをカップに流し込み、3分待っていた。

 

 

 

〜〜〜〜

 

 

カップ麺を食べた後、少しばかり体幹トレーニングをし、そして風呂に入り、今日の休みは終了。

 

「今日は有意義だったな。次回もこうでありますように。」

 

俺は、何もやらずに1日が過ぎる休みは嫌いだ。

常に何かをしていないと、人としてダメになってしまうのではないかと思ってしまうため、いつも何かしらを考えている。

 

別にそのくらい大丈夫だということもわかっているが、本能がそれを許さないのだろう。

 

 

明日からまた学校が始まる。

そしたらまた、野球でベンチ入りするために努力する毎日がやってくるだろう。

 

そういう時には・・・こういう休みも必要だな。

 

「眠い・・・そろそろ寝よ。」

 

これもまた、息抜き。




作者「ちょっとでも、隼太郎君の新しい部分を知ることができましたか〜!?」
隼太郎「確かに伝わったと思うけど、本当にこれで大丈夫なの?」
作者「大丈夫!!今日の話は記念話だから、日常系をかければそれでいいの!!」
隼太郎「まぁおおまかの俺の休日の過ごし方だから、別にいいんだけどさ。」

作者「読者の皆さんは楽しんでいただけましたか?今回は10000UA記念ということで今後も記念話を書いていけたら嬉しいです!次回は本編に戻っていきますので宜しくお願いします!!感想、待ってます!!」

それでは、さようなら〜


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