三竦みの戦争が終結した後………それぞれの勢力は戦後処理に奔走していた。
天使side
神であるルナスティア様が亡くなったことで『神のシステム』が機能しなくなった。
「私はどうすれば…………」
私は満天の星が輝く空を眺めながら、これからのことで悩んでいた………。
神がいなくなり純粋な天使がこれ以上生まれないことや神の加護が無くなり信徒の力が減衰したことなど、沢山の案件がある。これらをどう処理していけばいいのか………。
私が色々な事で悩んでいると───。
ガサッ───。
「湿気た面をしているな……ミカエル」
「貴方は……紅の御使い。どうして此処に……」
私の前に姿を現したのは、20年位前から各地の勢力に現れて、依頼で凶悪な魔物や魔獣などを討伐して活躍している人物。
私もルナスティア様を介して紹介された。
不思議な力を宿している男だ。
「どうした?何か、あったのか?」
「神が………ルナスティア様が亡くなりました」
私は彼に神がいないことをつい、漏らしてしまった。
でも、彼は───。
「なるほど………だからお前は落ち込んでいたのか。いつも、ルナスティアに引っ付いていたもんな……」
「え…………?」
私は驚いた。神がもうこの世にはいないのに彼は特に何の反応も見せなかった。
「貴方は悲しくはないのですか? あの方が亡くなって………」
「確かに悲しいがそれで歩みを止めてしまえば、アイツはもっと悲しむだろう。残された者はアイツの意志を引き継ぎ、みんなをこれからアイツの代わりに導いてやらないといけない。そうだろう? ミカエル?」
私は呆然とした。てっきり彼はルナスティア様の死など、気にしない冷血な人間だと勘違いした。
だが彼は私と違い、悲しみながらも歩みを止めず先を見据えている。そんな彼を見て、私は自分を恥じた。
「貴方は変わりませんね………神が亡くなろうとも常に未来を見ている。私はこれからのことで不安だらけなのに………」
「まあ、ただ単に深く考えないだけだがな。アイツがいなくとも世界は回る。だからこそ皆をこれから引っ張る立場のお前は歩みを止めては駄目だ。そうなれば、他の者が路頭に迷う」
彼はそう言い、私に背を向けて来た道をまた戻りはじめた。
「取り敢えず、言いたい事は言った。後はお前次第だ、ミカエル………ルナスティアに皆を任されたのだろう? なら迷わずに進め。案外、適当にやった方が上手くいく事がある」
最後にそう言って、彼は去っていった……。
そうですね……今、悩んでも何かが解決する訳でもありませんし、先ずは行動から始めましょう。
私はそう決意し、空に向けて今は亡き、ルナスティア様に誓った……。
──冥界──
堕天使side
中枢組織『神の子を見張る者《グリゴリ》』
「もう戦争はしない。これ以上、戦えば今度こそ俺らは全滅だ!」
俺はそう言い、幹部たちを見渡した。
殆どの者は賛成の雰囲気を出していたが唯一人、不満そうな奴がいた。
「不満そうだな。コカビエル?」
「当たり前だ! 何故、あのまま戦いを続けなかった? そうすれば我等、堕天使が勝利していたかもしれないのに!!」
そう言って、コカビエルは拳をテーブルに叩きつけた。
「何度も言わすな! もう二度と戦争はしない! これは決定だ。コカビエル!」
俺はコカビエルの発言に呆れながら言った。
「悪魔側は四大魔王を失い上級も含め悪魔も大半失った。天使側では神を失って二度と純粋な天使が増えなくなった様だ。そして、俺達もそうだ部下も幹部も殆ど失った。この状態で戦争なんぞしたら、今度こそ滅ぶぞ! それでもまだ戦い続けると言うのか!?」
「ああ、そうだ! 多少の戦力を失ったがまだ、俺やお前がいる! 魔王と神が死んだ、天使や悪魔の軍勢など我等の敵ではない! まだ、遅くはない。アザゼル、共に倒しに行こう! 我々、堕天使が強いことを証明するために! 悪魔と天使を倒そう!!」
「今のお前と話しても時間の無駄だ! 今すぐ、出て行け!!」
俺はコカビエルにそう言った。
「俺は諦めないぞ……アザゼル。俺はまた戦えるなら………戦争が出来ればそれでいいのだからな」
そう言って、コカビエルは会議場から出て行った。
「はぁ~~、アイツの戦争狂には困ったもんだ」
「そうだな。こちらはまだ戦後処理が終わらないというのに」
そう言って、俺に一人の幹部が話し掛けてきた。
「よぉ、バラキエル。軍の再編はどうだ?」
「ああ。何とか、立て直した。だが、もう戦争はしないのだろう?」
俺は頷きながら
「ああ。だが、コカビエルのように反対する奴はこれからも出るだろう。もしかしたら、離反する奴もな」
「なるほど………組織内で反乱が起きるかもしれないか……私もシュムハザに言って注意を促しておこう」
俺とバラキエルは今後のことを話て、対策を練った。
「それとアザゼル。また私たちが弱っていること狙ってテロを起こそうとした奴が出たんだがな……」
「また、起こす前に紅の断罪者《ルージュ・パニッシャー》に潰されたんだろ?」
「ああ……しかし、これで8件目だぞ。幾ら何でも多すぎだ!」
そう言って、バラキエルは拳を握り締めた。
「まあ、またテロが起きてもその前にアイツがまた潰すだろ。俺らはあまり気にせずに組織の再編をするか」
「ああ、だがアイツには助けられてばかりだな。此方は有り難いがアイツには特にメリットは無いのにな」
そう言って俺もバラキエルも苦笑する。
「前にアイツと酒を飲んだときに話した事なんだがな。『平和はとても脆い。だから、その平和を崩そうとする屑は俺が直々に潰す!』って言っていたからな。アイツは自分よりも他人と家族を何よりも大切にする奴だからな」
そう言って、俺は懐から一枚の写真を出す。
「アザゼル、それは?」
「ああ。アイツが前に来たときな、娘も一緒に来たんだよ。何でも根負けしたらしくてな。その時に一緒に撮った写真だ」
「ほう。可愛らしい子供だな。」
「だろ? 将来は美人になること間違いなしだな!」
俺は笑いながら言った。
「確かにな……どちらも顔付きは父親似だな。……ではアザゼル、私は自分の持ち場に行くがお前は研究か?」
「ああ、俺は神器の研究で当分の間、留守にするから何かあれば呼んでくれ」
「分かった。シュムハザにもそう言っておく」
「じゃあ、行くか………」
そう言い、俺とバラキエルは一緒に会議場を後にした………。
悪魔side
とある場所の部屋で上層部のみで会議が始まっていた。
「しかし、困ったことになった」
「あの二天龍と闇の眷属のお陰で多くの上級悪魔を失った」
「四大魔王も失い、天使と堕天使よりも戦力が少なくなった」
「急ぎ、新しい魔王を選出せねばならん」
「まあ、次の魔王は実力的にサーゼクス、セラフォルー、アジュカ、ファルビウムに引き継がせれば良いだろう」
「そうだな………それより、悪魔をどう増やすかが問題だ」
「私に提案がある」
「聞こう……」
「LG(レーティングゲーム)のルールにチェスを取り入れ利用し、悪魔同士の戦いは成人した上級悪魔とその眷属のみ参加させる。そして、実績を積んだ者達に爵位を与えればいい」
「なるほど………で、どうやって悪魔を増やすのだ?」
「まさか、他の種族を転生悪魔にさせるのか?」
「ああ、その通りだ。そこでチェスの特性でLG(レーティングゲーム)を行い転生により強力な眷属を増やす。」
「チェスの特性・・・『王×1』『女王×1』『僧侶×2』『戦車×2』『騎士×2』『兵士×8』の少数精鋭で相手の駒と戦い『王』を倒す事で勝利するルールだったな」
「だが、それでどうやって他の種族を悪魔に転生させる?」
「術式プログラムの構築が得意なアジュカ・アスタロトに任せればいい。無論。LG(レーティングゲーム)の基礎理論もそうだ」
「純血の悪魔ではないことが残念だが」
「そうは言っていられまい?今は悪魔の数を回復させるのが急務だ」
「そうだな………では早速、手配しておこう」
「これで当面のことは決まったな」
「では次の議題だ……」
そう言った時、この場の空気が変わった。
「議題は、戦争終盤に現れた。あのドラゴンだ」
「ああ。奴は『原初の龍神(ジェネシス・ドラゴン)』と名乗っていたそうだ」
「何!あの創世記に描かれていた龍神だと!」
「だがあれは架空のものではなかったのか?」
「現存する資料と文献を調べた結果、どうやら架空の存在ではなく実際に存在していたらしい」
「まったく………介入するなら早くしてくれればいいものを。そうすれば、多くの悪魔を失わずに済んだものを」
「厄介な存在が今更、姿を現したものよ。幸い、敵対していないのが救いか」
「ならば『原初の龍神(ジェネシス・ドラゴン)』は放置しておくでいいな?」
「ああ、触らぬ龍神に何とやらだ」
「ではこの議題はこれまでとする」
「異議なし」
「同じく」
「では会議を終わる」
こうして各勢力が復興に尽力するなか、その噂の龍神はと言うと………。
次元の狭間side
※ここからは大人数での会話になりますのでセリフの前に名前を入れますのでご了承下さい。
窓から入る光で意識が戻ったルナスティア………。
ルナスティア
「う………っ。ここは………?」
身体を起こし、状況を把握しようとする。
確か、あの時、二天龍を封じようとしていた。だけど、闇の眷属に邪魔されてドンドン消耗してもう後がない時に誰かが介入して二天龍を代わりに封じてくれた………。
そこまで考えて、今度は周りを確認する。
そこには他にも四人の女性がベッドで寝ていた。
ルナスティア
「レイリス!リーゼロッテ!フローリア!ティアナ!起きなさい!」
私はみんなに声をかけて起こした。
レイリス
「ここは………?」
フローリア
「どうやら……まだ死んでないみたいね」
リーゼロッテ
「ここは何処……?」
ティアナ
「体中が痛いから夢ではないな」
ルナスティア
「どうやら私たちは助けられたようね………」
そう言い、互いの無事を確かめると───。
ガッチャ────。
誰かが部屋に入って来た。
真紅
「起きたか……相変わらずしぶとい奴等だな……」
レイリス
「貴方は誰………?」
レイリスが尋ねるが、ルナスティアは「まさか」と思い、目の前の女性に尋ねた。
ルナスティア
「まさか貴方は………グレートレッド!?」
フローリア
「え………?」
真紅
「ほう…………よく気が付いたなと言いたいが、今の我の名前は真紅だ。そこは間違えるな」
リーゼロッテ
「ルナスティア………グレートレッドってあの……?」
ルナスティア
「ええ………何で人間の姿でいるかは分かりませんが『真龍』または『D×D』と称されている『真なる赤龍神帝(アポカリュプス・ドラゴン)』で間違いないでしょう」
ティアナ
「あの次元の狭間を泳いでいる存在が何でこの家に………」
私たちは警戒しながらグレートレッドいえ、真紅を見た。
真紅
「そんなに警戒しないでも我は何もしない。とりあえず、下に降りるぞ。着いてこい」
そう言い、部屋から出る真紅。
リーゼロッテ
「どうする………?」
ティアナ
「何かの罠か……?」
フローリア
「ルナスティアはどう思いますか?」
そう聞かれ、私は少し考えるが────。
ルナスティア
「ここでこうしていてもしょうがないですし、行きましょう」
レイリス
「私もそう思う。行こう」
そうして、ルナスティアたちは真紅の後を追った………。
階段を降りてリビングに入ると───。
悠莉
「おっ、起きたか。ちょうど今、料理が出来たところだ。絢香、雛乃、お皿を運ぶのを手伝ってくれ。」
絢香・雛乃
「「は~~~い」」
真紅
「悠莉、我も手伝おう。この料理を盛り付ければいいのか?」
悠莉
「ああ。それが終わったら味噌汁をお椀に注いでくれ。俺はうどんの仕上げに取り掛かるから」
絢香
「父様のうどん、美味しいから好き~~」
雛乃
「私も~~~」
そこで目にしたのは何処にでもある、家族の光景だった………。
ルナスティアたちは呆然としていると───。
真紅
「何を惚けている。お前たちも手伝わぬか」
全員
「えっと………はい」
それから料理を運ぶのを手伝って、一緒に食べ始めたのだけど……。
気まずい空気が流れた…………ルナスティアたちは俯いているが悠莉たちは気にせずに食事を続ける………。
悠莉
「ルナスティア。俺が何故ここにいるのか、気になるか?」
ルナスティア
「はい……紅の御使いと呼ばれる貴方が何故、グレートレッドと共にいるんでしょうか?」
真紅が少し、不機嫌な顔になっていたがルナスティアは気にせずに聞いた。
悠莉
「まあ、簡単に言えば俺と真紅は夫婦だからな。一緒にいるのは当たり前だな」
全員
「は……………?」
この瞬間、この場の空気が凍った………。
悠莉
「ん………?どうしたんだ?」
真紅
「まあ、恐らく信じられないことを聞いたから脳がこの現実を拒否したのだろう」
雛乃
「ママ~~、お姉ちゃんたち大丈夫なの?」
真紅
「放っておけばその内、回復するから大丈夫だ。雛乃と絢香は気にせず、食事を続けていろ」
絢香・雛乃
「は~~~い」
食事が終わった後────。
全員
「どうゆう事ですか?」
ルナスティアたちは悠莉を問い詰めていた。
悠莉
「え~っと、何がだ?」
レイリス
「惚けないで、悠莉! 貴方が既に結婚していてしかも、子持ちなんて初めて聞いたわよ」
悠莉
「いや、それは………」
リーゼロッテ
「私たちは遊びだというの?」
悠莉
「ちょっと、待て! 誤解を招く発言をするな!? しかも、完全にこの状況を楽しんでいるだろう?」
悠莉がそう言うと、リーゼロッテは目を逸した。
フローリア
「ティアナ~~~~私、振られちゃったよ~~~」
ティアナ
「よしよし、私も同じ気持ちだ。この気持ちは何処にやったらいいのか」
いつの間にかこの場は混沌と化した。
悠莉
「どうすれば………」
悠莉は途方に暮れた。
そこにこの場を解決する女神の声が───。
真紅
「ふむ………お前たち!」
全員
「何ですか………?」
「何だ…………?」
真紅
「悠莉のことは好きか?」
全員
「はい!好きです!!」
真紅
「何で、好きになったか理由を言え」
ルナスティア
「私は悠莉と話していると胸がポカポカと暖かくなって幸せだなって感じて………///」
レイリス
「私は……戦っている姿を見て、胸がドキドキしてそれに私より強いし格好良いし………///」
フローリア
「私は一目惚れです………/////」
リーゼロッテ
「私は一緒に開発や研究していて楽しいから、周りは私の話を理解してないのに悠莉だけは違ったから………///」
ティアナ
「私は悠莉と軍将棋をやったり、戦術・戦略の話を一晩中、語ったりしてたらいつの間にか好きになっていたな///」
真紅
「殆どが、理由ではなく惚気か………流石は悠莉だな。魔王はまだしも、神までフラグを立てるとは」
全員
「…………………///////」
真紅
「ならば、とっとと告白して抱かれてしまえ。気持ちを押し殺すのはお前たちの為にならん」
全員
「えっ!!!?」
悠莉
「ちょっ!? 真紅!? 何を言っているの!!?」
悠莉は慌てて、真紅に言った。
真紅
「何だ? 悠莉は此奴らのことは嫌いか?」
ビクンッ!――――。
悠莉
「いや、嫌いじゃないけど………」
――――ホッ────
悠莉
「いや、そうじゃなくて真紅は良いの? ルナスティアたちが俺を好きで」
真紅
「我は女がいくら増えようが、構わんぞ。それとも他の女を作ったら我への愛は無くなるのか………?」
真紅が目を潤ませながら聞いてきた。
悠莉
「そんなことはない!! 俺が真紅を嫌いになるなんて次元が崩壊しようが有り得ない! 俺はお前を含めてみんな、愛する!! たかだか5,6人を愛せない様では不死鳥一族の名が廃る!」
真紅
「そうか。では問題ないな?」
真紅はさっき迄の表情をコロッと変えて言った。
真紅
「お前たち、良かったな。悠莉はお前たちを愛してくれるそうだぞ」
全員
「え……………?」
悠莉
「ルナスティアたちの気持ちは分かった。だから、お前たちを好きになる為にもお前たちの事を色々と教えてくれ。俺も自分の事を教えるから」
全員
「う、うん……………/////」
「は、はい……………/////」
真紅
「はっはっはっ!! これから楽しくなりそうだ!」
絢香
「母様? お姉ちゃんたち、家族になるの?」
雛乃
「なるの~~~~?」
真紅
「ああ。お父さんの新しい妻になる者たちだ!」
絢香
「父様、モテモテ………」
雛乃
「流石、パパなの~~~!」
その後、僅か2ヶ月でルナスティアたちは悠莉の新たな魅力に気付き完全に落ちた。
悠莉も彼女たちの新たな魅力に気付き、自身の気持ちを伝えた。
ルナスティアたちは嬉し涙を流して了承、正式に悠莉の恋人になった………。
それから1年後――――。
え? また、展開が早い? だって書いてもいいけど砂糖を吐くような、甘~~~~い内容になるよ?
作)○ックス、するだけの内容に……「天誅!!」ぎゃぁぁぁぁあああああ!!!
ふう…………悪は滅びた(笑)
まあ、そんなこんなで続きをどうぞ………。
あれから、ルナスティアたちとも結婚して正式に俺の妻になった。
結婚して1ヶ月後にルナスティア、レイリス、フローリア、リーゼロッテ、ティアナが妊娠した。
現在は妊娠9ヶ月でお腹の子供の経過も順調。
真紅もルナスティアたちと仲良くなった。
娘たちもお母さんが増えて嬉しいがっている。
今は自分たちに弟・妹が出来ることに嬉しそうにしている。
因みに新婚旅行は四人の要望によりローマ帝国観光に行った。
そんなある日―――。
全員
「日本に行く?」
食事が終わり、それぞれが寛いでいる時に俺は切り出した。
悠莉
「ああ。日本にある拠点に移った方が行動を起こしやすいからな」
真紅
「なるほど。『託』の為か………」
悠莉
「そうだ。だが、まだ千年近くもの猶予がある。その間に準備を整える。行動はそれからだ」
ルナスティア
「『託』で日本に行くのは分かりました。しかし、以外にも時間がありますね。」
悠莉
「運命の子がまだ産まれてすらいないからな。この事はクロノスに聞いたから、確かなことだ。まあ、俺たちは不老不死だからあっという間かもしれないが」
フローリア
「クロノスが…………」
悠莉
「出産の心配はしなくて大丈夫だ。下界で良い腕の助産師を見つけた。その婆さんに既に頼んである。お前たちは安心して出産に集中してくれ。他のことは俺と真紅で当たる」
ティアナ
「分かった。でも私たちにもちゃんと相談して、私たちは悠莉の妻なんだからな」
レイリス
「そうですよ。悠莉が一人で背負うことはないです。私たちも一緒に背負いますから」
リーゼロッテ
「情報は私に任せて」
絢香・雛乃
「私たちも父様(パパ)の手伝いをします(する~~)」
悠莉
「みんな…………ありがとう」
悠莉は感激し、涙を流した。
真紅
「悠莉、まだ礼を言うのは早いぞ。これから、その運命が待っているのだからな」
悠莉
「………そうだな。皆、これからも俺は色んなことで悩み、迷うだろう。そんな、俺だがこれからも支えてくれるか?」
全員
「当たり前だ」
「当たり前です」
「当たり前だよ~~」
真紅
「悠莉………我等は何があろうともお前と共に歩む。だからお前は前だけを見ていろ。足元は我等が支える」
そう言い、みんなは頷いた。
そうして、俺たちは下界に降りる準備をして次元の扉を開いて、日本に出発した。
まだ遥か先に見える運命(さだめ)を感じながら………。
???side
従者
「姫様、例の件の調査が終わりました」
???
「そうか…………して何か分かったか?」
従者
「はい。不死鳥の里があった処を入念に調べたところ、空間に微弱な歪みが確認できました」
???
「そうか……そうなると不死鳥一族は生き残っている可能性があると言うことだな?」
従者
「はい、その通りです」
???
「分かった。何か、また情報が入ったら知らしてくれ」
従者
「分かりました、姫様」
そう言って、従者は部屋を出た。
???
「あの者が生きている………ならば、何年何百年掛かろうが妾は見つけて見せるぞ………悠莉殿」
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