Fate/Zero ディルムッド(♀)の苦悩   作:虚無龍

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他愛なし!(挨拶)
今回までは文字数少なめですが、次話からは少し増えます。


ランサー陣営「どうしてこうなった」

 聖杯戦争--------ありとあらゆる願いをかなえるとされている万能の釜。聖杯を七人のマスターとそのサーヴァントが奪い合い、欺きあい、殺しあう儀式。参加者は聖杯をありとあらゆる手段を行使してでも手に入れようとするが故に聖杯戦

 

争なのだ。

 無論、何事にも例外というものはある。今回の聖杯戦争のマスターの一人(だった)、ケイネス・アーチボルトもそれに当てはまるだろう。そもそも、ケイネスは聖杯戦争の参加者としては珍しい、最初から聖杯自体にはあまり興味がない者である。

 

である。

 しかし、基本的にはマスターとサーヴァントは遭遇し次第、血みどろの殺し合いが始まるはずなのだ。

 既に聖杯戦争は始まっている。そして今宵ランサーとソラウはセイバーとそのマスターらしき女性と遭遇した。普通であればここで戦闘が始まり、最悪どちらかが脱落することだって普通にありえる。

 だが、今宵の聖杯戦争は様子がこれまでとはまるで違うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とうに日など落ち、夜の帳がおりた夜中。

 相対する二つのサーヴァントらしき人影、そして少し離れた所にいるこれまた二つのマスターらしき人影。どれもがそのシルエットからして女性のようだった。

 そのまま、聖杯戦争のルールに則って血で血を洗う戦いが始まる......そのはずだった。

 

 

 

「ランサーは私の妻だ! 貴様の様な趣味の悪い金ぴかの成金風情には指一本たりとも触れさせん!」

 

「おうともよ! ランサーは余が征服し、戦利品として余のものとすることは既に決定事項だが、そこの英雄王にだけはわたす訳にはいかんな!」

 

「はっ! ずいぶんと大きく出たな雑種共! 我は英雄の中の英雄、英雄王ギルガメッシュぞ! この世の財はひとつ残らずこの我のものぞ! 本来ならこの遊戯に使われている聖杯とやらも我のものだが今回は貴様等にくれてやろう騎士王に征服王! 我はそれよりも遥かに価値の高い財(ランサー)をみつけたからな!」

 

「ふざけるのも大概にするがいい英雄王。要するに貴様は聖杯をくれてやるからランサーを渡せといっているのだろう? そんなのは断じて認めない! この娘とそんなゴミ(聖杯)で釣り合いが取れるはずがないだろうが!」

 

「その通りだ! 大体聖杯に余が願うのは受肉、その程度ならランサーを手に入れる過程で貴様を倒し、貴様から奪った財宝を使えば何とかなるであろう!」

 

「どこまでも愚かな雑種共だ、我が与えてやった温情を無下にするとはな! よかろう! ならば戦争だ! 征服王、お前に関しては一片の容赦もなく滅ぼしてやる! 貴様のような弱小王ごときが我のような最強最高の王、この英雄王ギルガメッシュに勝てるはずもないことを思い知らせてくれるわ! そして騎士王、そうだな......貴様はそれなりに我の好みだ。倒した後に我の側室にでもしてやろう!」

 

「ほざいてろ成金金ぴか風情が! お前とかカリバーで軽く一ひねりにしてくれるわ! 一発だぞ! いざとなったらどーにかこーにかしてロンゴミアントとかカリバーン使って殺るからな! 脅しじゃないからな!」

 

「いやセイバーよ......それはいくらなんでもふかしすぎじゃないのか?」

 

「......ごめんなさい嘘つきましたできません」

 

「「......そ、そうか」」

 

「きゃー! もしかして、いや、もしかしなくてもこれは一人の美少女をめぐるドロドロの戦い......昼ドラっていうものなのかしら! テンション上がってきたー!」

 

「......え? 私の意志は!? というかどうしてこうなった!」

 

 もはやこの場においてまともなのはランサー陣営のみだった。

 

 

 

 

 

 ------------少し離れた森

 

 銃や爆弾など、魔術師たちが毛嫌いするが故によく効く現代兵器を用るセイバーの本当のマスター、衛宮切嗣。

 彼もまた、ランサーやセイバー、そしてそのマスター達が相対していた場所を一望できる場所からスナイパースコープ越しで監視していた。隙あらば他のマスターを殺せるようにと。

 しかし、忘れてはいけない。ランサー----------ディルムッドの固有スキルの発動条件はディルムッドの直接間接問わずに顔を見ることだと……

 

「僕が愛しているのはアイリとイリヤだけなんだ! こんなのまやかしだぁー! うおおおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「切嗣! しっかりしてください! やめてください! 何故いきなり木に頭を打ち付けはじめたんですか! ちょっ! 額からの出血がしゃれにならないことになってます!」

 

 彼もまた、哀れな犠牲者なのだった。

 

 

 

 

 

 混沌とした戦場。少し離れた所に立っていたランサー------------ディルムッドとソラウは空を仰ぎしみじみと呟く......

 嗚呼......

 

「「どうしてこうなった!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 冬木の地に眠る聖杯......その内の聖杯の大本となる大聖杯。

 なにかしらのトラブルが起きたときなどに令呪の再配布を行ったりすることから、大聖杯には聖杯戦争の進行を円滑に進めるためのサポート機能のようなものがあることがわかっている。

 それは例えば、マスターに無視できないほどの異変が起こったり、聖杯戦争の進行自体が難しくなったりすることなどが該当する。

 そう、今回のように......

 

 

 

 

 

 

 

 ----------------聖杯戦争の進行が滞っていることを確認

 

 

 ----------------異変を調査中......

 

 

 ----------------特定完了。今回の聖杯戦争におけるサーヴァントの一人、ランサーの固有スキルが原因と見られる

 

 

 ----------------解決法を模索中......

 

 

 ----------------聖杯戦争を本来の道筋に修正するためにエクストラクラス《ルーラー》追加召喚を実施しま......

 

 

 ----------------Error! 内部からの侵食を確認! 分離実行......失敗。

 

 

『ずいぶんと面白そうなことになってんじゃねえか。おれ自身が介入することは不可能なようだが、場を引っ掻き回すくらいの嫌がらせと暇つぶしはさせてもらうぜ?』

 

 

 ----------------承認します。さらに追加でエクストラクラス《アヴェンジャー》召喚を実施します。

 

 

 ----------------全工程完了。これより、召喚を実行したのち、再び休眠状態へと移行します......

 

 

 

 

 聖杯の内部に巣くうものによって更なる混沌の渦へと引き込まれていく聖杯戦争。この戦いの行く末を知るものはまだだれもいない......(平行世界旅行を生身でする変態ジジイや根源接続者みたいなガチモンの人外共を除く)




最近起こったこと
友人「ほら、あのラッスンゴレライで有名になったやつ......そうだ! 一万年と二千年バズーカ!」
虚無龍「え?」
友人「え?」
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