ブラック・ブレット 記憶の覇者   作:在原昴

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第10話

蓮太郎が気が付くと、病院のベッドの上にいた

ベッドの横には遥と涙音、木更がいた

 

木更「おかえりなさい、里見君」

遥「…漸く気が付いたか…全く…間に合わなかったらどうなることだったか…」

涙音「マスター、マスターが医療ミスする確率はほぼ0、成功率は99.999%です…」

 

涙音が淡々と遥を自慢していて、遥は苦笑いしていた

その後、遥は真剣な目付きになり、蓮太郎を見た

 

遥「蓮太郎、よく聞け…影胤が持って行ったあのジェラルミンケースの中身はステージⅤガストレアを呼び出すのに必要な媒介だ…」

 

遥は短くそれを告げると、遥はディスクを取り出し、それをテレビの中に入れて投影し始めた

 

遥「通常、ガストレアはステージⅠから始まり、ステージⅣで完結する、その枠外に存在するのが、十一体のステージⅤガストレア…奴等にはバラニウムの磁場は効かない…そいつらが引き起こすのは大絶滅…影胤はそいつをやろうとしている…」

木更「蛭子影胤はモノリスの外、未踏査領域でステージⅤを呼び出す準備をしている、間もなく政府主導で大々的に追撃作戦が発動されるわ」

蓮太郎「それで奴等を止められなければ…」

木更「行くつもり?」

遥「…悪いが、そいつは許可できない…」

 

遥は冷酷に言い捨てると、蓮太郎が狼狽えた

だが、その眼は蓮太郎ではなく、ベッドの方を見ていた

 

遥「どうしても行きたいのなら、そこで眠っているお前の大事な相棒が万全の準備をしてからだな」

 

遥はふっと笑い、布団をめくると、蓮太郎に延珠が抱き付き、そのまま眠っていた

 

遥「お前がここに来てからずっと一緒だったんだ…全く、大した奴だよ…」

 

蓮太郎も優しい笑みを浮かべながら延珠の頭を撫でた

その時、蓮太郎の携帯電話が着信音を鳴らし、誰かからの通信が入った

 

 

 

 

 

連絡してきた人間、聖天子から出撃するように言われ、蓮太郎はその準備を始めていた

 

遥「お前のような馬鹿は…いくらドクターストップをかけても聞かなさそうだったからな…本来あと三日は安静にしなきゃならなかったんだが、特別大サービスで本日でドクターストップは解除だ」

?「成程、私の元に来たとき里見君の外傷が少なかったのはこう言う事だったか、パンドラの箱の少年」

遥「…チッ、室戸菫か…」

菫「安心しろ、私は君達を学会に突き出す気はない」

涙音「…そうですか…では、蓮太郎、延珠が目覚め次第、向かいましょう…」

 

涙音はそう言って遥と共に先に病室から出て行った

 

菫「君のパトロンからだ…それに、君達も行くのだろう?」

 

その言葉と共に銀二達がやって来た

彼らは蓮太郎と一緒に搬送されてきたのだが、彼らは軽傷で済んでいたため、すぐに気が付いていた

そして、菫は

 

桂「影胤という男…もはや人間ではない…俺達が軽傷で済んだのが奇跡だ…」

銀二「ああ…それに、小比奈ってやつもだ…見た感じ、刃物を持った彼奴は強い…」

高杉「…蓮太郎ばかりに重荷を背負わせるわけにもいかねぇしな」

辰斗「そうじゃな、儂等の武器も用意せんとな…」

菫「それならもうあるぞ」

 

菫はそう言って、彼らの武器を渡した

 

 

 

 

 

準備が終わり、蓮太郎達が出ると、その後ろには延珠がいた

今の延珠からは自信が見え、蓮太郎はフッと笑い、延珠と共に、遥の前に来た

 

遥「やっと来たか…まあ、何があったのかは聞かんが、お前等は先に行け、もう準備はできている…」

 

その言葉と共にヘリが現れた

蓮太郎達は遥が平然とヘリを呼んだことに驚き、彼が何者なのかとますます疑い始めた

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