「…………?」
目を開ける。息をする。自分の鼓動を感じる。
それらをして、彼はやっと自分が生きていることを知った。
「……………?」
冷たい感触。頬に触れるのはアスファルトの地面。感じるのは重い体。
それらを自覚して、彼はゆっくりと体を起こした。
ヂャリン。ガチャン。
身にまとっている黄金が音を立てる。そして、足元に落ちていた黄金を彼は拾った。蠍の尾を思わせる長い飾りのついたヘッドギアにも見えるそれ。
立ち上がった彼は、全身を黄金の鎧にで包んでいた。どこか常人離れした様子ではあったが、その鎧は体に馴染んでいる。
「………ここは…?」
カシャンカシャン…シャリン。
神秘的な音をたてる鎧をまとったまま、周りを見回して、その後、上を見上げる。その姿を知らぬ人が見れば、どう思うだろうか。全身を黄金の鎧で身を包み、鋭い瞳がクセのある長髪の隙間から覗いている。白いマントがふわりと動きに合わせて揺れた。その姿は少なくとも『普通』ではなかった。
まるで、
眠りから覚めたばかりの彼は、どこか困惑した表情で軽く頭を振った。
彼がいたのは、ビルの谷間だった。少なくとも彼にはそう見えた。狭い空に見えるのはわずかな夜空。そばに転がっているのはかなり大きく、意匠が施された黄金の箱。蓋が空いており、中身は空だった。
「俺は……?」
彼は軽く額を抑えて、そしてもう一度頭を振る。
思い出されるのは最後の瞬間。
弟のような子ら。黄金の光。黄金の矢。親友の顔。去来する思い。そして、女神。
「!」
彼はハッとして顔を上げる。そして、当たり前のように転がっていた箱を拾い上げ、足に力を込めると、その場から文字通り飛翔した。
ダンッ!
蹴られた地面がそんな悲鳴を上げ、
ガシャン!
着地したビルの屋上の床がそんな声を上げた。そう、一度の跳躍で隣に建っていた10階建てのビルの屋上に着地したのだ。普通の人間ならば不可能であることも、彼にとっては容易いことだったようで、何事もなかったかのように彼はその屋上の端へと走りよる。
「…!?」
だが、その彼にとっても予想外であったのは、眼下に広がる街並みだった。
輝くネオン。談笑しながら歩く人々。何事も無く通行する車。そこにあるのはごく普通の人間の営みだった。
「ここは…どこだ…?」
だが、彼は狼狽しながら思わずそうつぶやいた。
自分がいた場所は、今、眼下に広がる街並みとは無縁の場所のはずであったからだ。
石畳。命の感じられぬ世界。氷の牢獄。
そんな場所にいたはずだった。
空を見上げる。雲に隠れて月は見えないが、その間から星の光も垣間見えた。
「…ハーデスは…アテナはどうなった…?」
口からは疑問の声が漏れる。
…ドォンッ…
彼の耳に、何かの爆発音が響く。とっさにそちらを振り返れば、一瞬だけ桃色の光が見えた。
「…何だ?」
見慣れないその光に、彼は眉をひそめる。状況はまったくもってわからない。だが、少なくとも守ろうとした地上と人々は、今、存在しているのだ。そう自分に言い聞かせると、彼はそちらへ向かって跳躍する。一度目で別のビルの上へ。二度目で電柱の上へ。
いくら夜といえども、空を飛ぶ黄金の光に誰も気がつかないとは言えず、ただ、気がついた人も少なく。だが、もし、それを目にしていたとしても、その光を人だと判断できる人間はおそらくいないであろう。風よりも速く跳ぶその黄金。いいところで未確認飛行物体といったところか。
その街に新たな不思議をまき散らしながら、彼は音と光があった方へとただ向かう。
そこで繰り広げられていたのは、ある意味現実離れしていた光景だった。
黒い、影のような何かが少女に向かって突進している。怯えているらしい少女は白いスカートのような服に、手には杖のような何かを持っていた。彼が見えたのはそこまで。
そして、彼は、彼の全力でその影に向かって跳躍すると、蹴りを放った。
ズドガァアッ!
最早、それを蹴りと呼ぶのであろうか。空を切り裂き、影を踏み込み、地面が粉砕される。
「ふえええ!!?」
少女の悲鳴に近い驚きの声が上がった。
「下がれ!」
奇妙な感触に、彼は叫んだ。かくして、黒い影は飛び散った体を再び集めはじめる。彼は小さく舌打ちすると、呆然としている少女と、ついでにそばにいたイタチを抱えあげ、跳躍した。
ヒュッ、バギャンッ!
先程まで少女がいた場所を、黒い影が伸ばした触手のようなものが叩き、地面が陥没する。
「何だあれは…」
ズダンッと音を立てて近くの民家の屋根の上に着地した彼は、そう呟いた。
同時に、違和感を感じて周りを見回す。だが、その違和感の正体を知る前に、抱え上げていた少女が口を開いた。
「あ、あああああの! お、お兄さん誰ですかぁ!?」
若干パニックが入っているのは仕方がないだろう。彼がそれに応える前に、再び黒い影から触手が伸ばされる。
彼は素早く右手をその触手に向ける。無造作に見えるその動作。だが、少女とイタチが驚く中、彼は伸ばした人差し指から光を放った。
ギギンッ!
その光は飛来する触手を一瞬にして叩き落とす。
「話は後にしろ。まずはあれを仕留める」
「ま、待ってください!」
そう言ったのは、彼でも少女でもなく、イタチだった。
「なっ!?」
あまりのことにさすがの彼も驚く。
「あれは捕まえないといけないんです!」
「イタチが喋っただと!?」
「違います、お兄さん! この子はイタチじゃなくてフェレットです!」
「そうじゃなくて!」
微妙に噛み合っていない、コントのようなやりとりが二人と一匹のあいだで繰り広げられる。
「と、とにかくあれを捕まえるんだ! 君の魔法で!」
「わ、私の…魔法!?」
イタチの叫びに、少女が驚きの声を上げる。何を言い出すのかと彼が口をはさもうとするが、それよりも早くイタチが言う。
「物理的な攻撃じゃ再生される。だから、魔法で封印するんだ!」
その叫びに、彼は先ほどの様子を思い出して納得した。だが、魔法などと、とも思う。
「でも、どうやって…」
彼と同じように困惑する少女の言葉に、イタチが続けた。
「レイジングハートが」
だが、その言葉が終わる前に、彼は再び跳躍したためにそれは途切れる。直後に二人と一匹がいた民家の屋根が触手によって粉砕され、あたりに撒き散らされた。
ドバンッ!
地面に着地し、彼は降ってくる屋根の破片を軽くかわした。
少女にしてみれば、混乱の極みだろうが、それすらも状況は許さない。
「来るか!」
「―――――ッ!!」
彼は雄叫びを上げながら向かってくる影に向かって蹴りをもう一度放った。今度は先ほどよりも手加減なしの一撃で。
メキャバゴッ!
めり込んだつま先がそのまま影を貫通、粉砕する。そして、再び再生が始まる。彼は振り向きざま、再生中の影に拳の狙いを定めた。
体の奥底からあふれる力が、右手に集約され、放たれる。
ドバァンッ!
まるで光のようなそれは影を再び粉砕するが、影はそれでも再生を始める。
「キリがないな」
彼は仕方なさそうに自分の力が効きづらいという事実を認めた。
「あ、あの! あれの動き、止められますか!?」
ふと、黙ったままだった少女が言う。彼はちらりと抱えたままの少女を見て、
「出来る、が」
「お願いします! あ、あと、降ろしてください!」
少女の言葉に従い、彼は少女としゃべるイタチを地面に下ろす。
そこへ、再生の終わった影が向かってきた。彼は再び右手の人差し指を影に向ける。彼は先ほどと同じように体の奥底からの力を集約。そして、今度はその伸ばした指先から赤い光を放った。
「リストリクション!」
「―――!!?」
赤い光は輪のように広がり、あっという間に黒い影を拘束する。黒い影は赤い光に拘束され、勢い余って彼らの上を飛んだあと、地面をゴロゴロと転がって止まった。あっさりと言われたとおりのことをやってのけたことに、イタチは呆然とする。
彼は隣に立つ少女に聞いた。
「これで良いのか?」
「は、はい! ありがとうございます!」
少女は礼を言って頷くと、手に持った赤い宝石のついた杖を黒い影に向ける。そして、呪文をその口で紡いだ。
「リリカル・マジカル…」
それを受けてか、杖の赤い宝石が輝く。
「強い、一撃…で…完全に…捕まえる!」
フワッと風もないのに少女の髪と服がたなびく。彼が驚きに目を見張ると同時に、桃色のリボンのような光が赤い宝石から放たれた。
ギュィンッ!
それは一瞬にして動きが封じられていた黒い影の全身を覆いつくす。
「捕まえた!」
『Sealing』
赤い宝石がそう発言すると、黒い影は見る間に桃色のリボンのような光の中で小さく縮んでいく。やがて、桃色の光が消える頃、残ったのは小さな輝く石のような物体だけだった。
「…消えた?」
彼が不思議そうに言うと、イタチがそれを否定する。
「封印したんです」
意味が分からずに彼が眉をひそめる。だが、イタチはそれに頓着せずに、
「レイジングハートでそれに触れて」
「えっと…こう?」
少女がそっと杖を宝石に近づけると、輝く石は杖の赤い宝石の部分に吸い込まれた。
「わ、わぁ…」
少女がそれに驚く。そして、少女の服が変わり、杖が消え、それについて彼が何か言うよりも早く、辺りの空気が変わった。
「?」
彼が違和感に周りを見回せば、先ほど自分が粉砕された地面も、黒い影によって破壊された屋根も直っている。
「何…?」
彼は慌てて壊されていたはずの地面に駆け寄り、触れた。だが、そこにあるのはザラザラとしたアスファルトの触感のみ。まるで、最初から壊れてなどいなかったようにも見える。
彼は立ち上がると、少女とイタチを振り返った。
「どういうことだ?」
少女はフルフルとわからないというように首を横にふり、イタチを見る。
「結界を張っていたんです。被害を出すわけにはいかなかったので」
意味が分からずに彼は眉をひそめる。
「さっきから貴様は何をわけの分からんことを言っている」
「あ、貴方こそ! 何者なんですか!?」
彼の言葉にイタチが最もな反論をする。その間で少女はオロオロと一人と一匹を見比べていた。
そんな二人と一匹の耳にサイレンの音が響く。
彼は僅かに顔をしかめると、
「一旦ここを離れるぞ」
「な、何を…おわ!?」
異論のありそうなイタチの首根っこを掴み、
「少し我慢しろ」
「え!? きゃあ!」
少女をいわゆるお姫様抱っこという形で抱え上げて、一気に走り出し、跳躍する。少女の視界が一気に流れ去り、驚きのあまりに彼にしがみつく。
彼はチラリと今まで自分達がいた場所を見やった後、音もなく塀の上から電柱の上へ、そして、街灯の上などを経由して人気の無い広い公園へと着地した。
ザスンッ。
地面が音を立てる。彼は立ち上がって周りを見回すと、驚いた表情のままの少女を近くに会ったベンチに座らせる。
「ケガはないな?」
「は、はい…」
未だ驚きから脱しきれていない少女だったが、それでも返事はする。彼は訝しげな表情で周りを見回した。
「あの!」
その少女が自分から言い出し、彼は少女を見やる。
「たすけ、て、いただいて、ありがとうございます」
そう言って、頭を下げる。緊張しているのか、若干言葉のアクセントがおかしかったが、彼はそこには頓着しなかった。
「気にするな。それより、一体さっき何をしたんだ?」
「お、お兄さんこそ、あのキラキラビームとか空飛んだりとか!」
少女がワタワタと反論する。彼は少女が持っているイタチに目をやると、
「それに、そのイタチ、さっき喋っていたな」
「だから、イタチじゃなくてフェレットです!」
「だから、イタチでもフェレットでもない!」
とうのイタチらしき動物が反論の声を上げる。彼は胡散臭げな視線を、少女は驚きの表情をそれぞれ向けた。
「…なるほど」
「え?」
彼のどこか納得したような声に、少女が首をかしげる。
「つまり、妖怪か。東洋の神秘だな」
「違います!」
そして、出された答えに思わず肩を落とした。動物は必死にそれを否定する。
「僕はユーノ・スクライアです! 妖怪とかイタチとかフェレットじゃありません!」
少女はその剣幕にポカンとした表情になる。ユーノと名乗った動物を見つめていた彼は、背負っていた箱を地面に下ろすと鋭い視線を向けた。
「妖怪でもイタチでもなければ貴様はなんだ?」
「僕は別の世界から、来たんです。ジュエルシードを集めるために」
訝しげな彼と少女に、ユーノと名乗った存在は自分の目的と『魔法』について語り始めた。
☆★☆★☆
『魔法』
空気中に存在する『魔力素』を特定の技法で操作し、作用を発生させる技術体系。
術者と呼ばれる魔法の使い手達は、体内に存在するリンカーコアを使って空気中の『魔力素』を取り込み、魔力へと変換。
そして使用し、変化、移動、幻惑のいずれかの作用を起こすことが出来る。
これらの作用を望む効果が得られるよう調節し、または組み合わせた内容を『プログラム』と言い、用意された『プログラム』は詠唱・集中などのトリガーにより起動される。
彼、ユーノ・スクライアが生まれ育った世界は、『魔法』で成り立っていた。
当たり前のように人々は魔法を使って生活を行い、生産と消費を繰り返し、日々を送っていたのだ。
考古学や発掘などを生業とするスクライア一族の一人である彼。ユーノ・スクライアもまたその一人だった。
探査や保護の魔法を得意とし、
そんな彼がある日、ある世界で発掘したのが『ジュエルシード』と呼ばれる存在だった。
一見すればナンバリングされた21個の美しい宝石。
だが、その実態は世界を破壊しかねないほどの巨大な力を持つエネルギーの結晶体であった。
それを知ったユーノを含む発掘調査隊は、自分たちの手に負えるものではないと判断。すぐさまその『ジュエルシード』をしかるべき場所に保管するために、輸送を行なった。
しかし、輸送中に原因不明の事故が発生。
『ジュエルシード』はそのルートを大きく外れ、第97管理外世界『地球』へと落下してしまった。
輸送には直接関わっていなかったものの、責任を感じたユーノは、単身、同世界へ向かう。その後、『ジュエルシード』をひとつ発見するも、既に暴走を始めていたそれに襲撃され、負傷。
動けなくなっていたところを、通りかかったある少女達に救われたのだ。彼はそのまま近くの動物病院へと連れられていく。
それが今日の昼間。
そして、先ほど『ジュエルシード』の暴走体がユーノを襲撃してきた。ケガの癒えていなかったユーノが危機に陥ったとき、彼のSOSを念話で受けていた少女が、辛うじて助けに入ったのだ。
☆★☆★☆
「そこに、貴方が飛び込んできたんです」
ユーノがそう言って、彼を見上げた。少女が同じように彼を見やる。
彼は何か考える様子で目を閉じた。
(ジュエルシード、か。さっきのような存在が多くいるのであれば、まずは
こちらの攻撃が効かない相手のことを思い出し、彼は目を開けた。そして、その存在を封じるという自分ができないことをやってのけた少女を見やる。
「?」
目を向けられた少女は不思議そうな表情で彼を見上げた。
「君は、この辺りに住んでいるのか?」
「あ、はい」
少女は物怖じせずに答える。
「えと、お兄さんは外国の人ですか?」
「ああ」
「わあ、日本語上手ですね!」
少女は嬉しそうに笑った。彼は無邪気なその様子に苦笑する。彼が日本語を話せるのは、彼の女神が日本の出身だったために同僚となれない勉強をしたためだった。おかげで今もそれが役に立っている。
「すまんが、今日は何月何日だ?」
「え?」
だが、その少女もその問いかけは予想外だったのか、ちょっと驚いた様子になる。彼
にしてみれば、気がつけば遠いギリシャの地から日本にいるし、意識も失っていたのだから、確かめたくもなるものだ。
少女は驚きながらも答える。
「ええと、今日は平成…じゃなくて、西暦だと2004年の―――」
「ま、待て!」
まさかそこで止められるとは思わずに、少女は目を大きく見開いた。
「は、はい?」
「西暦…2004年…!?」
「そう、ですけど…」
彼の動揺した様子に少女は不思議そうな表情に、ユーノもまた何を驚いているのだろうと彼を見上げた。
「ここは、日本で間違いないな?」
「はい。日本の、海鳴市です」
青ざめても見えるその表情に、少女は心配そうに訪ねた。
「あの、大丈夫ですか? どうかしたんですか?」
「…いや…」
彼は迷った様子であったが、口を閉ざす。そして、すぐに顔を上げると、
「家は近いのか?」
「え? えと、あ、は、はい」
突然飛んだ話題に若干少女はついていけないながらも頷いた。彼は気にせずに置いていた箱を拾い上げると、背負う。
「どっちだ?」
「あっち…ですけど…」
少女が家の方角を指差すと、彼はヒョイと少女を再び抱え上げると、
「きゃあ!?」
「すまんが、急ぎの用事が出来た」
「え!? え!?」
彼はそう言いながらユーノの首根っこを掴む(「ムギャッ!?」)と、少女の上に置く。
「向こうだな」
「え!? あ、あの、お兄さあああ!!?」
そして、少女が何を言うよりも早く彼は地面を蹴った。
再び二人と一匹は宙へと飛び上がる。少女は驚いたが、それでも先ほどの一度目よりは心に余裕ができている。
「わ、ああ…」
ユーノが目を回すのを尻目に、少女は胸が踊った。
眼下に広がる街の灯り。抱え上げられてはいるが、不安感はない。夜の風が全身を打つ心地よさに思わず笑みがこぼれた。
電柱の上から人の家の屋根の上へ。さらに街灯、信号機、人気のない場所を選びながらも、彼は空中をまるで飛行するかのように跳躍する。
「あ、あれです! 私の家!」
その中に自分の家を見つけて少女は指差した。彼はそちらを見やると、そちらに向けて街灯を蹴り、ビルの壁を蹴った。
そのまま地面にぶつかるのかと少女は思ったが、着地する直前にブレーキがかかるように落下スピードが緩まる。そして、スタと地面に降り立った。
彼はそっと地面に少女とユーノを降ろす。
「悪いが、また話を聞きに来る」
「え? あ、あの―――」
少女が聞き返すよりも早く、彼は一瞬にして駆け去ってしまっていた。
「…」
少女はポカンとしてそれを見送るしかなく。
しばらくして、呟いた。
「…お兄さん、名前聞くの忘れてた…」
そのあと、またしばらくを置いて呟いた。
「私も、名前言ってない…」
その少女の腕の中で、唯一名乗っていたユーノが目を回していた。
これが、少女、高町なのはと、ユーノ。そして、彼、蠍座のミロとの出会いだった。
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