ブラック・ブレット 記憶の覇者   作:在原昴

8 / 12
第8話

あれから数日が経ち、遥と涙音は偶然、小学校の前に来ていた

その時、何か騒ぎ声が聞こえ、様子を見に来ると、銀二がいた

 

銀二「ふざけるなぁ!!テメェ等!!」

 

その怒声に子供達は驚き、体を震わせていた

 

銀二「ガキ共……延珠を責めて何か解決するのか? アァ!! そんなにガストレアが憎いなら…民警に入れ!! 俺が、いや 俺達が教えてやるよ対ガストレアとの戦い方をなぁ」

 

子供達は完全に怯え、銀二は憤怒に満ちていた

遥と涙音が駆け付け、銀二から事情を聴いた

 

遥「何処かからか情報が洩れて延珠が呪われた子供ってのがばれた…そんで子供達は延珠を悪役にして当たったのか…」

 

遥はギロリと子供達を睨んだ

そして、遥は校門を素手で捻じ曲げた

 

遥「餓鬼共…これでも俺は人間か? 化物か?」

子供1「え、えっと…」

遥「…答えろ…」

子供2「お、お兄さんはに、人間だし…そ、その…」

遥「ほぉ…ならば俺はガストレアになりかけの人間だ…と言ったらお前等は俺を人間だと言えるのか?」

 

それを問われた子供達は黙り込んでしまった

 

遥「…ふざけんな!! 言いたいことははっきり言いやがれ!!」

子供1・2「「ヒィ!!」」

遥「餓鬼共…ここにいた藍原延珠は化物だったか? 泣いて、笑って、怒って…お前等と変わらない人間じゃないか…?」

 

遥は何時の間にか手袋を外し、校門に触れていた

 

遥「もういい…やっぱりこの東京エリアも救う価値は無いな…涙音…目的を達成次第、東京エリアを出るぞ…」

涙音「イエス、マスター…」

 

遥は涙音と共に小学校を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから、延珠はふさぎ込んだかのように元気が無かった

蓮太郎はそんな延珠に何も言えずじまいだった

 

桂「延珠の正体がバレてしまったか……これは、とんだ災難だったな蓮太郎」

辰斗「しっかし、誰が延珠の正体をばらしたんじゃ?」

蓮太郎「さあな…今は回収を優先しないと…感染源ガストレアの目撃情報もあるからな…」

 

蓮太郎達は現在、輸送ヘリに乗り込み、ガストレアの目撃情報のあった未踏エリアに向かっていた

遥にも声をかけようと思ったが、どうしてもその気が起きなかった

そして、ガストレアが見えた

そのガストレアは蜘蛛の姿なのだが、自身の脚に巣を張り、パラシュートのようにして滑空していた

蜘蛛の仲間には自身の糸を編んでパラシュート状にして飛ぶものもいる

それと同じ原理で飛んでいる

蓮太郎が考察していると、突如、延珠が飛び出し、落下しながらガストレアに蹴りかかった

蓮太郎達はヘリのパイロットに頼み、何とか降ろして貰った

降りた先で、延珠は蜘蛛のガストレアと交戦していた

蜘蛛のガストレアは糸を吐き、攻撃していたが、延珠はそれらを躱し、蜘蛛のガストレアを蹴り砕いた

蓮太郎と合流した時、蜘蛛のガストレアは死んでいて、延珠は泣いていた

蓮太郎はそんな延珠を優しく抱きしめ、銀二達はそれを見ていることしかできなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

泣き終えると、蓮太郎は近くに落ちていたアタッシュケースを拾おうとした

その時、何かの気配に感づいたが、その瞬間、顔を掴まれた

 

影胤「ご苦労だったね、里見君」

 

影胤はそう言い終えると、蓮太郎を投げ飛ばした

延珠は蓮太郎の元に駆け寄ろうとしたが、小比奈に小太刀を突きつけられ、そのまま戦闘に入った

 

銀二「俺等も忘れられちゃ困るな…」

影胤「ほお、東京の四英雄か…」

四英雄「その名で俺(儂)を呼ぶな(ぜよ)!!」

 

四人はそう呼ばれたのが癪に障ったのか、それぞれ、得物を構えた

 

高杉「辰斗 お前はあのガキを相手しろ、俺は仮面野郎を殺る」

辰斗「戦いは気が乗らんじゃが、仕方ないのう」

 

辰斗はガンブレードを構え、高杉も刀を引き抜いた

そして、銀二も幸太郎も得物を構え、蓮太郎と共に戦闘を開始した

 

 

 

 

 

 

遥は涙音と共に未踏エリアに来ていた

 

遥「涙音、こっちであっているのか」

涙音「イエス、マスター…この先から感染源ガストレアと思わしき匂いがします…ですが、そのガストレアは現在死亡したと推測されます…」

遥「死亡…という事は…誰かがすでに倒したということになるな…」

 

遥は誰がガストレアを仕留めたのかを予想していると、誰かが駆け寄ってくるのに気が付き、模擬刀に手をかけた

だが、その人物が誰なのかがわかると、模擬刀をしまった

 

遥「延珠か…何かあったのか? 蓮太郎は?」

延珠「遥、蓮太郎が…!!」

遥「落ち着け、言わなくても、こうすりゃ分かる」

 

遥はグローブを外し、延珠の額に手を置いた

記憶を見た後、遥は溜息を付いた

 

遥「延珠、事情は分かった…お前は救護班を呼びに行け、恐らくはこの先にいる…俺達は蓮太郎達を助ける…涙音、ここから五分以内で蓮太郎のところまでいけるよな?」

涙音「愚問です、マスター…この先五百メートルの距離より、ガストレアの体液と人血の匂いがします…この距離ならば余裕です」

遥「そうか、延珠、蓮太郎の事は俺等に任せろ…いや、俺等にも任せろ…だな…」

 

遥はニッと笑い、涙音に背負われ、涙音は突風が起こるほどのスピードで走り出した

延珠は遥達を見送った後、走って行った

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。