彼はどうなることやら^p^
「さて・・・・ここ何処だ?」
CH47Jからロープで降下し、見送った伊田の第一声はそれだった。
降下したはいいものの、その場所は山の中腹。
当然人っ子一人いるわけがなく、初っ端から詰んだ状態で始まることになった。
「ここ学園艦だから方位磁石も役に立たないし、蝶野教官の地図は大雑把なんだよなぁ・・・。」
方位磁石も役に立たない状況に放り出され、手元には上官の大まかなことしか書いていない・・・良く言えばシンプル、悪く言えば雑な地図しかない状態。
途方に暮れる伊田は88式鉄帽を脱いで、頭を掻きながら今後について思案する。
だがここは地元の熊本市でもなければ黒森峰の学園艦でもない未知の場所。
一向に良い案が浮かんでくることは無かった。
そしてついに頭の限界が来てしまった。
「あー駄目だ。浮かぶ訳ねぇ・・・とりあえず降りてから考えよう、そうしよう。」
88式鉄帽を被り直し、小銃を手に持った伊田は一人寂しくその場から歩き出し、山のふもとを目指し始めた。
30㎏近くなる装備を担ぎながら山を下りていく内に、自分が持っている装備について不審な点を思い出した。
「あれ?俺の小銃って確か89式の折曲銃床だったはず・・・なんで64式に代わってんだ?」
今更過ぎる事に自分が普段どれだけ抜けているというかを再確認し、内心少しへこむが、すぐに自分の持っている64式小銃の刻印を確認する。
海上自衛隊や航空自衛隊の刻印ではなく陸上自衛隊の桜にWの刻印であることから陸自向けの64式であることは容易に判断できる。
更には1988年の刻印も入れられており、比較的最終の製造品であることは分かった。
(特にガタが来てる訳でもないし・・・・わざわざ後方部隊のを持ってきたのか?なら何で64式を?7.62㎜なのと古いからか?特地に行くわけじゃあるまいし・・・・)
伊田は何故、64式小銃を持たされたのかを考え続ける。
だがそれが彼にとって不運の幕開けになるとは、彼自身も予想だにしていなかった。
あまりにも考えることに熱中していた為、伊田は自分の足元への配慮が足りていなかった。
丁度ここは地盤が緩くなっている地点であり、伊田の体重と合わせて100㎏近い重量がのしかかることによって地盤は耐えきれなくなり崩落した。
「なっ!うわわぁぁぁぁぁああ!??」
こうなれば重力によって引っ張られ、いくら現役のレンジャー持ちの幹部自衛官でも転げ落ちる事は避けられない。
伊田はゴロゴロと斜面を転がりながら途中途中にある木々に殴られ、下まで止まることなく転落していく。
伊田がゴロゴロと転げ落ちている頃、山の中ではみほを含めた四人の少女が戦車を取り囲んでいた。
四人の目の前にあるのは38t軽戦車。
元々はチェコスロバキアが開発していた物だが、1939年のミュンヘン会談でドイツに吸収される形でドイツ軍が採用。
装甲・火力共に初期のIII号戦車に匹敵するものであったが、構造上の問題から、3人用砲塔のIII号戦車より操作性や戦闘力では劣っていたものの、大戦初期を支えた重要な戦車でもある。
そんな戦車を発見したみほは、学校で待機している生徒会の一人に連絡を入れ、一息ついていた。
「ふう。河嶋さんが捜索は続けるようにって。」
「確かまだ戦車はあるんですよね?」
「えー、まだこの森の中を探すのー?」
みほの伝令を聞いた華が頬に手を当てながら生徒会長の角谷杏が言っていた言葉を口に出す。
38tを探すだけでかなりの労力を使ったことから、沙織は頬を膨らませながらまだ探索することに文句を垂れる。
そのとき、優花里はあることに気づいた。
「あれ?・・・・あのぅ、何か聞こえませんか?」
「何か・・・ですか?」
「そういえば何か物音が・・・。」
小さな声で皆に呼びかける優花里。
その言葉に華とみほも何か物音がしていることに気づく。
それは次第に大きくなっており、自分たちに近づいていることは確かだった。
そして、音がする方向に目を向けた沙織が叫び声を上げた。
「な、なんか転がってきてるぅ!!」
「あだだだだががががが!!!」
ズドーンという鈍い音とともに土煙を上げ、叫びながら落ちてきた「何か」は止まった。
四人はとっさに38tを盾にする形で身を潜め、様子を窺う。
やがて土煙が収まり、転がってきたものの正体を見ると、優花里は大声を上げた。
「皆さん!あの人陸上自衛官ですよ!」
「確かに、迷彩服でしょうか?それを身に着けていらっしゃいますし・・・。」
「な、なんでここに自衛官が?」
「と、とりあえず声かけた方がいいのかな?」
華、沙織、みほがワタワタと慌てていると、自衛官・・・・伊田がむくりと起き上がった。
「げほっごほっ・・・・最悪だ。」
せき込みながら迷彩服についた土や枝、枯れ葉を払い落とすと、伊田は自分の装備を確認した。
運よく64式小銃に破損している個所は無く、9㎜拳銃も無事。
服も破けておらず、88式鉄帽も綺麗であった。
背嚢から漏れ出している物品もなく安堵していると、後ろから刺さる視線に気づき振り返る。
そこには数名の女の子が戦車を盾にする形で居たため、自分が何かしてしまったと思った伊田は小銃から手を放して声をかけた。
「あぁ、驚かせたかな?自分は陸上自衛隊第一戦車大隊所属、特別派遣自衛官の・・・・。」
「お兄ちゃん!?」
「みほ!?」
自己紹介とその場にいる理由を説明していた伊田の言葉をさえぎったのは、戦車の陰に隠れていたみほの叫び声だった。
戦車の陰から飛び出してきたみほの姿を見て、伊田も驚き少々フリーズする。
そんな二人の様子を見て三人はひそひそと話し始めた。
「・・・みほさんのお兄さんなんでしょうか?」
「みほとはかなり年の差があると思うけど・・・・。」
「階級章から見て二等陸尉、陸自幹補を出ていると考えても年齢的には20代後半から30代ですね。」
「ゆかりん、陸自幹補って?」
「陸上自衛隊幹部候補生学校の略称です。自衛隊の幹部を育成することを目的とした機関で一年間の教練を終えた後に、三等陸尉として任官します。中でも戦車道の・・・。」
「うん、今はそれだけでいいから。あとで教えてね。」
「あっ、すみません・・・・。」
ついつい得意分野になると暴走する優花里にブレーキをかける沙織。
それに気づいた優花里は縮こまりながら小さな声で謝った。
外野の三人がヒソヒソと話しているうちに伊田の脳は再起動し、復帰を果たす。
「あー、みほには話があるけどあとでいいか。・・・自己紹介の途中で悪い、特別派遣自衛官の伊田耀一二等陸尉だ。」
「五十鈴華です。」
「武部沙織です!」
「二年C組所属、秋山優花里です!」
「よろしく。」
みほ以外の三人と挨拶、自己紹介を済ませた伊田はみほへ歩み寄った。
さながら、隠していた0点のテストを母親に見つかった眼鏡をかけた男の子のように震えてるみほに対して伊田は一言言った。
「別に理由があるならそれでいい。お前の道だからな。」
「えっ?」
てっきり叱られるとばかり思っていたみほは視線を上げて伊田の顔を見る。
その顔は昔からよく知る伊田の微笑んだ顔だった。
姉と喧嘩したとき、悪戯を仕掛けたとき、母親に叱られたとき、一緒に出掛けたとき。
どんな表情をしていても最後には微笑んだ顔をする。
その脳裏に焼き付いた微笑みを向けられた今、みほの心の中にはある一心が生まれていた。
そんなことに気づかない伊田はすぐに言葉を変えて皆に質問を始めた。
「さて、君たちは大洗女子の生徒さんでいいのかな?」
「はい、ここにいる4人は全員生徒ですよ。」
華の回答に希望を見出した伊田はあることを告白した。
「成程・・・・実は俺迷子なんだよね。」
「えっ?」
突然のカミングアウトに、全員が間抜けな声を出して凍り付いてしまった。
伊田はそんな状況を見て空笑いしながら溜息を吐いた。
「いやー自衛官でありながら申し訳ない。」
「いえ、困っている方がいたらお助けするのが普通ですから。」
装備を担ぎながら皆に謝る伊田に当然の事だと言う華。
彼を含めた5人は一先ず学園に戻るために山を下り、市街地を歩いていた。
だが年頃の女子高生4人と完全武装の陸上自衛官が並んで歩いているのはかなり歪な光景であり、通行人とすれ違うたびに怪奇の目で見られていた。
(そりゃ怪しいわな・・・通報されないと良いけど。)
内心恐怖心で押し潰されてしまっている伊田。
平常を装いながら歩き続けると、大きな門が見えてきた。
「着きました。ここが大洗女子学園ですよ。」
「ここがかぁ・・・悪いな、案内までしてもらって。」
「いえいえ。」
華を含め、案内してくれた4人に礼を言った伊田は地図を取り出す。
大雑把な地図には校舎裏手に向かうようにと書かれており、それを確認した伊田は地図をしまった。
「じゃあ俺は校舎裏手に向かうよ。それじゃあ皆、みほをよろしく頼むぞ。」
「わかりました。」
「任せておいてください。」
「わ、私も頑張ります。」
華、沙織、優花里の三人からの返事を聞いた伊田は安心して荷物を持ち直す。
そして歩き出そうとしたとき、みほが伊田を呼び止めた。
「あの!・・・ごめんなさい。」
「・・・もういいって。お前が元気ならそれでいい。んじゃ俺は行くからな、じゃあな~。」
みほに気にしないように言葉を述べた伊田は、軽く手を振りながら真っすぐ校舎裏手へと歩き始めた。
歩き始めて数分後、校舎裏手に回ってみると森の近くに3m程の高いフェンスと有刺鉄線によって囲いまれた場所が見えてきた。
出入り口と思しきゲートには警備の自衛官が駐留するための小屋が置かれており、ゲートまで舗装された道が用意されていた。
この光景に伊田は見覚えがあった。
「ここは・・・駐屯地?」
その光景というのは陸上自衛隊の駐屯地であった。
それを見た伊田は早々に自分が派遣された理由を推測した。
「・・・・まさか『学園艦防衛計画』が実行されたのか。」
『学園艦防衛計画』それは近年提出された防衛案で、陸上自衛隊と海上自衛隊からそれぞれ4師団、1大隊分の人数を学園艦の防衛に回すという案件であった。
近年は海賊による被害も増加しており、各国では警察力や軍事力で対応してきていた。
だが海賊も武装を強化しているため、日本も自衛隊による防衛に乗り出すことにしたのだった。
しかし、本土防衛の人員を削ぐことなどから決行は延期され続けていた。
伊田の耳にも入ってはいたが、まさか決行されているとまでは耳に入っていなかった。
「やれやれ・・・とりあえず入れるかな?」
まずは駐屯地内に入ってみて確認することにした伊田は、ゲートへと近づいた。
「自衛官証明書をかざすだけで開くんだなぁ・・・・さて、どこが事務棟なのかな?」
ゲートをくぐった伊田の第一声はそれだった。
当然地図もない状況で目の前には複数の建物。
そうなれば混乱するのも仕方ない。
ここが本格的な駐屯地であれば所属の自衛官に聞けばすぐにわかるものだが、あいにくここには伊田しか配属されていない。
つまりは自力で探さねばらないのだ。
「はぁ、まあいいか。なるようになれだ。」
溜息を吐いた伊田は背嚢と64式を背負いなおして駐屯地内を散策し始めた。
だが運よく物の数分ほど経った頃に事務棟を発見することができた。
「ここが事務棟ね。ちゃんと看板立っててよかったよ。」
建設してくれたであろう施設科の隊員に感謝しつつ、伊田は懐から鍵束を取り出して事務棟のドアを開錠する。
この鍵束は警備の自衛官が待機する小屋に置かれていたもので、キチンと伊田宛の封筒に入れられていた。
解錠して建物の中に入ってみると、中は建築してからそれほど日が経っていないため、清潔そのものだった。
光が反射するタイルに、汚れ一つない白い壁紙。
それらが太陽光で反射し光り輝いていた。
「さて、さっさとデスクに向かいますか。」
伊田はさっそく事務棟内にあるであろう自分のデスクへ向かうことにした。
建物内にはしっかり地図が配置されており、内部で迷うこともなく真っ直ぐデスクのある部屋までたどり着いた。
その部屋には「機甲科中隊」と書かれた表札が壁に対して垂直に取り付けられており、さながら学校のような雰囲気を醸し出していた。
ここも施錠されているため、伊田は鍵束から鍵を探しだし、しっかりと開錠してから入室する。
部屋も学校の職員室を彷彿とさせるようにデスクが対面で横2列配置されており、そのうちの一つに伊田の名前が書かれた封筒と、積み上げられた彼の物品が入った段ボールが用意されていた。
「げっ、まさか初っ端から書類か・・・。」
顔を歪めつつも、伊田は背嚢と64式を下し、88式鉄帽と防弾チョッキ2型を脱いで、デスクの上に置く。
そして封筒を手に取って開封し、中に収められているモノを確認する。
「納品装備?あぁ、車両や武器か。」
まず出てきたのは薄い紙に納品装備という題名で書かれた表だった。
そこには大洗女子学園駐屯地に配備されている車両や武器弾薬が数量と共に書かれていた。
その品目を確認していくと、一つだけ奇妙な車両が掲載されていた。
「特別教導車?なんだこれ・・・新しい装備か?」
疑問が尽きない伊田だったが、後で車輌庫で確認することにして封筒の中を漁る。
すると数枚の紙と樹脂カードの自衛官証明書が中から出てきた。
「樹脂カードも向こうで渡してくれたらいいのに・・・これは指示書か、まずは師団長へ連絡を入れて指示を仰ぐこと・・・・ねぇ。」
指示書を確認した伊田は、デスクに置かれた固定電話から第一師団長である桶間幸次郎陸将へと電話を掛ける。
数回のコール音の後、壮年の男性の声が受話器から聞こえてきた。
『伊田君かね?思ったより早かったな。』
「運よく『ひゅうが』の近くが航路だったので、早々にチヌークで降下できました。」
『特に問題も無いようで良かった。しかしすまんな、蝶野君に地図を描かせてしまって。』
「一尉の事ですから。というか本人が気にするわけないです。」
伊田の上官であり、隊内では大雑把な性格であることで有名な蝶野亜美一尉。
本来ならば、地図を書くのが得意な伊田の部下が駐屯地までの地図と駐屯地内の地図を描くはずだった。
しかし、当の本人の職務が多忙となり、蝶野一尉が代役を務めたのだった。
大雑把な性格から書かれる地図は壊滅的であり、それを気にすることも疑わしい為、伊田と桶間は同時に溜息をついた。
『まぁ、蝶野君には私から話しておくよ。伊田君は学園長と生徒会に挨拶をしたらどうかな?』
「はぁ、確かに場所を提供していただいた上にお世話になりますし・・・早速伺ってみます。」
『頼んだぞ。君には一番期待を寄せているからね。』
「文科省に怒鳴り込む馬鹿ですがね・・・。」
『それも君の特徴だよ。それじゃあ私も仕事があるから。』
「失礼します。」
桶間の方から電話が切られたことを確認した伊田は、受話器を置いてから背嚢を開けて中の物品を漁り始めた。
「えっと・・・作業帽何処やったけ?」
伊田が探しているのは作業帽と呼ばれる丸型の帽子で、普段自衛官が作業などをこなす時に着用している。
このまま88式鉄帽を被っていくのも流石におかしいので、作業帽で学園長や生徒会に挨拶をしようと考えたのだ。
「あったあった。さて、荷物はあとで開封するとして、まずはご近所さんへのあいさつかな。」
自衛官証明書を証明書ケースにいれ、作業帽を被った伊田は、早速大洗の学園長と生徒会へ挨拶を済ませるために事務棟を後にした。
ゲートを潜ってグラウンドに出ると、丁度昼休みの時間帯であったため、数名の生徒がグラウンドで午後からの体育の授業で使う用具を準備していた。
「サッカーかな?久しぶりにやってみるのもいいかな。」
そんな風景を楽しみつつ、伊田は校舎内へと入った。
丁度下足室には来客用の下駄箱とスリッパが用意されており、伊田はそれに履き替えてから地図を確認して学園長室へと足を進めた。
道中、在校生や教師からおかしなものを見る目で見られ、ヒソヒソと話された。
(そりゃ女子高に男、しかも自衛官がいれば浮きだって見えるわな。)
当然と言えば当然の周囲の反応に多少メンタル面が削られつつも、伊田は学園長室へとたどり着き、ドアをノックする。
『はい、どちら様でしょう?』
「本日付で、大洗女子学園駐屯地に駐屯地司令として配属された伊田耀一二等陸尉です。」
『どうぞ。』
室内にいる学園長と思しき女性から入室許可が出ると、伊田は「失礼します」と一言断ってから入室する。
広い室内では大きく高級そうな机に、これまた高そうな椅子に座った女性が伊田を見据えていた。
「初めまして伊田さん。私はこの学園の学園長を務めています、角谷蜜柑です。」
「ご丁寧にどうも。改めまして伊田耀一二等陸尉です。」
「本日はご挨拶に来ていただきありがとうございます。」
「いえ、こちらこそ急な要請にもかかわらず場所を提供していただき感謝しております。」
挨拶に来たことに角谷が礼を言うと、伊田は場所を提供してくれた角谷へ深々と頭を下げて礼を述べる。
その行為を見た角谷は思わず噴き出した。
「どうかされましたか?」
「いえ、桶間さんが言っていた通りの方だと思いまして。」
「陸将とお知り合いで?」
「えぇ、少し家族ぐるみで付き合いがありまして。」
「そうでしたか。」
自分が知らなかった陸将のパイプに伊田は感嘆の声を漏らす。
そんな伊田に、角谷は机から取り出したものを差し出した。
それは樹脂でできた免許書サイズのカードで左上には大洗女子学園、その横には職員書と書かれており、伊田の名前と担当教科名、写真が掲載されており、その下には「上記の者は本校の教員であることを証明する」と日本語と英語で表記されている。
紛うことなき職員証明書であった。
「・・・・学園長、これは?」
「うちの教員証明書です。本日より伊田さんには、戦車道の教師として勤務していただくことになっているので。」
「ま、待って下さい!そんなの聞いてませんよ!?そもそもこの学校に戦車道はないはずじゃ・・・・。」
「今年度より復活することになりました。つきましては伊田さんに教官と戦車道の顧問もして頂くことになっています。」
突然の事に伊田の頭は半分ショートしかけるが、何とか冷静を保つ。
その中で伊田はある人物が脳裏に浮かんだ。
「・・・・・桶間陸将は?」
「ご存知です、そもそも桶間さんが提案してくれましたし。因みに『伊田君に教えると拒否されるから直前までは教えないんだよ。』と言ってました。」
「陸将ーー!!」
まんまと桶間にはめられた伊田は悲痛な叫び声を学園長室で上げる。
だがしかし、これは只の序の口に過ぎなかった。
これから多くの出来事が彼に襲い掛かるのだから。
何だか駆け足感が半端ないですが本日はここまで
次回から伊田の勤務が始まるぞい^p^